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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

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魔法少女リリカルなのはStrikerS SS 『機動6課のお餅つき』

年末年始がそれなりに忙しいのは何処の世界も同じらしい。
ただ習慣が少々違うだけだ。
というわけで私達も年末に向けて少々バタバタしています。
とは言ってもJS事件以降このところ目立った事件は特になく出動と行っても現場は隊長以下、計2~3人位出てれば解決してしまうのでそれ程忙しくはない。
まぁ、たまには大規模火災とかでの人命救助で総出動とかもあるけどそういった大きな事件はまれ。
むしろ今忙しいのは官舎内の大掃除である。
書類の整理が終わった人から掃除道具を持って事務所や廊下を掃除して回っています。
そして休日を利用して自室の大掃除も。

で、例外なく私たちも3人で部屋の大掃除をやってる。
「よし、大体こんな感じかな?フェイトちゃんの方は?」
「こっちも終わったよ、なのは」
「うわ~~~、きれいになったね~~」
「うん、お手伝いありがとう。ヴィヴィオ」
「うん」
お手伝いをやって褒めてもらったのが嬉しかったのかヴィヴィオはニコニコしていた。

「さて、今年ももうすぐ終わりだね」
「今年は6課で一緒に仕事ができて楽しかったね」
「でもまだ4ヶ月もあるじゃない。来年もよろしくね」


一息ついて夕食までのひと時。
「ねぇママ~~~、おもちってなに~~?」
またまた唐突ではあるのだがここの所イベント的なコトは何故かいつもヴィヴィオの「・・・って、なに~~?」というこの一言から始まるのだ。
「おもち?って“お餅”のこと?」
「これ」
ヴィヴィオの見ていた雑誌には『お正月特集』と書かれたページが出ていた。
「この前のクリスマスもそうだったけど、またまたこの雑誌なんだ」
「そんなコト言わないでよ、フェイトちゃん」

「う~~~~ん、そうだな~~~、まぁ・・・食べ物なんだけどね・・・。食べてみたいの?」
「うん」
「そ・・・か・・・」
私たちは念話で
『困ったよね・・・どうする?フェイトちゃん』
『出来合いのお餅を買ってくれば話は早いんだけど、できたらせっかくだからね・・・・』
『ダメもとではやてちゃんに頼んでみようか?』
『・・・それしかないみだいだね』


「というわけなんだけど・・・クリスマスの件もあるからあまり言えないけど・・・どう・・・かな?」
「二人とも何をそんなに遠慮がちになってるん?そう言えば私もしばらく食べてへんから久しぶりに食べてみたいし面白そうやな。それにしても、二人のエースをもってしてもヴィヴィオには勝てへんのやな」
「・・・えへへへ」
そりゃヴィヴィオのあの笑顔でお願いされたら断れないよ。でもまさかすんなり話が通るとは思わなかった。さすが宴会部隊長・・・って言ったら怒られるかも。

「でも・・・そうなると道具をどうするかやな。実際地球でもお餅つきの道具自体持ってる人はそんなにいてへんし・・・それに餅米もいるし・・・」
「それなんだよね、一番の問題は・・・」
「う~~~~ん・・・」
3人で考えること暫し・・・
「はやてちゃん、ダメもとかもしれないけどナカジマ三佐なら可能性ないかな?」
「う~~~ん、こっちで私たち以外に地球に近い人はあの人くらいだもんね。もっともご先祖様が地球出身というだけだからどうかわからないけど・・・」
「とりあえず私からナカジマ三佐に聞いてみるわ。もしかしたら・・・という可能性もあるかもしれへんし」
「うん、よろしく」


「やっぱり言ってみるもんやな。ナカジマ三佐の知り合いにこっちにも私らのほかに地球出身の人がおるらしくてミッドの郊外で趣味で農業をやっているんだって。そのかたに連絡をつけてもらったら快く引き受けて下さってな。向こうが道具や餅米を提供してくださるからこっちは人員を出すという話でまとまったわ。あとやり方もご指導してくだるとのことや」
「それは願ってない話だね。助かったよ」
「先方にはまた私がナカジマ三佐とお邪魔してご挨拶しておくわ」
「何だかんだ言ってはやてちゃんも楽しそうだね」
「そら、私も悲しいより楽しい方がええに決まってるしな」


「ヴァイスくん、ごめんな。荷物運びを任せて」
ヘリに積んできた餅つき道具を下ろしながら
「いえいえ。で、今度は何をするんですか?」
「うん、地球で私達の住んでいたところの年末行事でな、“お餅つき”というのをやろうと思ってな」
「お餅つき?」
「私らの住んでた世界にお餅と言う食べ物があるんやけどそれを作るんよ。ま、詳しいことはやってみたら分かるわ」
「それにしてもこの前のクリスマスといい今回といい地球には面白い行事があるんですね」


餅つき当日
前日のうちにご指導の下セッティングされた道具を見ながら
「まさか本当にこっちでお餅つきができるとは思わなかったな」
「おはようございます。今日はよろしくお願いします」
先ずはご指導してくださる方にご挨拶。
「こちらこそ。楽しくやりましょう」
かまどに火を入れお湯を沸かし、蒸籠で餅米を蒸かす。
「ママ~~~」
「あ、おはよう、ヴィヴィオ。これからお餅つき始めるからね」
「うん」

お米が蒸し上がるまで餅つきのやり方に関するレクチャーをしてもらった。
私もそんなに経験しているわけじゃないのでこの話は新鮮だった。

「とりあえずお餅をつく“つき手”が必要なんだけど、これは男性陣と・・・」
もうひとり適任と思われる人物をチラリ・・・
「な・・・なのは!!その目は何だよ!!何で私を見るんだ?!!」
「いや・・・ね、ハンマー状のものを振り回すコトにかけては一番適任と言うか一番慣れてる人が約一名いるな・・・と思ってね」
「ははは、なるほどな~~~」
当のご本人はこめかみをピクピクさせながら
「あ・・・あのな~~~~」


「それじゃあ始めますよ」
臼に蒸し上がった米が入る。
「トップバッターはとりあえずハンマーの達人にいってほしいんだけどな~」
とウチの副隊長をチラリ。
「いきなり私か!!」
「ヴィータ、ハンマーの振り方を教えてあげてや」
「・・・はやてが言うなら仕方がない・・・」
ブツブツ言いながらヴィータちゃんは杵をとってつき始めた。
「さすがヴィータ副隊長!!ハンマーを持たせたら天下一品!!」
「・・・お前ら・・・あとでアイゼンの餌食だ」

「はい、できましたよ」
出来立てのお餅が運ばれてきた。
ここでは女性陣がご指導の下、お餅を丸めている。
「ヴィヴィオ、これがお餅だよ」
「うわ~~~、なんだかフニャフニャしてておもしろいね」
ヴィヴィオも一緒になって楽しそうにお餅を丸めている。

「はやて、何を持ってきたの?」
「これ?これはアンコって言うんや。これをこうやってお餅のなかにいれると・・・」
と言いながらアンコをお餅で包んで
「ほら、大福餅の出来上がり。甘くて美味しいで」
「それいいね、はやてちゃん」
「せやろ?ヴィヴィオもやってみ」
「うん」
ヴィヴィオもマネをしてやってみる。
「できた~。いただきま~す」
「どう?おいしい?」
ヴィヴィオはニッコリとしながら
「うん、おいしい」

すると大福餅を食べているヴィヴィオの表情が凄く美味しそうに見えたのか、みんな作り始めた。
やっぱり美味しいのにはみんな目がないんだね。
「お餅の食べ方はこれだけやないからな。あとで美味しい食べ方教えたげるからな」


「それにしても今回もヴィヴィオのお陰やね。結果的にみんな楽しそうやし」
「そう言ってもらえると助かるよ。もしかしてまたムリを言ったかな?と思ってたし」
「そんなことあらへん。こうしてみんなでワイワイできるのはええコトや」
「うん、ありがとう。はやてちゃん。それからまた来年もよろしくね」
「こちらこそ、よろしくな。なのはちゃん、フェイトちゃん」




あとがき・・・みたいなの
お餅つきのリリなのバージョンです(^^;
とりあえずまぁ、こんなものでしょうか?
というわけで、よいお年をm(_ _)m




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夜明け前より瑠璃色な SS   『男を見せろ!!』

「やっと終わったな。キレイになった。これでお正月が迎えられるよ」
「こっちも終わったよ」
「達哉、私達の方も終わったわよ」
「すまないな、フィーナ、ミア。家の大掃除を手伝わせて」
「いいわよ。私達も地球にいるときは住まわせてもらっているんだしね。手伝うのは当然だわ」
「とりあえずお茶でも入れるわね」

一通り家の掃除が終わってお茶を飲みながら一息ついているとフィーナが
「あら?これ何かしら?そこの商店街のチラシよね」
「あぁ、そうか。きょうは餅つきがあるんだったな」
俺はチラッと時計を見て
「そろそろ始まる時間だな。行かないといけないな」
「そうだね。またお兄ちゃんについてもらってお餅をもらってこないといけないね」
「餅つき?」
「お餅って知らない?」
「聞いたことあるわ。お米で作るお菓子みたいなのかしら?」
「う~~~ん・・・・ま、説明するより見に行った方が早いか」
「そうね。今年もお願いね、お兄ちゃん」
「へ~~~い」


そして今年も商店街恒例の餅つき大会にやってきたわけだが、どうも俺は毎年つき手として期待されているらしい。
「あの臼に蒸した米を入れてあそこにある杵というハンマーみたいな道具でついて作るんだよ」
「なるほどね」

「お―――い、達哉く―――ん!!また今年も頼むよ!!」
「わっかりました!!」
「お兄ちゃん、フィーナさんにいいとこ見せておかないと」
「からかうんじゃない!!じゃ、行ってくる」
「達哉がするんだ」
「達哉くんは毎年頼りにされてるからね。お陰でお正月のお餅は毎年買わなくてもいいからね」
「よし!!いっちょいきますか!!」
「達哉くんどうしたんだい?今年は妙にはりきってるじゃないか?」
「あれあれ」
「おぉ!!そうか!!なるほどな。将来のかあちゃんにいいトコみせておかないといけないしな!!」
「・・・からかわないでください。いきますよ!!」

係の人が既に蒸籠に入った炊き上がった餅米を持ってきていた。
「それ!!」
「よいさ!よいさ!!よいさ!!・・・・・」
景気いいリズムで餅をついていく。

「よ――――し、できたぞ!!」
つきあがったお餅をおばちゃん達が慣れた手つきで切り分けて丸める。
「未来のダンナがついた出来立ての餅だよ。さぁ食べてみなさい」
「ありがとうございます。いただきます」
「美味しい!!」
「美味しいです。達哉さん」
あ・・・フィーナがやってみたそうな顔をしてる。
「あの、もしよろしかったら次は私にもつかせてもらえませんか?」
「あぁ、いいぞ。早くも将来の夫婦の共同作業だな」
「そ・・・そんな事いわないで下さいよ。まだ結婚してるわけじゃないんだし」
商店街のおじさん達は俺達二人を餌に盛り上がった。
「わははは!!いいじゃないか、これもめでたいことなんだから!!」
「おじさん、かなり酔ってますね」
「ほらほら、そんなことよりちゃんと支えてあげないと。フィーナちゃん杵を持ったまま重いからフラフラしてるじゃないか!!」
「お・・・重いのね・・・」
フラフラしているフィーナに飛びついて支える。
「あ!!フィーナ!!あぶないあぶない」
「うん、ありがとう 達哉」
「お~~~!!達哉くん、男だね~~!!」
場内から拍手と歓声が起きた。
俺達二人は顔を真っ赤にしながら
「それじゃ、いくよ」
「うん」
「よいしょ!よいしょ!よいしょ!・・・」
周りの見物客も一緒になっての掛け声が場内に響く。
俺が支えながらフィーナが数回ついてあとは俺が引き受けてついてその餅は出来上がり。
「お疲れ、フィーナ」
「うん、大変だけど楽しいし面白いわ」

「あれ?みんな、餅を丸めてるのか?」
「そうよ。達哉くんががんばってついているんだから私達も見てるだけじゃなくて何かしないとね」
「はいどうぞ、姫さまがつかれたお餅です。中に餡子が入ってます」
「ありがとう、ミア。うん、これも美味しいわ」
「これは月の姫がついた記念すべき餅だから俺達は心して食べないといけないな」
「私がついたからって・・・別に変わらないでしょ?」
「いや、これは機械と違って一臼一臼に心がこもっているからね」
「そうなんだ」

「今年は手伝ってくれる人が多いから助かるわね」
「それに達哉くんも将来のかあちゃんが見てるから一段と張り切ってたし」
「そりゃ・・・まぁ、だらしない姿は見せられませんからね」
「わははは!!!頑張った分はちゃんと持って帰れよ!!」
「はい。ありがとうございました」

「どうだった?フィーナ」
「楽しかったわ。それにつきたてのお餅も美味しかった」
「お餅の美味しい食べ方は他にもあるからね。楽しみにしててよ」
「えぇ、楽しみにしてるわ、麻衣。それにしても今日の達哉って」
「え?な・・・なに?」

「男らしくて凄くカッコよかったわよ。惚れ直しちゃった」

「やったね!!お兄ちゃん!!」
「うふふ、連れて行ってあげてよかったわね、達哉くん」
当の俺はというと・・・それでなくても今日は周りからからかわれっぱなしだったのに最後にトドメをされた感じでどう対応していいものやら・・・。
「ふふ、達哉ったら、何照れてるのよ」
「・・・頼むから・・・やめてくれ」





あとがき・・・みたいなの
今日(正確には既に昨日)実家で餅つきをやりました。(もちろん臼と杵でつくのです)
その中でこの話を思いついたのですが、この場面って他でも使えますね。
まぁ、書くかどうかは分かりませんが。


追記
マクさん、TMさん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

マクさん>・伊織を出してたら・・・どうなってただろう?想像がつきません・・・。
・一応聖王陛下といっても本人に自覚がないだろうから余り関係がないかも。
・最終話までアップしました。とりあえず欠片に関しては正直あまり考えてません。

TMさん>まぁ、こういった結末になる話も書いてみたかったんですよね。うまくできているかどうか心配ですが・・・。

朝霧さん>・謎と言うと聞こえがいいんですけどね(^^;
・なのはママとフェイトママがデパートとかでヴィヴィオのプレゼントを選んでいる光景が・・・
・やっぱり瑛里華に沈んだ顔は似合いませんからね(^^)



朝霧さんSS
読んでると何となくきりきりの方が一枚上手なのでしょうか?さすがは年の功(・・・って、ごめんなさい!!きりきり)

マクさんSS「母のお仕置き
さすがに吸血鬼ともなると一口に親の躾といっても桁が違うようで・・・。
そりゃ・・・まぁ、確かにこんな折檻にも見える光景を見ると普通だったら逆らう気もなくなると思うがそこはやっぱり伊織ですな。



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FORTUNE ARTERIAL SS 『命、燃え尽きるまで(最終話)』

更に日も経ってお腹も更に膨らんできたので、母体の安全を考えて再び瑛里華は入院することになった。
とりあえずこれまで母子共に順調とのことである。
「結局ここに戻ってきてしまったわね」
「仕方がないよ。それに元気な子を産む為だしね。生まれたら今度は3人で色んな所に出かけよう」
「そうね。それまでの辛抱ね。負けないわよ!!」

それにしても医師もビックリしていたのだが、人間の気力と言うのは時として奇跡を起こすらしい。
通常なら発見からこのくらい経つとかなり病気も進行しているはずなので本来なら瑛里華の体力はかなり衰弱してきているはずであり、妊娠というモノに耐えられないのでは?というのが当初の医師の見方だったが、それを瑛里華は持ち前の負けん気の強さでそれを乗り切っているのか食欲も体力も医師の予想に反して思った程落ちていない為、病状の割りには元気であるということらしい。
だから医師も最近は『もしかしたらこれならいけるかも』という言葉を口にするようになった。


更に日も経って瑛里華のお腹も更に大きくなった。
だがここまでなるとやはり病気による衰弱も手伝ってか、さすがの瑛里華も徐々に苦しい表情を見せるようになってきた。
「大丈夫か?瑛里華」
「・・・大丈夫よ。・・・それにここまできたら絶対産むんだからね。病気なんかに絶対に負けてたまるもんですか・・・」
俺はその表情を見るたびにいたたまれない気持ちになってくる。
すぐにでも伽耶さんか伊織先輩を呼んで・・・と、つい思ってしまう。
でも何度も言うようにこれは瑛里華の選んだ道だ。だから俺は夫として妻の夢の実現のためにできる限りの手助けをする。


そして、遂に運命の日がやってきた。
仕事をしていた俺のもとに病院から“瑛里華の陣痛が始まった”との連絡が入った。
俺は上司に断ってすぐ病院に駆けつけた。
病院には既に伽耶さんや伊織先輩、紅瀬さん、東儀先輩に白ちゃんが駆けつけていた。
「おぉ、支倉くん」
「あ、遅くなりまして。瑛里華は?」
「これから分娩室へ入るところだよ」
すると移動ベッドで瑛里華が運ばれてきた。
「・・・頑張ってくるからね、孝平」
俺は瑛里華の手を握って
「あぁ、信じて待ってるからな」
「・・・うん・・・それじゃあ・・・行ってくるね」
瑛里華は分娩室に消えていった。

誰も言葉を発しない。
物音すらたたない。
ただ静かに時間は過ぎていった。
何だか心の中でドラマで見る時計の音が『コチコチ・・・』と鳴っている、そんな状態かも。
俺はもうただただ祈るような気持ちだ。

そして、扉が再び開いた。

「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」
「ありがとうございます。それと妻は・・・瑛里華は大丈夫ですか?」
「はい、かなり衰弱していますが大丈夫です。担当医が奇跡だとおっしゃってました」
ほどなく子供と一緒にベッドに横たわった瑛里華が出てきた。
「瑛里華!!お疲れ様」
「・・・孝平・・・私・・・頑張ったよ」
「あぁ・・・本当に・・・お疲れ様!!」
体力も相当弱っているはずなのに・・・痛かっただろう・・・苦しかっただろう。
でも、子供のために気力を振り絞って頑張ったんだろう・・・
そんな瑛里華のことを思うと俺は涙が止まらなかった。
「よかった・・・本当によかった・・・」
「もう・・・孝平が泣くこと・・・ないじゃない」

病室に戻ると瑛里華は生まれたばかりの我が子を抱き抱えた。
その目は仕事をやりきって満足したと同時に愛しい我が子を優しく見守る母の目であった。
「は~~い、3人とも笑って~~~」
カシャ
伊織先輩が記念写真を撮ってくれた。
「瑛里華、おめでとう。あたしもまさか孫の顔をみることになるとは思わなかったな」
「母様も・・・おばあちゃんに・・・なっちゃったしね」
「う・・・うるさい!!」
「フッ。大きい声出さないの、おばあちゃん」
「うぐぐ・・・桐葉め・・・」
「えりりん、おめでとう。それにしても何だかえりりんにそっくりだね」
「ほんとだね。特にこのへんなんかえりちゃんそっくり」
「全く、孝平に似なくてよかったというか・・・」
「悪かったな、司」

「・・・私達の・・・愛の結晶よ。・・・孝平も・・・抱っこしてみて」
俺は瑛里華から子供を受け取った。
「・・・あったかいな。俺達の子だな」
「・・・そうよね・・・よかった。・・・さすがに私も・・・疲れちゃった。・・・少し休むね」
そう言って瑛里華は安心したように静かに目を閉じた。

「瑛里華?瑛里華??おい、瑛里華???!!!」

「・・・いっちまったのか」

まだ信じられないのか不思議と涙は出なかった。

瑛里華との思い出の日々が頭の中を巡る。
あぁ・・・走馬灯のように・・・ってよく聞くけどもしかしてこのことなのかな?
転校してきた俺が校門のところで初めて会った時にいきなり訳分からずビックリされたことから始まって様々な思い出が俺の頭の中をよぎっていた。


俺の妻、支倉瑛里華は旅立った。
僅か20年とちょっとの短い命ではあったが、それと引き換えに俺に大きな希望とたくさんの思い出、そして二人の愛の結晶を残して。
その表情は全てをやり遂げて満足し思い残すことはない、という優しい表情だった。


それから数年。
「伽耶、ママのところにいくぞ」
「は――い」
生まれた子供は生前の瑛里華の希望で自分の母親と同じ名前『伽耶』と名付けられた。
最初は伽耶さんも少しムッとして
「何であたしと同じ名前をつけるのだ?紛らわしい」
と言っていたがそれが瑛里華の意思だと言うと
「う・・・む、そういうことなら・・・仕方がないか・・・ブツブツ・・・」
何だか複雑な表情ではあるのだが・・・。

俺は周りの人や親に協力してもらいながらもどうにか男手一つで伽耶を育てている。
幸いにも伽耶はいい子に育ってくれているみたいで親としては安心ではある。

そして今日は瑛里華の命日。
伽耶をつれて瑛里華の墓に参った。
「瑛里華、見てくれ。伽耶もこんなに大きくなったよ。それにしても子育てというのは難しいよ。母親の偉大さがよくわかったよ。でも俺も頑張ってるからな。俺たちをしっかり見守っててくれよ」
伽耶も手を合わせて
「ママ、こんにちは。あ、そうだ。ママ、ちょっと見ててね」
伽耶はポケットからお手玉を取り出すと歌いながらお手玉を始めた。
「♪あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ~♪」
へ~、俺が知らない間にいろんなこと学んでるんだな。
「♪~それを木の葉でちょいとかぶせ♪」
最後にお手玉を一つ落としてしまった。
「あれ?失敗しちゃった。えへへ」
「でもどうしたんだ?伽耶。すごい上手じゃないか。ママもきっと喜んでるよ」
「桐葉おねえちゃんに教えてもらったんだ。桐葉おねえちゃん、すっごい上手なんだよ。歌もいっぱい知ってるし」
やっぱり・・・だな。まぁあの人の場合は年の功もあるのかな。てなことは口が裂けても言えんが。もしかして相手が紅瀬さんじゃ今頃瑛里華はこめかみに青筋を立てて苦笑い・・してたりして?
そんなことを考えると思わず笑みが込み上げてきた。


その後は伽耶と一緒に瑛里華の行きつけだった喫茶店に行った。
「伽耶、このお店はママがよく来ていたお店なんだよ。ここのケーキがすごく美味しいんだ」
「そうなの?」
「あぁ、ママの好きだったケーキを頼んでいるからね。これがまたおいしいぞ」
「うん、楽しみだね」

「あ!!こーへー、やっぱり来てた。ほらね、連絡しなくてもちゃんといたでしょ?」
「うふふ、そうだね。それにえりちゃん、ここのケーキ好きだったしね。美味しいから」
「それに確か今日は新作が出てたはずだぞ」
「情報早いな、へーじは」

「かなでさんに陽菜に司も・・・」
「今日は特別な日だからえりりんの分も食べないといけないしね」
「俺の嫁をダシに使わないで下さい。それに・・・だからと言って食べ過ぎると太っちゃいますよ」
ペタリ
顔面に何か貼られた。
「うぉ~~~~!!懐かしいものが!!」
「部屋の中から出てきたんだよ。まだ欲しい?」
「いえ、結構です」
「それはそうとへーじ、新作はどれ?!!」
「もう注文してますよ」
「おぉ、さすがへーじ。よく分かってるね~」
「お待たせ致しました」
「お!きたきた。それじゃあいただきま~~す」


『ちょっと!!私の分は?!!』
「え??何か言ったか??」
「ううん、何も言ってないよ」
『新作のケーキと聞いて私が黙っていると思ったの?!!』
え??誰だ??おっかしいな~~~???
『孝平だけ美味しい思いをするなんて許さないわよ!!』
あぁ、そっか。そうだな、お前の分を忘れるわけにはいかないよな。
『そうよ!!ちゃんと私の分も持って帰ってくるのよ』
あぁ、わかってるよ。
『それといつも私が食べてたのも忘れないでね~』
はいはい、承知いたしました。

「すみませ~ん。これとこれを一つずつ、持ち帰りでお願いします」






というわけでこれにて終了です。
まぁ、ツッコミどころはいろいろあるかと思いますが、ご容赦をm(_ _)m




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FORTUNE ARTERIAL SS 『命、燃え尽きるまで(第3話)』

結婚後は基本的に自宅療養に切り替えることにした。
理由は・・・まぁ、アレのためだ。
さすがに病院でやるわけにはいかないだろう。
もっとも本来なら入院して治療をしなければいけないのは分かっているし医者もそうすることを強く言ってきたのだけれど、俺と瑛里華は正直に理由を話してそれを強く拒否した。
当然ながら医者もそうなると母体がどうだ、体調がどうだとかいろいろ言ってきた。
ま、医者としては当然だろう。
だが、俺もだがそれ以上に瑛里華が強く食い下がった。
「完治すると100%保障できるのであれば言うことを聞くけど、そうじゃないのだからせめて一人の女性としてこの世に生きてきた証が欲しい」と。
さすがにそう言われると医者もグウの音も出なかった。
結局一応できる限り毎日通院するということで自宅療養が認められた。

そのためとりあえず住まいは今まで住んでいたところを引き払い、病院の近くに居を構えることにした。
俺と瑛里華は大学を中退し、俺はこの先生まれてくると信じている我が子の為に出産費用を稼ぐため働くことにし、瑛里華も病院に通う傍らで家事に専念することにした。
そして、そんなに長くないであろう俺達の新婚生活が始まった。

「ただいま~~」
「おかえりなさ~~~い、ご飯にする~?お風呂にする~?それとも~・・・」
何だか甘えた声で言ってきたが、俺はちょっとイタズラ心で瑛里華の言葉が終わる前に
「ご飯!!」
瑛里華は頬っぺたをプクッと膨らませて
「も~~~~~、答えるのが早すぎ。このセリフ、言ってみたかったのよ。それに答えが『ご飯』はないんじゃない?」
「ははは、ゴメン。やり直しする?」
「それじゃ、もう一回外から帰ってきて」
「そこからか?!!」
「シチュエーションは大事なのよ。さ、もう一回外に出て!!」
「はいはい、分かりました」
俺は瑛里華に急かされるように再び外に出て
「ただいま~~~」
するとさっきより更にわざとらしい、いやもとい、甘ったるい声で
「おかえりなさぁ~~~い。ご飯にするぅ~~?お風呂にするぅ~~?それともぉ~~~・・・わ・た・し?」
ま、ここでの答えは決まってるよな。
「もちろん、瑛里華に決まってるだろ?」
と言うと瑛里華は調子に乗って更にもっと甘ったるい声で
「ヤダぁ~~~孝平ったらぁ~~~。でもぉ~~~メインディッシュはぁ~~最後のぉ~~~お・た・の・し・み」
もうそこら中にピンク色のハートマークが無数に飛びまくっているのが目に見える。でもこれが限られた時間においての俺達の幸せなんだな。

「というわけで孝平、今日もお疲れ様」
「うわ!!それにしても今夜もスタミナメニューかよ」
「孝平にはしっかり食べてもらって夜のお仕事も頑張ってもらわないとね」
「体がもたないよ」
「だからそのためのスタミナメニューなんだからね」
「ははは・・・やっぱり頑張らないといけないな・・・」
「・・・イヤなの?」
瑛里華が寂しそうな目をして言う。間違いなく俺を困らせようとしている演技だと分かっているんだけど・・・頼むからそんな目をしないでくれよ・・・。もしかしら瑛里華のこの眼差しって吸血鬼の命令以上の効果があるんじゃないのか?まぁ、なったことないから分からないけど
「いえいえ、俺達二人の夢の実現の為、精一杯頑張らせて頂きます」
「よしよし、じゃ食べましょう」
「いただきま~~す」
何となく以前のように欲望の赴くままにやっていた時が懐かしい・・・。


そんな感じで昼は仕事で夜はアレと頑張っていたわけではあるが
「ん?どうしたんだ?瑛里華。最近ヘンだぞ。食欲も落ちたんじゃないのか?」
「う~~~ん、何か体がだるいのよね。それに毎月くるのもまだこないのよ・・・」
「調子が悪かったら医者へ行った方がいいぞ」
「そうかもね。もうちょっと様子を見てみる」
そんな会話を交わしていたある日
俺は丁度休みだった為、家で二人でテレビを見ていたら
「う・・・、ちょっとゴメン」
突然瑛里華が不調を訴えてトイレに駆け込んだ。
「大丈夫か?瑛里華」
「孝平・・・これって・・・もしかして」
「わからないからとりあえず医者へ行こう」
慌しく支度をして俺達は病院へ行った。

そこで様々な検査を行って
「支倉さん」
「はい」
「おめでとうございます」
「え?」
「間違いなくおめでたですよ」
「本当ですか?ありがとうございます」
この時の瑛里華の笑顔は今まで俺が見た中でも間違いなくベスト3に入る笑顔だった。

「うふふふ。る~~るるらら~~」
家に帰る道中でも瑛里華の顔は終始ほころびっ放し。くるくるとターンをしながら歩いている。
今日は何をやらかしても許してくれそうだ。まぁ、・・・やるつもりは毛頭ないが。
「ご機嫌だな」
「そりゃあもう、当然でしょ」
「瑛里華の念願だったしな」
「うん、でも・・・吸血鬼だった時は赤ちゃんなんて考えもつかなかったわね。もっとも最初から諦めていたというのもあったけど」
「それでも心のどこかに欲しいと思う気持ちはあったんじゃないのか?」
「うん、そうかもね。そう言えば街で子供を抱いているお母さんの姿を知らず知らずのうちに見ていたこともあったし、親子で楽しそうに遊んでいる家族をじっと見てたこともあったっけ」
吸血鬼とは言っても伊織先輩や伽耶さんみたいに100年以上も生きているならある程度は悟れたかもしれないけれど、同じ吸血鬼でも瑛里華はまだ当時17,8歳そこそこだし気持ちは普通の女の子と全く変わらないのだからそういうことに憧れて当然だよな。
「ま、今はもう一つの思い出ね。それにしても・・・遂に私もママになるのね」
瑛里華は自分のお腹をそっと撫でながらまだ見ぬ子に呼びかけた。
「私も頑張るから一緒に頑張ろうね」
「よし!!今夜はお祝いしよう!!今夜は俺が腕を振るうよ」
「わぁ、それは楽しみね」

家に帰ると早速瑛里華は実家に電話をしていた。
「あ、母様 今いい?今日は素敵なお知らせがあるの」
「私ね、赤ちゃんができたのよ!!」
「うん、だからもうすぐ私もママに、母様はおばあちゃんね」
「うふふ、ごめんなさ~い」
「うん、うん ありがとう」
「そうね。大事にそだてるから」
「うん ありがとう。それじゃあね」
伽耶さんが何を言っていたかは分からないが瑛里華があの調子だとたぶん喜んでくれたのだろう。

「さて、瑛里華はこれからが一番の頑張り時だな」
「当然でしょ?この子を産むまでは絶対にくたばってたまるもんですか!!」
実際瑛里華の体は以前に比べて若干弱ってきているのも事実だ。医者も正直出産に耐えられるかどうか分からないと言ってた。
でもこれは瑛里華が自ら選んだ道だ。俺は瑛里華の夫として精一杯瑛里華を支えていかなくていけないと改めて心に誓った。


妊娠のドタバタから幾日か経ち少しずつ瑛里華のお腹も膨らんできた。
「ねぇ孝平、子供の服とかを買いに行かない?」
「今からか?」
「うん。これ以上お腹が大きくなったら外に出ることもできなくなっちゃうしね。それに子供の服を選ぶのって前からやってみたかったの」
瑛里華は目を輝かせて言った。
「そうだな。行ってみるか」

というわけで俺達は近所のショッピングセンターにやってきた。
「あ~~~、遂に私も念願の子供服売り場にデビューだわ」
「もう来る前からウズウズしてたもんな」
「そりゃもう。う~~~ん、どれがいいかな~。あ、これカワイイ。これもいいな~。あ~~これもいいな」
もう瑛里華の顔は幸せ一杯の笑顔である。
昔からだがやっぱり瑛里華には笑顔がよく似合う。全く・・・写真に撮っときゃよかった。

そして、俺は両手一杯に荷物を抱えて
「ぐ・・・、なんか学生時代にも確か似たようなコトをやらされた記憶があるんだが・・・」
瑛里華はコロコロと楽しそうに笑って
「あら、そう?記憶にございません」
「こら・・・」
「こんなコトをしたことも記憶にございません」
と言っていきなり脇腹を突付かれた。
「おわっ!!思いっきり覚えてるじゃんか!!」
「うふふ、お・こ・ら・な・い」
「まったく・・・それにしても親より高い服を着るんだな」
「いいじゃない。あ~~~、待ち遠しいな~~。今日買った服をこの子が着ている姿が眼に浮かぶわ」
「そうだな。俺も楽しみだよ」
「そのためにも絶対元気な子を産まないとね。病気なんかに負けるもんですか!!」
「その意気だ!それでこそかつて突撃副会長の異名をとった瑛里華だよ」
「“突撃”の文字は余計だけどね」


                       最終話に続く





あとがき・・・みたいなの
当初の予定では3話で終わらせようと思っていたんですが、後から思いついた話を色々と追加してみたら予想以上に長くなってしまったのでもう1話分追加することにします。
よって現在のところ全4話になると思います(て言うか余程長い話を追加しない限りは変わらないと思います)




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FORTUNE ARTERIAL SS 『命、燃え尽きるまで(第2話)』

翌日俺は瑛里華に前日みんなに瑛里華の病状について話したこと、そして瑛里華を救うためには伽耶さんか伊織先輩の眷属になるしかないという話をしたことを伝えた。
「うん、・・・確かにそういう選択肢もあるわね」
「俺としてはそっちを選んで生きてほしいという思いもあるんだが・・・」
すると瑛里華は既に何か決意したような目で
「孝平のその気持ちはうれしい。でも私は・・・眷属にはならない」
「え・・・?でもそうしたら瑛里華は・・・」
「うん、わかってる。でも誤解しないで。私は眷属になることがイヤでこう言っているわけじゃないからね。眷属になってはいけない私なりの理由があるの」
「え??」
「知りたい?」
「そ、そりゃもちろん」
瑛里華はニッコリと微笑んで
「あなたとの・・・孝平との愛の証である赤ちゃんが欲しいからよ」
「えぇ???!!!」
「確かに眷属になったらこの病気も関係なく生きることができるでしょう。でもそうしてしまったら永遠に孝平との愛の証を授かることができなくなってしまうでしょ?」
「・・・そりゃまぁ・・・そうだが・・・」
「もちろんできるかどうかはわからない。もしかしたら結局授かれず終わってしまうかもしれない。けどもし子供を授かることができれば私の命は生まれてくるその子に引き継がれる。だから私は永遠に生きることより孝平との愛の証が欲しいの!!最後の最後までそれに全てを賭けたいの!!」
この一晩のうちに瑛里華になにがあったのだろう?と思うくらい瑛里華の目はしっかりと先を見据えているようだった。
「・・・分かったよ。瑛里華がそう言うんだったら俺は反対はしないし全力をあげて協力するよ。それじゃさしあたって俺は精のつくものを一杯食べて体を鍛えて元気な種を作っておかないといけないかな」
すると瑛里華は顔を真っ赤にして
「もう・・・孝平ったら・・・バカ・・・」
「ははは」
やっと俺たちに間に笑いが戻った。


「でもそうなるとその前にやらないといけないこともあるな」
「何よ?やらなければいけないことって?」
「俺達の結婚式だよ」
「えぇ??!!」
「そりゃそうだろ?結婚もせずに子供を作るつもりか?」
「そ・・・それは・・・そうだけど・・・」
「よっしゃ――!!そうと決まったら早速話を決めてこないとな!!」
「ちょ・・・ちょっと孝平、式の費用とかどうするつもりよ?!!」
「俺がどうとでもする!!いや!!してやる!!待ってろ、瑛里華」
俺は病室を飛び出した。


瑛里華の病室を飛び出した俺は先ず真っ先に千堂邸へ向かった。
目的はもちろん・・・
「おぉ、支倉 どうした?」
「突然で申し訳ありません。伽耶さん、瑛里華さんを僕にください」
「は??来て早々に何だ?いきなり!!」
俺は先程瑛里華と話した事を一部始終伽耶さんに話した。
伽耶さんは目を閉じて考えていたが、しばらくして目を開けると
「なるほどな。お前達の気持ちはよくわかった。どうだ?伊織?桐葉?」
「それが二人の出した結論なら俺は元から異論はないけどね」
「そうね。私も文句はないわ」
「そうか、わかった」
「か・伽耶さん・・・」
「支倉、もうこの先短い命かもしれんが瑛里華を幸せにしてやってくれ」
「征には俺の方から話はしておく」
「ありがとうございます!!それでは失礼します」
「慌しいヤツだな」
「いろいろやらなければならないコトがありますんで。時間も限られてますし」
「ふっ、なるほどな。ま、がんばれ」
「はい、失礼します」

次にその足で親の元に向かった。
「親父、お袋、一生のお願いだ。お金を貸してくれ」
まだ学生である俺にはさすがに結婚式を挙げる金などあるわけない。
「なんだ?いきなり。親の顔を見て早々にそれか」
「とりあえず落ち着いて訳を話してみなさい」
俺は伽耶さんにした話とほぼ同じコトを話した。もちろん吸血鬼に関するコトは隠しているが」
「なるほどな。でも孝平、親になるということがどういうことか分かっているのか?ただイタズラに子供が欲しいからという理由で作るなんてことをしたら場合によってはその子供を不幸にすることになる可能性もあるんだぞ」
「俺も男だ!!瑛里華がこのことに全てを賭けているんだから俺も全てを賭けてそれに応えたいんだ。それだけの覚悟もした上で話しているつもりだ」
親父は少し考えて
「・・・分かった。お前がそこまで覚悟しているのなら金は出そう。時間もそんなにないんだろう?日どりとか早めに決めろよ」
「あ・・・ありがとう親父、お袋」
「いつの間にか孝平もこんなことを言えるようになったのね」
「あぁ、それにしても・・・何であんなにいい子がこんな目に遭わないといけないんだろうな・・・」

資金を都合つけたあとは悠木姉妹と司に連絡をとった。
結婚式の段取りとかに関するアドバイスをもらうためである。
「みんな、急なことで本当にすまん」
「しっかし、こーへーもいきなり呼び出すんだからね」
「全く・・・突撃の文字をしっかり受け継いでるな」
「それにしても急だね。何かあったの?」
「・・・・・・・」
「え・・・・?」
「これから俺が話すことはこのメンバーだから話すことだ・・・」
俺は瑛里華の病状、それから急に結婚式をしなければいけない理由を掻い摘んで説明した。
「・・・そうなんだ。えりちゃんがそんなことになってたなんて・・・」
「ううぅぅ・・・えりりん・・・・」
司が俺の肩をポンと叩いて
「・・・そういうことなら俺達も仲間として出来る限りの協力はしないといけないな」
「そうだね。私達もできる限りの協力をするよ。ね、お姉ちゃん」
「うん、だからもっとわたしたちを頼りなさい、こーへー」
「ありがとう・・・みんな」


それから数日後
「・・・まさか本当に実現させるとは思わなかったわ」
「そりゃ俺もやるときはやるさ。それにしても今日の瑛里華、凄くキレイだよ」
俺の目の前には純白のウェディングドレスを身にまとった瑛里華がいた。
「そりゃ女の子の夢だもんね、これを着ることは。でも『今日は』なの?」
瑛里華が笑みを浮かべて言う。
「い・・・いつもキレイだけど・・・今日は特別キレイという意味だよ!!」
「うふふ、焦ってる焦ってる」

「そろそろ時間ですので始めますよ」
「はい、シスター。よろしくお願いします。瑛里華、行こうか」
「うん」

今日は修智館学院の礼拝堂において俺達の結婚式。
確かに街の式場を使うことも考えたが、急であったこととできるなら俺達の思い出の場所でもあるこの学院でやりたいという二人の希望もあった。
そのことを白ちゃんを通じてシスター天池に相談したところ
「教え子の結婚式を任せてもらえるのは感無量ですね」
と言って快く場所を提供して下さると同時に進行も引き受けて下さった。


「新郎新婦、入場」
シスター天池の美しい声が室内に響き渡った。
場内に荘厳なオルガンの音が響く中、俺と瑛里華がシスターの後に続いて入場した。

「汝 支倉孝平は、この女 千堂瑛里華を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」

「汝 千堂瑛里華は、この男 支倉孝平を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」

それから指輪の交換。お互いの指に指輪をはめる。

「それでは誓いのキスを」
二人の唇が触れ合った瞬間、参加者から大きな拍手が起きた。

「この男女が夫婦であることをここに宣言いたします。アーメン」
これにて一通りの式が終了した。

式を終えて外に出ると

「おめでとうございま~~~~す!!!」

同級生や後輩達が待ってくれていた。
一斉にライスシャワー、フラワーシャワーが始まり、そこら中でカメラのシャッターが切られた。

「いや~~~、我が妹ながら惚れ惚れするね」
「全く・・・馬子にも衣装ではないが、いいものだな。支倉、瑛里華を頼むぞ」
「支倉、瑛里華 仲良くするんだぞ」
「千堂さんに支倉くん、おめでとう。お幸せに」
「わ~~~~瑛里華先輩、すっごくきれいです。支倉先輩、素敵です」
「孝平、会長を幸せにしろよ!!」
「ヨッ!!こーへーにえりりん!!やったね!!
「孝平くん、えりちゃん おめでとう」

「みんな、本当にありがとう」

かなでさんが相変わらずの小さい体でぴょこぴょこと一生懸命ジャンプしている。
「えりり~~~ん、ブーケはこっちだよ―――!!」
「悠木せんぱ~い、そう巧くいくとは限りませんよ~~」
「え~~~~、えりりんのいけず~~~」
「いきますよ~~、それ!!!」
瑛里華の投げたブーケが宙を舞った。


                        第3話に続く





あとがき・・・みたいなの
2話目を公開します。
まぁ思いつくままに書いてますので、もしかしたら現実の状況と異なることもあるかと思いますが、どうかご了承をm(_ _)m



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FORTUNE ARTERIAL SS 『命、燃え尽きるまで(第1話)【全4話・・・の予定】』

伽耶さんと和解し、瑛里華は蒼珠を消してもらって人間になり、思い出の詰まった修智館学院を卒業後、俺達は島の外にある同じ大学に進学した。
このことはこれまで島の外に出たことのなかった瑛里華からすればおそらく新鮮極まりないことであっただろう。
だからこそ俺は瑛里華に色んなところを見せたくて見て欲しくて大学で勉強に励む傍ら、懐具合や時間が許す限り色んなところに連れて行った。
博物館や水族館、夜景や夕陽や星空のキレイな場所、雪山に常夏の海と俺の頭で考えられるあらゆる場所に連れて行った。
何処に行っても瑛里華は全てのものに目を輝かせて見てくれ楽しんでくれた。
いつの間にか俺はそんな瑛里華の喜ぶ姿を見ることに生きがいを感じていた。

また、俺の両親にも紹介した。
たまたま親父が仕事の都合で近くにきていたので家に行く時に瑛里華も一緒に連れて行ったのだ。
「お、孝平、久しぶりだな。元気にしてるみたいだな」
「親父、お袋、久しぶりだね。あ、紹介するよ。この子が俺の彼女の千堂瑛里華さん」
「始めまして、千堂瑛里華と申します。よろしくお願いします」
「メールで写真は見ていたが・・・まったく、こんなべっぴんさんを捕まえてきやがって」
「ホントにキレイな子ね。大事にしないといけないわよ、孝平」
「あぁ、分かってるよ」
「久しぶりに母さんの手料理を一杯食べろよ。瑛里華さんも食べてくれ」
「はい、いただきます」
瑛里華もウチも雰囲気を気に入ってくれたみたいで嬉しかった。
食事が終わって俺は親父と久しぶりに二人きりでいた。瑛里華はお袋と片付けをやっていた。
台所から声がする。
「瑛里華さん、そんなお客さんが手伝ってくれなくてもいいわよ」
「ご馳走になったんですから手伝わせてください」

「今日話した感じだと明るくていい子だな。将来は一緒になるとか考えてるのか?」
「あ・・・あぁ、そのつもりだよ」
「そうか、あんないい子はなかなかいないからな。泣かせるようなことはするなよ」
「もちろんだよ」
お袋と瑛里華が台所から戻ってきた。
「お手伝いありがとう、瑛里華さん。お陰で早く終わって助かったわ」
「いえ、どういたしまして」

「それはそうと母さん、近々瑛里華さんの親御さんところにも御挨拶にいかないといけないな」
「そうね、お父さん。それに瑛里華さんみたいな子が娘としてきてくれたら嬉しいわね」
「えぇ?!!ちょっと親父、お袋・・・」
瑛里華を見ると顔を真っ赤にしてうつむいていた。
でも俺はこの時、正に幸せの絶頂であった。


そんな矢先の出来事であった。
今日も瑛里華を連れて博物館へ行った時のことである。
見学中に突然瑛里華の体がふらついた。
「ん?どうした?瑛里華」
「・・・ちょっと眩暈がしただけだから。大丈夫よ」
「そこのベンチでちょっと休もう」
「そうね。でもこういうときは人間って不便と思うわ。吸血鬼だった時は考えもしなかったし」
「でも吸血鬼の時はある意味病気よりも辛い目に遭ったんじゃないか?」
「それはそうだけど・・・」
「俺もちょっと瑛里華を振り回しすぎたのかもしれないな。ゴメン。なんせ連れて行ってやりたいところが腐るほどあるんだし」
「ううん。孝平のせいじゃないわ。それに孝平は私のために連れて行ってくれてるんだから逆に嬉しくて仕方がないくらいよ」
「そう言ってくれると連れて行った甲斐があったよ」
「もう大丈夫。行きましょう」
「あぁ、じゃ次行こうか」

おかしいな。今までこんなことになったことはなかったのに。ま、しばらく休めば治るだろう。

でもまさかこれがこれから起きる出来事のただの前兆に過ぎないことはこの時誰も気付かなかった。


最初は風邪でもひいたかと思ってそれほど深刻には考えてなかったが、あまりにも症状が長く続くので俺は瑛里華をつれて病院に行った。
俺は待合室で待っていたのだが、
「・・・遅いな」
風邪にしては妙に診察時間が長い。
「ただいま」
「あ、またエライ時間がかかったんだな」
「うん、先生の診察の後でレントゲンとかいろんな検査をやってたからね」
「まぁ、大したことなければいいんだけどな」

「千堂さん、千堂瑛里華さん」
「はい」
検査の結果が出たらしく、俺と瑛里華は先生の話を聞きに行った。
「レントゲンを見る限りですけど、ちょっと気になるところがあります。申し訳ありませんが、ウチではちょっとこれ以上の詳しいことは分かりませんので紹介状を書きますので大きな病院でもう一度検査をしてみて下さい」
「気になること・・・と言いますと?」
「断定はできないんですが、腫瘍の可能性があります」
「え?!!」

俺達はすぐさま紹介された病院に駆け込んで瑛里華の検査をしてもらった。
「どうですか?」
医師はレントゲンを見て
「先程の病院の見解通りです。ここに腫瘍があります」
「治る見込みはあるんですか?」
「・・・難しいです」

瑛里華はそのまま入院ということになった。
「・・・いったん帰って入院の支度をしてくるから」
「・・・うん、よろしくね」
二人とも気が抜けてしまったように力なく話した。

俺は荷物を病院に届けてそのまま最後まで病室にいたのだが、どうしても瑛里華にかけてあげられる言葉が見つからないまま面会時間が終わってしまった。
「瑛里華、また明日くるから・・・」
力なくそういうのが精一杯だった。
「うん・・・また明日ね・・・」

病院を出た俺はそのまま泣き崩れた。
ちくしょう!!何でこんなことになるんだよ!!俺たちが一体何をしたっていうんだよ!!神でも悪魔でも瑛里華をこんな体にしたヤツは今直ぐ出て来い!!俺がぶちのめしてやる!!!


俺は気力を失った状態で千堂家の館にやってきた。
もちろん伽耶さんや伊織先輩達に瑛里華のことを伝えるためである。
伽耶さんや伊織先輩には東儀先輩を通じて話は通してあった。
リビングに入ると伽耶さん、伊織先輩、東儀先輩、紅瀬さん、白ちゃんの5人が既にいた。
俺の力の無い顔を見ると5人はこれから俺が何を言うのか察しがついていたみたいだ。
「瑛里華のことだろ?」
沈黙を破って伊織先輩が声を出した。
「・・・はい、そうです」
「瑛里華先輩は・・・大丈夫なんですか?」
俺は力なく首を横に振った。
「え・・・・?うそ・・・ですよね?」
白ちゃんの顔が真っ青になった
「瑛里華の体は悪性の腫瘍に冒されているらしいのです。もってあと1年くらいだろう・・・と」
「そ・・・そんな・・・」
「このところ瑛里華の調子がおかしい気がしていたのだが・・・そういうことだとは思わなかったな」
「え?伊織先輩、何で瑛里華の調子がおかしいことを知ってたんですか?」
「そりゃ・・・カワイイ妹だから・・・ね」
「それはそうと余命1年くらいと言われたということはもう現代医学においては手段は尽きているということだな」
「そうなるのかと・・・」
「となると・・・瑛里華を救うには・・・」
「・・・眷属化・・・するしかない・・・と」
「瑛里華先輩・・・せっかく人間になれたのに・・・」
「でも瑛里華を救うためにはたぶんこれしかないだろう」
「・・・一応話してみます。でもたぶん瑛里華は承知しないんじゃないのかと思います」
「どうしてそう思うんだ?」
「何となく・・・です。こう言っては何なんですけど、瑛里華は人間になれたことを凄く喜んでいました。理由はよく分かりませんが、確か以前に『これで念願がかなう』ということを言っていた気がしました」
「ふむ・・・まぁ、とりあえず話だけはしてみてくれ」
「わかりました。それでは失礼します」


                       第2話に続く




あとがき・・・らしきもの
たまにはこういったクソ真面目(?)なのも書いてみたいなと思って書いてみました。
とりあえず今回はアッチ方面やギャグ系のは極力書かないようにしています。
まぁ、話の流れでちょっとしたそういうのが無いとはいいませんけど。
こんなですがつきあって頂けたら幸いと思います。



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今日のネタ



つい・・・衝動にかられて買ってしまいました。




TMさん、やまぐうさん、朝霧さん、マクさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

TMさん>そりゃ・・・まぁ・・・こんなカワイイ妹がいたら・・・(ってオイ!!)

やまぐうさん>とりあえず煩悩の赴くままに書いたヤツですが・・・こんなのが参考になれば・・・
後編も一応公開してますが、御期待に添えていればいいんですが・・・。

朝霧さん>・自分で書いといて言うのも何ですが・・・あれを尾行というのだろうか(^^;
・まぁ、こういうことです・・・。
・最初はこのまま一人で沈み込むフィーナにしようかと思ってたんですがね。

マクさん>ある意味エイリアン的な存在みたいなものでしょうか・・・。


マクさんSS
この二人の前では迂闊なことは言えませんな。どんな逆襲を喰らうことやら(^^;
オークションではどんな珍品が出てくるやら。

やまぐうさんSS 「クリスマスイブの白鳳寮」
この寮はいおりんの意向が反映されているのか。
ということは・・・もしかしてまだまだこの寮には隠された秘密があったりして。

「フィーナとのクリスマス」
お互いに最高のプレゼントですね。
聖なる夜に性なる・・・って、もうええか(笑)

早坂さんSS Extra Episode「教訓」
『両手に花』も度を過ぎると恐怖に変わる・・・ということでしょうか。

「冬のないカレンダー」
人間と言うのは酔っ払ったら何をしでかすか分からんもんですな(^^;

魔法少女リリカルなのはStrikerS SS 『機動6課のクリスマス』

「♪ジングルベ~ル ジングルベ~ル 鈴が鳴る~♪」
「なのはさん、ごきげんですね」
「そりゃあもう。小さい頃はコレをするのが毎年凄く楽しみだったんだよ」
「飾りつけも大体こんなものだね」
「そうだね。ヴィヴィオ、お手伝いありがとう。さて、電気のスイッチを入れて・・・っと」
木に巻きついている様々な色の明かりが灯った。
「うわ~~~、ママ きれいだね~~~」
6課の食堂の一角に1本のクリスマスツリーが御目見えした。


今回もコトの発端はやっぱりヴィヴィオの一言だった。
「ママ、くりすますってなに?」
「え?ヴィヴィオ、どこからそんな事聞いてきたの?」
「この本にでてた」
ヴィヴィオが見ていたのは私が地球から毎月取り寄せている雑誌でそこには『クリスマス特集』が組まれていた。
「くりすますっておいしいごはんをたべる日?」
「う~~~~ん、べつにそういう日と言うわけじゃないんだけど・・・何て説明したらいいかな??フェイトちゃん」
「そうだね・・・実際にパーティをやってみるっていうのはどうかな?はやてに相談してみようよ」

「というわけなんだけれど、どうかな?」
「うん、それええかもしれんね。面白そうや。こっちはクリスマスという習慣はないし、みんなの慰労も兼ねて地球の行事をやってみるのもええね。料理関係は私から話しとくからなのはちゃん達は飾りつけを頼むわ」
「うん、おねがいね。はやてちゃん」

とは言ったけど、さて・・・クリスマス用の飾りなんてこっちにあるのかな?
「いくらなんでもクリスマスグッズは無くてもパーティーグッズくらいはあるんじゃない?それよりもモミの木をどうするのよ?なのは」
「あ、そうか・・・街の中にモミの木なんてあるわけないし、そもそもこの世界にあるかどうか・・・だね」
「それなら心配あらへん。さっき私がカリムに頼んでおいたから」
「え?!!はやて・・・準備いいね。さすが部隊長」
「なんや私、まるで宴会部長・・・やなくて宴会部隊長やな」
「うふふ、自分で言ってたら世話ないよね。でも騎士カリムに・・・って、あの付近にあるの?」
「うん、カリムにこういう木やって説明したら教会の周辺にたくさん生えてるから用意しておいてくれるって。あとでヴァイスくんに取りに行ってもらうわ」
「そう?それじゃ私は飾りを買いに行ってくるね、なのは」
「うん。よろしく、フェイトちゃん」
とりあえず私は緊急事態に備えて留守番ということです。

通信が入った。
「はやて、頼まれた木だけどこんな感じのでいい?」
「あ、カリム 上等や。ありがとうな。すぐウチのを受け取りによこすから」
「騎士カリム この度はどうもありがとうございます」
「どういたしまして。それにしてもはやてやなのはさん達の世界にはそういう風習があるんですね。私も始めて聞きました」
「まぁ、本来の趣旨とはかけ離れているんですけどね」
「でも面白いと思いますよ。私もできれば参加したかったんですけど残念ですが、その日はどうしても抜けられないですので」
「それは残念です。また次の機会がありましたら是非」
「その時はまたお誘いください。それでは」


それからしばらくして
「八神部隊長、頼まれ物を取ってきました」
「あ、ヴァイスくん ご苦労さん。ここにお願い」
「了解っす!お―――い、こっちだ!!」
「ったく人使いの荒いヘリパイだな・・・」
「なんか言ったか?」
「いえ・・・ここですね?」
整備員の運んできたモミの木が食堂の一角に立てられた。
「お――――し、ご苦労。お前ら、もういいぞ。で、これでなにをするんです?」
「飾りを付けてクリスマスパーティーをやろうと思ってね」
「クリスマスパーティー???」
「私達の住んでた世界での風習みたいなもんや。まぁパーティーというくらいやからご馳走を出すから楽しみにしといてな」
「お!!明日はご馳走ですか?そりゃ楽しみっすね」

「ただいま~」
「あ、フェイトちゃん。どうだった?」
フェイトちゃんは私にウインクして
「バッチリよ」
「それじゃヴィヴィオを呼んでくるね」
「うん」

「うわ~~~~!!何ですか?この大きな木は??」
勤務が終わったフォワードメンバーもやってきた。
「明日、私たちが住んでいたところの風習のパーティーをやろうと思ってね。そのための飾り付けを今からやるんだけど」
「それじゃ私たちも手伝います」
「よろしくね」
「うわ~~~~、おおきな木。この木にいっぱいつけるの?」
「そうだよ、ヴィヴィオ。たくさん飾りを付けてキレイにしようね」
「うん」

それからはヴィヴィオと私たち、それからフォワードメンバーやロングアーチ3人娘も加わって賑やかにツリーの飾りつけをやった。


そして、パーティー当日
勤務の終わった者から食堂に集まってパーティーの準備が行われた。
ツリーの飾り付けは前日に終わっているのでシグナム達の支持の元、テーブルの配置や食べ物の配膳、ゲームの段取りとか準備はいろいろある。

そして私と、はやてちゃん、フェイトちゃんの3人はというと・・・
別の準備で一室に篭ってちょっとしたサプライズ企画(?)の準備中。
「みんなビックリするかな?」
「だといいよね」
「せやけど、これって知ってるんやろか?みんな」
「う~~~~ん・・・どうだろ?」
「でもいいんじゃない?楽しければ」
「せやな」

「失礼します・・・って、うわ!!!な、何ですか?その格好は?」
「何ですか?はないやろ?シグナム」
「申し訳ありません・・・会場の準備ができました。みんな待ってます」
「わかった。すぐ行くから」

会場までの道程で
「何だか3人とも似合ってるんだか似合ってないんだか分からないね」
「ここまでやったら後は勢いだよ」
「それにしてもエース二人と部隊長がこんなことしてるなんて誰も想像つかへんやろな」
「ははは、そうだね」

そして、3人で会場に入ると賑やかだった場が一気に静まりかえった。
「うわ!!!何ですか?その格好は?」
う~~~ん・・・やっぱりわからへんか・・・
「もしかして・・・新しいバリアジャケットの御披露目ですか?」
うわっ!!!そうきたか・・・。
「すっごい派手な服ですね。全身真っ赤って」
まぁ、確かに派手ではあるよね・・・。

「皆さん、今日は今までの慰労も兼ねて私たちの住んでいた世界での風習でクリスマスパーティーというのを行います。と言っても別に特別何かあるということではなく皆で飲んで食べて楽しくこの時をすごしましょう、ということです。
私たちがしているこの格好は『サンタクロース』と言いましてこのクリスマスという日の主要登場キャラクターとで言いますか、その格好をしています。別にバリアジャケットではないのでこの格好で戦闘には出ません。
ま、長話も何なんであとはみんなで楽しくやりましょう」

会場のそこらじゅうで乾杯が始まった。
「ママ~~~」
「あ、ヴィヴィオ どうしたの?その服は?」
「あ~、なのはちゃん達には言ってなかったか。私達の服と一緒にヴィヴィオのも注文しててさっきシャマルに着せてもらったんよ」
「えへへ、ママとおそろいだね」
「ホントだね、よく似合うよ」
「さて、せっかくだから私達も楽しもう。ヴィヴィオ、行こうか」
「うん」

FORTUNE ARTERIAL SS 『男なの?女なの?(後編)』

後編を載せます。
読んでくださる方の御期待に添えていればいいんですが・・・。

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夜明け前より瑠璃色な SS   『あなたのいないクリスマス』

一応時節モノということで思いついたので書いてみました。




今夜は地球ではクリスマスという行事で持ちきりらしいんだけど月にはクリスマスという習慣はないから特別関係ないのよね。
まぁ、別に月にそれに類する日がないというわけじゃないんだけれど・・・。
だから私は、いやもとい私達は普段と特に変わりなく御仕事でございます。
『あ~~~~ぁ、今夜は地球の恋人達はさぞやお忙しいことで・・・それはそれは大変結構なことでございます・・・っと』
私は内心半ば僻みぎみで、でもそれを顔には出さないようにしていつもと変わらず王室の公務に勤しんでおります。


「姫さま、お茶が入りました。少し休憩なされてはいかがですか?」
「あ、ミア ありがとう。う~~~~~~~~ん・・・」
仕事で疲れた背筋を思いっきり伸ばす。
「今夜は地球ではクリスマス・イブだそうですね」
「そうね。『恋人達の聖なる日』だそうだけど、今の私には余り関係ないわね」
そう、今の私には・・・

地球での留学期間が終わって私は月に帰った。
その留学中に私は朝霧達哉という人と運命の出会いをし、そしてお互いに将来を誓い合った。
でもその恋人である達哉は今はまだ38万キロの彼方。
簡単には会いに行ける距離ではない。
まだ国交が完全に回復していない現在においては達哉もまだ正式にこちらに来ることはできないし、私が行くことも公務となるため簡単には行けない。
もっとも軌道トランスポーターといった裏技を使うという手もないではないが、いくら私でもそんなに頻繁に使えるものではない。
万が一にもバレでもしたら密航であり重罪である。
それにさすがに職権乱用みたいな形にも見えてあまり気が進まない。
でも私は必ず会える、そして一緒になれると信じて毎日の公務に勤しんでいる。
きっと達哉もそれは同じ気持ちでしょう。
達哉のその気持ちは彼から届くメールを見ればよく分かる。


そして・・・今日も公務が終わって一人部屋に戻る。
静かだ。自分の足音しか聞こえない。
部屋の扉を開ける前に、もしかして扉を開けたらサプライズで達哉が待っててくれたりなんかして・・・なんて考えちゃったけど、世の中そんなに甘くはないわね。
でも達哉はいないと分かっているんだけれどそれでも万が一と思って部屋の中をキョロキョロ見てみるが・・・やっぱり・・・部屋の中には誰もいない。
「・・・達哉」
私は肩を落として遠くに浮かぶ地球を眺めた。
「あ~~~ぁ、この世には神も仏もないのかしら・・・?」
もっとも私たちは信仰する宗教が違うから神はともかく仏は最初からないんだけどね。
でも・・・今までは考えたことなかったけど一人で過ごすこういう日がこんなに寂しいものだなんて思わなかった・・・。
時として全ての立場を投げ出してでも今すぐ達哉のもとに走って行きたい衝動に駆られてしまうときもある。
私とて一度公務を離れれば遠く離れた恋人を想う一人の女性。
できるものなら私だって巷の女性と同じように流行の服を身にまとい、目一杯のお洒落をして達哉と腕を組んでキレイなクリスマスイルミネーションを見ながら街を歩きたい。
そしてお洒落なお店で素敵な夜景を眺めながら一緒に食事をして聖なる夜を一緒に過ごしたい。
でも・・・やはり私は月王国の姫であり時期王位継承者。
民衆の為を思うとそんな軽率で無責任なことは絶対できない。

二人の間に立ちはだかる38万キロという距離や二人の置かれている立場という壁が恨めしく思えた私のクリスマス・イブもこのまま終わるのかと思ったとき
「姫さま、ケーキを焼いてみたんですけど、もしよろしかったらいかがでしょうか?」
ミアがケーキを持って部屋に来た。
「ミア、あなたこのケーキは?」
「はい、地球では今夜からクリスマスで、ケーキを食べると聞きましたので作ってみました」
「わぁ~~~~!美味しそうね。是非いただくわ。でも別にケーキを食べる日でもないんだけどね」
「そうですけれど、クリスマスケーキとかあるくらいですからいいのではないでしょうか?」
「そうね。それにミアのケーキはいつ食べても美味しいし」
「ありがとうございます、姫さま」
「・・・正直言うとね、今夜は一人でいると凄く寂しかったの。ミアが来てくれて嬉しかったわ」
「姫さま・・・」
「あ・・・ごめんなさい」
何となくミアも気を使ってくれたのだろうか、達哉のことは一言も口に出さなかった。

ミアがケーキを切り分けてくれ、お茶も入ったところで
「私たち二人だけですけれどクリスマスパーティーですね」
「ささやかだけどミアのお陰で素敵なクリスマスをおくれそうよ」
「ありがとうございます。来年はみんなでパーティーをやりませんか?」
「それ、いいわね。公務関係ナシの仲間だけで」
「そうしたら私、お料理の腕を振るいます」
「うふふ、今から楽しみね。それじゃいただきましょう」

「メリークリスマス」





追記
紙飛行機さん、早坂さん、TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

紙飛行機さん>やっぱりフィーナもミアが可愛くて仕方がないんです(ということでw)

早坂さん>・主役はモテるんです。羨ましい・・・(ToT)
・ミアはみんなから好かれるタイプですしね。

TMさん>心配なのやら面白がってるのやら・・・(^^)




早坂さんSS 夜明け前より瑠璃色な sideshortstory 「約束の証」
ミアらしく少々遠慮気味なところがあるけど、でもやっぱりどこかで自分を主張しているんですね。
菜月の料理の腕は相変わらずなんでしょうか・・・(^^;



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FORTUNE ARTERIAL SS 『男なの?女なの?(前編)』

もしかしてこれも18禁??
どうも最近この手のモノばかりです。
ちょっと文章が長くなってしまったので前編と後編に分けたいと思います。

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夜明け前より瑠璃色な SS   『ミア誕生日記念SS「キレイになりたい」』

「達哉、最近ミアの様子がおかしいんだけど何か知らない?」
「様子がおかしい?」
「ええ、今まではほとんど見向きもしなかったメイク道具とかを気にするようになったりとか・・・あとは服とかのファッション雑誌をよく見たりするようになったのよ」
「別に年頃の女の子だったらそういうのに興味を持つのも当り前じゃないのか?」
「まぁ、それもあるのかもしれないけれど・・・急になのよね」
「そう言えばこの前は私のところにも来たわね」
「姉さんところに?」
「うん、『キレイになるメイクの仕方を教えて下さい』って言ってたけど私は『ミアちゃんはまだ若いし肌もキレイなんだからわざわざメイクなんてする必要はないわよ』って言ったんだけどね」
「あ、私にもどんなメイクをしてるのか?って聞いてきてたわね」
「私にもこの前メイクの仕方や服の選び方とか聞いてきたわよ」
「麻衣や菜月にも?で、何て答えたんだ?」
「私は基本的にいつもスッピンだよって」
「私も」
「麻衣ちゃんも菜月ちゃんも若いからまだわざわざメイクをする必要はないわよ」
「姉さんはやっぱりメイクする必要はあるの?」
プチン
あ・・・やば。
「たーつーやーくーん!“やっぱり”ってどういうことかしら?」
ここは先に素直に謝っといた方がいいかも・・・
「ご・・・ごめんなさい・・・」
「まぁいいわ。別に悪気はなかったんでしょ?それにしても・・・おかしいわね」
「まさか・・・彼氏ができた・・・とか?」
「えぇ??!!!!」
フィーナが血相を変えた。
「いやいや!!まだそうと決まったわけじゃないから」
「でもそうだったら・・・私はどうすれば・・・」
「それは結論が出てからでいいだろ?」
「そ・・・そうね」


トントン・・・
部屋からミアが降りてきて
「すみません。ちょっとお買い物に行ってきます」
「あ、い・・・行ってらっしゃい」
ミアが出て行った後で麻衣が
「おかしいよね。食品とかは昨日まとめ買いしておいたし、別に買い忘れもなかったはずだからわざわざ行く必要もないはずなんだけど」
「ふむ・・・私、ちょっと後をつけてみるわ」
「あ、フィーナ、俺も行く」
「待ってよお兄ちゃん、私も」
「みんな行くなら私も行くわ」
「しっかし・・・人のコトは言えないけどみんな野次馬根性丸出しだな」
「べ・・・べつにそんなんじゃないから・・・私はミアちゃんが心配なだけで・・・」
「ほらほら、行くなら早く。ミアを見失っちゃうよ」
「あ~~~~、待ってよ~~~~」

家を出たところで用事で家に帰っていた菜月とバッタリ。
「あら?みんなでお出かけ?」
「あ、菜月・・・」
「ふむ、ミアちゃんの尾行ね。私も行く」
「どうでもいいけど面白そうな顔をするなよ」
「だって~~」


「どう考えてもこりゃバレバレの尾行だろ?」
そりゃそうだろう。5人でかたまって後を付けているなんて聞いたことが無い。
どう見ても怪しい集団なんだが、何故かミアは本当に気付いていないのか、気付かない振りをしているのか。

そして、ミアは1軒の洋服屋に入っていった。
俺達は物陰で様子を伺うことにした。
「なにか欲しい服でもあるのかしら?」
「そりゃミアちゃんもお年頃なんだから素敵な服くらい着たいでしょうね」
「でもどんな服を選んでるのかしら?ってお兄ちゃん!!何を持ってきてるの?」
「え?見ての通り双眼鏡だけど」
「まったく・・・ちょっと貸しなさい。ミアのことは私が責任を持ってチェックしないといけないしね」
フィーナはそう言って俺から双眼鏡を取り上げると店の中を見て
「あ~~~、なるほど。あ~~~~、それよりその隣にあるのが似合うかも。うん、その服もなかなかいいかもね」
「やっぱり・・・どう見てもタダの野次馬だな」
「達哉、何か言った?」
「いえ、別に・・・」
「私はミアが心配だから仕方なく・・・仕方なくやってるんだからね・・・」
「はいはい、そういうことにしておきます」
「あら?気に入ったのが無かったのかしら?」
「結局何も買わず?」
「そうみたい。出てくるわ。とりあえず帰りましょう」
フィーナに急かされるように俺たちは家に帰った。

「只今帰りました」
一足先に帰宅していた俺たちはとりあえず知らない振りをして
「あ、お帰り。何を買いに行ったの?」
「あ、いえ、ちょっと・・・」
部屋へ帰ろうとするミアに向かってフィーナが
「ミア、ちょっと待ちなさい。お話があるんだけど」
「はい、なんでしょうか?姫さま」
「あなた、私達に何か隠してないかしら?」
「え・・・?そんな・・・隠し事だなんて・・・」
「最近のミアの行動がどうも怪しいのよ。何年あなたと付き合ってると思ってるの?」
「・・・・・」
ミアは観念したように
「・・・わかりました。全てお話します。先ずはこれを見てください」
と言ってミアは一枚の広告を取り出した。
「これは?」

『あなたの誕生日にあなたの一番キレイな姿を記念に!!
あなたの今を永遠に残すためにプロがお撮りする最高の一枚:バースデー=フォト』

と書かれた広告である。
「これ、近所の写真屋の広告だな」
「なんだ~~~。こんなことなら何で黙っていたの?」
ミアは少し顔を赤らめながら
「いえ・・・ちょっと恥ずかしかったですので・・・それにやはりせっかくの記念ということですし・・・写真ができたら皆さんにお見せしようと思ってたんです」
「もう・・・取り越し苦労だったじゃない。私はてっきり彼氏でもできたのかと思ってたわよ」
「えぇ・・・・?!!!そ・・・そんな・・・彼氏なんて・・・」
ミアは真っ赤になってうつむいてしまった。

「どっちにしてもそういうことなら話は別ね。せっかくだからみんなでミアちゃんをコーディネイトしてあげるというのはどうかしら?」
「いいわね。せっかくの誕生日なんだしみんなで何か服を選んでプレゼントしてあげましょう」
「そ・・・そんな・・・いいですよ・・・」
「それいいね、フィーナさん。やっぱり私たちも何かしてあげたいしね、お兄ちゃん」
「うん、そうだな。同じ写すなら少しでもキレイな方がいいだろうし」
「あ、そうそう。それとお父さんが夜にお誕生パーティーをやるからしっかりお腹を空かせておいてくれだって」
「相変わらずおやっさんには申し訳ないよな。“了解しました”って伝えといて」


翌日
「この服いいわね」
「これも似合うと思うよ」
「だったら小物はこれが合うと思うよ」
「これもどうかな?」
「試着してみようよ」
「うわ、ミアちゃん カワイイ!!」
前日ミアが服を見に行った店に今日は総出で押しかけて女性陣全員でコーディネイトの真っ最中である。
というか色んな服をとっかえひっかえで、ミアはまるで着せ替え人形状態。
「何だかミアのためというよりはミア以外が楽しんでないか?」
「いいの。みんなが楽しければね」
「・・・ま、いいか」

「うん、これが一番似合うかも!!」
全員での協議の結果、本命の一着が決まったらしい。
「達哉くん、ちょっと見てもらえる?」
「達哉さん、どうでしょうか?」
「ああ、凄く似合ってるよ」
「ホントですか?よかったです」
「よかったわね。それじゃあいよいよ本番ね」

買った服を持って早速写真屋に
「こんにちは。朝霧です」
「いらっしゃい。あぁ、“バースデー=フォト”だね」
「はい、よろしくお願いします」
「それではお着替えとかの準備はこちらでお願いします」
「はい」
ミアは着替え室に入っていった。

「できました。どうですか?」
「よく似合ってますよ。それではこちらへどうぞ」
俺たちは撮影スタジオに案内された。
ミアが指定された場所に立つ。
「いいですか?いきますよ。ちょっと表情が硬いんでリラックスしてください」
「あ・・・え?、そうですか・・・?」
「ミア、楽にいきましょう」「は・・・はい」

「はい、それじゃいきます」
カシャ、カシャ・・・・・

「はい、お疲れ様でした。すぐできますので少しお待ちください」
「ありがとうございました。緊張しました」
「キレイにできてるといいわね」
数枚の写真が撮られ、その中で最も写りがよいと思われたモノをすぐにフォトパネルにしてもって来てくれた。
「できました。ご覧下さい」
「うわ――――!!!ありがとうございます」
「どれどれ。キレイに写ってるわね」
「へ――――、さすがプロの腕だな」
「いいじゃない?いい誕生日の記念ができたわね」
「よろしければ皆さんもお誕生日の際にはお願いします」
「いいわね。私も来年の誕生日にやろっと。その時はお願いします」
「はい。それと・・・あの、もしよろしければこの写真をショーウインドに飾らせて欲しいんですけれど」
「えぇ?そんな・・・恥ずかしいです・・・」
ミアは真っ赤になってしまった。
「今回は私としましても凄くいい写真が撮れたと思いましたのでよろしければ是非飾らせて頂けないでしょうか?」
「いいんじゃないの?キレイに写ってるんだし恥ずかしがることはないわよ」
「そ・・・そうですか?みなさんがそう仰るんでしたら・・・わかりました」
「ありがとうございます。一番目立つところに飾らせて頂きます」
話がついたところで会計を済ませて俺たちは店を後にし帰宅した。

帰宅して一息ついて
「いや~~~、それにしてもいろいろあって疲れたな」
「そう言えばまだミアちゃんにお誕生日おめでとうって言ってなかったわね」
「あ――――!!そう言えば!!」
「とりあえず今夜のパーティーで盛大に言わせてもらうことにするよ」


「みんな―――!!準備ができたよ―――!!」
「は――――い、それじゃ行こうか」
「ミア、マスターと仁さんにもあの写真を見せてあげなさい」
「はい、持って行きます」
「あ~~~、お腹へった~~~」
「お兄ちゃん、今日の主役はミアちゃんなんだからね」
「はいはい、分かってますよ」
「ほらほら、早くいかないと料理が冷めちゃうわよ」




あとがき・・・らしきモノ
一応ミアの誕生日SSではありますが、とりあえず「何でこの時期に二人が地球にいるんだ?」といったようなツッコミはご遠慮願います(^^;


追記
TMさん、マクさん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
TMさん>まぁ・・・吸血鬼ならではのプレイというわけでもないんですけどね(^^;
マクさん>あ~~~、なるほど。むしろ孝平のアレにみんな狂ってしまった・・・と(笑)だとすると孝平も罪な男ですね。そういう意味では羨ましいかもしれない(^^)
朝霧さん>確かに本来の目的とはかけ離れてきてる気もしますね。


朝霧さんSS
相変わらずきりきりの冗談は笑えるのか笑えないのか(^^;

やまぐうさんSS「礼拝前と礼拝後」
しっかし・・・こりゃ「天罰!!」と叫んで張り倒すか、しゃもじ攻撃を食らわすかのどちらかでしょうかね(^^;

早坂さんSS「楽屋裏狂想曲~鬼ごっこ~」第九話・幕間編
やっぱりかなでさんはこうなっちゃうんですね(^^;
というわけで(?)かなでさん救済企画を・・・なんちゃって^^

マクさんSS「明けない夜(桐葉vs瑛里華SS) 第二話:初夜」
孝平をものにしようとする瑛里華とされまいとする桐葉の争い・・・になっていくのですかね(^^
これからどうなることやら。
それにしても伽耶さんも人間が丸くなったということでしょうか^^




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FORTUNE ARTERIAL SS 『対決・・・のはずが!』

先日公開した「対決・・・なのか?」の別バージョンです。(たぶんこれも18禁でしょう)
そのためか(?)途中まで本文の完全流用ということをしてしまってますので、もし前作を読んで頂けていた場合は何でしたら前半をとばして読んでいただければと思います。
まぁ、こういう分岐もどうだろうか?と思ったのがそもそもの発想なんですけど・・・それにしてもこりゃやり過ぎ・・・でしょうか?

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謝辞

紙飛行機さん、TMさん、マクさん、早坂さん SSの紹介と感想どうもありがとうございました。

紙飛行機さん>確かに原因は孝平の本でしょうけど、その本はどこから・・・(^^;
まぁ、両者了解済みですからいいのではないでしょうか。

TMさん>脳内映像を動画化する方法があれば・・・。

マクさん>まぁ分かっていたとしても本人が気持ちいいのだからヨシでしょう(^^

早坂さん>やっぱり若さならではでしょうかね。


早坂さんSS 「楽屋裏狂想曲~鬼ごっこ~」第九話
本戦が終わってもアフターがまだまだ続きますね。
孝平は勝ったつもりでしょうけど、きりきりの笑みが気になりますね。
さて、どうなることやら。

TMさんSS 遠山翠SSS「I arrest you!」
う~~~ん、こんな話が分かる(?)婦警さんがいたらいいかも(^^

やまぐうさんSS 「we arrest you」
どちらにしてもこの二人がそろって承知するということは何かウラがあるということでしょうか?
それにしてもコスプレ観賞がこりごりになるくらいって・・・孝平は二人からどんな目にあわされたのだろう?

朝霧さんSS
強烈な回し蹴りをお見舞いする瑛里華も瑛里華だが、それを冷静に見てる紅瀬さんも紅瀬さんだったりして(^^;
それにしてもきりきり・・・お主も結構ワルよの~~~~(▼_▼メ

謝辞

やまぐうさんSS
その1:それこそ無限ループの世界ですな(笑
その2:怒るということは・・・もしかして少しは反応を?(ってことはないか・・・)
その3:それなら禁断の親子愛に・・・(っておい!!)

朝霧さんSS
きりきりは勿論ですが、かなでさんに勝てる人はいませんわ(^^;
て言うか孝平が自ら彼女達の術中にはまっていってる気も^^




TMさん、朝霧さん SSの紹介と感想ありがとうございます。

TMさん>してもらうにも・・・限度が・・・(^^;

朝霧さん>キャラメルミルクはやはりヴィヴィオの必需品ということみたいですね(^^)

続きは↓

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FORTUNE ARTERIAL SS 『たまにはアブノーマルに』

これもやはり18禁でしょうね・・・(^^;

とりあえず『対決・・・なのか?』の逆のパターンもありかな?とふと思って書いてみましたが・・・こりゃ逆どころか別の話になってしまった気も

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魔法少女リリカルなのはStrikerS SS 『お弁当をもってピクニック』

今日は珍しく私とフェイトちゃんの二人揃っての休日で、ヴィヴィオと3人で部屋でちょっと遅めの朝食を食べながらお話をしていた時にヴィヴィオが急に
「ねぇママ、“おにぎり”ってなぁに?」
「おにぎりって・・・食べ物のおにぎりのこと?」
「この本に出てたこれ」
その本は私がたまたま買ってきていた育児雑誌でヴィヴィオが開いて出していたページには『子供と行くピクニック』と銘打たれた特集があってそこに載っていた記事のお弁当のコーナーに載っていた“おにぎり”というものに何故かヴィヴィオは興味をひかれたらしい。(ただ“おにぎり”という言葉は分かってもそれが何かまでは分からなかったらしい)
「あぁそうか。お昼によく食べてたのはサンドウィッチだったしね」
「おにぎりって食べもの?なんだかおいしそう」
「そうだけど食べてみたい?ヴィヴィオ」
「うん」
「でもなのは、炊飯器とかお米とかどうするの・・・?」
私は“任せなさい!!オーラ”を放ちながら物置の中を探って
「ジャジャ―――ン!!炊飯器!!」
「ちょっとなのは、あんた・・・」
「ジャジャジャ―――ン!!お米も!!」
ってあらら・・・フェイトちゃん、若干引き気味・・・。まるで『ド○え○んか・・・あんたは・・・』なんて言いたそうな目で見ないでよ・・・
「ちょっとなのは、どこからそんなのを持ってきたの?」
「うん、この前実家に帰った時に持ってきたの。やっぱりこっちにいるとお米のご飯も懐かしくなるでしょ?」
「う~~~ん、たぶんそれはなのはとはやてくらいかも・・・」
「そう言うフェイトちゃんも前にリンディさんに作ってもらってたお弁当、確かお米のご飯が入ってたよね」
「そ・・・それはそうだったけど・・・そんな昔の話をされても・・・」
「昔って言うほど昔なのかな・・・?」
「なのはママ、この黒い紙はなに?」
「それは海苔と言ってね、おにぎりに巻くんだよ」
「それじゃあこれも食べれるんだ?」
「そう。それじゃ早速作ろうか?」
「わ―――――い」

お米を磨いで炊飯器をセットしスイッチオン。
「さ、これでご飯が炊けるまでしばらく待つ、っと」
「ねぇなのは、今日はせっかくの休みだしこれでお弁当作って3人でピクニックに行かない?」
「うん、フェイトちゃん、それいいね。う~~~ん、だったらおかずをどうしようか?おにぎりだけじゃちょっと寂しいしね」
「だったらこれから買いに行こうよ。どうせご飯が炊けるまでまだ時間があるし」
「うん、そうだね。ヴィヴィオ、出かけるよ」
「うん」

というわけでご飯が炊けるまで3人で近くのお店におかずになりそうなのを買いに行った。
とりあえずすぐに詰められるように調理済みのお惣菜やおやつを幾つか買い込む。

宿舎に帰って炊飯器の表示を見てみると既に保温状態になっていたので
「うん、炊き上がったね。さあヴィヴィオ、おにぎりを作ろうね」
炊き上がったご飯に、塩、手を浸す水を入れたボール、そして実家から米と一緒に持ってきていたあるビンを取り出した。
「なのはママ、これなぁに?」
「これはね、梅干と言ってこれをおにぎりの中にいれると美味しいんだよ」
「そうなの?」
ヴィヴィオが何だか興味を示していたので
「ヴィヴィオ、ちょっと食べてみる?」
「うん」
フェイトちゃんがちょっと心配そうな顔をしていたけどこれも一つの経験よね。
「酸っぱいからちょっとだけね」
梅干を少し取って口に入れてあげるとたちまち顔をしかめて
「うわ――――――ずっばい゛よ゛―――――!!!!!」
当り前だけど期待通りの反応。
「それにしてもなのは・・・また用意がいいのね・・・」
「ははは・・・まぁご飯には合うしね。それじゃ作るから見ててね」
「うん」
私は手を水に浸してご飯を手に乗せ塩をまぶし梅干を入れて握った。
「何だかこんなことをするのも久しぶりだな~」
最後に海苔を巻いて
「はい、おにぎりの出来上がり」
「わ――――、あの本にでてたのとおなじだ~」
「でしょ?、いっぱい作るからね」
「なのはママ、ヴィヴィオもつくってみたい」
「え?いいけどご飯が熱いから気をつけてよ」
「うん、だいじょうぶ」
水に浸したヴィヴィオの手に少し冷ましたご飯を乗せた。
「よいしょ・・・よいしょ・・・」
小さな手で一生懸命握っている姿に私達の顔からつい笑みがもれてしまう。
「できた―――」
丸とも三角とも四角とも言えない少々歪な形をした小さなおにぎりができた。
「よくできたね、上手だよヴィヴィオ。じゃ、ここに置いて」
「うん」
弁当箱の中に私とフェイトちゃんの作った三角おにぎりの横にヴィヴィオの作った小さなおにぎりが収まった。
そのおにぎりを指してヴィヴィオが
「これがなのはママでこれがフェイトママでこれがヴィヴィオだね」
「そうだね。まるで私達みたいに3つ仲良く並んでるね」
「さ、どんどん作るよ。ヴィヴィオも手伝ってね」
「お―――――!」

3人でお話をしながら仲良く握ったおにぎりと、さっき買ってきたおかずを合わせてお弁当は完成。
「できた―――」
「わ―――い」
私達はお弁当とお茶の入ったポットを、ヴィヴィオにはキャラメルミルクの入った水筒を持ってもらって
「それじゃピクニックにレッツゴー!!」
「れっつご――」


私達は近所の公園にやってきた。
木陰にレジャーシートを広げて3人で座り、早速作ってきたお弁当を広げる。
「じゃぁ食べようね。いただきまーす」
「いただきま~す」
3人で作ったおにぎりを食べる。
「こうして外で食べると何だか美味しいね」
「うん、そうだね」
「なのはママ、あ~~~ん」
見るとヴィヴィオが自分の作ったおにぎりを私の口元に持ってきていた。
「はい、あ~~~ん。うん、美味しいよ。ヴィヴィオが頑張って作ってくれたおにぎりだもんね」
「えへへ、はい、フェイトママもあ~~~ん」
「はい、あ~~~ん。ありがとう、ヴィヴィオ。うん、美味しい」
「おいしい?ヴィヴィオ、がんばってつくったんだよ」
「そうだよね、ありがとう。さ、せっかく作ったんだから残さないように全部食べちゃおう」
「うん」

「ごちそうさまでした」
3人でお弁当を平らげて食後のキャラメルミルクを飲みながら
「何だか落ち着くね。またゆっくり来たいよね」
「そうだね。それにこういう平和な日々が続くといいね」
「うん、そのためにも私達ももっと頑張らないといけないね」
「私達だけじゃなくこの世界のみんながこうして楽しく過ごせるようにね」
「だいじょうぶ、なのはママもフェイトママもつよくていいコだから」
「ありがとう。ヴィヴィオのその言葉がママ達には一番うれしいよ。ヴィヴィオのいるこの世界が平和になるようにまた明日から頑張ってくるね」
「うん、がんばって!」




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FORTUNE ARTERIAL SS 『対決・・・なのか?』

ここまで書くとたぶん18禁になっちゃうんでしょうね。

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夜明け前より瑠璃色な SS   『庶民の味をあなたに』

家族全員でカップラーメンを食べ終えて
「ごちそうさま。いろんな味が楽しめてよかったし美味しかったわ。帰るまでにお土産に美味しそうなカップラーメンを探しに行かないといけないわね」
どうやらフィーナはラーメンという食べ物がえらく気に入ったらしい。
「まぁこれも家とかで一人で食べる分にはいいかもだけど、でも店で食べるラーメンはこんなのよりもっと美味しいぞ」
「そうなの?どこかお勧めのお店とかあるかしら?」
「あぁ、任せとけ。商店街に結構美味しい店があるんだ。明日でも時間があったら食べに行ってみる?」
「えぇ、大丈夫よ。是非お願い」
「美味しい食べ物でしたら私も勉強の為に食べてみたいです」


翌日
「それじゃ行こうか。って、みんな行くのか?」
一応フィーナとミアの二人を連れて行くはずが何故か姉さんと麻衣までいる。
「やっぱり達哉くんお勧めのお店だし一応チェックしておかないとね」
「それにせっかくのお兄ちゃんの奢りだしね」
「あの・・・麻衣さん、いつからそういう話になったんでしょうか?」
麻衣はニッコリと笑いながら
「お兄ちゃん、細かい事は気にしちゃダメだよ」
「麻衣、お前 同じ部活のあの先輩の影響を受けすぎてないか?」
「あ~~あの先輩ね。で誰のこと?ちゃんと報告しておかないとね」
「・・・誰とは言わん。さ、行くぞ」

目的のラーメン屋は商店街の路地を入ったところにある。
「へ~~~、穴場的場所ね」
「こんなところにあったらわからないよ」
「こんなところにあるのが案外美味いんだよ。実際美味いしね。こんちわ――」
「いらっしゃい。お、今日は大勢だね」
「はい、ラーメンを5つお願いします」
「はいよ」
何故かミアがラーメンを作っているところに興味があるのか厨房の中を必死に見ている。
「ミアちゃん、どうしたの?」
「あ、いえ。やっぱりお料理をつくっているところにはついつい目がいってしまうので」
「本当に料理が好きなんだね、ミアは」

「はい、おまちどう」
目の前に出来立てのラーメンがお目見えした。
「それじゃいただきまーす」
5人が無心にラーメンをすすっている。
「どう?庶民の味は。フィーナ、ミア」
「美味しいわ。昨夜食べたラーメンとは大違いね」
「本当に美味しいです。この味ってどうやって出すんでしょうね?」
「どうでもいいけどフィーナ、あれと一緒にしたら怒られるぞ」
「ん?昨夜どんなラーメンを食べたんだい?」
「あ、いえ。昨夜みんなでカップラーメンを食べてたんですけど、そのあと美味しいラーメンを食べに行こうという話になってここに連れてきたというわけです」
「なるほどね。でも失礼だな。さすがにカップ麺なんかと一緒にしないでくれよ」
「あら、ごめんなさい。でも本当に美味しいわね」

5人ともスープまで全部飲み干して
「ごちそうさま」
「ありがとうございました」
お腹も一杯になり店を出ての帰り道
「豪華料理もいいけどたまにはこんなのもいいだろ?」
「うん、それにこういう料理も月では見かけないし何だか新鮮だわ」
「見かけないって・・・フィーナが知らないだけなんじゃないの?」
「私の記憶にはないけど・・・」
「姉さん、前に月に行った時にこういう料理ってあった?」
「う~~~ん、確か私がいたときはパスタみたいなのは有ったと思うけどラーメンみたいなのは見かけた覚えがないわね」
「ほらごらん。ねえ達哉、このラーメンって他に違う味とかあるの?」
「あぁ、今日食べたのが醤油ラーメンだな。大まかには他にも味噌味や豚骨味なんてのもあるぞ。また店によってそれらの味をベースにその店独自の味を出しているから例えば一口に醤油ラーメンと言っても店によって味が全然違うし。まぁ美味いか不味いかは別にして」
「そうなんだ。だけどこうして言われただけじゃイマイチよく分からないからできたら一通り全部食べてみたいわね」
「そりゃムリだろ?ラーメン屋なんてこの街だけでも何軒あるか分かったもんじゃない」
「でももうこれから余り来る機会もなくなるでしょうね」
「でもミアがいるんだからそれこそそんじょそこらのラーメン屋とかカップ麺より美味しいラーメンくらい作ってくれるんじゃないか?」
「考えてみればそれはそうかもね。ミア、勉強家だから」

と言ってミアの顔を見ると何だか目が輝いている。こりゃもしかしてミアの料理魂に火をつけちゃったかな・・・。
「明日から姫さまのために美味しいラーメンの作り方を勉強します」
「おいおい。だからと言ってそのためにいきなりラーメン屋に弟子入りとかしないでくれよ」
「う~~~ん・・・どうしましょう・・・」




あとがき・・・みたいなの
※以前に書いた「インスタント」の続編みたいな形です。

上品なお姫様のフィーナが庶民の味を知っていくのはそれなりにいいことなのかもしれないですかね。
でもやっぱりフィーナがラーメンをすすっている姿というのは・・・想像するとちょっと笑えます(^^;


追記
やまぐうさんSS「熱くしてしまうもの」
白ちゃんの時と比べてやっぱりやらしいです。
同じような場面でもキャラによってこうも違うもんですね。



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謝辞

おそくなりました。今日も夜勤明けで眠いです・・・

紙飛行機さん、TMさん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

紙飛行機さん>あっち方面の話となると・・・う~~~~む
TMさん>気付かないと刀で打ち首に・・・でしょうか(笑)
朝霧さん>そうですね。でもそこから先は私がムリに書かないほうがいいでしょうね。
それから誤字指摘どうもありがとうございます。


TMさんSS 遠山翠SS「Merry X'mas」
こんなサンタさんなら熱烈大歓迎ですな(^^)
で、みどりんはそのままデコレートされて食べられちゃった・・・と(^^;
まぁ、来年に実際発売になったらどういうシーンが出てくるか凄く楽しみでもありますね。

早坂さんSS 「楽屋裏狂想曲~鬼ごっこ~」第七話
なるほど、そういうオチは考えてなかったですね。
かなでさんのオチ?落ち?は意識してたのやらそれとも無意識なのやら(^^
まぁ、結果としてかなでさんの作戦(?)勝ち・・・のはずだったのにそこはさすがきりきりの素晴らしい屁理屈(失礼)勝ちでしょうかね

朝霧さん 日替わりSS
新シリーズが始まってこれまた楽しみです。
きりきりの屁理屈的ツッコミは笑えます。
それに朗読なんてされたら名前を変換されなくてもそれだけで目が覚めそう。
さて、この足音は誰だろう?続きが楽しみ(^^

夜明け前より瑠璃色な SS   『カレンの贈り物』

「さやか、お待たせ」
「お疲れ カレン。私も今来たところだから。でも急用って言うからビックリしたわよ」
「ごめん」
今日の仕事が終わって二人でよく行くバーにてさやかと待ち合わせていた。
「それじゃあ乾杯」
「乾杯」
「やっぱり一生懸命仕事をした後のお酒は美味しいわね」
「でもさやか、お願いだから飲み潰れないでよ」
「失礼ね。で、用事って?」
「うん、さやかにちょっと相談したいことがあって」
「そう?でも私でいいの?」
「ええ。こんなことさやかにしか相談できないし・・・」
「相談・・・?」
「ええ・・・実は・・・」

「ふ~~~ん、なるほどね。そう言えば以前にフィーナ様から話は聞いていたけれど未だもって進展してないの?」
「・・・うん」
「相変わらずね。カレンもあれだけしっかりした性格なのに昔から男性に対してはからっきしなんだから」
「そ・・・それを言わないで・・・それにそのことは最初に散々からかわれたし・・・」
「からかうって心外ね。ええと、とりあえず話をまとめると・・・要するにカレンの部隊の副隊長が最初に月に来たときにカレンと模擬空戦をして以来、彼のことが気になってしまったので彼の気を引くにはどうしたらいいか?ということね」
「ま・・・まぁ・・・簡単に言うと・・・そういうことに・・・」
「簡単も何もそういうことでしょう?」
「・・・・」
今の私の顔はたぶんもう真っ赤になっているだろう。
「もう~~~、カレンったらそんなに恥ずかしがることないでしょう。好きな人ができるのは素敵なことじゃないかしら?」
「・・・・」
「どちらにしても男性の気を引くには・・・そうだわ。プレゼントなんかどうかしら?」
「プレゼント?と言ってもどんなのが?」
「そうね・・・例えば何か手作りなんてどう?」
「手作りいぃぃぃぃ!!??!!」
「カレンの手料理でお弁当とか?」
「う~~~~ん・・・料理はちょっと・・・」
「じゃぁ・・・地球はそろそろ冬だしマフラーを編んであげるとか?」
「やり方知らないし・・・私にはムリよ」
「せっかくだし教えてあげるからやってみない?まぁ私もそんなに上手なわけじゃないけど。カレンも少しは女性らしい趣味もあった方がいいんじゃない?」
私はちょっとムッとしながら
「女性らしくない趣味ばかりで悪かったわね」
「別にそういう意味じゃないけどやってみて悪くないと思うわよ。私もやるから一緒にやってみない?」
さやかに半ば強引に押し切られた感じで
「わ、分かったわ。頑張ってみる」
「それじゃ明日、材料を買いに行くわよ」


翌日、私は仕事を終わらせた後、さやかと待ち合わせて材料を買いに行った。
「毛糸の色はどうしようかしら・・・?」
「この色なんかいいんじゃない?」
「そうかしら?男性にあげるんだったらこんな色もいいわよ」
「そう?う~~~~ん、やっぱりこれにしよう」
もう普通の女性の会話です。
で、一通り買い物を済ませて
「それじゃ私の家に行って始めましょうか」
少々嫌な予感がしたのですが
「・・・分かったわ」

とりあえずそのままさやかの家にお邪魔して編み方を教わる事に。
編み物の本を開いてさやかの指導で編んでいると、先程の予感通り朝霧家のあと二人が現れて
「あ、カレンさんお久しぶりです。って・・・えぇ――――!!
「そ・・・そんなに珍しいかしら・・・?」
「い・・・いえ、そういうわけではないんですけど・・・初めて見る光景なもんで・・・」
「・・・私も始めてするんだけど・・・」
「カレンさん、いつもの凛々しさと違って女性らしくて素敵です」
麻衣さんが羨ましそうな顔で見つめてきた。
「で、誰にあげるんですか?」
・・・穴があったら入りたい
私はもう顔から火が出そうだった。それを察したのかさやかが
「達哉くんに麻衣ちゃん、あまりからかっちゃダメよ。」
「は――――い、それじゃ頑張ってください」
「あ・・・ありがとう・・・」
「ホントこういう話題になると・・・。あ、目がとんでるわよ」
「あ、いけない・・・」
さやかの指導と本を見ながらで何となくやってみたわけですが、やれば結構できるものです。
出来るようになるとこれが案外面白くなってくるもので私も少し慣れてきたのか初めてやった割りには結構な長さを編んでいました。
「もう遅いからそろそろ帰るわ。ありがとう」
「さすがに器用ね。今日一日で随分進んだんじゃない?」
「あとはコツコツと地道にやってみるわ。それじゃ」
「ええ。頑張ってね。それじゃおやすみ」

それからというもの仕事が終わったら真っ直ぐに宿舎に帰りマフラーを編む作業に勤しむ私であった。
隊員からも
「隊長、最近どこにも出られないんですね。仕事が終わったら部屋に篭りっきりじゃないですか?」
「え?ええ、そうね。いろいろあってね」


そういう地道な作業の甲斐あって私の手製マフラーは完成した。
所々目がとんだり歪な編み方になってたりしているが、これも手作りということで勘弁してもらいましょう。
「よし、あとは渡すだけね」
とは言うもののこのことが一番の難関なのよね。
さやかが言うには
『そんなのストレートに渡せばいいでしょ?それこそ気軽に“はい、どうぞ。使ってくださ~い”って感じで』
なんて言うし・・・う~~~~~ん。

結局どう渡すか考えているうちに殆ど眠れず朝を迎えてしまった。
今日もいつもの様に支度をして仕事に行くために宿舎を出る。
ただいつもと違うのは手に一つの袋を持っていること。
中身はもちろん・・・。
昨夜一晩ゆっくり考えて私の胸の内は決まった結果である。
待機所に行くとそこには何故か申し合わせたかのように副隊長が一人。
私の姿を見た副隊長は敬礼をしながら
「隊長、おはようございます」

『・・・どういう訳か願ってもない状況ね。さて・・・頑張ってなけなしの勇気を振り絞ってみるとしますか』





あとがき・・・らしきモノ
一応以前に書いた『エース同士の語り方』の続編みたいな形です。
ちょっと過ぎてしまいましたけど一応カレンさんの誕生日SSとして書いてみました。
もっともカレンさんの誕生日自体とは余り関係ない話になってますが・・・


追記
TMさん、早坂さん 小話の感想と紹介どうもありがとうございます。
TMさん>ある意味希望ですな(^^;
早坂さん>瑛里華も欲求不満・・・ということでしょうか(^^;

やまぐうさん 小話の続きを書いていただきどうもありがとうございます。
なるほど。こういう展開は思いつかなかったです。それにしても孝平のレーダーは凄いですな!!



やまぐうさんSS「あたたかくしてくれるもの」
案外似たような事を考えてしまうもんですね。でも続きを他力本願にしてしまった自分に対していつもきちんと話として成立させているのはやはりさすがですね。個人的には白ちゃんの場合は露骨なHシーンよりこういった暖かい感じの方が好きですね(あくまでも好きな感じの方向の話ということであって別にHシーンが嫌いなわけじゃないです)

マクさんSS「あの人のために」
さすが部長さんも何だか“お主も悪よの~~”ってな感じで(^^
司も陽菜を相手にするには先ずかなでという一番厄介な壁が・・・
それと20万HITSおめでとうございます。

早坂さんSS「二人の時間」
正に大人の時間ですかね~(^^
それにしてもさやかさんは今日もやっぱり潰れてしまうんですね(^^;

朝霧さんSS「今日のかなでさん
比較的短いとはいえこれだけの話を毎日書かれているのは本当に凄いです。
ハッキリ言って自分はムリです(^^;
こんな面白い話をどんどん考えるのは大変かと思いますが、楽しみにしておりますので頑張ってください。



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。









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