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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

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今日のネタ

とりあえずかなでさんネタも固まってきたみたいです。


というわけで

早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>この二人だけでなくもうみんなバカップルです(^^
まぁえりりんだったら少々暴走しても大丈夫でしょう。孝平がしっかり手綱を持ってくれさえすれば……

TMさん>間違っても禁断の世界に足を突っ込んでませんよね(^^;



早坂さんSS 「楽屋裏狂想曲~私の時代~」
寮の男子がそのフィギュアを見て妄想することになるわけか……(^^;
っていうかやっぱりきりきりの方が2枚も3枚も上手だ。さすがは年の功……(ってマテ)

朝霧さんSS
3/30 それにしても相変わらずのお祭り好き集団ですな。でもこれだけみんなで賑やかにできるのはいいことですね。

清白こまりさんSS 『控えめでないラベンダー 』
何だか妄想の塊になってしまってますな、こりゃ(^^;
達哉を忘れられない体になってしまった……とか? いや~~~、あぶないあぶない……



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FORTUNE ARTERIAL SS    『去る者あれば来る者あり』

学年末試験も無事終わって学院は春休みに入った。
俺は生徒会メンバーでもあるので間違っても赤点を取ることなどは御法度なためそれはそれは必死に勉強をした。
というよりは瑛里華に発破をかけられたと言うか、厳しく(瑛里華曰く懇切丁寧にとても優しく)教えて頂いたというか……でそれなりの成績を修めることができたわけだ。
まぁ、もし赤点など取ろうものならありがたい補習に加えて優しい会長様からの心温かい叱咤激励(?)が待っていたからもう必死だった。
で、その甲斐あってすりおろされることなく五体満足無事で(?)いられることができ、そして平穏な日々を過ごす事ができたわけだ。
生徒会の方も出来る仕事は早めにやっつけておいたからか割と時間的に余裕もできたので瑛里華とデートする時間も案外取れている。ま、こっちの方も平穏無事というわけだ。


で、今日は久しぶりに朝からゆっくりできる日である。
というわけで俺はとりあえずゆっくり寝ていたわけだが
プルルル……
枕元の電話が鳴った。
「誰だよ……こんな朝っぱらから……」
眠い目を擦りながら表示を見てみると
『千堂瑛里華』
ピッ
「……はい……もしもし」
「おはよう、孝平。眠そうな声ね。電話に出るのが遅いんじゃない?」
「そりゃ今まで寝てたからな。電話で叩き起こされたようなもんだ」
「それはそれは」
「で、何かあったっけ? 仕事とか……」
「も~~~、何で私の声がしたら仕事と直結されないといけないのよ。失礼しちゃうわね……。せっかく優しくてカワイイ彼女がモーニングコールしてあげてるっていうのに」
「……で、本題は?」
「『優しくてカワイイ彼女』のトコを見事にスルーして下さいましてどうもありがと」
「ははは、自分で言ってりゃ世話ないしな。そりゃそうと何かあったっけ?」
「ううん……特に用事というわけじゃないんだけど、今日はお天気もいいし一緒にお散歩とかどうかな? と思ってたんだけど……迷惑……だったかしら?」
何か瑛里華の声が妙に申し訳なさそうな声に変わった。どうしても俺はこの声には勝てない……。
「そ……そんなことないよ。行こう行こう。すぐ支度するよ」
「うん。それじゃ玄関で待ち合わせね」
「あぁ、すぐ行く」


俺は電話を切るとすぐに飛び起きて服を着替え支度をして待ち合わせ場所である玄関に急いだ。
これでも急いで出てきたつもりだったんだけど瑛里華は既に玄関で待っていた。
「おはよう。ってか……早すぎないか? 瑛里華」
「あ、おはよう孝平。まぁ電話の時点でもう支度を済ませていたからね。とは言っても……やっぱりこういうときはあのセリフを言って欲しかったわね~」
「え?? あのセリフって?」
「もう……鈍感……」
ちょっと拗ねる瑛里華
「ん?」
俺は必死で考える……ポク・ポク・ポク・ポク・ポク・チーン
あ、そうか!!
「ゴメンゴメン、待った?」
すると瑛里華はパァ~~っと明るい顔になって
「そう!それ!! ううん、私も今来たトコ」
正直ベタなやり取りではあるんだけど瑛里華がそれで喜んでいるんだし、まぁいいか。


俺達がこんなやり取りをしている間に寮の玄関に1台のトラックがやってきた。
「ん? 宅急便か?」
とは思ったが見ていると妙に荷物が大きいし、数も相当ある。
「これまたスゲー荷物だな……引越しでもするみたいに……」
「あ~、そっか。新入生の引越し荷物ね。もうそういう時期だもんね」
「あ、なるほど。ついこの前かなでさんや伊織先輩や東儀先輩達6年生が卒業してここを出られたばかりだけど、出る人あれば来る人ありだな」
しばらくすると寮の中から数人の見慣れない子達が出てきた。
『ご苦労様です。荷物はここに置いておいてください』
「あら? もしかしてあなた達は新入生?」
「は……はい、そうです。今日から寮に入ることになりました。これからよろしくお願いします!!」
「こちらこそ。それじゃ頑張ってね」

「新入生か……。何だか初々しいよな」
「そうね。そういえば孝平はもうベランダから襲撃を受けないからホッとしてるとか?」
「あのな~~、それはかなでさんが勝手に……」
「まぁ孝平の場合はたまたま上が悠木先輩の部屋だったということでそれがよかったのか悪かったのか……ってとこかしら?」
「どっちにしても悪かった思い出はないと思うし、かなでさんには本当に最初からいろいろ世話になったしな」
「っていうか、みんなこの寮には何かしら思い出があるわね」
「そうだな。俺はこの寮に入ってからもだけど……学院に来て早速初日にいろいろあったっけ」
チラリと瑛里華を見るとジト―――ッと睨まれた。
「あの時の校門での出来事は忘れなさい!!」
「……はい。まぁそれ以外にも初日からいろいろあったよな」
「そっちは聞いてみたいわね」
「それよりもとりあえず玄関でずっと立ち話もなんだからどっか行かないか?」
「そうね。とりあえずどこかで落ち着きましょ」
「それだったらこの前司に教えてもらったいい店がある」


散歩がてらに俺達は街まで出て教えてもらった店に入った。
「感じのいいお店ね」
「あぁ。何でもここのケーキがまた美味いらしい」
「いつも思うんだけど八幡平君ってどこからそんな情報を持ってくるのかしら?」
「さぁ。でもその情報が割りと正しいのは凄いな」
「そうね」
というわけで俺達は司おすすめのケーキと飲物を頼んだ。

「で、さっきの話の続きね」
「さっきの話……って?」
「もちろん孝平が来て初日に何があったか? ってコト」
「あぁ、校門で瑛里華と握手した瞬間に……」
「……すり下ろすわよ、孝平」

「え~~~っと……来て早々に階段を転がり落ちてきたでかなでさんに激突されて死にかけた……とか、荷物が届いてなくてその日は司の部屋で寝袋借りて寝たりもしたっけ。まぁいずれにしてもこの1年だけで今まで生きてきた10数年分以上の強烈な体験をさせてもらったよな」
「それは私や兄さん達のコトも含めて?」
「まぁ、ありゃとんでもなく強烈な体験だったさ。伊織先輩のあの瞬間を見たとき正直俺は殺されるかと思ったし」
「う~~ん、私が言うのも何だけど確かに見ていてあまり気持ちいい光景ではないかもね。その後の孝平の姿はまるで別人の様だったわ……」
「そりゃ普通は信じられないから最初は誰でも大なり小なりああなるんじゃないか? そのあとそれを受け入れるかどうかの違いだと思うが」
「でも孝平はその私達を受け入れてくれた……。吸血鬼だった私を心から……。でもだからこそ孝平には本当に余計な苦労をかけちゃったし……」

ヤバ……瑛里華がちょっと沈み気味の顔をしている。ちょっと話題を変えないと……。
「そ……そういう瑛里華はどうなんだよ? まだあと1年あるけど今までの寮での想い出って何がある?」
「私? そうね~、私の場合はやっぱり始めて屋敷を離れて暮らしたコト……というのが大きいんだけど、でもそれよりなんと言っても一番大きいのは……」
「何?」
「聞きたい?」
「何だよ……ここまで引っ張ってもったいぶるなよ」
瑛里華は不敵な笑みを浮かべて
「孝平にお風呂を覗かれたコト……」
「うわっ……それこそ頼むから忘れてくれ」
「どうしよっかな~~」
「あの時のことは俺の中ではもう忘れかけてたのに……」
「私は絶対に忘れないわよ。ま、これは冗談よ。本当は……」
今度はちょっと恥ずかしそうにニッコリ微笑むと
「やっぱり孝平と初めて一つに結ばれたあの夜のコト……かな」
「うわ!!!」
コイツは突然なんてことを言うんだ!! でもさっきのちょっと沈み気味の顔よりもやっぱり瑛里華には笑顔がよく似合うよな。


そのあとも二人で色んな話をして俺達は店を出た。
「今日はいい気分転換になったみたいだな」
「そうね。また今までとは違う美味しいケーキを食べられたし幸せ。さて孝平、これから新入生も入ってくるんだし、ここからが本番よ!! もっともっと頑張らないといけないわね!!」
「さすが突撃生徒会長!! 張り切ってるな」
「“突撃”は余計。それに私達も入学の時にはいろいろやってもらったんだから今回は私達が新入生を迎えるいろんなコトをしてあげなければいけないしね。寮のイベントも含めて」
「そうだな。まぁ、生徒会と寮が一体となってやれば何でもできるさ。去年がそうだったように」
「うん、それに……うるさかった兄さんもいないし、これからは私の好き放題にやるわよ!! 先ずは手始めに入学式と新入生歓迎会よね。派手に行くわよ~~!!」
瑛里華のあの目……完全に本気だ!! やる気だ!!
「おいおい瑛里華!!何事も程々に……」
「分かってるわよ!! でも今度こそ完全に私達が主役なんだからね!! どんどん飛ばしていくからちゃんとついてきなさいよ!!」




あとがき……みたいなの
本当に久しぶりにFAのSSを書いた気がします。過去ログを見ると1ヶ月以上振りって……
まぁどうしてもMCの影響が強かったから『夜明け前~』ばかり思いついてしまってたんでしょうか?



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今日のネタ

かなでさんネタが思い浮かびませんです……

というわけで

朝霧さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
そういえば確か本編でも日本料理店っぽいところで食事している絵もありましたしね。

それと投下したネタの続きを書いてくれてありがとうございます(^^
さすがかなでさん。タダではおきませんな。


やまぐうさんSS 『ゴムをお願い』
考えてみればこりゃ本編と違って何だか妙に現実的ですな。

清白こまりさんSS(「歩くような速さで」やまぐうさん“やまぐうのページ”より) 『使命を終えて、思うこと 』
シンシアのシナリオがああだっただけにやはりシンシアに幸せになって欲しいというようなかんじですかね。
でもやはり全てを満足させるような話を書くのは難しいですね。自分も考えてるつもりですがなかなか……


高森 淳さんSS(「高森淳のNovels Fan(s)」早坂さん“時の棲む森”より) 『リプレイマシン:18254』
やっと二人とも肩の荷が下りたということでこれから新しい道の始まりですね。
シンシアのSSもいろいろ読んでみると使えるネタが限られているからか似たネタを(シンシアの子供とか)使っていてもみんな全然違う話になるのですから面白いですね。


朝霧さんSS
3/28 おぉ~~、ローレルリングも遂に人が増えたのか。これで白ちゃんも一安心(^^
3/29 確か食器類は本編内でのオークションでは売れ残っていたと思ったけど礼拝堂のは特別なんですね。シスターが使っていたということで値打ちモノになるんだ……スゲ(^^


マクさんSS 『彼女にとってはただの読書』
ははは、なるほどうまいですね。官能小説すら冷静に読むきりきりにとっては確かに読書と同じことかも(^^
それにしてもきりきりも瑛里華をからかって遊んでますな、こりゃ。

「……この国、いくつになったら成人だったかしら」>
きりきりの年齢なら成人どころかおばあ……(以下自主規制)

魔法少女リリカルなのはStrikerS SS 『終わりとは新たな道の始まり』

久しぶりに『夜明け前~』以外のを書いてみました。
っていうか途中まで書いてほったらかしていたんですが……


というわけで

TMさん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
TMさん>もうちょっと黒くしてもよかったですかね? (^^;
朝霧さん>世の中には説明できないミステリーがあるんですよ……(ってコラ)

朝霧さんSS
3/25 かなでさんならではの盛り上げ方ですかね。でも相変わらず違う方向(?)に話を大きくする人ですな(^^
「孝平くん、とりあえずお姉ちゃんをデコピンしておいてね」

3/26 まぁ何だかんだいってもかなでさんは頑張って活躍しましたからね。



魔法少女リリカルなのはStrikerS SS 『終わりとは新たな道の始まり』



「いやー、最後に相応しいええ勝負やったな~。何度も言ってるけど4人ともホンマに強うなった」
今日は機動6課の解散日。
解散式の後、桜吹雪が舞う中でさっき最後の模擬戦が終わったところ。
「それにしてもこんな楽しい模擬戦もなかなかできるものではないな」
「うん、それにみんな目に見えて強くなったね」
「そうだね。私達が結構力を出してぶつかれるくらいに成長してくれたから嬉しいよ」
隊長達の褒め言葉に
「いや~~~、まだまだですよ」
「それにしてもお前らも私等に毎日ボコボコにされながらもこの1年間よく食らい付いてきたもんだな」
「えへへへ……そういえばそうですね……」
「確かに毎日生傷は絶えませんでしたしね」

先輩も後輩も防護服をボロボロにしながら全力を出し切ったみたいでみんな笑いながら座り込んでいる。
どの顔も『やりきった!!』という満足の表情をしていた。
そんなみんなの姿を見てたら『私も参加したかったな』という気持ちも起きていた。
模擬戦の最中もみんなの表情見てたら楽しそうやったしな……
それを察したのか
「八神部隊長も参加して頂けたらよかったんですけどね」
「ま……まぁ、私が参加したら人数が合わんことになるしな。それよりみんながいい顔している間に記念撮影や。みんな集まって」
「こんなボロボロの姿を写真に残すのもどうかな?」
「姿はボロボロでも表情は今までで一番輝いてるで。ほないくで」
カシャ
「うん、ええ写真や。あとでみんなにも配るからな」


今日も全ての行事が終わって私はなのはちゃんとフェイトちゃんの3人でくつろいでいた。
6課の運用期間はとりあえず今日まで。
明日から残務整理や片付けが終わった人からここを出て行く。
「それにしても何やな。こういうときのお決まりのセリフやけど1年いうのもあっという間やな~」
「そうだね。もっともはやてちゃんはこの1年やっていくためにさらに4年の準備期間もあったしね」
「せやな~。でも巷では『準備している期間が楽しい』とは言うけど今思うと今回に関しては実際に動いた1年の方が楽しかったかもしれへんな~。まぁ確かにとんでもない事件があってさすがに苦しかったけど」
「そんな事件もあったけど、でも今まで10年間管理局でやってきてこんな楽しくてやりがいのあった部隊も記憶にないよね」
「そうだね。またやりたいよね、こんな部隊を」
「まぁ、あと何日ここにおれるかわからんけど最後まで頑張ってちゃんとやろ」
「うん」


そして、今日もまた何人かがここを去って行く。
「本日をもちまして次の隊に転属になります」
「どうもお世話になりました」
「今日まで御苦労様やったな。次のトコ行ってもがんばりや」
「はい。ありがとうございました」
この1年間苦労を共にした仲間の顔がだんだん減っていく。
オフィスも日に日に人が少なくなっていくのが見ていてよくわかる。
私や隊長クラスは一通り全員がここを去ってから一番最後に出ることになっている。ま、“最後に鍵をかけて出る”みたいなものか。
「日に日に寂しくなっていくね。はやて」
「せやな。でも時間はどんどん進んでいくねんから後ろを向いてる暇なんてあらへん。それはみんなも同じや」
「私達はともかくあの4人ももう大丈夫だよ。それはあの日の模擬戦を見てたらわかるでしょう?」
「そらもう、なのはちゃん達が直々に鍛え上げた4人だから心配はしてへんよ。私もあの子等はもう何処へでも自信を持って推薦してやれる」

「それにしても……めっきり人も減っちゃったね。あの賑やかだったのが信じられないよ」
「もっともそう言う私達ももうすぐここを出なあかんな。というわけで今夜はパーティーちゃうけどみんなで鍋でもやろか?」
「“というわけ”ってどういうわけよ? でもいいわね」
「うん、はやてちゃん、やろうやろう」
「私ももうちょっとで今日の仕事も終わるしそしたらみんなで準備しよか。久しぶりに腕振るうで」
「はやてちゃん、すっごく楽しそうだね」
「当り前やん!!」

ということでとりあえず時間が空いたメンバーに買出しリストを渡して買出しに行ってもらい、その後私も合流して着々と鍋の準備が行われた。私は久しぶりに張り切って腕を振るった。
「みんな―――、そろそろできるで」
できる時間に合わせて段々とみんなが集まってきた。
「お腹が減ったね」
「う~~ん、いい匂いがしてきたよ」
「それじゃあ いただきまーす」
「出来合いのおダシやなくて1から全部作ったけどな。どないや?」
「え?!! そうなんですか?!!!」
「はやて部隊長の料理は天下一品だからな。お前ら、心して食えよ!!」
「は……はい」
「そんな大袈裟な事言わんでもええって」
「うん!! さすがはやてちゃん。いいダシが出てる」
「さすがはやてだね。美味しい」
「八神部隊長、凄いですね。部隊指揮だけじゃなくてお料理の腕も!!」
「ありがとうな。せやけどこれ以上褒めてもボーナスは出えへんで」
「いや……そういうわけでは……」

「………」
「ん?どうした?ヴィータ」
「……何でもない。ただ前にはやての家でみんなで一緒に食べた鍋の事を思い出しただけだ」
「忙しくなったから前みたいにこうしてみんなで鍋を囲むことができんでみんなには寂しい思いをさせたかもしれへんな。ごめんな」
「そんなことはありません。主はやての気持ちは私達にちゃんと伝わっています」
「そう言うてもらえると私も安心やわ」

「それにしても鍋ってええな。先輩も後輩も一緒になってこうして一つの鍋をつつく。仲間って感じやね。まだまだ材料はたくさんあるからな。フォワードメンバーもしっかり食べてや。シメは麺もご飯もあるからどっちもできるで」


そして……
フォワードメンバーもここを去る日が来た。
私や隊長達の前にはその4人がいる。
4人は綺麗な敬礼を見せて
「皆さん、この1年間お世話になりました」
「この1年間鍛えて頂いて凄く勉強になりました」
「これまでのお教えを胸にこれからそれぞれの現場におきまして職務に邁進していきます」
「これまでどうもありがとうございました」
私達も彼らに敬礼で答えたあと
「一年間御苦労様。4人とも次の現場でも頑張ってな。それから……」
「え???」
「もしまた私がこんな部隊を作る事になったら絶対呼ぶからな。絶対きてや、て言うか有無を言わせへんけどな」
「はい!!!」
「うんうん。ええ返事や」
「みんなは私達の自慢の弟子だよ。もうどこに行ってもやっていける。なのはさんが保障するよ」
「もし何か行き詰ったら相談しに来なさい。私達でよければのってあげるから」
「なのはさん、フェイトさん……どうもありがとうございました」
4人の目には微かに涙が浮かんでいるようだった。

「あぁ、それともう一つ……」
「何ですか? 八神部隊長」
「エリオとキャロが二十歳になったらみんなで集まって呑もうや」
「は―――――?!!」
一同が一瞬面食らったような顔をしたが
「うん、それはいいね、はやてちゃん」
「そう言えば、私達も含めて一応未成年ばかりだったからお酒なんて呑めなかったしね」
「それよりいつも警戒態勢みたいなものやったからそういうわけにもいかへんかったしな」
「あ、でも考えてみたら……エリオやキャロが二十歳になったら私達は……」
「……三十路目前……ロスタイム」
「それを言わんといて……ってかアンタもやろ? 何がロスタイムや!!」
一同大爆笑
「でも適当にみんなで集まって同窓会というのもええな」
「呼んで頂けたら飛んでいきますよ!!」
「でも職務を放り投げてまで来たらあかんで」
「そ……それは、仕方がないですね」

「さて、それじゃみんなで玄関までお見送りしよか」
「そ、そんな!!とんでもないです!!」
「ええってええって。かわいい弟子達の新たな門出や。師匠として隊長としてキチンと見送ってやらんと」
みんなで玄関まで来て
「それでは失礼致します。ありがとうございました」
「みんな元気でな」
「はい!!」
そして4人は去っていった。

「……行っちゃったね」
「……せやな。何だか一気に人が減った気がしてなんか寂しいな」
「あの4人は存在感も抜群だったしね」
「そうだね」

「さて、私たちも明日はここを出る日や。みんな残務整理は終わったか?」
「うん」
「そか。それやったら今夜くらいはみんなで思い出話でもしながら過ごそうか?」
「いいね。お菓子でもつまみながらワイワイと」
「それって何だか年相応の女の子らしくていいよね」
「よっしゃ!今夜は私の部屋に集合してみんなでお泊まり会や」
「うん、それじゃお菓子をいっぱい持っていくね」




あとがき……みたいなの
このSSはなのはを見て最初に書き始めたモノですが話がうまく繋がらずに書きかけでほったらかしていました。
たぶんネタとしてはもう結構出てるのではと思いますが、まぁ自分なりに後日談を想像してみました。
今回はヴィヴィオがどこにも出てきていませんが、このSSに限っては話がややこしくなりそうな気がしたのでヴィヴィオは出演させていません。まぁなのはやフェイトの傍に適当にいるとでも思っていただければ……。
あと、この世界に鍋料理があるのか? とかいったツッコミも…… m(_ _)m


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今日のネタ

今更ながらですが、WBC優勝おめでとうございます。
様々な分析関係とかは自分よりもっと詳しい方々がやってくれていると思いますのでとりあえずいろいろ見ていて思ったことを
今回投手に関するルールがいろいろありましたが(投球数の制限とか)これを高校野球に応用できないものですかね?
まぁ、今更自分が言うまでもないとは思いますが、見てると抜群に優れたエースがいると1回戦目から決勝まで一人で投げぬくことが結構多いんじゃないですか。これって見方によっては酷使しているようなものじゃないですかね? 確かにそのために体作りをしてきているとは思いますが、何だかんだと言ってもまだまだ10代の成長過程の体じゃないですか?ましてやそういう優れた人は中学や更に下の小学時代からやっているだろうし、それに今時変化球を使わない投手なんていないだろうからそうなるともう終いにはボロボロになっちゃうんじゃないかと思えて……。
そういう意味でも投球数や投球回数の制限をして体を大事にすることも必要なんじゃないかと。それにそういう継投策なんかは作戦を立てる監督やキャプテンの腕の見せ所でもあると思いますよ。


まぁ、と言うようなことを素人が偉そうにのたまっている……ということで


TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。


朝霧さんSS
3/24 陽菜に教えてもらったら立派な家政夫になれるかも(ってコラ!!)

夜明け前より瑠璃色な SS     『真・デスマーチ』

どうもこのところこれまでみたいに次々とネタが思いつかなくて……
今回も一応ネタバレはナシです。


朝霧さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
ぶっちゃけいいのか良くないのか分かりませんがね(^^;



早坂さんSS 「そんな春の一日」
さすがきりきり、何をするにもタダではすみませんですな。やっぱりという感じで何か仕掛けをしてるし。それにしてもこの二人はこの二人なりにほのぼのした感じですね。

朝霧さんSS
3/22 案外瑛里華は瑛里華なりに楽しんでいるんでしょうか。
3/23 陽菜に合格をもらえば完璧ですな(^^



夜明け前より瑠璃色な SS 『真・デスマーチ』


部屋から台所に降りてみると麻衣が夕食の支度をしていた。
「お!今日は何作るんだ?」
「えへへ、出来てのお楽しみだよ」
「じゃ楽しみにするとしよう」
俺がもう一度部屋へ行きかけた時

「るんらら~ん♪」
「……え?!!!」
と思ったその時
ゴン!!
「いてっ!!」
何かが俺の頭に落ちてきた。
よく見ると棚の上から何か小さい箱が落ちていた。
あれ? と思いつつそれをもう一度棚にしまう。
それよりも……今聴こえたのは?

「たらりらったら~ん♪」
ガ――――ン!!!
「いって~~~~~」
頭に何か大きなものが落ちてきて俺は思わずその場にうずくまった。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「あ……あぁ、どうにかね」
「って何でこんな所にタライが転がってるの?」
「タライ? もしかしてこれが俺の頭に落ちてきたのか?」
「そ……そうなのかな?」
「んなアホな?!!」

「それより麻衣、料理は大丈夫なのか? 塩と砂糖を間違えたとか……」
「ん? 全然問題ないけど? どうしたの?」
「い……いや、例の『デスマーチ』が聴こえたもんだから」
「お兄ちゃんったら……ホント失礼しちゃうわね。ちょっと言ってみただけだよ」
「それじゃぁもしかして……この曲が聞こえたらタライが落ちてきた、ということかよ。何かのコントじゃあるまいし……」
「偶然かもしれないからもう一回やってみる?」
「あ……あぁ、今度は念のため身構えておこう」
「たらりらったら~ん♪」
ガ―――――――ン!!!
身構えていたからかさっきより勢いがついた感じでタライが落ちてきた。
「いてててて・・・・」
「大丈夫? お兄ちゃん」
「あ・・・あぁ、まだ生きてるさ・・・でもこりゃ偶然じゃないな」
「そうだね。でも……」
麻衣はちょっとニヤリと笑って
「そうだ!! お兄ちゃんが悪い事をした時、懲らしめるのにいいかもしれないね」
「俺が何をするってんだよ!! それにそんなに何回もタライを頭に落とされて無事ですむと思うか?」
「お兄ちゃんならたぶん大丈夫じゃない? もう2回も落ちてきたのにまだ生きてるわけだし」
お・・・恐ろしい妹だ・・・
「ん? 何か言った? たらりら……」
俺は思わず麻衣に飛びついて口を押さえた。
「んん――――!!んん―――!!!」
「頼む……頼むから勘弁してくれ!!」
「ぷはっ!! ……はぁ……はぁ、窒息するかと思ったよ……もう……しょうがないな……」
まぁ『デスマーチ』も料理とか失敗しない限りそんな滅多に出るものじゃないから大丈夫だろう?
そう思ったのが甘かった。


次の日、どういうわけか帰宅するまでに俺は散々な目に遭った。
タライも落ちてきたが他にもいきなり自転車に突っ込まれたり、頭から水をかぶったり、野球やサッカーのボールがぶつかったりetc、
「ったく、どうなってるんだよ……。もしかして麻衣、今日は何回か『アレ』が出なかったか?」
「そういえば今日は何度か失敗をしちゃってその度に口走っていたっけ? もしかしてその度にお兄ちゃんに何かが起きていたとか?」
「やっぱりな…たぶんそうじゃないかと思った。でもなんで俺にばかり起きるんだ?」
「さぁ? たぶんお姉ちゃんとかフィーナさんやミアちゃんの頭にタライを落とすわけにはいかないからじゃないの?」
「もっとも今日はタライだけじゃなかったんだけどな……でもそんなの不公平だ――!!」
「そんなこと言っても…知らないよ~私も」
「そう言えば麻衣、最近料理の失敗をしてないよな?」
「うん。ここのところ完璧だよ。」
「だからかもしれないな。例えばわざと料理を失敗してみるとか」
「やだよ。みんなに美味しくない料理を食べさせたくないもん」
「俺がどうなってもいいのか!!」
「病院へ行かなければ行けないほどのモノが落ちてくるようになったらじゃダメ?」
俺は麻衣を拝み倒す勢いで
「頼む!! マジで頼む!! いくら何でもさすがにこれじゃ俺の身が持たん」
「う……うん、わかった……やってみるよ」

そして麻衣は夕食の準備を始めた。
「たらりらったら~ん♪」
ドスッ!!
「……え??!!」
目の前を何かがかすめて床に突き刺さった。
恐る恐る視線を向けてみると・・・普通なら台所にあるはずの包丁が床に突き刺さっていた。
「えぇ!!?? 麻……麻衣、これ……いくら何でもこんな物騒なモノを投げるなよ……」
「え? 何も投げてないけど……って何で包丁がこんなトコに刺さってるのよ?」
「おおおお……俺が聞きたいよ!! さっきの『デスマーチ』の後で飛んできたんだよ!! こここ……これじゃ冗談じゃなく本当の『デスマーチ』になってしまうじゃないか」
「ももも……もしかしてわざと間違えたりしたらエスカレートして逆に悪い方向へ行っちゃうってコト?」
「……たぶん……な」
「でも……やっぱり……偶然ってこともあるかもしれないから念のためもう一回……」
「ま……待て―――――!!!」
俺は麻衣に飛びついて口を押さえようとしたが、時すでに遅し……
「たらりらったら~ん♪」
ドスドスドス……!!!
「うわ~~~~~!!!! ままままま……麻衣~~~!! 頼むから止めてくれ~~~~!!」
恐る恐る見てみると俺の周りに何かいろいろな刃物が刺さっている。
包丁を始め俺が日曜大工で使っているノミ、どこにあったのかアーミーナイフにカッターナイフもあるし、それに何故か……!!!
「お、おい……なんで……刀が? ……こんなの……ウチに……あったか?」
「し……知らないよ~、そんなの……」
すると何故かタイミングよく
「あら? こんなところにあったのね」
「え? ね……姉さん」
「カレンが愛用の刀が無くなったって焦ってたから」
姉さんは刀を抜き取ると電話を取って
「カレン? あったわよ。今から持って行くから。うん、よかったよかった」
と言いながら姉さんは出かけていった。
『……よくない!! よくないわい!!』

「とととととにかく麻衣、いいいいい今まで通り……自然に……間違えてくれ」
「そそそそんな……自然になんてムリだよ!! ……でも今度は気をつけてわざとしないようにするから」
「あぁ、……ホントに頼むよ」


再び麻衣が作り始めた。そして……
「たらりらったら~ん♪」
きた!!……俺は思わず身構える。しかし今回は何もない……
「おい……麻衣、もしかして今本当に調味料か何かを入れ間違えたか?」
「え……? た……たぶんそうだと……思うけど。一応お兄ちゃん味見してみて」
「って俺がか?」
「だって~~~」
麻衣が“おねがい!!”という目で訴えてくる。
「わ……分かったよ。味見すればいいんだろ?」
といいながら俺は鍋の中身を少しすくって味見した。次の瞬間……
「うげぇ~~~~!!!! なんじゃこりゃ~~~!!! 砂糖と塩を間違えたのか?」
「あ、やっぱり間違ってた? もしかしたら……とは思ったけど」
どうやら今回は無意識にしかも豪快に間違えてくれていたらしい。
「でも今度は包丁は飛んでこなかったしタライも落ちてこなかったな」
「よかったね。本当に間違えてたら何も起きないんだね。でも結局原因は何だったんだろうね?」
「さぁ……ま、何も起きないんだったらよしとしないといけないのか……?」
「確認のために試しにもう一度わざと言ってみようか?」
もう俺は麻衣にお願いするように
「ま……待て待て!!待ってくれ!!……頼むからもう勘弁してくれ!!」
「そう? でもお兄ちゃん、これからはもしみんなを泣かすようなことがあったら覚悟しといてよ」
気のせいか麻衣がニヤリと笑った気がした。
「麻……麻衣、マジでシャレにならんぞ……。笑えんぞ、そんな冗談……」
「これだけ物凄い目にあっているのにまだ冗談だと思える? でもタライは直撃しても刃物はギリギリ当たらないみたいだし多分大丈夫なんじゃない?」
何気なく放たれたその言葉にゾッとした俺はただただ冷や汗を流すしかなかった……




あとがき……みたいなの
これも相当前から書いていて放りっぱなしになってたものです。
後半どうしようか悩んでいたんですが、悩んだ末に麻衣をちょっと黒めにしてみたんですが……
あとタライが落ちてきたりとか刃物が飛んでくる理由は……分かりません。(もしかしたらこれもロストテクノロジー??!!ってんなアホな!!)
無責任ですみませんm(_ _)m



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今日のネタ

今日はいいお天気で何かいいネタがないか街をぶらついてみましたが……収穫なし_l ̄l〇
東の方ではなにやらイベントとかいうのがあったらしいとのことですが……


というわけで

早坂さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

同じように考えるのかバカップル振りに呆れてしまうのか……(^^;
政治の道具じゃなくて本当に信頼できる相手と一緒になれたらいいでしょうね。



朝霧さんSS
3/20 きりきりの秘密の場所を教えるくらいだからそれだけの信頼を受けたということか。
3/21 普通に古風な格好のきりきりも見てみたいですな

そういえば自分もすっかり忘れてました。自分も1巻以外は未だに未開封です。早くしないと……


マクさんSS 『触れてはならぬ領域』
拗ねたきりきりもいいけど
顎に手を当てながら「いやんっ」
なんてこれまた新鮮でかなりカワイイかも(^^






夜明け前より瑠璃色な SS     『花嫁修業?』

今回は一応ネタバレではありませんので表に出します。

早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>このあと下り坂を時速60キロというスピードで下っていくスピード狂(?)に……

TMさん>MCをされましたらまたお願いします。


朝霧さんSS
3/18 孝平の心の声……『う~~~ん、かなでさんの場合は器は器でも胸の器(カップ)がちょっと……』なんてことは間違っても口に出せませんね(^^;



夜明け前より瑠璃色な SS 『花嫁修業?』


先日、我がスフィア王国元国王『フィーナ・ファム・アーシュライトⅠ世』の生誕300周年記念式典が盛大に実施されました。
地球からも王家の親族・親類を始め多数の方々が招かれ、更に式典の模様は月・地球の両国に完全中継されました。
かつて、王国が建国されて地球との悲しい戦争後、長い間お互い鎖国状態になっていた我が王国と地球との国交を完全復活させ両国を未だ持って続く繁栄に導いた偉大なる女王でした。
余談ではありますが彼女の没後に彼女の生誕記念日と即位記念日は満場一致でわが国の祝日となりました。
そして、毎年この日になりますと国中に『フィーナ・ファム・アーシュライトⅠ世』の写真や肖像画が溢れ、老いも若きも貴族も平民も全ての者が彼女を称えます。
もっとも彼女の場合はその才能だけでなく、その御姿も女王としての気品に満ちておりまたその凛とした佇まいと見る者を圧倒する力もまた国民を引きつける魅力となっていたかと思います。
しかしながらこれだけ長きに亘って国民から称えられているにも関わらず今でもお札の肖像は母上様であられた『セフィリア・ファム・アーシュライト元陛下』の肖像が使われております。これは彼女が母上様のことを大変尊敬されておられたのでその母上様に敬意を表して変えなかったと伺っております。

他にも称えられている業績は数知れないのですけれど、しかしながら私達王族にとりましては、特に私みたいにこのままいきますと将来王の座を継ぐことになるものにとりましてはある意味少々ありがた迷惑とも思える様な伝統の原因(?)を作って下さった御方でもあります。
『フィーナ・ファム・アーシュライトⅠ世』はそれまでは普通に行われていた政略結婚みたいに貴族から選ばれたご子息と半強制的に結婚するということをせず、好きあった御方、しかも地球のごく普通の男性を結婚相手に選ばれました。
当時の文献を読みますとこれは当時としましては大変なことであったと書かれています。
しかし、そのことにより後にこの二人が架け橋となって月と地球との国交の復活につながり結果として両国の大いなる繁栄につながったということです。
ですからでしょうか? それ以降の王族は、特に次期国王候補の者は必ず地球に留学することを義務付けられるようになりました。
そして地球では一般家庭にホームステイをし地球の普通の学校に普通に通い、様々な暮らしのイロハを教わるということで、これはある意味『花嫁修業』ということでもあるのでしょうか?
表向きの目的は、これから王国を治めていくために『自らの見聞を広める』ことと、もう一つは月と地球双方の交換留学を積極的に行うために先ず王家の者が自ら留学をすると言うふうに聞いておりますが、裏の……といいますか真の目的は要するに『自らの結婚相手の候補者を探す』という目的もあるらしいとのことです。
もっとも必ずしも地球人でなければいけないということはないですし必ず留学中に見つけなければならない訳ではないのですけれど、両国をよく見て自分が最も納得する、そして両親である国王夫妻を納得させられる相手を探してきなさい! ということだそうです。
それはそれで選択肢が広がるという意味ではいいことかもしれないですけれど、つまり王になる者は親同士が決めた許婚ではなく自らの力で将来の伴侶を探さないといけなくなってしまったわけです。
事実私の両親である現国王夫妻の場合はお母様が地球に留学した際にお父様と出会い、そのまま二人は恋に落ちたという話でしてこれは正に『フィーナ・ファム・アーシュライトⅠ世』のお話をそのまま再現したようだ、と当時は言われたそうです。まぁさすがに当時の陛下に直談判ということはなかったと聞いておりますけれど。
どちらがいいかと問われると困ってしまいますけれど、しかしながらこれは民間でしたら当り前のことなのですよね。
そして私も王室の慣例に則り(いつの間に慣例化したのでしょうか?)明日留学のため地球に向けて出発します。

「姫さま、まだ起きてらしたのですか?」
「えぇ、どうも寝付けなくて」
私の部屋がまだ灯りがついていたのでメイドの者が心配して様子を見に来てくれた。
「明日は地球へ御出発になられる日ですので早めに御休みになられてください」
「わかったわ。おやすみなさい」
彼女に促されるように私はベッドに入った。

今夜は眠れるだろうか? と思いましたが、いつしか私は夢の中に落ちていきました。


翌日
朝食を済ませた私は正装に着替えて国王である母と父の元を訪れました。
出発前に挨拶をするためです。
「お父様、お母様 おはようございます」
「おはよう。いよいよあなたも地球へ出発する日ですね」
「はい」
「偉大なる女王『フィーナ・ファム・アーシュライト』の名を将来継ぐ者としてしっかり学んできなさい」
「はい、心得ております。それでは行ってまいります」
「体には気をつけるのですよ。それから……」
「……はい?」
それまで女王としての厳しい表情をしていたお母様が突然ニッコリと微笑んで
「笑顔を、そして元気を忘れないように」
お母様からの思わぬ言葉に私は同じくニッコリと微笑んで元気な声で
「はい! 行ってまいります!」
「そう、それでいいのですよ。いってらっしゃい」
そう言ったお母様の表情は普段の厳格な女王としての御顔ではなく何だか子供を見送るごく普通の母の顔でした。

「笑顔を……そして元気を……か」
地球行きの往還船発着場に向かう廊下で私はお母様から言われた言葉を繰り返していました。
そうです、私達が暗い顔をしたらダメなのです。
もちろん時と場合もありますが、私達は国民に常に夢と希望を与え続けなくてはならないのです。
そのためには先ず私達から民に常に微笑みかけ、そして正しく導いていかなければなりません。
私はあの偉大なる女王『フィーナ・ファム・アーシュライトⅠ世』のように強く正しく美しい女王になりたい。
そのための第一歩として私はこれから地球に行って様々なことを勉強しなければならないのです。

そうなのです。この先私が即位したら今度はすべてのことを最後は私が決断を下さないといけないのです。それを考えると自分の婿を選ぶ目すらない者に一国を動かす事などできましょう。
彼女は当時としてはありえない、できるわけがないと思われていた様々なことを自らの決定においてやってのけました。もちろんそのためにたくさんの御苦労もあったとお聞きしております。
そのことは彼女のことを深く知れば知るほど身に染みて分かります。
私はふと立ち止まるとお守りとして持っている『フィーナ・ファム・アーシュライトⅠ世』の写真を見て
「私もあなたの様な偉大な女王になれるでしょうか……? いえ、必ずなります!!なってみせます!! ですから見守っていてください」

「姫さま、お待ちしておりました」
当時のフィーナ様以来これも慣例となっておりますが一緒に行くのは代々私達王室の身の回りの世話をしてくれるクレメンティス家のメイドが一人だけ。
もっとも彼女は私が小さい頃から一緒にいたからもうほとんど姉妹みたいな感じですけれど。
「お待たせ。それでは行きましょう」
「はい」
私達二人は地球行きの往還船に乗り込みました。

地球ではどんな生活が待っているのでしょうか?
友達はできるのでしょうか?
私に一般家庭の生活はできるのでしょうか?
そして……私の将来の伴侶となる方はいるのでしょうか?
そういった期待と不安を胸に私は故郷の月を後にし、地球へ向かったのでした。





あとがき……みたいなの
それにしても何となく考えてみれば結構ムチャクチャな伝統である気も……




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今日のネタ

まぁ別にカレンさんに影響されたわけではないんですが、運動不足の解消も兼ねてここのところ移動に自転車も使うようになりました。でも……さすがに体力が落ちているのを実感しました(^^;


というわけで

早坂さんSS 「料理が出来ない男の子は駄目よ、わかった?」
そういえば自分も以前一人暮らしの時はそれなりに作りましたね。もっとも品数は限られてましたが…。
まぁ、翠様じゃないですがカレーは確かによく作ってそれで何日か食べましたね(^^
それにしても……ここのオカンはやっぱ若っ!!

朝霧さんSS
3/17 そこで男らしく押し倒すんだ!!孝平!!……ってなことをすると後が怖い…(^^;

やまぐうさんSS 「仮説と実証」
この説からすると基本的に約250年間揉まれてなかったから成長しなかったわけですかね。ということは孝平はきりきりの健全なバストアップに貢献したわけだ(^^
それにしても孝平はなんでそんなことまで気がつくんだろう?

今日のネタ

次のSSを書いていましたが、ちょっと調子がよくないので今夜は早めに寝ます。


というわけで


早坂さんSS 「二日遅れのホワイトデー、だね」
やっぱり特定の相手から貰うというのは嬉しいんですよね。
仕方がないとはいえ肝心な日に……ですけど、自分が悪いと思うトコは何だか健気ですね。


朝霧さんSS
3/16 スペシャルラーメンって……食ってみたい気も(^^
それと孝平のスペシャル焼きソバ(?)も……
個人的にはラーメンは醤油が一歩抜け出してますね。でもラーメンはどの味も好きですよ。

夜明け前より瑠璃色な SS     『風になろう』

このところ『夜明け前~』のSSばかりなのでそろそろFAも書かないといけないのかな?と思い始めている今日この頃……(^^;


TMさん>ブルートレインのレポを見ていると10数年前に当時在籍していた会社の旅行で帰りに寝台特急(多分ブルートレイン?)に乗ったのを思い出しました。
下関から東京まで乗ったのですが未体験のことだっただけに何だか新鮮でワクワクしたのを覚えています。
そして次の日の朝、車窓から見えた富士山のキレイだったこと!!
雲一つない真っ青の空をバックにしたあの富士山は今でも鮮明に覚えています。あれから新幹線などで何度か富士山の前を通り過ぎましたけど、この時を上回る富士山は未だに見ていません。数少ない自分の鉄道関係の思い出でした(^^


朝霧さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
愛情というのは最高の調味料ということですね(^^



朝霧さんSS
3/15 伽耶さんとお茶を飲んだだけで特別何があるというわけではないのにそれがほのぼのとした話として成り立ってしまうという陽菜のこの雰囲気!! すげ……(^^


またまた一応MCネタですので例によって伏せます。↓


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今日のネタ

ネタ切れにつき休止中……(^^; (ってコラ!!)


というわけで

早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>『麻衣が試しに?作ったクッキーを食べて味の差に愕然としたりして』 それを言っちゃおしまいですよ。 by達哉

TMさん>はい、ちゃんと3倍の愛情を込めてますよ~ (^^;




早坂さんSS 「この想いのせて」
達哉君、ここは一つ自分のを型をとって作って……は、さすがにムリか(^^; 
まぁやっぱりこういうのは気持ちがこもってるかどうかですよ。

夜明け前より瑠璃色な SS     『手作りには手作りで』

今回は通常ネタですので表に出します。



夜明け前より瑠璃色な SS 『手作りには手作りで』


俺は所用で月人居住区に向かっていた。
「あ、カレンさん こんにちは」
「これ、頼まれていたものです。でも今度は何をするんですか?」
「ちょっとフィーナに贈りたいものがあるんで。あ、この前も言ったようにこのことはフィーナには内緒にしておいてください」
「ふふ、分かってますよ。それでは」
カレンさんからある包みと1枚の紙を手渡された。
さて、メインとなる材料は手に入った。あとは作るだけ……と。


家に帰ると渡された紙に従って材料をかき集める。
すると
「お兄ちゃん、何してるの?」
奥から麻衣がひょこっと顔を出した。
「あぁ……ちょっとな……」
すると机の上にあった紙を見て
「ふむふむ……なるほどね。そういえばもうあの日も近いもんね」
「……ばれたか」
俺が作ろうとしていたのは月麦のクッキーである。
先月のバレンタインデーにフィーナから手作りのチョコレートをもらった。
何と何と月の姫様が直々に作ったものをもらうという栄誉に与ったわけである。
ミアの話ではフィーナ自ら厨房に乗り込んで慣れない手付きで、それでも頑張って作ったとのことらしい。
で、そのフィーナが今月もまた地球にやってくるという情報を姉さんから聞き、そういう話を聞くと俺もできれば既製品を贈るのではなく何か変わったものをと思い、考えてみた結果
『そういえば月では月麦粉のクッキーっていうのが結構食べられてるんだったよな』
で、それに挑戦してみようとしたわけだが……
さて、肝心の月麦粉ってどこにあるのだろうか?? それに作り方は……??
まったく……のっけから本末転倒である。
分からないコトを考えても仕方がないので姉さんに相談すると、カレンさんを通じてすぐに取り寄せてくれた。悩んだのがバカみたいなくらい何でもないことである。
で、さっき月人居住区にそれを貰いにいったわけである。

で、それと同時に同じくカレンさんを通じてフィーナには内緒で貰っておいてもらったのがミア特製の月麦クッキーのレシピ。
どうせなら美味しいやり方を学んだ方が間違いないし、その方が失敗も少ないだろうという俺なりの考えだった。
「手伝おうかなと思ったけど、それってフィーナさんにあげるものでしょ?」
「一応な。まぁ巧くできたらの話だが」
「だったら私が手伝うわけにはいかないよね。頑張ってね~~。あ、それとあとで私にもそのレシピ見せてね。私も作ってみたいし」
「あぁ、適当に見たらいい」
さて、巧くいくかな?

ミアのレシピを参考にしつつ作ってみる。
それにしてもこのミアのレシピというのはなかなか面白いもので、作り方の流れとしてはシンプルな月麦クッキーを作る為の作り方が書いてあるのだが要所要所の補足説明でそこからオリジナルのモノを巧く作り出す方法も書いてあり、ただクッキーを作るというだけでなく俺独特のものが作れるように工夫して書かれているのが嬉しい。
さすがはミア!! 全くよく考えてくれているものである。
それでも麻衣に比べると料理の腕があまりよくない俺にとっては結構大変ではあることには間違いはないのだが。

苦労の末、一応それらしいものができたみたいだ。
一つ食べてみたらそれなりの味になっていた。
まぁ、結論から言うとたぶん我ながら巧くいったのではないのかと思う。
「とりあえず誰か味見してくれると助かるんだけどな」
すると偶然麻衣が通りかかったので
「あ……麻衣、悪いけど味見してくれよ」
すると麻衣は『……しまったー!!』という顔をして
「え……? ……毒見?」
「あ・じ・み!! 何が毒だ!! 失礼なヤツだな」
「えへへ、ごめんごめん。じゃ一ついただきます」
「どう?」
「うん、よくできてると思うよ。合格!」
一つ味見をした麻衣はまず合格点をくれたみたいだ。ということは人に食べさせても大丈夫ということだな。
ただ月麦のクッキーというのがこういう味のものなのかというのが分からない。
というわけでここは一つ、姉さんに味見をしてもらうことにしよう。

というわけで仕事が終わって帰ってきた姉さんにも食べてもらった。
「どうかな? 姉さん」
「うん、大丈夫と思うわよ。確かに月麦クッキーなんだけど達哉くん独特のモノが入っている感じでいいと思うわよ」
「フィーナに贈っても大丈夫かな?」
「これをフィーナ様に? あぁ、そうよね。ホワイトデーだもんね」
「え? 何かマズいことでもあった?」
「ううん。むしろ達哉くんのオリジナリティーが入っているから純粋に月麦粉クッキーを作るよりは逆にいいかもね。大体これは元々がシンプルな分、作る人や食べる人のセンスとかが出てくるのよね。私が以前月で食べたときもその時の作る人によって味も食べ方も全然違ってたから。もちろん私も色んなジャムをつけてみるとかミルクにつけてみるとか色んな食べ方をしたけどね。」
「よかった~~、じゃこれはカレンさんに持って行ってあげて。月麦粉を提供してくれたお礼にって」
「うん。それはいいけど、フィーナ様の分はちゃんととってあるの?」
「それは大丈夫」


さて、あとは箱に詰めてキレイに包装しないと。
用意した箱にフィーナの分とミアの分を分けて詰め、包装紙で包んでリボンを巻き無事完成した。
「ふ~~~、どうにかできたできた」
最初はどうなることかと思ったが、まぁやればできるもんだ。
俺が作ったなんて言ったらフィーナはどんな顔をするかな? ビックリしてくれたら大成功なんだが。
あとミアにもお礼をいっておかないといけないな。こんな詳しいレシピを書いてくれたんだから。
「お兄ちゃん、顔がにやけてるよ。またフィーナさんのこと考えてたんでしょ?」
「あ……あぁ、まぁな……」
……ヤバイな。ここでこんな顔をしてると何言われるか分かったもんじゃない。
というわけで俺は早く部屋に篭るべく後片付けをするのであった。




あとがき……みたいなの
一応ホワイトデーネタということで先月の『バレンタイン=イブ』に対してのモノ…とでも言いましょうか。



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今日のネタ

今のところなかなかネタが出てこず進んでいません。

といいますか、一つできてるんですけどこれは明日用のネタなんで今日のところはまだUPできませんm(_ _)m


というわけで

マクさんSS 「white day」
なるほど、白とホワイトデー(白の日)というわけですか(^^
それに白ちゃんだったらお返しのお菓子としてきんつばもいいですな。
でも辛いのと甘いのを同時に食べたらどうなるんだろう?

今日のネタ

今日はSSはありません。

って言うかさすがに連日書いているとネタがなくなってくるといいますか、勢いがなくなってくるといいますか……
まぁ、またぼちぼちとやっていきます。


というわけで

朝霧さんSS
3/11 やっぱり出てきたお姉ちゃん(^^
それにしても肝心なところでキメルところはさすが陽菜!!

3/12 ひく所はきちんとひくということで、陽菜が幸せで自分も楽しければいい、ということでしょかね。


やまぐうさんSS 「覗いて危機一髪」
生きててよかったとでも言いますか……。
不可抗力とはいえこれで孝平は親子の裸を覗いてしまったことになるわけですな(^^;


以下また『MCネタ』ですので伏せます。↓


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夜明け前より瑠璃色な SS     『最高のプレゼントは遥かなる時を超えて』

早坂さん、TMさん、朝霧さん、ふみぃさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
早坂さん>まぁお話なんで派手になってしまったみたいですけど実際はあまり変わらないんじゃないでしょうか?
今はちょっと訳ありでSSを書く時間がかなりとれているものでして……。
ネタも出てくるときは出てくるものなんですけど出ないときは本当に全く出ないし出てもなかなか文にならないですし……

TMさん>個人的には必ずしも眼鏡好きというわけではないので似合っていればいいのではと・・・(^^;

朝霧さん>ネタをどうもありがとうございましたm(_ _)m
まぁ、達哉くんは余計なことを言って墓穴を掘ってしまうのが面白いというか……

ふみぃさん>この日に限っては地雷を踏んでも踏まなくても災難は降りかかることになってるんです……ははは……(^^;



朝霧さんSS
冒頭の小文:まさに天国から地獄へ……。と言いますか地獄に行く前にしっかり天国の花園は拝んでおかないと(ってコラ!!)
FA小文:お?瑛里華さん、もしかして機嫌がいいのかな? どこ行くのか知らないけど、あのシールを持ったやかましい先輩にはご注意を(^^

やまぐうさんSS 「家族での食事
作るにしても食べるにしても料理というのは共通語ですね。美味しいものに国境はない……ということで



またまたMCネタなんで例の如く伏せます。↓


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夜明け前より瑠璃色な SS     『もう一つのお礼と君がいた証』

最近は「夜明け前~」のSSばかりで申し訳…


TMさん、ふみぃさん>長旅ご苦労様です。レポとかはまたゆっくり見させていただきます。

朝霧さんSS
3/9 雪丸のいるトコ白ちゃんありってことですわな(^^
それに多分白ちゃんも空気を読んだんですかな。

ラクガキ:何となくもしや…と思ったらやっぱり(^^
イラストとか全くかけない自分からすると凄いですね。




というわけで今日はMCネタですので例によって伏せます。↓

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夜明け前より瑠璃色な SS     『イメージチェンジ?』

本日も一応ネタバレモノは無し……ということで



夜明け前より瑠璃色な SS 『イメージチェンジ?』


「う~~~ん……今までいつもつけていたのをしてないと何かしっくりこないわね」
今日は久しぶりにさやかに食事に招待されており、今さやかの家に向かっているところ。
「でもこのことはさやかにもまだ話してないからきっと私の姿を見た瞬間ビックリするかもね」
もしかしたら若干のイタズラ心もあるのかもしれない。

それにしても……通り過ぎる知り合い達、みんな首を傾げてるし……私、そんなに変かしら?
そう言えばさっきも同僚に
「あ……あれ? もしかしてカレンさん?? ど……どうしたんですか?!! なにがあったんですか?!!」
なんて驚かれながら聞かれたし……
「まったくもって失礼な話です……」


そのような事を考えているうちにさやかの家へ到着。
「こんにちは」
「は~~~~い、いらっしゃい……って、もしかして…カレン??!! どどど……どうしたの?!!」
「もしかしなくてもそうなんだけど……」
まぁ、一応さやかには分かってもらえたみたいで一安心。
「び……ビックリした~~~。誰かと思ったわよ」
「え? そ……そんなにビックリすることかしら?」
「どうしたの? 姉さん。あ、あの? どちらさまで?」
「い……いらっしゃいませ……え?? も……もしかして……??」
「あの……これでお分かりでしょうか?」
仕方なく私はポケットに入れていた眼鏡をかけてみた。
「カ……カレンさん!!」
「どうしたんですか??!! 何があったんですか?」
「と……とりあえずカレン、玄関で立ち話も何だから上がって……」
「……それではおじゃまします」
訳が分からず目を丸くしている3人に迎えられて私は中に入った。

「で、カレン……いつもの眼鏡はどうしたの? 壊しちゃったとか?」
「そういうわけじゃないんだけど、それにいつもの眼鏡はさっきかけたじゃない?……でもそんなに分からないほど人相が変わってたかしら?」
「ま……まぁ、かなり……」
「……やはりそうですか。ここに来る前にも同じような顔をした知り合いに結構会ったのですが……」
「あ、もしかしてコンタクトにされたんですか?」
「はい」
「へ~~~、またどういう心境の変化よ?」
「あ!!もしかしてカレンさん、気になる人がいるとか??」
「そういうのじゃないけど……ちょっとした気分転換のつもりでね」
「あら残念。それにしても……私達って二人揃って男縁がないわね」
「大きなお世話。それに『二人揃って』というのが気になるわね」
「あら? それじゃ彼がいるの?」
「いません!!」
「そう? でも俺が聞いた話では二人とも結構人気があるみたいだよ」
「へ~~~、そうなんだ~~。さすがだね、お姉ちゃん達」
「あらま……」
「………え?」
達哉君の言葉を聞いて思わず真っ赤になる私とさやか。
「達哉くん、そんな話どこで聞いたの?」
「え??そ…それは某所で。で……でもそういう話を聞いた、というだけのことだから」
「じゃ、場所はいいからその内容をもう少し詳しく聞かせてもらおうかしら?」
いざとなるとさやかも迫力あるのね。なんだか横から見ててもちょっと怖いけど……
「詳しくって言われても……ただその某所を歩いていたらたまたまそこにいた男性達が話していたのを立ち聞きしただけだけで」
「で、何て言ってたの?」
「え?そ……そりゃ『館長代理はあんなにキレイなのになんで彼氏がいないのかな?』とか……『カレンさんもあの凛とした姿がカッコいいのにな~~』とか……」
「えぇ――――!!??」
たぶん今の私はもう真っ赤になっているだろう……
「もう~~~カレンったら、相変わらずこういう話には免疫がないんだから…」
「…………」
ま……まぁ、免疫がないのは事実だから否定はしないけれど……
「で……達哉くん、それだけ? なんかその続きもありそうな口振りなんだけど?」
さすが長い間一緒に住んでいるだけあるわね。何だか達哉君も気の毒なくらい慌てているし……もっともさやかがこれだけ尋問してるんだから達哉君もたぶん嘘は言ってないみたいね。
「え??も……もう……ないよ…」
「ホント? 私の目を見て言える?」
「……あ…あの……他には……『彼氏に立候補したい』とか、『仕事とプライベートとのギャップが堪らない』とか。あとは『……られてみたい』とか……」
「え?最後がよく聞こえなかったんだけど?」
「聞こえない方がいいと思うけど……」
「ここまで言っといてそれはないと思うけど?」
ちょっとさやか……あんたも案外怖いわよ……。顔はニコニコしてるけどその顔が怖い……。
「あ、ちょ……ちょっと私……お料理の様子みてくるね」
「ちょっと待てよ、麻衣……俺も…」
「達哉くんは話の続き。で、何なの?」
「え……と、その……『叱られてみたい』……と」
「え???」
「まったく……その人達、何を考えてるのかしら?」
「お……俺はそう話しているのを聞いただけだからな!!」
「分かってるわよ。達哉くんには罪はないんだからとりあえずこの話はおしまい」
達哉くん、冷や汗かいてるわね。それにしてもさやかってホントある意味一番怒らせたらいけない相手なのかもしれない……。

「それにしても話が思いっきり脱線しちゃたわね」
「達哉くんがあんなコト言うからよ」
「えぇ~~~!! 俺のせい?」
「そりゃいきなり達哉くんが言ったトコから始まったし……」
「それよりお姉ちゃん、これ以上言うとまた話が脱線するよ」
「あら、いけないいけない。で、何の話してたっけ?」
「カレンさんのコンタクトの話」
「そうそう。それにしても普段見慣れていないだけに眼鏡をしていないカレンって何だか新鮮ね~」
「そ……そうかしら?私は今まで当り前であったものがないと何だかちょっとしっくりこないんだけど……」
「正に『イメチェン』ってやつですね」
「明日からそれで仕事も行ってみたら? もしかしたら彼氏ができたりして?」
「でも世の中には意外と眼鏡好きの男も結構いるみたいだからそういう人達はガッカリするかも」
「そんな人いるのかしら? でもコンタクトも結構いいわね。何かと面倒だけど、まるで自分の目がよくなったような気がするし」
「そうなんだ。それはすごいね」
「しかしやはりこんなのに頼らなくてもいいというのが一番いいんですけどね」
「確かに大切にしないといけないわね」
「達哉くんや麻衣ちゃんも勉強をいっぱいするのはいいけど目も大切にしなきゃあね」
「じゃ勉強しなきゃいいんだ」
「こら!! それはまた話は別」
「は~~~い、ま……学生の仕事は勉強だからそれは仕方がないな」
「そういうこと。程々にということね」

「お姉ちゃん、おまたせ~。ご飯ができたよ~」
「ありがとう、麻衣ちゃん。それじゃ今日はカレンもたくさん食べてね」
「今日はカレンさんが来ると聞いてましたから麻衣も張り切って腕を振るったみたいでして」
「そうですか。それは楽しみですね。それではいただきます」




あとがき……みたいなの
久しぶりにカレンさんメインのSSを書いてみましたが、誰かが眼鏡をかける話はどこかで読んだ記憶があるんですけど、逆に外す方の話は記憶にないのでちょうどいいかと思ったんですけど……
もっともたぶん眼鏡一つでここまで大袈裟に人相が変わることはないとは思いますが所詮一つのお話ですので……



追記
早坂さん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>雪というのをを全く知らないと、もしかしてこんな反応なのでしょうか?

朝霧さん>
・本当は言いたいのに言えないというのはまた……
・そりゃ伊達に歳とってませんから……って、背後に殺気が……
・一面真っ白に変わってしまった風景というのは始めてみる人からするとある意味幻想的なのかもしれないですかね。



早坂さんSS 「楽屋裏狂想曲~最新作に戻る方法~
しっかしかなでさんは相当の危機感を感じてるみたいで…
いずれにしてもかなでさんのハチャメチャ振りは自分の場合はやはり傍から見ている方が楽しい(^^

やまぐうさんSS 「可愛い貴方と
なんだか微笑ましい一幕ですね。その後送られてきたぬいぐるみを達哉はどう飾るのかな?

朝霧さんSS
3/8 なんてことない日常の動作一つ一つが微笑ましいと思える陽菜はやはり癒されます。
それにしても二人は何のゲームをしてたのだろう?とりあえずは対戦モノだろうというのは分かるけど……。ヤケクソになってコントローラーをぶっ壊さない様に。


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今日のネタ




すみません。本日はSSはありませんm(_ _)m

やっとのことで月のお姫様と主任研究員様を御迎えすることができました。
しっかし……この手の雑誌は金かかるな~~~(^^;

で、なんかいろいろ見てまわってたらなのはの新作が始まると?
個人的には結構楽しみですね。設定年齢が25歳ということでもう立派な大人になったということですか。まぁ、元々9歳の時点で正直精神年齢が9歳にしては妙に大人的過ぎる印象だったので逆にやっと実年齢が追いついたということ?
それに書き込みとかを見てるとどうも25歳という年齢設定に問題がある人もいるみたいで。別にいいんじゃないですか?自分としては最初の作品からなのは達の成長過程を見ているみたいで。9歳からいきなり19歳になったのだって一応はコミックとかでいくらかは間の話が描かれているんだし、もし何だったら自分で話を書いちゃえば? 
まぁ、いずれにしても先ずこれは実際に出たのを見てみないことには何ともいえないですけどね。
でも自分はもう余程のコトがないかぎりある程度は楽しんでしまう方なんで結構楽しんでたりして(^^


というわけで

朝霧さんSS
3/7 考えてみればニコニコしているのに何故か怖い陽菜……というのはもしかして頭に血が上った瑛里華さんより怖い……のか…

以下『Moonlight Cradle』関連ですのでネタバレ防止のため伏せます。↓

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夜明け前より瑠璃色な SS     『いつもと違う風景』

今回もネタバレではありません。



うっすら夜が明けてきた時、私は何だかいつもと違う雰囲気を感じてふと目を覚ました。
「……そうか、私は地球に来てるのよね」
それにしても何だか妙に寒い。それに異様に静かだ。
「何かしら? 何だか気味が悪いわ……」
私はベッドから出ると念のため何故か枕元に置いてあった竹刀を握り締め、恐る恐るカーテンを開けた。
すると、朝の太陽の光が一気に部屋の中に射し込んできた。
「……眩しい」
思わず手をかざす。
しばらくして目が慣れてきたのでゆっくり手をのけるとそこには私がまだ見たことのない幻想的な風景が広がっていた。

「……キレイ」
辺り一面真っ白になっていた。
「すごい……これが……雪……」
予期してなかった光景に私は暫し我を忘れて見入っていた。

暫くしてハッと我に返った私は直ぐに着替えると慌てて部屋を飛び出し2階に駆け上がった。
「達哉!! 達哉!! 起きて!! 大変よ!!」
幸せそうに寝入っていた達哉を叩き起こす。
「……ん?? どうしたんだよ……こんな朝っぱらから……」
寝ているところを叩き起こされたからか微妙に不機嫌そう。
「ねぇねぇ、外を見て!! 凄いことになってるから!!」
「……外??」
私に急かされた達哉はむっくりと起きて窓の外を見る。
「うわぁ~~~~!!!! まさかホントに降ってたとは思わなかった!!」
「目が覚めたかしら?」
しばらくすると突然ミアの部屋から
「わ~~~~~~~~~~!!!!!! 何ですか??? これは~~~!!!!」
天と地がひっくり返ったかのような大絶叫が聞こえた。
「今度は何だ何だ??!!」
「どうしたのかしら? ミア」
私達は部屋を飛び出した。すると、部屋の外には
「あら? 麻衣にさやかも?」
「フィーナ様もですか?」
「ミアちゃんどうしたんだろう?」

しばらくして上から
「ひ……姫さま~~~!!!!た……たたたた大変です~~~~~!!!!」
まるで暴走車両のような勢いでミアが転がるように部屋から下りてきた。
「どうしたのよ? ミア」
「外が!! 外が!! ……真っ白に!!!」
「あぁ、雪が積もってるんだろ?」
「これが雪なんですか? 始めて見ました!!」
「私もよ。今まで写真でしか見たことないから何だか興奮してるわ」
「外に出てみたいんですけどいいですか?」
「よし!! せっかく起きたんだから雪で遊ぶか?」
「そうね。面白そう!!」
「はい!! それでは着替えてきます」
ミアは部屋に帰っていった。
「そう言えばフィーナはもう着替えてるんだな。最初から外に出る気満々ってことか」
「え?? えぇ……まぁ……」
「それじゃ私は何か暖かいものを作っておくわね」
「あぁ、お願い」


「わ~~~~~!! すっご~~~~~い!!」
外に出た私達を待っていたのは見渡す限りの白銀の世界。
「キレイね。それに普段見る風景がこんなにも変わってしまうなんて……」
まだ足跡一つついていない真っ白なところに一歩ずつ踏み出す。
ミアは手で雪をすくって
「つめたいです~~~。食べてみてもいいですか?」
「う~~~ん、死ぬことはないと思うが念のためやめとけ」
「そ……そうですか……」
ちょっと残念そうな顔をするミア。


「イタッ!!」
突然私の頭に何か当たった。
達哉の投げた雪球が当たったのだ。
「何するの? いきなり」
「雪合戦といってね、こうして丸めた雪玉を投げ合うんだよ」
「そうならそうと先に言ってよね。ビックリしたじゃない……」
「ははは、ゴメンゴメン」
と言いながら再び雪玉を投げてきた。
「もう~~~、やったわね~~~~!!!」
私も負けずに投げ返す。
「私もやります~~」
「私も!!」
「あ~~、楽しそう。私もまぜて~~~」
いつの間にかミアも麻衣も、そしてこの騒ぎを聞きつけ飛び出してきた菜月も加勢してみんなで達哉に雪玉を投げつけていた。
「お~~~~い、いい加減に勘弁してくれよ~~~」
「仕方ないわね。じゃこのくらいで勘弁しておいてあげるわ」
「お前ら、俺に恨みでもあるのか?」
「うふふ、でも楽しいわね」

「それじゃ雪遊びのシメに雪だるまを作るか」
「えぇ、でもどうやるの?」
「こうして雪玉をゴロゴロと転がせばほら、だんだん雪球が大きくなってくるだろ?」
「ホントだ~~~。おもしろ~~い」
みんなで面白がって雪玉を転がす。
「それじゃこれをこっちの雪玉の上に載せて…、よいしょ……っと」
「あとは目や口とか付けて飾り付けをするだけ」
みんなでそこら辺に転がっている小物を使って目や口を付け
「これは帽子代わりね」
菜月がどこから持ってきたのかバケツを頭にかぶせた。
すると今度は麻衣がほうきを横に刺して
「じゃ、これは手だね」
「うふふ、なるほどね~」
「これで完成!!」
「それにしてもこんなに大きなのは作ったことないね」
「そうだね。それにこれは月と地球の共同制作だよね」
「よし! じゃせっかくだから記念に」
達哉がカメラを持ってきて
「みんな雪だるまの周りに集まって!」
「あ、記念写真か。だったらお姉ちゃんも呼んでくるね」
「あぁ、頼むよ」

「ごめんごめん。あら、大きな雪だるまね~」
「姉さん、こっちに入って。それじゃいくよ」
達哉がセルフタイマーのスイッチを入れて小走りでこっちに来る。
「え?」
「うわっ!!」
何故か目の前で達哉がいきなり派手にこけた。
次の瞬間
カシャ
「いててて……もしかして、今の写った?」
麻衣と菜月がカメラを取り、画像を確認してニヤリ……
「うん、バッチリだよ達哉!! いや~~~、もうお約束の様な完璧なボケをやってくれたね」
「さっすがお兄ちゃん!! おいしいトコ持っていったよね。あ、フィーナさんとお姉ちゃんも見て見て!!」
麻衣に画像を見せられて私も
「うふふふ。さすが達哉ね」
「あらあら達哉くん、計算されたような素晴らしいボケをしてるのね。すごいわ~~」
「それって褒めてるの? できれば消去してくれないかな?」
「ダ~~~メ、これは永久保存版ね」
「勘弁してくれよ~~~」

「そうそう、お汁粉ができてるけどみんな飲むかしら?」
「うん」
「それじゃそろそろ中に入りましょう」


それから数日後、月に帰った私の元に達哉からメールが届いた。
メールにはその後の風景の写真が数枚添付されていた。
「雪もすっかり溶けてしまったのね。それに……」
みんなで作った雪だるまもすっかり形が崩れてしまってもう原型を留めていない。
でも私の机の上にはそのみんなで作った雪だるまと一緒に撮った写真が飾ってある。
もちろん達哉がやらかしてくれたあの写真。
達哉は「そんなのを飾るのは勘弁してくれ!!」と言ってたけど
「あの時言ったじゃない? この写真は永久保存版だって」
それに……
そう、これも地球で家族みんなと暮らした一つの大切な思い出だから。




あとがき・・・みたいなの
先日雪が降ったときに何となく思いついて書いていたのですが、何故か書きかけのままほったらかしてました。


追記

早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>
・これも彼女のためです。試練ですな(^^;
・まぁ、この方法だったら自分の中で矛盾が起きないかなと考えた結果…ということでしょうか。
シンシアSS、楽しみにしてます(^^

TMさん>いえ。たぶん言っても言わなくてもこの場合姉さんは達哉を引っ張り出すでしょう。ただ切欠の一つになっただけで……(^^;




早坂さんSS 「約束の証
姉さんは待ってる。達哉!頑張れ!!(って人に言う前に先ずお前が頑張れっつうの!! ……はい……わかりました……)


やまぐうさんSS 「終わったそのときから
自分としては今はあまり考えたくはなかったんですが、ある意味『これが現実』って感じでしょうか?


朝霧さんSS 「穂積さやかのよあけなラジオ ~あまあまお姉ちゃん編
メール
満弦ヶ崎市在住 PN:満弦ヶ崎市立第1中学1年生
さやかさん、お晩で~~す(他意はないで~す)
初めてメールしま~す。
いつも楽しく聴かせてもらっていま~す。
で、突然ですが、今日はさやかさんに相談したいことがあります。
先日初めて月博物館に行きました。
色んな展示品があってすごく楽しかったですし、勉強になりました。
で、その時ですけど僕はある人に出会いました。
僕より年上みたいですけどすっごくキレイな人でした。
僕はその人がすごく気になって昼も夜も眠れません。
聞いた話によるとどうもその人は博物館の館長代理という話です。
さやかさん、僕はどうしたらいいでしょう?
ぜひ教えてください。
追伸
今度博物館に行くときは『ぽてりこ』を持って行きます。

ってこれが採用されるかどうかはさやかさんのみぞ知る…(^^;

日替わりSS
3/6 東儀家秘密のシャンプーというよりは米糠とか昔ながらのを使ってそうな気も…。
あ……どちらかと言うとそれはきりきりか……


マクさんSS 「瑛里華ルートだったら?
悠木姉妹はもしかして計算ずくの行動だったりして……(^^;


ブログパーツ

夜明け前より瑠璃色な SS     『おやすみ、そして……おはよう』

のかーびぃさん所の『初音島の音色』とリンクさせていただきました。
この様な拙いところで申し訳ありませんがよろしくお願いします。
自分にはちょっと管轄外のSSもあるのですが、知識を蓄えながら一つ一つ読ませて頂こうかと思います。
FAもこういう展開になるとこれもまた面白いですね。
それとシンシアSS量産計画楽しみにしております。



以下『Moonlight Cradle』関連ですのでネタバレ防止のため伏せます。↓

続きを読む »

夜明け前より瑠璃色な SS     『穂積さやか誕生日記念SS「さやかのリクエスト」』

最初にこれはネタバレではありません。
とはいいますが、たぶんこの手の話はもう既にそこらじゅうで出てるんだろうな?
まぁ、せっかく書いたのでUPします。
一応気持ちということで(^^


夜明け前より瑠璃色な SS 『穂積さやか誕生日記念SS「さやかのリクエスト」』


とある日の夕食後のこと。
久しぶりに居間で家族3人揃ってのゆっくりとした時間を過ごしていた。
「そういえばもうすぐお姉ちゃんの誕生日だね」
「そうだね。何歳になるんだっけ?」
ピシッ!!
あ……ヤバ……もしかして地雷を踏んだ?
「たーつーやーく~ん? そんなことを言うのはどの口かしら?」
顔はニコニコしてるけど明らかにこめかみ辺りに怒りマークが見える……
「ご……ごめんなさい……」
「ちょっと前に高校を卒業したばかりだったわよね~~? 達哉くん?」
「……さ……さすがにそれは……ムリがある……かと……」
「そ……それよりもとりあえずお姉ちゃんのお誕生日のお祝いをしなくっちゃ……ね……」
麻衣…ナイスフォロー。これを切欠にして巧く話題を変えないと……
「あ……あぁ、それはもうおやっさんにお願いして盛大に祝わないといけないな」
「あ……あら、そんなに大袈裟にされたら逆に困っちゃうじゃない……」
「そりゃ当然じゃないか。それにおやっさん達もみんなこういったお祝い事は大好きだからな」
「お兄ちゃん、ちゃんとお姉ちゃんへのプレゼントをちゃんと考えておかないとダメだよ」
「あぁ、そうだな」
「達哉くん、今ふと思ったんだけど……もしよかったらちょっとリクエストさせてもらってもいいかな?」
「リクエスト? さすがに高価なモノになるとちょっと……」
「そんな高価なのはいらないわよ。その日は一緒にデートしてくれないかな?」
「デ……デート?」
「うん、もうそれで満足だから」
「あ……あぁ、それが姉さんの希望だったらそれでいいんだけど。で、どこか希望の場所とかあるの?」
「うん、遊園地に行きたいな~」
「遊園地……か、なるほどね。具体的に行きたい場所とかはあるの?」
「うん、ちょっと待ってて」
そう言うと姉さんは近くに置いてあったノートパソコンを立ち上げ、とあるサイトを出した。
「ここに行ってみたいんだけど」
そのサイトにあったのは最近出来た遊園地である。
そしてここはある種類のアトラクションが数多く設置されていることでも物凄く有名な場所でもある。
たちまち俺の顔色が変わる。
「……姉さん……マジ?」
姉さんは『これでもか!!』と言わんばかりの笑顔で
「えぇ、もちろん!!」
「……お兄ちゃん、顔が青褪めてるよ」
……もしかして姉さん、さっきの話をまだ引きずってる?
「ね……姉さん……他のじゃ……ダメ……かな?」
すると姉さんはさっきとうって変わって物凄く寂しそうな顔をすると
「達哉くん……私のことキライになったのね……」
もうこの世の終りみたいな顔をしてる……。この人役者だ……。
100パーセント演技だってことは分かっている。でもさすがに彼女にそんな顔をされるとやらないようでは男が廃る。
俺は覚悟を決めて
「わ……分かったよ。行く……行かせて頂きます」
するとさっきまでのこの世の終りみたいな顔がウソのようにパァっと明るくなって
「さっすが達哉くん。絶対一緒に行ってくれると思ってた」
「あ~~~ぁ、二人とも見てられないな~~~」
「あ……ごめんね」
さすがに麻衣の前だとちょっと自重した方がいいかも。


さて、当日
「姉さん、行こうか」
「あ~~~ん、待ってよ~達哉くん」
「それじゃお兄ちゃんもお姉ちゃんも今日は目一杯楽しんできてね~」
「あぁ、じゃ行ってくる」
「ゴメンね、麻衣ちゃん。行ってきます」
「いってらっしゃ~い。それとお兄ちゃん、御愁傷様」
麻衣……最後の言葉は何なんだよ?
ニコニコ顔の麻衣に見送られて俺と姉さんは家を出た。
それにしてもこうして姉さんと二人だけで出かけるのも久しぶりだな

「♪た、た、達哉くんとデ~~ト♪」
「何?その歌は?」
「いいじゃない? 楽しくて仕方がないんだから。それに本当に久しぶりのデートだしね」
それもそうだな。まぁ今日これから何が起きるか考えるとちょっと気が重いんだが、姉さんが喜んでくれるならそれもいいか。


二人で他愛もない話をしているうちに目的地に到着。
「さて、どれから乗る?」
「もっちろん決まってるじゃない?」
姉さんが指差したのはこの遊園地で最も大きなジェットコースター!!
「……やっぱり!!」
そう、この遊園地は大小様々な絶叫マシーンが数多く設置されていることで有名なのだ。
当然絶叫マシーン大好きの姉さんがそんなところを見逃すわけがない。
「さぁ、行くわよ」
俺は姉さんに手を引っ張られて列に並んだ。

何故かこういうときの順番は早く来るもので
「達哉くん、順番がきたわよ」
「あ……あぁ……」
姉さんに急かされながら席に座り安全バーを下ろした。
「あれ? 達哉くん、もしかして怖いの? 顔が引きつってるわよ」
「そ……そう?」
「うふふ、そういう達哉くんもカワイイ」
あ……あのな~~~
ガタン……
動き出した。
「わ~~~、高いわね~~~。面白そう~~~」
子供のようにはしゃいでいる姉さんに対して俺は既に顔面蒼白状態である(たぶん)
そして……一気に奈落の底へ!!
「キャ~~~~~~!!!キャ~~~~~~!!!」
姉さんは横で楽しそうな悲鳴(?)を上げている。
俺はというともうバーにしがみつきながら目を固く閉じて歯を食い縛っている。
まだか……まだか終わらないか……
ひたすら念じているうちにやっと終わったみたいだ。
「あ~~~~、たのし~~~~!!! って達哉くん? どうしたの? 終わったわよ」
「あ……あぁ……」
「顔面蒼白になってるけど……?」
男は彼女に怖がっている姿を見せるわけにはいかないのだ!!
それが例え痩せ我慢であったとしても……。
「い……いや……何でも……大丈夫だから……」
「そう? じゃ時間がもったいないから次に行くわよ」
仕方がない……今日は姉さんに付き合うと決めたんだから。
それから俺は様々な絶叫マシーンに付き合わされたのであった。

何となくグッタリしている俺を見て
「ごめんね。苦手なのに無理矢理つき合わせて」
「いや、そりゃ確かに苦手だけどそれよりも姉さんが喜んでいる顔を見るのが嬉しいよ」
「そうなの? でもそれじゃ達哉くんが楽しめないんじゃ……」
「大丈夫だよ。今日は姉さんに目一杯楽しんでもらいたいし、俺は俺なりに楽しんでいるつもりだよ。それに姉さんも俺がこんないっぱいいっぱいの顔をしてるのを見るのも案外楽しいんじゃない?」
「うふふ、まぁそう言えばそうかもしれないわね」
「じゃ、それでいいじゃないか? さ、一休みしたら次に行こうか」
「お!! 頼もしいわね」
「せっかくだから今日一日で全部制覇しないと」
「うふふ、そうね」
「よし!! 行こう!!」
「えぇ」


と言うわけで朝から乗り続けて一日かけて全ての乗物を制覇してしまった。
遊園地を出て駅までの道中
「お疲れ様、達哉くん」
「さすがに疲れたな。でも姉さんはどうだった?」
「ありがとう。楽しかったわ」
「喜んでもらえると俺も頑張った甲斐があったよ」
「確かに達哉くん、頑張ってたわね」
「ははは、でもこれで誕生日のプレゼント代わりにはなったのかな?」
「うん、もう下手に何かを貰う以上に十分思い出になったわ」
「そりゃよかった。あ!! ほら、イルミネーションが点いたよ!!」
「あ! ホント。キレイね~~~」
二人でしばらく眺めていた。
「そう言えばまだ肝心な言葉を言ってなかったよね」
「え? 何?」

「姉さん、誕生日おめでとう!!」




追記
早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>ある意味複雑な環境だからこそ生じる問題なのでしょうか?
どうも深く追求しようとすると何か難しいことになってしまいますね。
それにして自分で言うのも何なんですけど、どうして自分はこんなにわざわざ難しい方向に考えてしまうのだろう……

TMさん>これはフィーナと麻衣、どっちのルートになるのやら(^^;


朝霧さんSS
3/5 冒頭の小文:さて、この人はどんな写真(かな?)を隠してたんでしょうね?
それにしてもかなり前から目をつけて探してたんですね。このコは……恐るべし……。

FA:なんだか陽菜の楽しそうな顔が浮かんできます(^^
何気ないことですけどいい雰囲気ですね。


ブログパーツ

夜明け前より瑠璃色な SS     『お別れ・・・なのかな』

ぶっちゃけた話
やっと昨日MCを完全終了しました。
『・・・遅っ!!!』
シナリオ自体は2日ほどで終わったんですがどうしてもCGが全部集まらない・・・。
選択肢の関係かと思って心当たりありそうなところを再プレイしてみたのですが、どうも違う。
で、落ち着いてもう再度一つ一つ確認してみると・・・おまけを一つやってませんでした(アホか?)
自分としてはやったつもりだったんで気付かなかったんですよね。
それで無事最後のCGを回収して完全クリアと相成りました。
ま、もっとも別に一日中こればかりやって悩んでいたわけではないんですけどね(^^;

で、明日はさやか姉さんの誕生日
ということで珍しくお祝いのSSも昨日のうちにほぼ書き終わり珍しく余裕こいてます。
あとは致命的なミスさえなければ・・・

というわけで

早坂さん>仮に6年だとしてもやっぱ若い!!それにこれは異例の大出世ですよね。
考えてみれば20代前半で地球を代表する博物館の実質責任者を任されるというのは凄い・・・。
ってフォローすればもしかしたら冷たい空気を纏った御方も許してくれるかな?(ははは~~~(^^;)

朝霧さんSS
3/4 なるほど、確かに陽菜だと隣にいてくれるだけでいい・・・なんて思ったりなんかしますね(^^
そう言えば三つ編みを上手に編む設定、自分も忘れてたかも・・・


今回のSSについて
以前に書いた『別れじゃ・・・ないよね』の麻衣バージョンということで頭をひねってみました。
今回は別にMCとは関係ないのでネタバレではないんですけど、もしかしたらこんなパターンの話は読みたくない人もいるかもしれないので一応伏せます。

続きを読む »

夜明け前より瑠璃色な SS   『新たな誓い』

昨日はこっちは何故か雪が積もりました。
今日も寒いです。
春はまだかな?(オイラの心の春も・・・)

というわけで

早坂さんSS 「ひな祭り
さすがいおりんは一枚も二枚も上手ですね(^^
それにしても相変わらずこの学院のイベントはやることが違う・・・
最後の陽菜はこんなことやりそうですね。さすが別の意味でこの日の主役!!

冬のないカレンダー #14
やっぱりお母さん、若い!!
男は完全に遊ばれてますな。でも悪気がないから怒る気にはならないし、これこそある意味生殺し?

朝霧さんSS
3/3 ひな祭りだけにひなちゃんの“何か”を少々期待してましたが・・・(なら自分で書けっちゅうの・・・)
で、このあとは白酒を飲んでみんなで酔っ払う(ってコラ・・・)


引き続き『Moonlight Cradle』関連はネタバレ防止のため伏せます。↓

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夜明け前より瑠璃色な SS    『ミア先生のお料理教室』

とりあえず前作(?)の『夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue-』をインストールしてはじめたところです。まだフィーナルートの前半戦ですね。

おまけのカレンダーを取り出して適当なCDケースに入れて飾ってみました、が・・・考えてみると何で2月はともかくとして1月まで2009年のなんだろう?せめて1月だけでも2010年にしとけばよかったのに。
これじゃあフィーナが表になる時がないじゃないか!!

というわけで(?)
先ず、『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』に関すると思われるネタやSSの感想等はネタバレの可能性があるのでしばらくの間伏せます。


TMさん、SSの紹介どうもありがとうございます。
TMさん>テレカは欲しいけど・・・それよりも月の姫さまのフィギュアの方が気になってたりして・・・
そういえば自分は以前中部空港の工事で常滑に住んでたことがありましたので半田と聞くとなんか懐かしいと思いました。あの時は半田の本屋とかザめし屋とかマックとかいったお店には大変お世話になったですね。色んな思い出があった所です。


早坂さんSS 「冬のないカレンダー #13
それにしても仲がよろしいことで結構結構(^^
この家の男は神経が図太くないとやっていけないかもしれないですね。
「やっぱり若いっていいわね~~~(^o^)」

朝霧さんSS
3/1 陽菜シリーズ始まりましたね。
何だかほのぼのとしてていいですね~(^^
3/2 やっぱり二人は自然とくっついちゃうんですよね。それを生暖かく見つめる目(^^;
そういえば明日はひなちゃんのお祭りか(アホ・・・)何も考えてないし・・・

私のSSはまた気が向きましたら適当にご覧頂下さい・・・m(_ _)m


Moonlight Cradleに関するSS・ネタ他は続きを↓

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夜明け前より瑠璃色な SS   『永遠の恋人』

『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』を一通り終えていろいろネタ的なのは見つけたんですがその中で最初に文になったものですが、たぶんかなりネタバレ的要素を含んでいると思いますので念のため一応伏せます。
さて・・・と、もういっちょの方もやらないとですね。

今日用事で入った店に売ってたのを見るとその店のプレミアムの特典は麻衣のテレカでした。
う~~~ん、テレカだけほしい・・・(^^;

※他所様のSSの感想もネタバレの可能性が考えられるので伏せます。

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『気ままな場所』へようこそ!

文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)

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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。









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