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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『東儀白誕生日記念SS「包まれるようにおやすみ」』

今日は白ちゃんの誕生日ということで生徒会の仕事を早めに切り上げ、会長達と協力していつも通り俺の部屋にいつものメンバーが集合して誕生パーティーを催すことになっている。
今回はサプライズ企画は一切行わず事前に白ちゃんにも誕生パーティーをすると話をしておいた。
すると最初は申し訳なさそうな顔をして
「そんな・・・いいんですか?みなさんお忙しいのに私のために・・・」
なんて言っていたのだが
「大事な仲間の誕生日を祝うのは当り前のコトだしやっぱりみんな楽しくやりたいんだよ。だから白ちゃんも遠慮なく楽しめばいいんだよ」
と言うといつもの天使のような笑顔で
「ありがとうございます。それでは楽しみにしてます」
いや~~、いつみてもあの笑顔には癒されるもんだ。

まぁ別にサプライズもいいんだけど、あのコはああいう性格だからさすがにネタばらしをするまでの間白ちゃんに寂しい思いをさせてしまうのも何だし、それよりも例え白ちゃんのためにやっているとしてもそういう寂しい顔をしているのを見るのも忍びないという思いがあった。
もっとも最初はサプライズにしようという話はあったのだが、俺がそう言うと
「ふ~~~ん、なるほどね。ま、確かに支倉くんは白にそういう顔をされると弱いからね~~」
「確かにこーへーだったら白ちゃんの寂しそうな顔を見て思わずネタばらしをしてしまうだろうね」
「それよりも白ちゃんは素直だから孝平くんに嫌われたと思って泣き出してしまうかもしれないね」
「ま、何だ。いかなる理由があろうと自分の彼女を泣かせるヤツは最低だ」
「それに白ちゃんを泣かせたとあってはせーちゃんが黙ってないからね」
「うんうん。東儀先輩の白ちゃんに対する愛情はすごいものね」
「そうね。ま、泣かせようものなら支倉くんは征一郎さんに即刻打ち首にされるわね」
「おい・・・冗談に聞こえないぞ・・・」
「あら、冗談で言ってるんじゃないんだけど?」
思わず冷や汗がタラリ・・・

というわけで(?)今回はパーティーに関することは基本的に全てオープンにした。
その上で事前のお茶会で白ちゃんに何が食べたいかも聞いたりしたのだが、すると
「みなさんのお気持ちがあれば何でもいいです」
ま、予想はついてたけど。
「白ちゃん、こういう時くらいは少しくらい贅沢言ってもいいんじゃないか?」
「そ・・・そうですか?それでは・・・さゝきのきんつばをお願いします」
「ははは、やっぱりね。もちろん、この日は平日だけど例えどんな手段を使っても用意してやるからな」
「あの、ムリだけはしないでくださいね・・・」
「白ちゃんのためならこんなことくらい!!」
「あ~~~ぁ、見てられないわね~~。御熱いコトで・・・。ま、出かけるのは多めに見るけど仕事はキチンとやってよね」
「へーへー、分かっておりますとも。会長様」


先日の休日のこと
休みの日のうちにプレゼントを買いに白ちゃんに内緒で(当り前だけど)行ったわけだけど、未だ持って何がいいのか思いつかずショッピングセンターをウロウロしていた。
「さて、何がいいものやら・・・。指輪だとありきたりだし、ネックレスとかのアクセサリーも同じく・・・。同じあげるなら定番モノだと面白くないな・・・せめてプレゼントくらいはサプライズ的なモノにしたいな」
と思いつつとある店の前を横切った時
「コレだ!!!」
とは言うものの男がこの店に突入するのはかなり度胸がいる。
でもそれよりもさすがに俺には白ちゃんのサイズは分からない。
そりゃ確かに何度も生で触ったけど・・・まぁ、せいぜい“これくらい”としか言えない・・・。
「う~~~~ん・・・どうしようか・・・」
散々悩んだ末
「そうだ!!もしかしたら」
俺は電話を取り出し、人気のないところに行ってある人物に電話をした。
「もしもし、会長?今いい?」
「ええ、いいけど?どうしたの?」
「今そこに白ちゃんはいない?」
「いるわけないじゃない。自分の部屋なんだから」
「よかった。ちょっと白ちゃんのプレゼントのことなんだけど、相談に乗ってくれないか?」
「えぇ、いいわよ。どうせ今はヒマだし」
「そりゃ助かる。で、ちょっと突拍子もないことを言うと思うけど、慌てず落ち着いて聞いてくれ」
「え・・・えぇ、分かったわ」
「実は・・・・」
「は~~~~~~???!!!ちょっと・・・何考えてるの??!!」
「だから落ち着いて聞いてくれ!!」
俺は会長にさっき考えていたことを一通り話した。
「・・・なるほどね。ま、そういうことでサプライズもいいかもしれないわね。友達ならともかく彼女だったらそういうプレゼントももしかしたらありかもね。そういうことなら特別に教えてあげるわよ。身体検査のデータもあるんだし。ただ支倉くん、それを売ってるお店に突入する度胸があるの?」
「あ・・・あぁ、し・・・白ちゃんのためなら俺は火の中でも水の中でも飛び込んでやる!!」
「お!!頼もしいじゃないの?それじゃ頑張ってね~~」
会長から白ちゃんのデータ聞きだしに成功!!
よし、これで下準備はオッケーだ。あとは突入するのみ・・・

とは言ったもののやっぱり突入を決意するのはなかなか・・・
しかしここまでやった以上ここで悩んでいても仕方がない。きちんと話せば店員も分かってくれるだろう。
そして・・・遂に意を決して俺は店に突入した。
「い・・・いらっしゃいませ・・・」
当然ながら店員は男性が入ってきたから少々びっくりしたみたいである。
「あ・・・あの・・・彼女にサプライズのプレゼントをしたいんで、何かお勧めのはないでしょうか?」
俺は顔を真っ赤にしながら店員に尋ねた。
「プレゼントですか?派手目のとおとなしめのどちらがよろしいでしょうか?
「そ・・・それじゃあ・・・おとなしめの方を・・・」
「サイズはお分かりですか?」
「は・・・はい・・・」
俺は会長から教えてもらった数字を店員に話した。
「わかりました。少々お待ち下さい」
店員は数ある商品の中から何点かを選んで
「それでしたらこのあたりなんかいかがでしょうか?」
もしかしてこの店員、こんな対応に慣れてる?同じような客が案外いるのだろうか?
「プレゼントにされるのでしたらこのあたりがよく選ばれてますよ」
思わず白ちゃんの姿を想像してしまった。
しばらく考えて
「それではこれでお願いします」
「かしこまりました。それではプレゼント用にラッピング致しますので少々お待ち下さい」
待ち時間が異様に長く感じる。

「ありがとうございました」
俺はお金を払ってキレイにラッピングされた包みを受け取り足早に店を出た。
「あ~~~~、恥ずかしかった・・・」


そして、誕生日の当日
「白ちゃん、誕生日おめでとう~~~!!!!」
パン!!パン!!パン!!
みんなが一斉にクラッカーを鳴らした。
「みなさん、ありがとうございます」
「さぁ白、いっぱい食べてよ。今日は白のために用意したんだからね」
「はい。あ!!これは!!!」
「あぁ、白ちゃんの希望通りのさゝきのきんつばだよ」
「そうなんですが、このきんつばは・・・よく買えましたね」
「え??そんなに凄いものなの?」
「凄いもなにも・・・さゝきでもなかなか店先に並ばない幻のきんつばですよ!!」
「へ??!!!」
いや・・・びっくりしたね。一応店の人に聞いてはいたけどさゝきのきんつばに関しては誰よりうるさい白ちゃんが言うんだから間違いはないだろう。
この日、俺は仕事を早めにきり付けてムリヤリ外に出る用事を作りさゝきに走った。
そしてとりあえずいつも食べているきんつばを買ったんだけど俺の目に以前に来たときは見たことのないのが並んでいるのに気付いた。
「すみません、これは?」
「あぁ、お客さん、運がいいね~。これは滅多に店に出ないものだよ」
そうと聞くと黙っているわけには行かない。
「すみません、これも下さい」

というわけである。
白ちゃんは目を輝かせて
「凄いですね、支倉先輩。私もこれは今までほとんど食べたことがないです。それがこんなにたくさんあるなんて」
「そうか?あるだけ食べてくれよ」
「はい、いただきます」
白ちゃんはもう幸せそうな顔をして食べている。
ホントこの笑顔を見てるだけでも頑張って買いに行った甲斐があったというもんだ。
「ねぇ、そんなに凄いのだったら私にもちょうだい」
「あ・・・すみません。召し上がってください。凄く美味しいですから」
「ホントだ。こんな美味しいきんつばがあるんだね」


それから俺を除くメンバー全員がプレゼントを渡す。
「みなさん、ありがとうございます」
「支倉くんも当然白にプレゼントがあるわよね?」
「え?!!まぁ・・・あるけど・・・白ちゃん、これ俺からのプレゼント」
「わ~~~~、ありがとうございます」
会長がイタズラっぽくニヤニヤしながら言ってきた。
「開けてみたら?白」
「こ・・・ここでか?!!できればやめてくれ!!!」
「いいじゃない?私は気にしないけど?」
事情を知っている会長は更にニヤニヤ。
「え?何?」
「実はね・・・・・・・・・」
会長が陽菜に耳打ちする。すると陽菜は真っ赤な顔をして
「えぇ――――――――???!!!!!・・・それ・・・ホント??!!」
「何何???」
「・・・・・・・・」
陽菜からかなでさんにも伝わった。マズイ・・・
「なんですと――――――???!!!!」
怪しげな流し目をしながら
「へ~~~?ふ~~~ん?こーへーもなかなかやるね~~~」
そこから更に司にも伝わった。司は目を丸くして
「・・・お前・・・男だな」
白ちゃんが不安になって
「え?え?なんですか~~??」
「うふふ、大丈夫だよ、白ちゃん。孝平くんからのサプライズみたいなものだよ」
「そうですか?楽しみですね。開けてもいいですか?」
「開けろ!!開けろ!!」
周りから『開けろコール』が響く。
「た・・・たのむからここで開けるのだけは止めてくれ―――――!!!」


Another View 東儀白

パーティーが終わって私は部屋に帰ってきた。
結局支倉先輩からのプレゼントは先輩が強く押し止めたのであの場では開封しなかった。
みんなすごく残念がってたみたいだけれど。
「支倉先輩は一体何をくれたんだろう?」
丁寧に包みを解き箱を開ける。
「え??」
中には上下の下着一式
取り出して見てみる。
「かわいい~~」
それと同時にこれを買うために先輩が顔を真っ赤にしながら必死に下着売り場に突入していった姿が目に浮かんでついつい笑い出してしまった。
早速付けてみようとする、が
「いけない・・・、その前にお風呂に入って体をキレイにしないと・・・」

お風呂でしっかり身を清めたあと、私は先輩から頂いた下着を身につけた。
「ピッタリ・・・」
確かにこれまで何度となく体を合わせたわけだけど、もしかして体のサイズまで覚えていてくれたのかな?
思わず真っ赤になった。

支倉先輩はここにはいないはずなのに何故か先輩をすぐ傍に感じる。
なんだか先輩に抱かれているよう。
「今夜はこのまま寝よう」
私はその下着のみを身につけたままベッドに入った。
「おやすみなさい。孝平さん」
その夜はまるで支倉先輩の腕に優しく包み込まれている気分だった。

Another View END




あとがき・・・みたいなの
これもそれまでは全くネタが思いつかなかったのに前日の夜中になって急に思いつき、あとは一気に書き上げました。
思いつかなかった割りには出来たら結構な長さになってしまった・・・
もっとも出来上がった時には既に日は変わってましたけど。


追記

マクさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
マクさん>さすが学院の宴会部長ということで。
それにしてもこれは先日の暖かい日がなければ生まれなかったSSですわ。



やまぐうさんSS 「バレンタインは終わっている」
うわ~~~!!めっちゃ切ない・・・。
こういう姿も妙に似合ってしまう陽菜って・・・(ToT)
自分もこんな切ない文を書いてみたいもんです。

朝霧さんSS
まだ日はありますからどんどん突っ走っちゃってくださ~い(^^
なんでしたらこのままたぶん皆さんが期待している方向(?)に向かって・・・(ってオイ!!)

マクさんSS 「二人だけのバレンタイン(桐葉SS)」
きりきりのやることには何気ない事でも全部意味があるということですな。
共同作業でありながら更にその先のことを考えてるし
でも更にその上をいった(?)陽菜はこれまたなかなかの戦略家ですな・・・(^^;



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コメント

はじめまして、お誕生日おめでとうごさざいます(*^_^*)

拙文へのコメント、ありがとうございます。

新しくなったサイトデザイン、背景の画像で字が読みにくくなったので、できましたら一色にするとか適当に読みやすいものにしてもらえると嬉しいです。

Re: タイトルなし

ご指摘どうもありがとうございます。

背景を変更してみましたが、いかがでしょうか?
読みやすくなりましたでしょうか?

自分ではこれでいいと思っていましたが、他の方に見て頂かないと分からないものですね。

背景の変更、ありがとうございます。とても読みやすくなりました。
もっとも、読みやすいかどうかは個人に依存するので、前の背景のほうが良かったという人もいるかもしれないと思うと心苦しいものもあります。

「包まれるようにおやすみ」、後日、プレゼントされた下着を孝平の前で見せる白ちゃんを想像すると、ほほえましいです。

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文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。