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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『穂積さやか誕生日記念SS「さやかのリクエスト」』

最初にこれはネタバレではありません。
とはいいますが、たぶんこの手の話はもう既にそこらじゅうで出てるんだろうな?
まぁ、せっかく書いたのでUPします。
一応気持ちということで(^^


夜明け前より瑠璃色な SS 『穂積さやか誕生日記念SS「さやかのリクエスト」』


とある日の夕食後のこと。
久しぶりに居間で家族3人揃ってのゆっくりとした時間を過ごしていた。
「そういえばもうすぐお姉ちゃんの誕生日だね」
「そうだね。何歳になるんだっけ?」
ピシッ!!
あ……ヤバ……もしかして地雷を踏んだ?
「たーつーやーく~ん? そんなことを言うのはどの口かしら?」
顔はニコニコしてるけど明らかにこめかみ辺りに怒りマークが見える……
「ご……ごめんなさい……」
「ちょっと前に高校を卒業したばかりだったわよね~~? 達哉くん?」
「……さ……さすがにそれは……ムリがある……かと……」
「そ……それよりもとりあえずお姉ちゃんのお誕生日のお祝いをしなくっちゃ……ね……」
麻衣…ナイスフォロー。これを切欠にして巧く話題を変えないと……
「あ……あぁ、それはもうおやっさんにお願いして盛大に祝わないといけないな」
「あ……あら、そんなに大袈裟にされたら逆に困っちゃうじゃない……」
「そりゃ当然じゃないか。それにおやっさん達もみんなこういったお祝い事は大好きだからな」
「お兄ちゃん、ちゃんとお姉ちゃんへのプレゼントをちゃんと考えておかないとダメだよ」
「あぁ、そうだな」
「達哉くん、今ふと思ったんだけど……もしよかったらちょっとリクエストさせてもらってもいいかな?」
「リクエスト? さすがに高価なモノになるとちょっと……」
「そんな高価なのはいらないわよ。その日は一緒にデートしてくれないかな?」
「デ……デート?」
「うん、もうそれで満足だから」
「あ……あぁ、それが姉さんの希望だったらそれでいいんだけど。で、どこか希望の場所とかあるの?」
「うん、遊園地に行きたいな~」
「遊園地……か、なるほどね。具体的に行きたい場所とかはあるの?」
「うん、ちょっと待ってて」
そう言うと姉さんは近くに置いてあったノートパソコンを立ち上げ、とあるサイトを出した。
「ここに行ってみたいんだけど」
そのサイトにあったのは最近出来た遊園地である。
そしてここはある種類のアトラクションが数多く設置されていることでも物凄く有名な場所でもある。
たちまち俺の顔色が変わる。
「……姉さん……マジ?」
姉さんは『これでもか!!』と言わんばかりの笑顔で
「えぇ、もちろん!!」
「……お兄ちゃん、顔が青褪めてるよ」
……もしかして姉さん、さっきの話をまだ引きずってる?
「ね……姉さん……他のじゃ……ダメ……かな?」
すると姉さんはさっきとうって変わって物凄く寂しそうな顔をすると
「達哉くん……私のことキライになったのね……」
もうこの世の終りみたいな顔をしてる……。この人役者だ……。
100パーセント演技だってことは分かっている。でもさすがに彼女にそんな顔をされるとやらないようでは男が廃る。
俺は覚悟を決めて
「わ……分かったよ。行く……行かせて頂きます」
するとさっきまでのこの世の終りみたいな顔がウソのようにパァっと明るくなって
「さっすが達哉くん。絶対一緒に行ってくれると思ってた」
「あ~~~ぁ、二人とも見てられないな~~~」
「あ……ごめんね」
さすがに麻衣の前だとちょっと自重した方がいいかも。


さて、当日
「姉さん、行こうか」
「あ~~~ん、待ってよ~達哉くん」
「それじゃお兄ちゃんもお姉ちゃんも今日は目一杯楽しんできてね~」
「あぁ、じゃ行ってくる」
「ゴメンね、麻衣ちゃん。行ってきます」
「いってらっしゃ~い。それとお兄ちゃん、御愁傷様」
麻衣……最後の言葉は何なんだよ?
ニコニコ顔の麻衣に見送られて俺と姉さんは家を出た。
それにしてもこうして姉さんと二人だけで出かけるのも久しぶりだな

「♪た、た、達哉くんとデ~~ト♪」
「何?その歌は?」
「いいじゃない? 楽しくて仕方がないんだから。それに本当に久しぶりのデートだしね」
それもそうだな。まぁ今日これから何が起きるか考えるとちょっと気が重いんだが、姉さんが喜んでくれるならそれもいいか。


二人で他愛もない話をしているうちに目的地に到着。
「さて、どれから乗る?」
「もっちろん決まってるじゃない?」
姉さんが指差したのはこの遊園地で最も大きなジェットコースター!!
「……やっぱり!!」
そう、この遊園地は大小様々な絶叫マシーンが数多く設置されていることで有名なのだ。
当然絶叫マシーン大好きの姉さんがそんなところを見逃すわけがない。
「さぁ、行くわよ」
俺は姉さんに手を引っ張られて列に並んだ。

何故かこういうときの順番は早く来るもので
「達哉くん、順番がきたわよ」
「あ……あぁ……」
姉さんに急かされながら席に座り安全バーを下ろした。
「あれ? 達哉くん、もしかして怖いの? 顔が引きつってるわよ」
「そ……そう?」
「うふふ、そういう達哉くんもカワイイ」
あ……あのな~~~
ガタン……
動き出した。
「わ~~~、高いわね~~~。面白そう~~~」
子供のようにはしゃいでいる姉さんに対して俺は既に顔面蒼白状態である(たぶん)
そして……一気に奈落の底へ!!
「キャ~~~~~~!!!キャ~~~~~~!!!」
姉さんは横で楽しそうな悲鳴(?)を上げている。
俺はというともうバーにしがみつきながら目を固く閉じて歯を食い縛っている。
まだか……まだか終わらないか……
ひたすら念じているうちにやっと終わったみたいだ。
「あ~~~~、たのし~~~~!!! って達哉くん? どうしたの? 終わったわよ」
「あ……あぁ……」
「顔面蒼白になってるけど……?」
男は彼女に怖がっている姿を見せるわけにはいかないのだ!!
それが例え痩せ我慢であったとしても……。
「い……いや……何でも……大丈夫だから……」
「そう? じゃ時間がもったいないから次に行くわよ」
仕方がない……今日は姉さんに付き合うと決めたんだから。
それから俺は様々な絶叫マシーンに付き合わされたのであった。

何となくグッタリしている俺を見て
「ごめんね。苦手なのに無理矢理つき合わせて」
「いや、そりゃ確かに苦手だけどそれよりも姉さんが喜んでいる顔を見るのが嬉しいよ」
「そうなの? でもそれじゃ達哉くんが楽しめないんじゃ……」
「大丈夫だよ。今日は姉さんに目一杯楽しんでもらいたいし、俺は俺なりに楽しんでいるつもりだよ。それに姉さんも俺がこんないっぱいいっぱいの顔をしてるのを見るのも案外楽しいんじゃない?」
「うふふ、まぁそう言えばそうかもしれないわね」
「じゃ、それでいいじゃないか? さ、一休みしたら次に行こうか」
「お!! 頼もしいわね」
「せっかくだから今日一日で全部制覇しないと」
「うふふ、そうね」
「よし!! 行こう!!」
「えぇ」


と言うわけで朝から乗り続けて一日かけて全ての乗物を制覇してしまった。
遊園地を出て駅までの道中
「お疲れ様、達哉くん」
「さすがに疲れたな。でも姉さんはどうだった?」
「ありがとう。楽しかったわ」
「喜んでもらえると俺も頑張った甲斐があったよ」
「確かに達哉くん、頑張ってたわね」
「ははは、でもこれで誕生日のプレゼント代わりにはなったのかな?」
「うん、もう下手に何かを貰う以上に十分思い出になったわ」
「そりゃよかった。あ!! ほら、イルミネーションが点いたよ!!」
「あ! ホント。キレイね~~~」
二人でしばらく眺めていた。
「そう言えばまだ肝心な言葉を言ってなかったよね」
「え? 何?」

「姉さん、誕生日おめでとう!!」




追記
早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>ある意味複雑な環境だからこそ生じる問題なのでしょうか?
どうも深く追求しようとすると何か難しいことになってしまいますね。
それにして自分で言うのも何なんですけど、どうして自分はこんなにわざわざ難しい方向に考えてしまうのだろう……

TMさん>これはフィーナと麻衣、どっちのルートになるのやら(^^;


朝霧さんSS
3/5 冒頭の小文:さて、この人はどんな写真(かな?)を隠してたんでしょうね?
それにしてもかなり前から目をつけて探してたんですね。このコは……恐るべし……。

FA:なんだか陽菜の楽しそうな顔が浮かんできます(^^
何気ないことですけどいい雰囲気ですね。


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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。