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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『いつもと違う風景』

今回もネタバレではありません。



うっすら夜が明けてきた時、私は何だかいつもと違う雰囲気を感じてふと目を覚ました。
「……そうか、私は地球に来てるのよね」
それにしても何だか妙に寒い。それに異様に静かだ。
「何かしら? 何だか気味が悪いわ……」
私はベッドから出ると念のため何故か枕元に置いてあった竹刀を握り締め、恐る恐るカーテンを開けた。
すると、朝の太陽の光が一気に部屋の中に射し込んできた。
「……眩しい」
思わず手をかざす。
しばらくして目が慣れてきたのでゆっくり手をのけるとそこには私がまだ見たことのない幻想的な風景が広がっていた。

「……キレイ」
辺り一面真っ白になっていた。
「すごい……これが……雪……」
予期してなかった光景に私は暫し我を忘れて見入っていた。

暫くしてハッと我に返った私は直ぐに着替えると慌てて部屋を飛び出し2階に駆け上がった。
「達哉!! 達哉!! 起きて!! 大変よ!!」
幸せそうに寝入っていた達哉を叩き起こす。
「……ん?? どうしたんだよ……こんな朝っぱらから……」
寝ているところを叩き起こされたからか微妙に不機嫌そう。
「ねぇねぇ、外を見て!! 凄いことになってるから!!」
「……外??」
私に急かされた達哉はむっくりと起きて窓の外を見る。
「うわぁ~~~~!!!! まさかホントに降ってたとは思わなかった!!」
「目が覚めたかしら?」
しばらくすると突然ミアの部屋から
「わ~~~~~~~~~~!!!!!! 何ですか??? これは~~~!!!!」
天と地がひっくり返ったかのような大絶叫が聞こえた。
「今度は何だ何だ??!!」
「どうしたのかしら? ミア」
私達は部屋を飛び出した。すると、部屋の外には
「あら? 麻衣にさやかも?」
「フィーナ様もですか?」
「ミアちゃんどうしたんだろう?」

しばらくして上から
「ひ……姫さま~~~!!!!た……たたたた大変です~~~~~!!!!」
まるで暴走車両のような勢いでミアが転がるように部屋から下りてきた。
「どうしたのよ? ミア」
「外が!! 外が!! ……真っ白に!!!」
「あぁ、雪が積もってるんだろ?」
「これが雪なんですか? 始めて見ました!!」
「私もよ。今まで写真でしか見たことないから何だか興奮してるわ」
「外に出てみたいんですけどいいですか?」
「よし!! せっかく起きたんだから雪で遊ぶか?」
「そうね。面白そう!!」
「はい!! それでは着替えてきます」
ミアは部屋に帰っていった。
「そう言えばフィーナはもう着替えてるんだな。最初から外に出る気満々ってことか」
「え?? えぇ……まぁ……」
「それじゃ私は何か暖かいものを作っておくわね」
「あぁ、お願い」


「わ~~~~~!! すっご~~~~~い!!」
外に出た私達を待っていたのは見渡す限りの白銀の世界。
「キレイね。それに普段見る風景がこんなにも変わってしまうなんて……」
まだ足跡一つついていない真っ白なところに一歩ずつ踏み出す。
ミアは手で雪をすくって
「つめたいです~~~。食べてみてもいいですか?」
「う~~~ん、死ぬことはないと思うが念のためやめとけ」
「そ……そうですか……」
ちょっと残念そうな顔をするミア。


「イタッ!!」
突然私の頭に何か当たった。
達哉の投げた雪球が当たったのだ。
「何するの? いきなり」
「雪合戦といってね、こうして丸めた雪玉を投げ合うんだよ」
「そうならそうと先に言ってよね。ビックリしたじゃない……」
「ははは、ゴメンゴメン」
と言いながら再び雪玉を投げてきた。
「もう~~~、やったわね~~~~!!!」
私も負けずに投げ返す。
「私もやります~~」
「私も!!」
「あ~~、楽しそう。私もまぜて~~~」
いつの間にかミアも麻衣も、そしてこの騒ぎを聞きつけ飛び出してきた菜月も加勢してみんなで達哉に雪玉を投げつけていた。
「お~~~~い、いい加減に勘弁してくれよ~~~」
「仕方ないわね。じゃこのくらいで勘弁しておいてあげるわ」
「お前ら、俺に恨みでもあるのか?」
「うふふ、でも楽しいわね」

「それじゃ雪遊びのシメに雪だるまを作るか」
「えぇ、でもどうやるの?」
「こうして雪玉をゴロゴロと転がせばほら、だんだん雪球が大きくなってくるだろ?」
「ホントだ~~~。おもしろ~~い」
みんなで面白がって雪玉を転がす。
「それじゃこれをこっちの雪玉の上に載せて…、よいしょ……っと」
「あとは目や口とか付けて飾り付けをするだけ」
みんなでそこら辺に転がっている小物を使って目や口を付け
「これは帽子代わりね」
菜月がどこから持ってきたのかバケツを頭にかぶせた。
すると今度は麻衣がほうきを横に刺して
「じゃ、これは手だね」
「うふふ、なるほどね~」
「これで完成!!」
「それにしてもこんなに大きなのは作ったことないね」
「そうだね。それにこれは月と地球の共同制作だよね」
「よし! じゃせっかくだから記念に」
達哉がカメラを持ってきて
「みんな雪だるまの周りに集まって!」
「あ、記念写真か。だったらお姉ちゃんも呼んでくるね」
「あぁ、頼むよ」

「ごめんごめん。あら、大きな雪だるまね~」
「姉さん、こっちに入って。それじゃいくよ」
達哉がセルフタイマーのスイッチを入れて小走りでこっちに来る。
「え?」
「うわっ!!」
何故か目の前で達哉がいきなり派手にこけた。
次の瞬間
カシャ
「いててて……もしかして、今の写った?」
麻衣と菜月がカメラを取り、画像を確認してニヤリ……
「うん、バッチリだよ達哉!! いや~~~、もうお約束の様な完璧なボケをやってくれたね」
「さっすがお兄ちゃん!! おいしいトコ持っていったよね。あ、フィーナさんとお姉ちゃんも見て見て!!」
麻衣に画像を見せられて私も
「うふふふ。さすが達哉ね」
「あらあら達哉くん、計算されたような素晴らしいボケをしてるのね。すごいわ~~」
「それって褒めてるの? できれば消去してくれないかな?」
「ダ~~~メ、これは永久保存版ね」
「勘弁してくれよ~~~」

「そうそう、お汁粉ができてるけどみんな飲むかしら?」
「うん」
「それじゃそろそろ中に入りましょう」


それから数日後、月に帰った私の元に達哉からメールが届いた。
メールにはその後の風景の写真が数枚添付されていた。
「雪もすっかり溶けてしまったのね。それに……」
みんなで作った雪だるまもすっかり形が崩れてしまってもう原型を留めていない。
でも私の机の上にはそのみんなで作った雪だるまと一緒に撮った写真が飾ってある。
もちろん達哉がやらかしてくれたあの写真。
達哉は「そんなのを飾るのは勘弁してくれ!!」と言ってたけど
「あの時言ったじゃない? この写真は永久保存版だって」
それに……
そう、これも地球で家族みんなと暮らした一つの大切な思い出だから。




あとがき・・・みたいなの
先日雪が降ったときに何となく思いついて書いていたのですが、何故か書きかけのままほったらかしてました。


追記

早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>
・これも彼女のためです。試練ですな(^^;
・まぁ、この方法だったら自分の中で矛盾が起きないかなと考えた結果…ということでしょうか。
シンシアSS、楽しみにしてます(^^

TMさん>いえ。たぶん言っても言わなくてもこの場合姉さんは達哉を引っ張り出すでしょう。ただ切欠の一つになっただけで……(^^;




早坂さんSS 「約束の証
姉さんは待ってる。達哉!頑張れ!!(って人に言う前に先ずお前が頑張れっつうの!! ……はい……わかりました……)


やまぐうさんSS 「終わったそのときから
自分としては今はあまり考えたくはなかったんですが、ある意味『これが現実』って感じでしょうか?


朝霧さんSS 「穂積さやかのよあけなラジオ ~あまあまお姉ちゃん編
メール
満弦ヶ崎市在住 PN:満弦ヶ崎市立第1中学1年生
さやかさん、お晩で~~す(他意はないで~す)
初めてメールしま~す。
いつも楽しく聴かせてもらっていま~す。
で、突然ですが、今日はさやかさんに相談したいことがあります。
先日初めて月博物館に行きました。
色んな展示品があってすごく楽しかったですし、勉強になりました。
で、その時ですけど僕はある人に出会いました。
僕より年上みたいですけどすっごくキレイな人でした。
僕はその人がすごく気になって昼も夜も眠れません。
聞いた話によるとどうもその人は博物館の館長代理という話です。
さやかさん、僕はどうしたらいいでしょう?
ぜひ教えてください。
追伸
今度博物館に行くときは『ぽてりこ』を持って行きます。

ってこれが採用されるかどうかはさやかさんのみぞ知る…(^^;

日替わりSS
3/6 東儀家秘密のシャンプーというよりは米糠とか昔ながらのを使ってそうな気も…。
あ……どちらかと言うとそれはきりきりか……


マクさんSS 「瑛里華ルートだったら?
悠木姉妹はもしかして計算ずくの行動だったりして……(^^;


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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。