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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『もう一つのお礼と君がいた証』

最近は「夜明け前~」のSSばかりで申し訳…


TMさん、ふみぃさん>長旅ご苦労様です。レポとかはまたゆっくり見させていただきます。

朝霧さんSS
3/9 雪丸のいるトコ白ちゃんありってことですわな(^^
それに多分白ちゃんも空気を読んだんですかな。

ラクガキ:何となくもしや…と思ったらやっぱり(^^
イラストとか全くかけない自分からすると凄いですね。




というわけで今日はMCネタですので例によって伏せます。↓
夜明け前より瑠璃色な SS 『もう一つのお礼と君がいた証』



さっきタツヤとちょっと恥ずかしいツーショット写真を撮り終えて部屋に帰ってきた。
一騒動あったけど結果的にタツヤも私と一緒に写真が撮れて喜んでたみたいだしめでたしめでたしっと。
でも、せっかくだからマイ達にもお世話になったし何かしてあげたいのよね~。
でも何度も言うけどお金もないからこれといってプレゼントできるわけでもないし、掃除ももうするところがないし……う~~~~ん。
「う~~~~~~~~~~~~~~~~~ん……」
悩めば悩むほど余計にどうしたらいいか分からなくなってくる。

そのとき……
「ん?? 何かいい匂いがしてきた。マイが夕ごはんを作ってるのかな? マイの料理は美味しいよね~~~」
なんだかお腹が空いてきた。
みんなでお喋りしながら楽しく食べるのって美味しいよね~。家族団らんって感じで…
すると……
『ったく、お前は食べることしか考えてないのか? この馬鹿者めが!!』
突然頭の中にお姉ちゃんの声(余計な妄想)がこだました。
「う……うるさいわね!!」
まったく……どうしてこの人はいつもこんなにタイミングよく出てくるんだろう?
『何してるんだ? これはもしかしたらチャンスかもしれないぞ!!』
またまたあの声が……
「もう~~今度は何よ!! って、ん?!!!」
『キラリ~~~ン』と脳内でいい音が響いた。
「もしや……これは使えるかも……」
「よ~~~~し!! いいことを思いついてしまった!!」
お姉ちゃん!!いいヒントをくれてありがとう!!

私は部屋を飛び出して台所に行くとマイに
「ゴメン、ちょっとお願いがあるんだけど……いいかな?」
私はさっき考えたことをマイに話した。
「ふむふむ……」
マイはちょっと考えて
「大丈夫だと思うよ。材料と作り方を教えてくれないかな?」
「うん、でもこれはできれば私が作りたいんだけど……」
「そう? それじゃ材料を教えてね。似たようなのを出してくるから」
「よろしく、マイ」


「お兄ちゃ~~ん、ごはんだよ~~~」
「あ~~~、腹減ったな~~~。今日は何?」
「おまたせ。今日はちょっと変わったのもあるんだよ」
「ん? 何があるんだ?」
マイはある皿を指差して
「これ」
「美味しそうね~。じゃ食べましょう」
「いただきま~~す」

それにしてもみんなで食べるのって本当に楽しいな。
でもそれもたぶん今夜が最後。明日は私はターミナルに帰らなくてはならない。
私自身のいた環境が特別だったためかこれまで忘れていた家族との団欒。
そういえば私達も昔はこんなことがあったよね~~~。あれからもうどれくらい経ったんだろう?
お母さんの作ってくれたお料理をお父さんやお姉ちゃん達と楽しくお話をしながら食べてた風景がおぼろげに頭に過ってきた。

「シンシア、どうしたんだ?」
考え事をしていたので静かだった私を見てタツヤが声をかけてきた。
「あ……別に何でもないよ」
「ならいいけど……」
「あ……そう言えばお兄ちゃん、今日のこのおかずね、シンシアさんが作ったんだよ」
「え??!!そうなのか? 確かにちょっと変わった味がしたと思ったんだけど」
「ダメ……かな?」
「ううん、そんなことない。すごく美味しいぞ」
「これって、もしかして月のお料理?」
「そうです」
「やっぱり。味付けからしてたぶんそうじゃないかと思ったわ」
「さすが姉さんだな」
「これ、実はお母さんがよく作ってくれてたお料理なんです。それを見よう見まねで作ったんですけど……」
「そうなんだ。何となく家庭的な感じの料理みたいな気はしてたけど本当に美味しいな、これは」
「そうね。確か月ではかなり昔から食べられている一般的な家庭料理だったと思ったけど」
「ふ~~~ん、シンシアさんってお嬢様って話だけど案外庶民的なのを食べてたんだね。私はもっと凄いお料理を食べてるんだと思ってた」
「そ……そんなことないけど……」

確かにかなり昔からある家庭料理というのは間違いじゃないのよね。
だってこれを私が食べてたのだって実際今から700年も前のことなんだから……
でも700年も経った今でも私はお母さんが作ってくれたこの料理の味を覚えている。
正直言うとこれは私が唯一作れるお母さん直伝の家庭料理。
とにかく私はできるだけみんなの心に残るものを贈りたかった。
それに私はこの暖かい家庭の雰囲気が大好きだった。
みんなでワイワイ楽しくお話をしながら囲む夕食。
700年前のあの時の私達の家庭にも確かにあったことだ。それを思い出したからこそ私もこの家庭料理を作ってみたくなった。
あ~~~、とりあえずお母さんから作り方を習っといてよかったな。
でもまだ当時、研究漬けになる前にもっといろんなお料理を習っとけばよかった。
そしたらみんなももっと喜んでくれたかもしれないのに……残念。

「シンシア、何をボ――――っとしてるんだ? これ、美味しいから早く食べないと無くなるぞ?」
「ううん、いいの。タツヤ達が喜んでくれたならそれで私は満足だから」
喜んでもらえてよかった。これで少しくらいはみんなにお礼ができたかな?


Another View 朝霧達哉
シンシアが去って数日が経った、ある日の夕食。
「お兄ちゃん、ごはんだよ~」
「あぁ……」
台所に向かう足取りは何となく重い。
すると
「ん?? この匂いは?!!」
匂いに釣られて台所へ行くと
思ったとおりだ。テーブルの上にはあの時食べた料理が……思わず俺は
「シ……シンシア!!!……は、いないんだよな……」
二人とも何となく触れないでいてくれているのだろうか?
さすがに気を使わせたら悪いと思ってとりあえず俺から話しかけた。
「麻衣、この料理はもしかしたら?」
「う……うん。あのあとシンシアさんに作り方を教えてもらったんだよ。その通りに作ったつもりなんだけど……うまくできてるかな?」
「とりあえずいただきまーす」
さっそく一口食べてみる。
ん?!! これは……あの時の味だ!!
何だかあの日の夕食みたいにこの場にシンシアも一緒にいるのではと思った。
今もこの味があるのはシンシアがこの家にいたからである。
「うん!!間違いない。これはシンシアの味だよ」
「よかった~。でもゴメンね。もしかして思い出させちゃった?」
「いや、心配するな。いくら何でも俺はそこまで弱くないから。ありがとう、麻衣。あぁそうだ、できたらまた時々作ってくれないかな?」
「うん、いつでも作ってあげるよ」
俺は本当は凄く嬉しかった。
なぜならシンシアがこの家にいたという証がこうしてまた一つ増えたから。
これから俺はこの料理が食卓に並ぶ度に思い出すだろう。

『シンシア……お前は確かに俺達の家に、ここにいたんだよな』




あとがき……みたいなの
シンシアのおまけストーリーを見て掃除以外に何かないものか?と思って考え付いたものです。
まぁ実際にシンシアが料理ができたかどうかは未確認ですが(本編に出てて、見逃していたか覚えていないという可能性も無きにしも非ず……ってか)



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。