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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『味噌汁の詩』

今日はリースさんの誕生日ということですが……すみません、全く思いつきませんでした……m(_ _)m
よって本日のSSはリースとは全く関係ありませんです……

というわけで

清白さん、マクさんSSの紹介と感想どうもありがとうございます。
清白さん>さすがにカレンさんの逆鱗に触れたみたいでして……(^^;

マクさん>白いシートを被って雪の上に寝そべって隠れている……んなわけないですよね(^^;


早坂さんSS 『肌寒い日には』
いや~~~、危ない危ない(^^
もっとも真っ最中だったらどうなってたことやら……
それにしても下手な暖房よりよっぽどいいですな……まぁ、相手がいなければいけませんがね(ToT)



今回のはMCネタではありませんので表に出します。



夜明け前より瑠璃色な SS 『味噌汁の詩』


もう先月の話になるのだけれど、遂に達哉が月にやってきた。
まだ国交が完全回復したというわけではないのだけれど私の婚約者ということと、王宮にて更なる学習をしてもらうということで特別措置で入国することになったのである。
だけど私としてはどんな理由であっても達哉が月に来てくれたということ自体がなによりも嬉しいわけであって、それからというもの毎日私はその日の執務が終わると何よりも真っ先に達哉の部屋へ向かった。
もちろん目的は私が直々に家庭教師をしてあげるため(表向きは……)
そしてもちろん今日も私は達哉の元へ向かう。
廊下では誰が見ているか分からないから逸る気持ちを抑えてそれなりの威厳を保った感じで歩いているつもりなんだけど……もっとも気持ちだけは光速よりも早いスピードで達哉のところに行っている。


そして今日もいつもの甘い時間……じゃない、私からの個人レッスンの時間。
だけどそんな達哉が最近になって少し憂鬱な表情を浮かべる時があるということに気付いた。
「ふぅ……」
こんな感じで時々溜息をつくのである。
「どうしたの? 達哉」
「え? 何かあったのか?」
「何かって……溜息なんかついているからどうしたのかしら? と思って」
「そうか? 別に何でもないんだけどな」
「だったらいいけど。もし心配事とかあったら私にも話して欲しいわ。もし達哉が何かつらいことがあったら私も解決するのに協力したいし、少なくとも私には隠し事はしてほしくないのよ」
「あぁ、ありがとう。フィーナには一番に相談するよ。実のところ今は何なのか俺にもよく分からないんだよ。だから何なのか分かったら頼むよ」
「分かったわ。あまり思いつめないでね」


それからしばらく様子を見ていてふと気付いたのだけれど、達哉が溜息をつくときは必ず地球を見ているのである。
「これはもしかして……」

「達哉、ちょっといいかしら?」
「あぁ、構わないけど」
「達哉の溜息の原因ってもしかしてホームシックじゃないかしら?」
「え? 何で?」
「達哉が溜息をつくときって必ず地球を見ているからよ」
「う~~~~ん、そうなのかな? そう言われてみると確かに何かと地球を見てることもあるな……。まぁ確かにそういうのが全く無いといったらウソになるけど俺も自分から望んでフィーナと一緒にいるために月に来たんだし、そんなに強く『地球に帰りたい』と思っているわけではないからたぶんホームシックまではいかないと思うんだけどな……」
「……そうなの? だったら何だろう」
「う~~~~ん、正直本人でも分からないんだよ」
私としても凄く心配。でもまだ体調とかに支障をきたしていないみたいからいいのだけれど、そうなる前に何とかしないといけないわね……。


とは言うものの達哉も私も解決の糸口を見出せずイタズラに日にちは過ぎていったのだが、ある日ミアが少し深刻そうな顔をして私のところに来た。
「姫さま、ちょっと気になることがあるんですけど。……もしかしたら達哉さまのことと何か関係があるのでは? と思いまして一応お耳に入れておこうかと思いまして」
「どうしたの? ミア」
「達哉さまのお部屋をお掃除していた人から聞かれたのですけど、これって何でしょうか?」
ミアは私にある小さい袋を見せてくれた。
「これが……達哉の部屋に?」
「はい、ゴミ箱に捨てられていたということなのですが」
それは月にはあるはずの無い“ある食料”が入っていた袋であった。その袋を見た私は
「もしかしたら……」
「え? 姫さま、何か分かったんでしょうか?」
「ミア、お手柄よ。もしかしたら解決の糸口かもしれないわ」
「そ……そうなんですか?」
私は少し考えて
「ミア、あなたにお願いがあるの」
「は……はい、何でしょうか?」
「これは多分ミアにしか出来ないと思うの。お願いしていいかしら?」
「は……はい」
「あのね…………」
私はミアにあるお願いをした。
「はい!!分かりました。頑張って喜んでいただけるのを作ります」
「頼んだわよ、ミア」


「フィーナ、2日ほど前くらいからミアの姿をあまり見なくなったんだけどどうしたんだ?」
「あぁ、ミアは今は別のお勉強をしてるからその間は私達の世話までなかなか手がまわらないんでしょうね」
「そうか、ミアは頑張り屋だからな。今度はどんな勉強をしてるんだろうな」
「うふふ。そうね」
一応サプライズも兼ねているからさすがにココでバラす訳にはいかないわね。


そして……私が先日頼んだのをミアが作っていると聞いて私は王宮の厨房に向かった。
「ミア、どう? うまくできそうかしら?」
「姫さま、できました。この味で間違いないと思いますが、よろしかったら味見をして頂けないでしょうか?」
「いいわよ」
私は一口のんでみて……
「うん、間違いない。確かにこの味だったわ。さすがはミアね。よく再現できたわね」
「ありがとうございます。カレン様を通じて麻衣さんにお願いして頂いたレシピを参考に作りました」
「これなら達哉も満足すると思うわ。ありがとう、ミア」

そしてその日の夕食
「いただきます」
「あ……達哉、今日は特別メニューがあるのよ」
「え? 特別メニュー?」
「そうよ。ミア!!」
ミアが鍋を抱えてきた。
「何だ?」
「はい、私が作りましたお味噌汁です」
「え??!!!」
「どうしたの? せっかくミアが頑張って作ってくれたのにそんな異様な物を見るような目で見ないでよ」
達哉は目の前に注がれたお味噌汁を見て目を丸くしている。うふふ……サプライズとしても成功かもね。
「そ……そんなんじゃないんだ。まさか……月で味噌汁が飲めるなんて思ってもいなかったからビックリしたんだよ」
「どうぞ、召し上がってください」
「ありがとう。いただくよ」
達哉は一口のんで
「どうかしら?」
「うん!! 美味しい!! それにこれはウチの味噌汁の味だよ!! よく再現できたな」
あっという間に達哉は一杯目を飲み干した。
「よかったです。ホッとしました。おかわりはいかがですか? まだありますよ」
「あぁ、もらうよ。あ!! もしかしてミアのしていた勉強って……」
「そうよ。お味噌汁の作り方を勉強してたのよ」
「はい。カレン様にお願いして麻衣さんからお味噌汁のレシピとお味噌とお出汁の材料を頂いて作りました」
「そこまでして?!」
「はい、具に関しては月にも使えそうなのがありましたからよかったんですが、ただお味噌とお出汁とわかめはどうにもならなかったんです」
「あぁそうか。ダシの材料もわかめも大体海のものだからな。味噌も確か麻衣の話では商店街の店でないと手に入らないって言ってたな」
「そうなんです」
「でも何で急に?」
「これよ」
私が取り出した小さな袋を見て
「あ!! そ……それは!!」
それは地球製のインスタント味噌汁の入っていた袋だった。
「達哉の部屋のゴミ箱にこんなのが捨ててあったのよ。で、これを見て私は、ホームシックでもないとしたらもしかしたらただ単に達哉はお味噌汁を飲みたかっただけなのかな? と思ってね。だからミアにお願いしてお味噌汁を作ってもらったのよ」
「全くフィーナは俺の事は何でもお見通しなんだな。隠し事なんてできやしないよ」
「うふふ、私を誰だと思ってるの? フィアンセの眼力を甘く見ないでよ。それに隠してたの? 何でも話してって言ったのに。ホントお味噌汁が飲みたいんだったらそう言ってくれればよかったのに」
「い……いや、正直自分でも最後まで原因はよく分からなかったんだ。これだって夜中に小腹が空いたと思ってから特に考えずに自然に作ってたんだし」
「ということは達哉の溜息の原因はやっぱりお味噌汁が飲みたかった……ということかしら?」
「たぶんそうかもしれないな。もしかしたらウチの味が懐かしくなったのかもしれないな」
「それにしても随分と準備がいいのね。インスタントのお味噌汁なんて持ってきてたのは」
「やっぱり……ほら……宮廷の料理はもちろん素晴らしいけれど今まで馴染んでいた家庭の味ってのはまた別の素晴らしさがあるし、なかなか忘れられるものじゃないよ。特にこの味噌汁なんてのは俺達にとってはもう食事の時には当り前のようにあったようなものだからな。これにしたって無いよりマシと思って持ってきていたんだけどな」
「故郷は遠きにありて思う、ということかしら?」
「まぁ、そうかもな。味噌汁の味や具ってのは家庭やもっと言うと作る人によって全然違う物になるからな。どうしてもその家独特の味になるから余計にこの味が恋しくなるのかもしれないな。もしかしたら俺もやっとこの家庭の味の良さというのが分かったのかもしれない」
「これで少しは悩みも晴れたかしら?」
「あぁ、何だか凄くスッキリしたような気分になったよ。本当にありがとう!!フィーナ、ミア」
「よかったわ。達哉も溜息をついてた時と違っていい顔をしているわね」
「喜んで頂けて私も嬉しいです。またいつでも申して頂ければお作りします」
「あぁ、また頼むよ。さぁ、また明日から頑張らないとな!!」




あとがき……みたいなの
この話はタイトルからもう内容がバレバレですな(^^;
まぁ考えてみるとMCのミアルートの流れに何となく似てないとも言えない気が……。
書いた後でふと思ったんですが、たぶんミアは地球にいるときに既に味噌汁を作ったかも……と思ったのですが、それを言ってしまうとこの話そのものが成り立たなくなってしまうので作り方を知らなかったという前提で書きました。その辺は自分もちょっと記憶にないもんで……。
それにしても味噌汁というのは日本人とは切り離せない料理ですかな。

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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。