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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『忌まわしき敵 ~支倉伽耶(と瑛里華)の苦悩~』

早坂さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
普通に蛍が見れる所も少なくなったんでしょうかね?
それに確かに蛍に限らずそういう系統はネタになりそうですね。SSとして書けるかどうかは別にして(汗



早坂さんSS 『月下美人』
先日の瑛里華さんに続いて今度はきりきりですね。
きりきりの場合は静かに、だけど圧倒する迫力を持って迫ってくる感じでしょうか? これじゃあ一度迫られたら逆らえるわけないじゃないですか(^^;
それと冒頭にもあるように、あと3人の撮影会も期待しています(^^




FORTUNE ARTERIAL SS 『忌まわしき敵 ~支倉伽耶(と瑛里華)の苦悩~』


キョロ……キョロ……
私は部屋から首を出して辺りを見回すと
「よし……パパもママもいないな。今のうちに……」
ある日私は二人が見ていない時を見計らって、ある機械の前に立った。
その機械とは……女性の忌まわしき永遠の敵、『体重計』!!
別に特別太ったという自覚はないんだけど、最近は一度も載っていないし支倉家毎月恒例のケーキバイキングで毎回食べまくっているから少しばかり心配もある。
「た……たぶん大丈夫よね……。若いから新陳代謝がいいもん……」
ちょっと強がってみる。だけどメチャクチャ動揺もしている。
「う~~~~ん、でも気のせいかお腹の辺りが何となくぷにってきたような気もするんだけど……」
一度そう思い始めると気になって仕方がない。年頃の女の子というのはそういうものなのだ。
「は~~~~、ママはいいよね……。いくら食べても太らないし、あんな歳(ゴメン)になってもスタイルいいし……。は~~~~~~」
大きく溜息をつきながら思わずその場に座り込んで床に指で『“の”の字』を書き始める私。

さっさと載ってしまえばいいのに現実を直視するのが怖いのか、いつまで経っても載れないでいる。
「いざ……!!」
恐る恐る脚を……
「あ~~~~、ダメダメ……」
何故か尻込み。載る勇気が出ない……。
『しっかりしろ!! しっかりするんだ支倉伽耶!! これが現実なんだ!! 現実をしっかりと受け止めないといけないんだ!!』

私は目を閉じた。
思い切って片足を載せる。そして……もう片足を……。
やっとの事で載った。でもまだ数字は見ていない。
やっと覚悟を決めた私は恐る恐る目を開けて数字を見る。
そこには恐るべき数字が……!!
「え?! ……うそ!!」
次の瞬間、体重計の上で固まる私。
「そ……そんなぁ……。この前から1キロも……1キロも……太ってる~~~~!!!!」
ガ~~~~~~~~~~ン!!!
私の頭の中には絶望的な鐘の音が大音響で響き渡るのであった……。
太った……太った……太ったぁぁぁ~~~!!
現実を突きつけられて頭を抱えたままその場に立ちすくむ。


その時
「伽耶~~~、何してるの?」
“はっ”と我に返った私は慌てて体重計から飛び降りた。
「ん? こんなところで何してるんだ? 伽耶」
うぅ……、すっごくタイミング悪ぅ~~~~。
二人ともこの状況を見て私が何をしていたかすぐに分かってしまったみたいで
「あぁ~~、なるほど。で、どうだったの?」
「……聞かないで」
「ったく……、あれ程言ったのにバイキングで見境もなくケーキを食べまくっているからだぞ。それじゃママと一緒だぞ」
「ちょ……ちょっと孝平、そ……それ……どういう意味?」
ママが明らかに動揺してるけど……まさか?
「俺が何も知らんとでも思ってるのか? どうも最近お腹の辺りがぷにって……」
「う……うるさ~~~~い!!! おのれはちょっとはデリカシーというのを持ちなさ~~~い!!! それに分かってても『そんなことないよ。どこが太ったんだ?』と慰めてくれるのが普通なのにそんな気持ちはまったくないのか~~~!!!」
「いや……俺は『現実を見つめろ』という意味で言ってるんであってだな……」
「うっさいうっさい!! いいように言ったつもりだろうけど言ってる事は同じじゃい!!」
な~んだ、ママも同じなんだ……。でも……ホントにママは太ったように見えないんだよね~~。いいな~~、私なんて……。
私は思わず自分のお腹のお肉をつまみながら呟いた。


その日の夜、いつの間に取ってきたのかママはいろんなフィットネスジムのチラシを持ってきていた。
「またたくさん取ってきたんだな。どうせゴミになるだけなのに……」
「う……うるさいわね……。とにかく私は本気なんだからね!! 伽耶、アンタも太ったんでしょ? 付き合いなさい!!」
ひ……ひどいよ、ママ……。私も気にしてるのに……、そ……そんなストレートに言わなくてもいいじゃん……。うぅぅ……

「それにしてもいろんなのがあるんだね」
「買い物中に目に付いたのを取ってきただけどすごい枚数になっちゃったのよね」
ママはまるで町中のジムのチラシを持ってきたかの如く大量のチラシをパラパラめくって
「孝平、これなんて面白そうじゃない? 空手とかボクササイズなんて……」
ママが言い終わる前に、すかさずパパが一言
「却下!!」
「なんでよ~~~!!」
「それでなくても血の気の多い瑛里華が格闘技なんて覚えたら物騒極まりない」
「失礼ね!! 血の気に関しては昔の話でしょ? 誤解を招く発言は禁止!! 伽耶が誤解したらどうするの? それに誰が物騒ですって?!!」
え? 誤解……って? 昔のママってそんなに喧嘩っ早かったの? もしかして意外と学生時代は……ヤンキー……やってたとか? ま……いいか。
ママは頬っぺたを膨らませてブツブツ文句を言いながら次のチラシをめくっていた。

「見た感じどこもそれ程変わらないみたいね。どうしようかしら?」
「別に最初からムリに金かけなくてもいいんじゃないか? 幸いウチの近くに結構広い公園があることだし、そこをランニングとかウォーキングすること辺りから始めてみたらどうだ? それで効果があればそれでヨシだしその間にゆっくりジムを探したらどうだ?」
「そうね、そうしましょう。伽耶、明日から早速早朝ジョギング始めるからね。付き合いなさい」
実際ちょっとヤバイから背に腹は変えられないと思った私は
「……は~~~~い」
「それじゃ二人とも頑張って」
「何言ってるの? 孝平」
「ほぇ?」
ママは不敵な笑いを浮かべて
「もっちろん孝平も付き合ってくれるわよね?」
「えぇ~~~??!! 俺もかよ!!」
「あったりまえでしょ?! ね、伽耶」
突然話をふられた私は
「え? あ! そ……そうだね」
「お前は娘をダシに使うな!!」


翌朝
朝から突然家の中をひっくり返すようなママの声がする。
「いつまで寝てるの??!! さっさと起きなさい、伽耶!! 行くわよ」
まだ寝ぼけている私は
「ん……? ママ……こんな朝早くに……どしたの?」
「『どした』じゃないでしょ? ジョギングに行くことに決めたんでしょ?! さっさと着替えなさい!!」
「ふぁ~~~~い……」
決めたもなにもある意味強制参加でもあるんだけどな……
私は眠い目を擦りながら渋々服を着替える。それにしても朝から元気な人だ……。

朝の涼しくて心地よい風が吹く中、3人で走る。
「う~~~ん、気持ちいいわね~~。ね、孝平」
パパもまだ寝惚けているのかな? 反応が鈍いけど……
あ、やっと気付いたように
「あ? あぁ……そうだな。それにしても朝から結構走っている人とか散歩している人とかがいるもんだな」
「そうね。やっぱり同じような人がたくさんいるのかしら?」
たぶん違う人も多いと思うけど……
「それにバッチリ目も覚めて朝食も美味しい!!」
「美味しいも何もまだ何も食ってないが?」
「絶対美味しいはずよ。それにこれでダイエットにもなってその結果お財布にも優しい……となるとこれはいいわね。一石三鳥にも四鳥にもなるわね」
「そういうのを『取らぬ狸のナントカ』と言うんだよ」
「うるさいわね。四鳥になるの!!」
「うまくいったら……の話だろ?」
「うまくいったら……じゃなくて、うまくいかせるの!!」
相変わらずこの二人の会話って何だか夫婦漫才でもやってるみたいだよね。それも面白くないタイプの……。
「それよりももうこんな苦労をしなくても済むように普段からあまりケーキを食べないようにしたらいいじゃないか?」
「そ……それは困るわ。ケーキが食べれなくなったら私の生きがいの一つがなくなっちゃうじゃないの!!」
「それは私も同感」
「ったく、お前ら二人とも……ヘンなところで意見が合うよな」

それに結果としてダイエットが成功したらまたケーキをいっぱい食べられるし……って、それじゃ同じコトの繰り返しじゃん!!

ま、それもいいか。





あとがき……みたいなの
相変わらずの伽耶ちゃん視点による支倉家のある一日です。
それにしても伽耶ちゃんの成長も中学で止まっております。
まぁ、自分の中では伽耶ちゃんは高校は両親と同じところへ行くつもりで考えていますのでそうすると自分の場合、こういう親子の場面が書きにくくなって自分で自分の首を絞める結果になりそうなのでいつまで経っても『中学生のまま』状態が続いている感じでして……。



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