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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『フィーナの贈り物』

TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
それは是非姫さまに教えてあげてください(^^




早坂さんSS 『舞い』
映像は映像で記念になるでしょうけど心に焼き付けた映像はそれ以上の思い出になるんでしょうね。

『活動記録』
陽菜編はやはりという感じであの服の出番ですね。ある意味正に陽菜を象徴する衣装という感じで。
それにしても陽菜は嫉妬の仕方もワガママもホントにカワイイと言いますか……。
今更ながらですが、男の理想像を絵にしたようなコの一人ですね。



夜明け前より瑠璃色な SS 『フィーナの贈り物』


「う~~~~~~ん」
この前から私は悩んでいた。
別に政策上の悩みではない。
先日、気分転換と今後の何かの参考にと思って地球の文化について調べていたのだけれど、その本に興味深い記述が。
「ふ~~~ん、こんな日もあるのね。こんな日もいいかもしれないわね」
そのページには『父の日』について書かれていた。


考えてみると、もちろん誕生日とかにはドコの家庭でもお祝いはしているんだけど、こういう『父の日』みたいな感じで改めてお祝いというのはないわね。
これはいい習慣かもしれないわね。是非一度やってみましょう。

とはいうものの、いざお祝いといっても具体的にどうすればいいのやら……?
まぁ、父様も忙しいからパーティーとかいうわけにもなかなかいかないでしょうし、そうなるとやはりプレゼント……ということになるのよね。
ただ、一口にプレゼントといってもね……。
普通に売ってるものだと何だか面白くないし。
そうなると手作り……ということになるし、できたら私もそうしたいんだけど……
「う~~~~~ん……」
いずれにしても手作りとなると……私一人ではとても作る事はできない。
執務の傍らでそんなことを考えているうちにタイムリミットが来てしまった。
「こうなったら一人で考えていても仕方がないし、ミアに相談してみようかしら」


「という訳なんだけど、何かいいアイデアはないかしら?」
「地球にはそんな習慣があるんですか? それはいい習慣ですね。でも手作りのプレゼントですか。それも陛下に喜んで頂けるような……そうですね……」
う~~~ん、ミアでも難しいかしら……
「陛下にお出しできるようなプレゼントと言われましても……とても……」
あ~~~、そうか……私から見ると父様だけどミアからだと国王だものね。どうしても粗相があったら、と考えてしまうのが普通よね……。
「ごめんね、ミア。そこまで考えてなかったわ。だったら普通の家庭においてだったら父様にどういったものを送ったら喜ばれるかしら?」
ミアはしばらく考えて
「あ!! それでしたら手作りのケーキとか贈られてはいかがでしょうか?」
「私の……手作りケーキ……?!」
「ダメ……でしょうか……? どのような高価な贈り物よりも娘の手料理が嬉しい……と何かで読んだ記憶があったものですから……」
「ううん、そんなことないわ。ただ私にできるかしら?」
するとミアはパァ~~ッと明るい顔になって
「大丈夫ですとも!! 私もできる限りお手伝いいたします!!」
「わかったわ。よろしくね、ミア」
「それでは私は早速準備いたしますので失礼致します」
ミアは楽しそうにパタパタと駆けていった。


しばらくして、私達は王宮の厨房にいた。
「姫さま、準備はできております」
予め材料の段取りを始め、下準備のほうは全部ミアがやってくれていたみたいだ。さすがミア、仕事が早いわね。
「ありがとう、ミア。ごめんね、私のわがままにつき合わせたみたいで」
するとミアはニッコリと笑いながら
「いえ、姫さまのお手伝いをするのが私の務めですから」
「それじゃ、始めましょう」

「はい、それでは先ずスポンジケーキを作るところからです。先ず卵とお砂糖を泡立ててください」
「わかったわ。このハンドミキサーを使えばいいのね」
「はい、しっかりと泡立ててください」

「このくらいかしら?」
「はい、それではこの粉を入れてかき混ぜてください」
ミアが入れてくれた粉を混ぜていく。
「結構大変なのね……」
「ですが姫さまのお気持ちがこもりますから陛下も必ず喜んで下さいます」
「そうね。それにせっかく作るんだからいい加減なことをやるつもりもないしね」

その後、溶かしバターを入れてかき混ぜたのを型に入れてオーブンで焼く。
「ふ~~~、とりあえずひと段落ね」
「そうですね。ここまでは一気にやってしまわないと台無しになってしまいますから」


チ~~~~ン
「あ、焼けたみたいね」
オーブンから取り出した。
何だか香ばしい匂いが漂ってきた。
「う~~~ん、いい匂いね」
「いい感じですね。これでスポンジケーキは完成です。ではデコレーションに入りましょう」
「そうね。次にいきましょう」

「それでは生クリームを泡立ててください」
「わかったわ」
しばらくの間、頑張ってかき混ぜると角が立つくらいの感じになったので
「このくらいでいいかしら?」
「はい、大丈夫です」
さっきのスポンジを半分に切った上に生クリームを塗りイチゴを並べる。
「おいしそう。ちょっと一つ」
思わずイチゴを一つつまみ食い。
「姫さま、お行儀が悪いですよ」
「うふふ、ごめんなさい」

先程半分に切ったスポンジを上に重ねて周りに生クリームを塗っていく。
「だんだんケーキらしくなってきたわね」
「もう少しですよ、姫さま」

そしてミアが生クリームを絞り袋に入れると
「姫さま、よく見ていて下さい」
生クリームを絞り出しながらデコレーションをする。
クリームを使ったデコレーションって、こうやって作っているのね……。何だかちょっとしたアートね。
「こんな感じでやってみてください」
「えぇ、わかったわ」
ミアの見本通りに絞り出してみるが、どうも巧くいかない。
「おかしいわね……。どうしてミアみたいにいかないのかしら……?」
「そんなことないですよ。だんだんといい感じになってきています」
このミアの口調はウソではないでしょう。だけど慣れてきた頃に作業は終わってしまった。

あとは残りのイチゴを並べると
「やりましたね、姫さま」
「えぇ、完成ね。ありがとう、ミア」
「そんな……私なんて……」
「そんなことないわ。ミアの手助けがあったからできたんだから」


そして当日の夕食
日頃の父様は立場上からか貴族や閣僚達との会食が多いためなかなか私と一緒に食事をする機会が少ない。
だけど今日は私のたっての希望で『父様と一緒に食事をしたい』とお願いした。

「それにしても珍しいな。フィーナが自分から私と一緒に食事をしたいと言ってきたのは」
「ごめんなさい、父様。今日だけはどうしても私のわがままを聞いて欲しくて」
「そんな顔をしてはいけない。食事は楽しく食べないといけないぞ、フィーナ。私の方こそ父親らしいことがなかなか出来なくて本当にすまない」
「父様こそそんな顔をしないでよ。楽しく食べないと……って言ったの、父様じゃない」
「ははは、そうだったな」
「それに今日は私から父様にプレゼントがあるの。ミア、持ってきてちょうだい」
「はい、かしこまりました」
ミアがワゴンに載せたケーキを運んできた。
「フィーナ、これは?」
「ミアの手解きを受けながら私が作ったケーキなの」
「これをフィーナが作ったのか? でも今日は何かお祝いとかの日だったか?」
「お祝いというよりもこれは地球の習慣なんだけど、地球では今日は『父の日』と言ってお父様に日頃の感謝をする日ということらしいの。だから私も父様に日頃の感謝の気持ちとして手作りで何かプレゼントをしようと思ってミアの手ほどきを受けながらこれを作ってみたの」
「なるほど、そういうことなのか。それにしても『父の日』なんて何だか照れくさい習慣だな、ははは」
それからミアがナイフを手にすると
「それではお分けいたします」
「あ……ミア、私がやるわ」
「え?! でも姫さま……」
「いえ、私にやらせてちょうだい。最後まで私がやりたいのよ」
「……はい、わかりました。それでは」
「そんな心配しなくても大丈夫よ、ミア」
私はミアからナイフを受け取るとケーキを小分けして皿に載せ
「はい、父様」
「あぁ、ありがとう……フィーナ。頂くよ」
「えぇ、たぶん味も大丈夫だと思うけど」
私はちょっとニヤリとしながら答えると、父様は少しビックリした顔をして
「ちょっと待ちなさい、フィーナ。ここまできてそれはないだろう? 味見はちゃんとしたんだろう?」
「うふふ。えぇ、もちろんしたから大丈夫よ」
父様は苦笑いをしながら
「まったく……そういうちょっとしたイタズラっ気のあるところはセフィリアそっくりだな」
そして父様はケーキを一口
「うむ……美味しいよ、フィーナ。ありがとう」
「よかったわ。え?……どうしたの? 父様」
父様が少し遠い目をしたので私は気になって聞いてみた。
「いや……昔セフィリアが私の誕生日にケーキを作ってくれたのを思い出してな。そう言えばあの時も確かセフィリアはクララに手ほどきを受けて作ったと言っていたな。それに作っている最中にイチゴをつまみ食いしてクララに『行儀が悪い』といって怒られた……なんてことも言っていたな」
私は思わず真っ赤な顔をして
「そう……母様も……」
「ん? 何だ、お前もか? ははははは、まったく親子だな~~」
「うふふ」

でもどうやら成功したみたいね。父様も喜んでくれたみたいだしよかったわ。それにしてもこういう習慣というのは見習うべき事ね。いいコトはどんどん参考にしないといけないわね。
「父様、ご希望とあらばまた作ってあげるわね。次はもう少しレベルを上げてもう少し凝ったケーキを作ってみるから」
「あぁ。楽しみにしてるよ、フィーナ」





あとがき……みたいなの
一応『父の日』モノということで書いてみましたが、前日まで何を贈る設定にしようか悩んでいました。
まぁ、ケーキというのは手作りの定番ということでしょうか?


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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。