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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『普通の恋人とは?』

いや~~~、暑い時は暑いし……。日にもよりますが段々と夏らしい感じになってきたような……気がするような……


というわけで


早坂さん、TMさん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>そうですね。確かにそうかもしれません。日食はあくまでもそのためのネタかも。月食でも似たような話はできそうですね。

TMさん>う~~~ん、普通は見せる場所ではないんでしょうけどこの部分に関しては相手によるんでしょうね(^^;





早坂さんSS 『日食の日
今回のいおりんの企画は失敗でしょうかね。
それにしても26年後か……
正に『♪私が~オバサンに~な~っても~♪』って感じですかね(古い歌っ……)

やまぐうさんSS 『一日遅れの日食
地球食というか月と地球の衝突……いえ、何でもありません(^^;




夜明け前より瑠璃色な SS 『普通の恋人とは?』


久しぶりに月からフィーナが戻ってきた。
『戻ってきた』という表現はどうかとは思うが、俺たちから(俺から?)するとフィーナとミアは家族の一員なんだから、その家族が我が家に帰ってきたのであればそう表現するのだが妥当だろう?(と勝手に思っている)
だからと言ってもフィーナの場合、大体地球に来るのは公務の一環でもあるのだからそんなに一緒に過ごす時間があるわけではない。
だがこれはカレンさんから聞いた話だが、地球に来た時のフィーナは傍から見ると殺人的ともいえる公務を前倒しにどんどん終わらせて、過密スケジュールにも関わらず毎日必ず家に帰って来てくれる。
大使館にも宿泊施設はあるはずだし毎日帰ってくるのは大変だとは思うんだけど、当のフィーナは
「ここは地球における私のお家なんだから帰るのは当然でしょ?」
とまぁ、本人はいたっていつもの顔である。

カレンさんにはいつも後でぼやかれるんだけど、この時のフィーナの仕事振りといったらあのカレンさんですら殺気を感じるくらい鬼気迫るものがあるらしい。
側近が「この書類は明日までで結構です」って言っても「いいえ。必ず今日中、いえ……1時間以内に終わらせます!!」と言いながら物凄いスピードで作業をする……とか、急ぐ用件なのに処理が遅れて書類がなかなか上がってこないといった場合は自らその部署へ乗り込んで激を飛ばしているらしい。もう何だかフィーナに怒鳴られてタジタジになっている役人の気の毒な姿が目に浮かぶようである。勿論だからと言っていい加減な仕事をしているわけでは決してなく目を通す所はキチンと目を通し、キチンと考えて決済のサインをしているとのこと。
それに加えて本人は休憩らしい休憩は殆ど取らず、食事すらサンドウィッチとか手軽なのを……しかも仕事をしながら食べているという具合なので
「全く……私も部下も休む暇がありません。達哉さんからも何か言ってあげてください」
とよく言われる。もっともそんな事を言うカレンさんも笑いながら言っているのでこれはたぶんジョークか単なる話のネタだろう。でなければ俺に言う前に先ず本人に言っている筈だしフィーナが少々のことで簡単に倒れるような人じゃないことはあの人が一番分かっているはずだ。。

もちろんフィーナが来るという情報は逐一俺の耳にも入るようになっているので(但しフィーナが何かサプライズを企んでいる場合は話は別だが)俺もフィーナが地球に来ると分かったらやることは全て事前に終わらせ、この期間は絶対に他に予定は入れずにフィーナのために空けておくことにしている。
たとえ将来を誓い合い、認められた仲であるとはいえまだまだ俺はこれから勉強しなければならないことは山ほどあるのだが、フィーナは俺よりもっと大変なことをしているにも拘らず頑張って時間を作ってくれているのに俺がたかが勉強くらいで音を上げて時間ができないなんて言ってたら俺に会う時間を作るために頑張っているフィーナに対して申し訳がたたない。
今回も俺はやらねばならないことを全て片付けて万難を排した状態でフィーナを迎える。


そして、夜になって公務を終えたフィーナが帰ってきた。
「達哉、ただいま」
「お帰り、フィーナ」
「えぇ、やっと終わったわ。でも今回もあまり長くいれなくてごめんなさい」
「それは仕方がないよ。フィーナにはフィーナの勤めがあるから。まぁ、もちろん俺も俺なりにやることがあるわけだけどな」
「うふふ、そうね。お互い頑張らないといけないわね」
「そう言えば今回はどれくらいいれそうなんだ?」
「明後日には月に帰らないといけないんだけど明日は一日大丈夫よ」
「明日一日か……」
「頑張ってかなり前倒しにしたつもりなんだけど、これが限界だったわ。ごめんなさい」
「ちょっと待ってくれよ!! こんなに頑張ったフィーナが何で謝らないといけないんだよ!!」
「ありがとう、達哉」
「さぁみんな腹を空かせて待ってるから隣に行こう。パーティーの準備は出来てるよ」
「えぇ、行きましょう。楽しみだわ」

そして俺達は久しぶりに家族全員が揃っての食事会を心行くまで楽しんだ。


翌日
「さて、折角のお休みだし今日は何をしようかしら?」
みんなで朝食を食べ終えてフィーナが呟いた。
「あぁ、まぁ一応は決めてはいるんだけどな」
「あら? もしかして達哉おすすめのデートコースがあるのかしら?」
「そんな大それたものじゃないんだけど、とりあえずごく普通の恋人のデートだと思ってもらったらいいかな?」
フィーナは目を輝かせながら
「それは楽しみね」
「とは言ってもさすがに庶民レベルの普通だからあまり高級な所は期待しないでくれ」
さすがに一国のお姫様が行くようなレベルの普通じゃないことくらいはフィーナも分かっているとは思うが一応念を押しておく。
「分かってるわよ。それに私もこうして地球で達哉と一緒にいる時くらいは王族でも何でもないただの一人の“恋をしている普通の女の子”になりたいの」
『普通の女の子』……一見何でもない言葉ではあるんだが、常に王女という肩書きがつきまとうフィーナからしてみるとこの言葉の持つ響きには多少なりとも憧れがあるんだろうか?


「よし! それじゃ時間も限られてるから早く行こうか?!」
「あ~~ん、待ってよ、達哉」

「それでどこに連れて行ってくれるのかしら?」
「そりゃごく普通のカップルの定番デートコースだけれどな」
「定番と言われても私も経験ないから分からないんだけど」
「確かにそりゃそうだな」
てな会話をしながらたどり着いたのがこの辺りで一番大きなショッピングセンター。
「……大きなお店ね。近くの商店街とはまた違うのね?」
「あぁ、まぁここに来れば大概の店はある。商店街は商店街でいいんだけど、ここはここでまたいろいろ楽しめるんだよ」
「どんな風に?」
「店自体が大きいし何でもあるからここをうろつくだけで1日は簡単につぶせる」
「一日中お買い物してたら凄いことになってしまわないかしら?」
「別に買わなくてもいいじゃないか。ウィンドウショッピングといってこうして色んな店を見て歩くだけでも結構楽しいんだよ」
「あ~~、そう言えば確かこの前読んだ本に書いてあったわね」
「どんな本を読んだんだよ?」
「え? 色んな情報が書いてある雑誌だけど。私は外へ出てのお買い物とかは基本的にやらないし、普通のデートってどんなことをするのか気になったからいろいろ勉強しようと思って」
「別に勉強するほどのことじゃないんだけど。まぁ確かにそうだろうな。それにむしろフィーナだったら出掛けるにしても明確な目的を持って出掛けそうだからこうしてムダにウロウロするなんてやらなそうだな」
「でもこうしていろんなただお店を見て歩くのもいいかもしれないわね」

「あ! 達哉、ちょっと待ってて」
ある店の前で一言そう言うとフィーナは店の中へ入っていく。
「どうしたんだよ? フィーナ」
「いいからちょっと外で待ってて」
「あ……あぁ」
外から見た感じだとどうやらこの店はアクセサリーショップらしい。
「なんか欲しいアクセサリーでもあるのかな? でもフィーナくらいになると本物の宝石をあしらった高価なアクセサリーをたくさん持ってるだろうに」
でもフィーナが自ら行動する時は大概何か意味があるはずなので言われたとおりしばらく外で待っていると
「お待たせ~」
ちょっと何か企んでいるようなニコニコ顔をしながら店を出てきた。
「どうしたんだよ? 値段にもよるけど欲しいのがあったら買ってあげるのに」
「ううん、ちょっと……ね。これはあとのお楽しみ」
ちょっと釈然としないんだけど……ま、いいか。


そして再び歩いて次はゲームセンターの前を通りかかった。
「ここは……何かしら? 凄く賑やかな音がするんだけど……?」
「あぁ、ここはゲームセンターだよ」
「ゲームセンター……?」
「う~~~ん、口で説明するより実際に体験した方がいいかも」
「そうね。行ってみましょう」

「なんだか……凄いわね……。本物みたい」
フィーナは画面の中で猛スピードで走る車や迫り来るモンスターに驚きながらも何だか楽しそうな眼をしていた。
「どれかやってみる?」
「う~~~ん、遠慮しておくわ。もしかしたら目の色を変えて本気になってしまいそうだから」
「ははは、負けず嫌いのフィーナだったらなりそうだな」
「それはそうとあれは何かしら? 服売り場にある試着室みたいね」
「あぁ、プリクラか。簡単に言うとあの中に入って写真を撮るんだよ。でも俺はやったことないから余り詳しくは知らないんだけど」
「写真がとれるんだ。ねぇ達哉、一緒に撮らない?」
「あ……あぁ」
とりあえずフィーナに急かされながら数ある機械の一つに入り、分からないなりに説明を見ながら操作してフレームをセットした。
「ん? どうやらこの機械、変顔とか出来るみたいだからやってみる?」
と言ってフィーナの顔を使っていろいろ操作してみるとフィーナはちょっとムッとした顔で
「ちょっと達哉、人の顔で遊ばないで……」
「ははは、ゴメンゴメン。普通に撮ろう。それじゃいくよ」
パシャ
「撮れたみたいね。ふ~~ん、こんな感じになるのね」
「そうだな。じゃプリントして……っと」
出来上がったのを見て
「これ、シールになってるのね。うふふ、ドコに貼ろうかしら?」


プリクラ機を出たら次は大きな箱の中を見つめていた。
「達哉、コレは何かしら? 中にぬいぐるみが入ってるみたいだけど?」
「あぁ……これはUFOキャッチャーといってね、あの上のクレーンで掴んでこの穴まで持ってこれたらもらえるんだよ。
「そうなんだ。ねぇ達哉、あのぬいぐるみが欲しいんだけど取れるかしら?」
「まぁ、頑張ってみるけど……って、あんなブサイクなのでいいのか?!」
「えぇ?! カワイイじゃない? あれがいいの」
フィーナが余りにもこのぬいぐるみにご執心な様子なので頑張ってみることに。
そして、何度かチャレンジしてやっと取ることができた。
「ふぅ……やっと取れたぞ、フィーナ」
「ありがとう、達哉。うふ、カワイイ」
「そうか? 俺にはどこがカワイイのか分からないんだけど?」
「だからそんなコト言わないでよ……」
「さて、そろそろいい時間だし帰ろうか?」
「えぇ、そうね」


帰り道の途中で
「そういえばフィーナ、あのアクセサリーショップで何を買ったんだ?」
「あ……そうね、忘れるとこだったわ」
フィーナは小さい袋を取り出して開けると
「はい、これは達哉の分ね」
「え? ネックレス? ちょっと恥ずかしいんだけど……」
「あら、私とお揃いで付けるのがそんなに恥ずかしいのかしら?」
フィーナがもう一つ同じのを取り出して自分の首に付けた。
「うわっ! まいったな……こりゃ」
俺も少し照れながら自分の首に付けた。
こりゃこのまま帰ったらみんなから思いっきりからかわれるネタにされそうだな。

「達哉、今日はありがとう。楽しかったわ」
「そうか。喜んでくれたら俺も嬉しいよ。それにこんないいのも貰ったし」
「私こそぬいぐるみを取ってくれてありがとう。大事にするわ」
「でも……やっぱりカワイクないぞ、それって」
「もう~~、またそんなことを言う。そうだわ! これからこのぬいぐるみを『タツヤ』と呼ぶことにしましょう。これで月に帰っても寂しくないわね。ねぇ、タツヤ~~」
ニッコリとブサイクなぬいぐるみに話しかけるフィーナを見て
「えぇ~~~~?! ちょっと待ってくれよ~~。う~~~ん……嬉しい様なやられた様な、何だか複雑な心境だな」
「うふふ。さぁ、みんなが待ってるから帰りましょう。今日の報告もしないといけないわ。新しい家族の『タツヤ』のこともね」
「うわっ!!」
やっぱりどうやってもこりゃフィーナには勝てないや。いつもやった分はしっかりやりかえされてしまうし。ま、でも……悪い気はしないからいいか。




あとがき……みたいなの
考えてみたら普通の恋人同士としてのデートについてのSSを書いていない気がしたのでこの際一つ書いてみることにしました。
一応過去の事例を思い出しながら……(汗)
正直言うとプリクラ機は数年前に一度やったきりなので今の状況とかは詳しい操作とかはよく分かりません m(_ _)m




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文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
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報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。