FC2ブログ

気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『貫禄とは?』

東京の方は暑いくらいのいい天気だったようですが、こっちは今日一日降ったため残念ながら結局出動できませんでした。


というわけで

早坂さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
やはりフィーナも育った環境がそういう状態である以上、普通の生活に憧れるのでしょうか?


早坂さんSS 『楽屋裏狂想曲~エレガント抱き枕~
切れ者のいおりんも瑛里華相手にはこうなってしまうんですね。
巧く言ったつもりだろうけど……(^^;
こうなると結局のところ一番の切れ者は誰になるんだろう?

やまぐうさんSS 『元々そういうもの
ははは、なるほど。ある意味無関係というわけじゃない……ということですな(^^;




夜明け前より瑠璃色な SS 『貫禄とは?』


フィーナが即位して俺も王国のナンバー2の地位につくことになってしまった。
ということは俺も周囲からそれなりの力がついたと認められたということなのだろう。

確かにここまでの苦労は半端じゃなかった。
正直これまで学校に行っていた時とは比べ物にならないくらい必死になって勉強をした。
それもこれも全部フィーナに相応しい男になるための試練である。
政治を行うのに……また貴族たちと堂々と渡り合うのに必要な知識や教養など、この数年間フィーナの夫となるために様々な教育を受けてきた。
そうした苦労がやっと報われたということであろう。


フィーナの補佐として国政の表舞台に立った俺ではあるが、やはり最初はなかなか思ったようにはいかなかった。
だがフィーナと2人3脚で行っていくうちに段々と自信もついてきて気持ちにも余裕がでてきた。
そうした中で最近よく思うのだが、やはりどうもライオネス元国王と俺とでは何かが違う気がすると思い始めた。
確かに当り前と言ったら当り前だし、それに実績面においてかなりの経験の差があるのは致し方ない。
しかしながらこういっては大変失礼極まりないことは分かっているのだが俺もそれなりに勉強してきた分、知識面に関してはそれ程劣っているとは思っていない。
まぁ別に張り合うつもりもないし身の程知らずと言われたらそれまでではあるが、やってきたからにはそれなりの自信はあるつもりだ。
だったら何が違うのか?
う~~~ん、思いつかない……。

そしてある日、元国王の肖像を見てふと思ったのだが
「そうか! もしかして俺には威厳が足りないのか!」
確かにライオネス元国王は王としての威厳に満ちた御方だった。
そしてフィーナも国王に相応しい威厳に満ちている。
それは多分ライオネス元国王の場合は長きに亘る経験から、そしてフィーナの場合は生まれながらにして王族だったという血筋と育ってきた環境によるものだろうか?
だが俺の場合は一応教育を受けてそれなりに実績を積んできたとはいえ彼らに比べたらまだまだ青二才に等しいだろう。
とはいえ俺ももう今やスフィア王国王室の一員であり実質的にこの国のナンバー2である。
そうなるとやはりそれなりに威厳というものを示さないといけないのかもしれない。
もっとも多分この事をフィーナに言うと
『そんなのは後からついてくるから焦る必要はないわよ』
と言うだろう。
だが、やはりこういうことになった以上は少しでも威厳を示さなければいけないのではないのであろうか?
そのためにはどうすればいいのか……?

「さて……」
その時ライオネス元国王の御姿を思い浮かべたときあることを思いついた。
「そうか!! あれをつければ俺もそれなりに見えるかも!」
なぜこんなのを持ってきていたのか分からないけど、これがこんなところで役に立つ(?)とは思わなかった。
もっともライオネス元国王ほど立派なモノではないのだけど、今の俺があそこまでやってしまうとさすがにおかしい。だからこのくらいがいいのかもしれない。
思いついたら早速やってみなければと思い、俺は鏡を見ながらそれを身につけた。
「うん、まぁこんな感じかな?」


そして、夕食のため部屋を出ようとした時
「達哉、一緒に食事に行きま……って!!」
迎えに来たフィーナの目が点になる。そして何かを我慢しているみたいにヒクヒクし始めた。
「あ……フィーナ、俺もそろそろ行こうかと思ったんだけど……、ん?? どうしたんだ?」
次の瞬間、必死に何かを我慢していたフィーナは
「ぷ~~~~~~!!!! あははははは!!!!!!」
フィーナはとうとう我慢できず思いっきり噴出すと、女王様にあるまじき物凄い勢いで腹を抱えて大爆笑した。
「うふふふふ……、た……達哉……何なの? それ……?」
「何だよ……いきなり人の顔を見て大爆笑なんて失礼だな、全く……」
いつまで経っても笑いが止まらないフィーナに俺は
「フィーナ、いくら何でも笑いすぎだろ? そんな涙まで流して大笑いすることないじゃないか?」
「うふふふ……はぁ……はぁ……お腹痛い……もう……死んじゃうかと思ったわ。でも……もう……大丈夫と思う……あ、そうだわ!」
何で持ってたのかフィーナはポケットからカメラを取り出して俺に向けると俺の姿の写真を撮った。
「ちょっと待てよ。大笑いされた姿を撮られたら困るんだけど……」
と言う俺の言葉を無視してフィーナは今撮った画像をチェックして
「うん……くっくっく……キレイに……撮れてるわ」
「あのな~~。それにそんなに笑われたらマジで落ち込むぞ……」
「う……っくっく……ご……ごめんなさい……。この前、麻衣から送られてきたDVDに地球のお笑い番組が入っててそれに出てた芸人さんにそっくりな人がいたものだから」
「それってもしかして……『ヒゲ伯爵』のこと?」
「う~~~ん、確かそんな名前だったような。あ、丁度いいところにいいものが。それからこれも持って」
これも何故あったのか分からないんだけど、フィーナは俺にたまたま近くに置いてあったシルクハットを被せてワイングラスを持たせると
カシャ
フィーナの顔は、もう明らかに噴出しそうなのを必死に我慢しているのが目に見えて分かる。
そして……
「ぷ~~~~~~!!!! あははははは!!!!!!」
やはり我慢できずにまたまた噴出して大笑い。
「うふふふふ……、ゴメンなさい……どうしてももう我慢できなかったから……」
そして必死に笑いを噛み殺しながら再び画像を確認して
「っくっくっく……うん、……バッチリね」
「……なんだか自信なくすよ……」
「ご……ゴメンなさい。でもどうしてまた髭なんかつけたの? 何か余興の練習とも思えないんだけど?」
俺は理由を話すと
「な~んだ、威厳なんてそんなのは後からついてくるから焦る必要はないわよ。私達はまだまだこれからなんだし」
あ、やっぱり言われた……
「だけどやはり元国王は偉大な御方だったからな。いろんな意味でどうしても比べてしまうんだよ。少しでも可能性があれば何でもいいから見習いたいしな」
「だからと言ってヒゲをつけてどうするのよ? それに別に父様と比べなくてもいいんじゃない? 達哉は達哉なんだし、今は私と達哉の時代なんだから私達の考えでより良い世の中にすればいいじゃない?」
「それもそうだな。ムリに難しく考える必要もないか」
「そういうこと」


「失礼します。フィーナ様、達哉様、夕食が出来上がっておりますが……」
ミアが扉を開けて入ってくるや俺を見て一瞬固まる。
「た……達哉様……」
その後、ミアは物凄い勢いで後を向くと顔を押さえながらヒクヒクと肩を震わせた。
「……」
その後ろ姿から、笑ってはいけないと思ってもう必死に笑いを噛み殺しているのが目に見えて分かるし。
「ミ……ミアまで……」
「う……っくっく……も……ももも……申し訳……ござい……ません……」
「うふふ、ミア 大丈夫よ。私もさっき大笑いしたし。そうそう、一つ重要な仕事ができたわね」
「何? 仕事って? 国政関係の?」
「いえ、違うわ。これはそのうちに分かると思うわ」



それから数ヵ月後、フィーナと一緒に地球に帰った俺は家に帰ると
「お帰り~、朝霧テオ54世……いや、ヒゲ公爵……じゃなくてお兄ちゃん」
「帰って早々に言うのもなんだが麻衣……、もしかして知ってるのか?」
麻衣は不敵な笑みを浮かべながら
「うん、もうみんなでしっかりと見ちゃったしね~。菜月ちゃんや遠山先輩なんてもう床を転げ回っての大爆笑だったよね」
「だってね~~。あの時はホントもう笑い死ぬかと思ったよ~~。あんなにお腹痛くなるくらい笑い転げたのは久しぶりだよね~」
するとフィーナが
「ゴメンね、達哉。あのあと私がメールに貼って送っちゃった」
「……もしかしてあの時の『重要な仕事』って?」
「そうよ、報告は大事でしょ?」
菜月もニヤニヤしながら
「いいねいいね~、達哉。あれはなかなかポイント高いよ~~」
「俺は芸人じゃないんだが……」
何故か来ていた遠山も
「いや~~~朝霧くん、こりゃおいしいよ~~。で、次はどんなヒゲを付けてくれるのかな~? それともコスプレとか?」
「こら……」
そして姉さんまで
「できたら是非生で見たいわね。もう一度やってくれないかな」
「あの……謹んで遠慮させて頂きます」





あとがき……みたいなの
実際問題としてこれはフィーナ達だけに笑われて終りで正解でしょうね。
あとモデルになったお笑い芸人とは……もう言わなくても分かりますよね(^^;





ブログパーツ

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kimama810.blog64.fc2.com/tb.php/255-83e57578

 | HOME | 

Calendar

« | 2019-08 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

TIPS114 記念日にメッセージを表示する

Birthday


今日は誰の誕生日?


Recent Entries

Categories

Monthly

通算ランキング

月間ランキング


アクセスカウンター





現在の閲覧者数:

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

福hide

福hide

『気ままな場所』へようこそ!

文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。