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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『初めてのロックコンサート』

今年ももう8月ですね。早いと言うか……

そう言えばふと思ったんですけど、考えてみると『FA』も『夜明け前~』もキャラには公式にこのあとどうなったとか、どういう職業に就いたのかいうのが書かれているにも関わらず何だかそういったコトを扱ったSSを見かけない気がしますね。例えば『瑛里華の弁護士日記』とか……。
こんなコトを書くと「そう言うならお前が書けよ!!」と言われそうですけどさすがに自分は弁護士関係には全く疎いため(もっともだからと言って保育士や看護士にも詳しいわけではないですが)、仮に調べて書いたところでアラだらけでそういう方面に少しでも明るい人が見たらすぐ分かってしまうでしょう。
できたら事情の分かる人が書いてみてくれないものでしょうか? もしかしてそういうSSがもうあって、自分が知らないだけだったらすみません。


というわけで

清白さんSS 『7月
さすがはかなでさんのヨメですな。今日という今日……ということはかなでさんはこれまで似たようなことを孝平にやってたんでしょうね(^^


8月
伽耶さんって一体……(^^;
っていうか伽耶さんも丸くなったというのか、きりきりが更に容赦しなくなったのか……




FORTUNE ARTERIAL SS 『初めてのロックコンサート』


夏と言えば日本全国あらゆるところで野外ライブイベントが目白押しなのだが、ここ珠津島にはさすがに地理的条件の悪さもあってかこれまでそういった有名アーティストが来るような事はほとんどなかったらしい。
しかし7年前に珠津大橋が完成して本土とのアクセスが便利になってからは、僅かずつではあるが名の売れたアーティストが来てコンサートをやってくれるようにまでなった。

そして夏も近づくある日のお茶会。
息せき切って俺の部屋にやってきた瑛里華が
「ちょっとちょっとみんな!! 大変なニュースを持ってきたよ!!」
「何何!!?? えりりん、どんなことどんなこと??!!」
かなでさんが目を輝かせてまるでダボハゼの如く話しに食いついた。
「ちょっとお姉ちゃん、そんなに慌てないで」
「うん、落ち着く。で? 大変なニュースって何? えりりん。あ!!もしかしてこーへーの浮気が発覚したとか?!! それともへーじがバイト先の売上金を使い込みしたとか?!!」
「あの……かなでさん、根も葉もないことをでっち上げないで下さい」
「そんなことをしてたら今頃俺はここにはいないし……」
「お姉ちゃん、ちょっと調子に乗りすぎだよ」
「あの……かなで先輩、そ……そんなことではないと思うんですけど……」
「分かってる分かってるって。はっはっは~~~!」
「……ま、いいか」
さすがにかなでさんの猛攻に押されて少々引き気味の瑛里華であったが、どうにか持ち直すとポケットから一枚の紙を取り出して。
「今日、島の有力者が学院に来ていて兄さんと会いに行った時に教えてもらったんだけど、ちょっとこれ見て」
俺も身を乗り出してそのチラシを見ると
「『サマー・ロック・フェスティバル in TAMATU=ISLAND!!』ってこれ……?」
そのチラシをよく見てみると島のとある広い場所に特設ステージをつくり、何組かのアーティストを招いて野外ライブイベントを行おうということらしい。
参加予定アーティストの名前を見るとテレビとかでもよく見かける結構有名なアーティストが来るみたいだ。
司が感心した口調で
「大したもんだな。よくこんな連中を呼べたもんだ……。この島のどこにそんな金があったんだ?」
「う~~~~ん……その辺はよく分からないけど、話によるとこの島の活性化の一環としてやるらしいわよ」
普段はこういったことには余り縁がなさそうに見える白ちゃんでさえ
「何だか物凄い感じですね。今までこの島で大きなイベントと言えばこの学院の文化祭と珠津島神社のお祭りくらいでしたから」
陽菜も目を輝かせて
「そういえばそうだね。私もこういったのって行った事がないから出来たら行きたいな」
「うん、そうだよね。よし!! こーへーにはこのコンサートの人数分のチケットを入手するという使命を授ける!!」
「え!!?? 何で俺が??!! そんなムリを言わないで下さい」
「だいじょーぶ!! 生徒会の権限をフルに駆使して裏ルートを使えばできる!!」
「そんな……俺にはまだそんな権限なんてないし、大体裏ルートって何ですか?! ……生徒会をそんな怪しい秘密結社みたいに言わないで下さいよ。それにそれってまるで権力乱用じゃないんですか?」
すると横から瑛里華が
「あぁ、チケットならたぶん大丈夫じゃないかな? 確か兄さんがその辺の話をしてたみたいだし、明日でも確認してみるわ」
「うん。えりりん、よろしく~~」
さすが会長……抜け目がない。

そして翌日のお茶会
「えりりん、どうだった?」
「バッチリよ!! こういうときはさすが兄さんね。兄さんから関係者に話をしてもらってこのメンバー分のチケットは確保してもらったわ」
「お~~~~~!! さすがえりりんといおりん!! やっぱりやるときはやるねぇ!!」
「しっかし……会長もどんな話術を使ったんだろう? 俺も見習えるものなら見習いたいけど」
「あ~、それは止めといた方がいいかもね。たぶんあれは兄さんならではの技だと思う」
「そうなのか? やっぱりあの人は只者じゃないな」
「どっちにしてもこれで皆で行けるんだよね?」
「ええ、大丈夫よ」
「それにしても意外と陽菜と白ちゃんが乗り気だとはな」
「だって普段から結構聴いてるアーティストが来るし、こんなイベントは今までなかったからすっごく楽しみなんだよ」
「そうですね。こんなに大きなイベントだったらできれば行ってみたいですし」
「どっちにしてももうちょっと先の話だし詳しいことが分かったらまた話すわ」
「オッケー! えりりん、任せた!!」
「オー!」

その後、このライブの件は島中及び学院内の掲示板にも大々的に張り出されて告知され、間もなく学院内はおろか島中がこのライブの話題一色になっていったのであった。
そして、とある夜
トントン……。ドアをノックする音が。
「はい、どうぞ」
「夜遅くごめんね、孝平くん」
「別にいいけど、どうしたんだ? 陽菜」
「ライブに出るアーティストのCDだけどどれか持ってるのある?」
「あぁ、何枚かあるけど。ちょっとまって」
俺はラックの中から数枚のCDを持ってきて陽菜に渡した。
「ありがとう。ダビングして返すね。おやすみ」
「あぁ、おやすみ」
陽菜が部屋を出て行ったその後、窓の方から物音が。
「こーへーこーへー!! CD!CD!……CD貸して!!!」
「何ですか? そんなに慌てて。出演アーティストのCDだったらたった今、陽菜が全部持って行きましたよ」
「あっちゃ~~~~!! タッチの差か……。お~~~い!! ひ~なちゃ~~~~ん!!」
かなでさんは慌ててハシゴを上って帰っていった。
ったく、まだ日があるのに何慌ててるんだろう? ……相変わらず忙しい人だ。
プルルルル……
今度は電話か……。
表示を見ると“瑛里華”と書いてあった。
「もしもし、もしかしてCDか?」
「え? ……よく分かったわね」
「今、先客が二人も来たからな」
「今は誰のところにあるの?」
「たぶんまだ陽菜のところだろうな」
「ありがとう。じゃぁね」ブツッ
瑛里華も何焦ってるんだ? それにしても、う~~~ん……CD、帰ってくるかな?


そして一気に時は流れてイベント前日。
心配していたCDは無事瑛里華が責任を持って返してくれたので俺も無事予習済みである。
俺達生徒会役員は文化祭の準備があるにもかかわらずそれは後日頑張って挽回するということで結局明日は休業ということになった。
その夜のお茶会では、瑛里華がうずうずしながら
「あ~~~!!!明日は何着て行こうかな~?!! やっぱりこういう時だからいっそのこと派手目にいった方がいいかな?」
「派手ってどこまでやるつもりだよ?」
「え? 派手といったら派手よ」
「よく分からん……」
「そういう孝平はどういうカッコするつもりよ?」
「いや、俺は普通に外出着で行くけど」
「孝平くんもせっかくなんだから思いっきりお洒落しなきゃ」
「よし!! ここはお姉ちゃんにまかせなさい!! こーへーをコーディネートしてあげよう!! コーディネートは……」
かなでさんが続きを言う前に俺は
「まさか1世紀前のギャグを言うつもりじゃないでしょうね?」
「うぅぅ……こーへーのいけず~~~」


当日
「そろそろ時間だな。支度して集合場所へ・・・と」
俺はとりあえずジーンズに上は俺が持っている中から一番それっぽいと思われるTシャツを着た。
「まぁとりあえずこんなものかな? 瑛里華やかなでさんや司はともかく幾らなんでも陽菜や白ちゃんはそんな派手な格好はしないだろう」
手早く身支度を整えて集合場所へ行った。
寮の玄関では目的が同じヤツが多数いるのかみんなゾロゾロと出かけている。
「へ~~~、結構いるんだな。そう言えば、今夜はこれがあるからか知らんが今日は門限も遅くなってるしな」
「コラ!! こーへー、遅いぞ!!」
「時間丁度だと思うんですけど……って、何だ? その格好は??!! またエライ気合入ってるな」
「そりゃあもう。それに今日は派手にいく……って言ったじゃない?」
「確かに言ってたけど……派手にも程があるだろ? って言うかどっからそんなの買ってきたんだよ?」
「だーかーらー、せっかくのロックコンサートなんだからみんな派手にキメてるんだぞ!! こーへーが一番大人しいくらいじゃんか!!」
一応それなりの格好をしたつもりではあるんだけど、よく見たら普段は一番女の子らしいと思われるはずの陽菜や白ちゃんも、カワイイけどそれっぽい服ににワンポイントでスタッド付きのアクセサリーや片方だけストッキングを付けてたりするし、瑛里華やかなでさんに至っては黒のレザーのミニスカートに片方だけの網タイツ、上は何だかサイケデリックな模様のシャツで、しかもヘソ出しとか。おまけに手には黒いレザーの手袋……。
それから司は……まぁ、思ったとおりか。
「驚いたな……しっかし白ちゃん、こんな格好をするのをよく東儀先輩が許してくれたな……」
「はい、たぶん今後することがないからでしょうか? 『これも経験だ』と言って案外すぐに許してくれました」
それにしてもあの由緒正しき東儀家にもこんな派手な服があったのか? と思うと何だか笑いが込み上げてきそうだった
「こういう普段は着ない服を着ると気分も変わるよね。何だかちょっぴり不良っぽい感じでワクワクするよね」
あのな、こんなカワイイ格好の不良はいないって……。
「う~~~~~ん、やっぱり一人だけ浮いてるわね。ちょっと待ってなさい」
瑛里華が難しい顔で俺をジ~~~っと見ながらそう言って突然走って行った。俺はキョトンとして
「ん?何だ??」
しばらくして帰ってきた瑛里華の手にはスタッド付きのアクセサリーが。
「いいよ、俺は・・・」
「いいから付けなさい!! 孝平が一番大人しい格好なんだからとりあえずこれくらいはしないと!!」
この人も一度言い出したら絶対後には引かないのを知っているから仕方なく諦めてつけることにした。
「お!! いい感じじゃん! こーへー」
「てか何でこんなの持ってるんだよ?」
「いいじゃない。それにこれをつけて殴れば破壊力も増すでしょうし!!」
一瞬瑛里華の目の色が変わった気がした。
「物騒な事言わないでくれ。誰を殴るつもりだよ?」
「え?そりゃもう……って、冗談に決まってるじゃない!! さ、レッツゴー!!」
まぁ、どっちにしてもたぶん俺じゃないことだけは確かだよな……。


会場に着いて辺りを見回すと既に物凄い人の数と出店の数である。
「それにしても会場の広さも半端じゃないけどそれよりもこりゃ関係者も含めてすごい人の数だな」
「うん、そうだよね。こんな大きなイベントなんてたぶんこの島始まって以来なんじゃないかな? 少なくとも私達は経験ないよね」
だが、それ以上に驚いたのが今回のライブは入場時の混乱防止のためにチケットに番号がふられており、この番号の順番に入場する……わけなのだが俺たちの順番はというと、どういうわけか1番から始まる連番だった。つまり並び列の一番先頭である。さすがにこれはあまりにも巧くいき過ぎている感じがしたので
「瑛里華、これって……もしかして会長の力?」
「う~~~ん、どうかな? まぁ、兄さんが調達してくれたから案外ありえるかもしれないわね」
何とも恐るべし千堂伊織の力……。
「どっちにしても会長には後でお礼を言っておかないといけないな。もしかしてどこかにいるんじゃないかな?」
「たぶんね。もっとも兄さんの場合は顔パスで入って特別席辺りで見てるでしょうね」
「ははは、やはりさすがは会長だ」
いずれにしてもお陰で(?)これは最前をキープするチャンスが出てきたわけだ。
「だから慌てることもないしまだ時間もあるから先ずは腹ごしらえをしなきゃ」
「『腹が減っては戦はできん!』だよね」
俺達は色んな出店で美味しそうなものを見繕って買うと会場の片隅で食べることにした。
そして腹ごしらえを終えた俺達はチケットに表示されている順番に従って並ぶ

さて、もうすぐ開場時間になる。
俺の目の前では突撃副会長の瑛里華と特攻隊長の(?)かなでさんが最前ド真ん中を確保するべく虎視眈々と目を輝かせている。
とりあえず場所取りはこの二人に任せれば大丈夫だろう。
「さぁ、せっかくだから今日は目一杯楽しまないといけないわね。孝平と白も今日だけは生徒会の激務は忘れていい汗かくわよ!!」
「たぶん一番忘れて張り切っているのは瑛里華だぞ」
「うるさいわね! 私は仕事をする時は仕事を、遊ぶ時は仕事は忘れて思いっきり遊ぶ……を心がけているのよ」
「ははは、なるほど……」
まぁ、確かに言う通りやることはしっかりやってるから返す言葉はない。

そして、開場時間になって入場が始まった。
特に瑛里華とかなでさんは張り切って
「さぁ、入場したら走るわよ。ここまできたら最前ド真中を狙うからね」
「あ、やっぱり?」
入場と同時にダッシュする瑛里華とかなでさん。吸血鬼の本領を発揮してしまわないかと内心ヒヤヒヤしていたが、一応その辺はキチンとわきまえているみたいだ。
「ほ~~~ら、早く来なさいよ~~~!!」
一早く好ポジションをキープした瑛里華が叫んでいる。
ったく、初めてだからなのかよっぽど楽しみなんだな。

次第に客席も埋まってきた。もうすぐ祭りが始まる。段々と皆のボルテージも上がってきたみたいだ。
よし!! それじゃ今日は瑛里華の言う通り思いっきり楽しもう!! いい汗をかこう!!

開演時間になって一斉にステージのライトに灯が入り、無数の花火が打ち上げられ、スピーカーからはオープニングSEの大音響が響き始めた。
そして……珠津島始まって以来の大規模なライブが今始まった。





あとがき……みたいなの
このSSは丁度1年前にある程度書いていたんですけど、結局その続きが思いつかない間に夏が終わってしまったのでそのままお蔵入りになっていたのをどうにか続きを書いて無理矢理的に一応完成させた(?)モノです(^^;
正直なんかもうちょっと巧く書ければとは思っているんですけど……。
ちなみに……タイトルは某有名アイドルグループの曲名からとりました。



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文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。