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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

オリジナルSS  『二人っきりなら』

マジで寒くなりました。なのでタンスから長袖の服を引っ張り出しました。
ったく、こんな時期から長袖を着る事になるとは思いませんでしたね。

それと今日は雨が降っていたのも寒くなった一因でしょうね。
まぁそのお陰で今日の今日は出かける気にならなかったんですけど、それがヒントになってこのSSが出来たということもあるんですけど。


というわけで

TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
もっともいおりんも何度学校に行ったからっていつまでも印象に残っている人というのは少ないでしょうね。



オリジナルSS 『二人っきりなら』


「……当てが外れたな」
アパートの窓から外を見ながら俺は一人呟いていた。
今日は休みなので気分転換も兼ねていろいろと買い物に出かけようと思っていたのだが、どういうわけか朝から大雨で出かける気が失せた。
とはいっても別に今日今すぐ必要と言う物ではないので傘を差してまで出かける必要もない。
「あ~~ぁ、今日は止めた止めた。明日でもいいや」
もう諦めて寝転がりテレビのスイッチを入れる。
「土曜日とはいってもこの時間にテレビをつけるのももしかして久しぶりかな?」
と言いながらあちこちチャンネルを回すがこういう日に限ってドコも大して面白いと思える番組はやってない。
グルメ番組は金貰っていいモノ食ってるヤツを見てると無性に腹立ってくるし……貧乏人の悲しい性なのかもな。
国営放送は偉そうなオッサンが何やら訳分からんことをくっちゃべってる。もっとも間接的には俺たちにも関係ある事柄かもしれんが、少なくとも今の俺には考えてまで理解しようなんて気持ちは更々ない。
お笑い番組もやっていたが……コイツ等どこの5流芸人だ? 3流以下で全く笑えん……。って言うか少なくともこんなヤツ等のつまらん話を漫才などと呼ぶな!! 『漫才』と言う言葉に謝れ!! そもそもこんな笑えん番組をお笑い番組って呼んでいいのか?
とまぁ一人でテレビに向かって訳分からんツッコミを入れてる自分が妙にアホらしくなってきた。

仕方なく一人でゲームをしていたが、これもいい加減飽きてきた。
「そろそろ新しいゲームを仕入れないとな~~。ん? もう昼か? メシでも食うかな」
俺はのそのそと立ち上がると台所に向かった。
とはいうものの特に運動をしているわけじゃないからそれ程腹減っているわけではない。
「作るのも面倒だし何かないかな~~?」
というわけで棚の中を探って取り出したのは買い置きのカップラーメン。
「ま、とりあえずこれでいいか。もっともアイツがいりゃ運がよけりゃ気を利かせて何か作ってくれたりするんだが……」
ポットのお湯を入れて蓋をして3分待つ。

……3分後
「さて出来たみたいだな」
蓋を取って麺を一口食べた瞬間……
「おい~~~~す!! 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~~~ン!! 大輔、生きてる~? あなたのカワイイカワイイ恋人美紀ちゃんの参上ですよ~~」
いきなり玄関から天と地をひっくり返す声がした。この突然の出来事で口に入れた麺をそのまま飲み込んでしまった俺は
「ゴホッゴホッ……」
思いっきりむせかえって咳き込んでいる俺に
「あらら……死にかけてるの? 大丈夫だよ。その時はちゃんと私が看取ってあげるから」
この一大事にコイツは能天気な顔をでこんなコトを言いながら面白そうに俺の背中をバシバシ叩いている。
「ふぅ……」
「お? 生き返った? 命の恩人に感謝しなさいよ。私が来なかったらどうなってたことか」
「……こんなコトになったのは誰のせいだよ?」
「にゃはは~~。さぁ~て、誰のせいでしょうね~?」
コイツすっとぼけやがって……
「それに“呼ばれて飛び出て……”は何なんだよ? 俺は呼んだ覚えはないぞ」
「あれ~~~、おっかし~な~~。絶対に私を呼んだでしょ? ん? ん? 私は全部分かってるんだぞ!!」
コイツ、エスパーかよ?
「で、何食べてたの? ん? こ……これは!! この前発売になったばかりの新製品ではないですか!! ちょっと~~~、大輔はこんな大事なのを私に黙って一人占めして食べようなんてイケナイ事を考えていたのかね~?」
美紀は怪しげな流し目で俺を見つめる。
別に悪い事していたわけじゃないだろ? 俺はただカップ麺を食べてただけなのになんでそこまで言われないといけないんだ?
「それにしても余りにもタイミングがよすぎないか? それとも匂いでも嗅ぎつけたのか?」
「こら! 人を犬と一緒にしないの。それにさっき言ったでしょ? 私には大輔が何してるか何考えているかが全部分かるんだよ。というわけで私に黙ってイケナイ事していた大輔には罰を与えま~す」
「な……なんだよ?!」
美紀はニコッと笑って
「それ、食べさせて。あ~~~ん」
まるで雛が親鳥に餌をねだるみたいに口を開けた。
「はぁ~~~?」
「だから早く~~~。あ~~~ん」
「わ……分かったよ」
俺は仕方なく箸で麺をつまむと美紀の口元に持っていった。
チュルチュル
「う~~~ん、さすが新製品。なかなか美味なんじゃないの? それじゃちょっとそれを貸しなさい」
と言って美紀は俺から箸とカップ麺をぶん取る。
「お……おい、俺の昼飯を取るなよ」
「別に取ったりしないよ。さっきのお返しだよ。はい、あ~~~ん」
ちょっと待て……これは強烈だぞ。目の前でこうしてあからさまにやられると……。
「ん~~~? な~~に恥ずかしがってるのさ~? ココには二人しかいないのに」
そりゃそうだ。いたら怖い。だが、それとこれとは話が別だろ?
「早く口を開けなさい。ほら、あ~~~~ん、って分かった! もしかして口移しの方がいいんだね。そっかそっか」
絶対に違う!! そんな事やられたら敵わんと思った俺は
「……分かったよ、やりゃいいんだろ? やりゃ」
仕方なく口を開ける。
「そうそう。最初からそうすればいいんだよ。はい、どうぞ~」
麺を口に入れられた。
「美味しいでしょ~~」
この“あ~~~ん攻撃”が強烈過ぎて味なんて分からん……。
「うん、言わなくても分かってるよ。美味しそうな顔をしてるもん。それじゃ交代」
ってなアホなやり取りをやっているうちに段々中身が冷めてきて麺がのびてしまった。


そのあとは二人でゲームしたりDVDを見たりして結構時間をつぶすことができた。
対戦ゲームでは興奮しすぎたのか負けようものならいきなり後から俺の首を絞めてくる。
「この~~~!! 私に勝ちやがって!!」
もっとも美紀からするとただ単にじゃれているだけなので、そんなに力を入れて締め上げるわけじゃないから苦しくないんだが、それよりも勘弁して欲しいのが……コイツ絶対に面白がってやってるな。
「あのな、胸を押し付けるな!!」
「私の胸、柔らかいでしょ? オリャオリャ~~~!!」
面白がって更に強く押し付けてきやがった。
二人とも薄着なもんだから柔らかい感触がモロに背中に伝わる。
「どう? 癒された? それともある一箇所が元気になっちゃった?」
このヤロ……
まぁ、美紀の楽しそうな顔を見てると俺も悪い気はしないし退屈しのぎにはなったからその点は感謝かな。


「さて、そろそろ夕ご飯をつくろうかな? お腹減ったでしょ?」
「あ? あぁ、そうだな。だけど作ってくれるのか?」
「うん、そのつもりで材料もちゃんと買ってきてるからね」
「準備いいな」
「私の段取りはいつも完璧だからね。それにこんなカワイイ彼女に美味しいご飯を作ってもらえるんだから最敬礼で感謝しなさいよ」
「はいはい、いつも感謝しております」
「よろしい!! それじゃあ準備っと」
美紀はバッグからエプロンを取り出すといきなり服を脱ぎ始めた。
「ちょ……ちょっと待て~~~!!! いきなり何するんだ?!!」
「え? 彼氏と二人きりのときは『裸エプロン』が普通なんでしょ?」
ケロッとした顔で普通に何の抵抗もなく言いやがる。コイツどこでそんな余計な知識を仕入れてきたんだよ? ってかそれよりも
「絶対に普通じゃない。脱がんでいいから普通にエプロンをつけろ!!」
「にゃはは~~~、恥ずかしがってる~~~。ホントは見たいんでしょ? 遠慮しなくてもいいのに~~」
後ろを向いて俺に向けてぴょこっとお尻を突き出してきた。
今日の美紀はミニスカート穿いてるものだから中が見える寸前だ!
もう俺は顔を伏せて恥ずかしさを隠すので精一杯だ。
「た……頼むから普通に着てくれ……」
「ちぇ~~~、つまんないの~~~」
「そ……そういう問題じゃないだろ?」
「じゃ何の問題?」
「何でもいい!! で、何作ってくれるんだ?」
「ん? カレーだよ。カレーだったら多めに作っとけば明日も暖めなおしてすぐに食べれるでしょ?」
「あぁ、いつもすまないな」
「そうそう、そういう感謝の気持ちが大事だよ」
ほとんど口には出さないが正直言うと美紀には凄く感謝している。ただ口に出してその言葉を言うのが照れくさいんだ。

美紀はテキパキと手際よく調理していく。
以前から何かと作って食わせてくれたんだが、確かに美紀の料理の腕前は抜群である。
「よし、あとはもう少し火を通して出来上がり、っと」
「ご苦労様。楽しみだな」
「出来るまでもう少しイチャイチャできるね」
「そういう問題か?」
俺の横にちょこんと座った美紀は
「ん~~~と……あれ入れたしこれも入れた……あと忘れ物は~、あ~~~~!!! しまった~~~!!」
「何だ何だ?!!」
「物凄く大事なものを入れ忘れた!!あれを忘れたら絶対美味しくならないよ!!」
と叫びながら台所へとんでいった。気になった俺もその後を追った。
「で、何を忘れたんだ?」
と聞くと美紀は鍋の蓋を開けて
「愛情!」
ドテッ!!
俺は思いっきりコケた。
「こら~~~~!! 心配して損した……」
「だって~~~、この“愛情”がカレーにとっては一番のスパイスなんだよ。だけど……この“愛情”っていうスパイスをいれるのは大輔が食べてくれる時だけなんだからね」
ったく時としてこんなことを言ってくれるから俺は美紀から離れる事ができないんだよな……。
「さってと、できたよ~~。私の愛がたっぷりこもったカレーが……って、何て顔をしてるの?」
「あ……すまんすまん。美紀の優しさに感激して我を忘れてたんだよ」
「この~~~!! 柄にもないセリフを言うんじゃないの!! さあさあ、食べるからさっさと手伝って!!」
「は~~~い」

「それじゃいただきま~~す」
「いただいてくださ~~い」
「お!! こりゃウマイ!! さすがカレーだけは天下一品だな」
「何よ、その『カレーだけ』っていうのは……。でも大輔がそんなに美味しそうにガツガツ食べてくれるのが何より一番うれしいな」
美紀はご満悦の表情で俺の食べている顔を眺めるのだった。

「おかわり!!」
「は~~~い、あ・な・た~~」
うぅ……、どうやら俺は美紀には絶対に勝てないらしい。





あとがき……みたいなの
初のオリジナルであります。というか最初はいつもの通り『FA』や『よあけな』に合わせようとして書いていたんですが、段々とどのキャラにも似付かなくなってしまったのでいっそのことオリジナルの話で行こうということで結局こうなりました。
まぁ似たようなネタはいっぱいあるでしょうけどね(^^;



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。