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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『イライラ克服大作戦』

なんか昨日はオーガスト関連のイベントがあったということで、参加されたみなさんお疲れ様でした。
自分の場合はなんせ遠い場所ですのでそういうのに参加できるのはいつのことやら。
まぁ、できれば一度くらいは行ってみたいものですね。


というわけで

朝霧さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
確かに書いていて楽しかったですね。
気分も乗ってどんどんネタが出てきた気がしました。





FORTUNE ARTERIAL SS 『イライラ克服大作戦』


「頭冷やしてきなさ~~~い!!」
ドカッ!!
また今日も瑛里華の怒りが爆発、回し蹴りをモロに喰らった会長は宙を舞った。
そして次の瞬間……
ガッシャーン!!
締められていた窓ガラスをブチ破り、そのまま会長は飛んでいった。

「はぁ……はぁ……もう、どうして兄さんはいつもいつもそうなの?」
まだ瑛里華の怒りは収まる気配がない。今の状態では俺が何を言ってもムダだ。ヘタをすると会長の二の舞になりかねない。
すると天の助けか、「……瑛里華」
「何? 征一郎さん」
東儀先輩は会長が突っ込んで粉々に破壊された窓を動かしながら
「いつかは言わねばとは思っていたのだが、瑛里華……今年度に入ってお前が同じコトをやって割ったガラスはこれで何枚目になるのか分かっているのか? 確かに伊織の言い方にも問題はあると思うが、言葉で言うだけでは特に実害にはならない。だが割れたガラスを入れ替えるのはタダではない。つまり実害を被っているわけだ」
「あ……え?……だ……だけど」
さすが東儀先輩の言葉は瑛里華にとっては一番堪えるみたいだ。
「それにガラスだけではない。窓枠そのものから替えないといけないから更に出費もかさむ。これを見てみろ」
東儀先輩は一枚の紙を瑛里華に見せた。
それを見た瑛里華の顔が一瞬にして蒼ざめた。察するに多分請求書をまとめたものだろう。
とは言うものの瑛里華もまだ完全に釈然としていないのか
「わ……分かってるわよ……だけど、兄さんがいけないのよ!! 兄さんが余計なことを言うから……」
「だから何でそこで手を出す必要があるんだ? 何のために口があるんだ? 瑛里華も子供ではないんだからそこは話し合いで決着をつけることを考えるべきなんじゃないのか?」
東儀先輩にそこまで言われるといくら強気の瑛里華ももうタジタジである。
「そ……そうね。……ごめんなさい」
肩を落としてシュンとする瑛里華。
「今までやったのは仕方ないからこれから気をつければいいじゃないか」
「そ……そうね。分かったわ、孝平」
単純なのか常に前向きだからなのかとりあえず元気は出たようだ。

するといつの間に戻ってきたのか会長が
「そうだぞ、暴力はいかん!! お前は口が出る前に手が出るからいけないんだ」
うわ!! 会長……また焚き付けないでくださいよ!!
「よし!! 今日は『瑛里華のイライラ克服大作戦』と行こうじゃないか!!」
「……兄さん」
ほら……そんなコト言うもんだからまた瑛里華のこめかみがピクピクしてきた。
「瑛里華……だからここはガマンして……」
「わ……分かってるから余計な事言わないで!!」
「瑛里華先輩……こ……怖いです……」
瑛里華の表情に白ちゃんはもう完全に怯えてしまっている。
だが会長は余裕の顔で
「ホラホラ瑛里華、それがいけないんだぞ。怒りを鎮めて」
「うぅ~~~……」
瑛里華は今にも会長を殴り飛ばさんばかりに拳を握り締めてプルプル震わせている。
「だから少々のことで怒ったらダメって言ってるじゃないか」
会長は相変わらず飄々とした顔。
「そ……そうよね。こ……このくらいのことで……怒っちゃ……ダメよね……」
無理をして笑顔を作る瑛里華。だがその笑顔も完全に引きつっているのが丸分かりである。
するといつの間にか白ちゃんが
「え……瑛里華先輩、こ……これ……れれれ礼拝堂で育てているラ……ラララベンダーです……。イライラしたときとかにいいと言われていますからも……持ってきました……」
「あ~~~ら、白 ありがとう。う~~~ん、いい香りね~~~」
おい……セリフはともかくまだ顔が引きつっているぞ。現に瑛里華の顔を見た白ちゃんがジリジリと後退りしてるじゃないか。
「ん? 白~~。何怖がってるのかしら~~?」
「……え? あ……そ……そそそその……」
白ちゃんはまるで紅瀬さんに見つめられた雪丸みたいに完全に怯えている。
まぁ、さすがに食われる事はないと思うけど。
「いや~~~、さっすが白ちゃんはよく気がつくんだね~~。瑛里華もそういうところは見習わないといけないぞ。同じ妹でもエライ違いだ」
また会長はそんな火に油どころか火薬を注ぐ事を言う……。
「す・み・ま・せ・ん・ね……気の利かない妹で!!」
うわっ!! もう怒りの炎は燃え盛っているよ。このまま火事になるくらい……
「はいはい瑛里華、怒っちゃダメダメ!!」
「うぅぅぅぅ……」
今の瑛里華は会長に殴りかかるどころか飛び掛って噛み付かんばかりである。

「え……瑛里華先輩……ハ……ハハハーブティーを……ど……どどどどうぞ……」
ナイスタイミングというのであろうか白ちゃんがお茶を入れてきてくれた。
「あぁ、ありがとう白ちゃん。とりあえず休憩にしましょう」
「ありがとう……白」
おいおい、白ちゃんには何の罪もないのにそんな恐ろしい顔して礼を言わなくてもいいじゃないか。
白ちゃんがみんなの前にカップを置いていくのだが微かにカップがカタカタ音を立てている。
やっぱりまだ怯えているのだろうか? そりゃ確かに怖いだろうな。
「あ~~~、やっぱり白の入れてくれるお茶は美味しいわね~~」
見た目では平静を装ってはいる感じではあるが、瑛里華の持つカップからもカタカタと音がする。もっともこっちはさっきの白ちゃんとは全く違う理由なんだが。


その後も生徒会の業務を続けながらも瑛里華は更に調子に乗った会長から執拗な口撃を受け続け、そしてそれをひたすら耐え続けた。
窓ガラスの代わりに鉛筆やボールペンが何本か犠牲になるかと思ったが、瑛里華は頑張って耐えていた。
もっともこれも最初に東儀先輩から言われた一言が効いているのだろう。
これがもし、俺が言ってたらたぶん効き目はなかったのかもしれない。
その証拠に話しかけた時の反応は最悪だった。
一応ニコッとはしていたもののその笑顔がメチャクチャ怖い。
白ちゃんも今日は最後まで怯えており、もし俺や東儀先輩がいなかったら恐怖と緊迫した空気に耐え切れず、まっしぐらに礼拝堂に逃げ込んでいたかもしれない。

そして、恐怖の一日がやっと終り
「さて、今日は切り上げてそろそろ帰ろうか」
「そ……そうね……」
「それにしても瑛里華も今日一日よくガマンしたな」
「えぇ……当然でしょ?! 私はやるときはやるから……」

玄関を開けてみんなで外に出た。すると
「うふふふ……兄さん、私はさっき“やるときはやる”って言ったわね?」
瑛里華の目の色が変わる。
「ど……どうしたんだ? 瑛里華」
「ターゲットの背後直線上に障害物なし……」
瑛里華はユラリと会長の前に立つと
「エネルギー充填完了……」
「う……やば……」
「星になりなさ~~~~い!!!!」
危険を察した会長は逃げようとしたが、瑛里華の怒りがこもったパワーとスピードは会長のそれを遥かに上回ったのか
ドカッ!!!
「これじゃあ意味ないじゃないか~~~~~~!!!」
悲痛な叫び声を残して会長は飛んでいった。
「え……瑛里華……もしかして……」
「うん、この瞬間を待っていたのよ。あ~~~~スッキリした~~~」
「この瞬間……って」
瑛里華はストレスも何もかも完全に吹っ飛んだような本当にスッキリした顔で
「だって中でぶっ飛ばしちゃうとまた窓を壊しちゃうからマズイでしょ? だからみんなで外に出るこの瞬間を待っていたのよ。それも飛ばす方向に障害物がないのを確認してね。ほら、兄さんが飛んでいった方は山だから何もないでしょ?」
「結局こういうことになってしまうわけか……」
東儀先輩もそれ以上は言葉がない。

う~~~~ん、瑛里華の場合はやはり怒らせないのが一番いいのだろうか?




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