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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『日々これ学習』

シルバーウィークとかいうのが近づきました……が、個人的にはあまり関係なさそう。
というのはどーでもいいんですけどね。


というわけで


早坂さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
・夏は冷房をかけているから窓を閉めていますから……ということにしておいてください(汗)
・確かにバカップルですね。もっともバカップルというのは結構書きやすい気もしますので
・いおりんくらい生きていると相当な数の女性を見てきているでしょうけど、だからと言って本当に好きになれる女性はそんなにいないでしょうね。


マクさんSS 『ASE
まったく……浩樹は麻巳をからかって遊んでいるだけなのやら、本当にダラけているのやら。
麻巳の頭に血が上れば上るほど浩樹は調子に乗ってしまうという漫才みたいな展開がまたいいですね。
それにしてもこういうのもバカップルっていうんでしょうね。後輩も段々相手するのがアホらしくなってきたりして(^^



夜明け前より瑠璃色な SS 『日々これ学習』


月と地球の両国から祝福されて俺達は結ばれ、その後ライオネス国王の退位に伴ってフィーナが即位し俺もフィーナの側近として政治の表舞台に出ることになった。
それにしても王宮の仕事というのは思っていた以上に毎日がハードな一日ではあるのだが、それよりもフィーナと二人で過ごす毎日が物凄く充実しているので全く辛いという思いはない。

そんななかで最近フィーナが熱心にある種の雑誌をよく見るようになった。
月はともかく地球からも取り寄せているので部屋には山積みになってしまっているが、公務の合間とか寝る前とかの空き時間を使って一冊一冊食い入るように読んでいる。
どういうことかと言うと……


先日のことだ。
普段は少々体調が悪くても絶対に弱音などはかないフィーナなのだが
「どうも最近体調がおかしいのよ。寝たら治るかと思ったんだけど、あまりにも続くのよね」
「う~~ん、それでなくてもフィーナは頑張り屋なんだからムリをするなよ」
「えぇ、優しいのね 達哉は。だけど私が思うにどうも病気とかそういうのじゃないと思うの」
「どっちにしろ一刻も早くドクターにみてもらわないとフィーナは女王であると同時にこの国の希望でもあるんだからもしも何かあろうものなら……。ミア、すまないけど大至急ドクターに連絡して検査してもらうよう取り計らってもらえないか?」
「はい、わかりました。大至急!!」
ミアは端末を取り出すと医務室に連絡を入れた。
「ちょ……ちょっと、そんな大袈裟にしなくても……」
「いや、こういうことは早めにしておかないと。仕事のフォローなら俺ができることはいくらでもやってやるから」
「そうね。ありがとう。確かに業務とかに支障をきたすといけないし、国民に心配をかけるわけにはいかないわね。それに……」
フィーナはイタズラっぽくニコッとしながら
「な……何だ?」
「ウフッ、もし倒れちゃったら達哉とイチャイチャできないしね」
「は……ははは」
「あら? 達哉、まるで菜月みたいに一瞬で真っ赤になったわ。うふふ」
「そ……そりゃ、まぁ……そんなこと言われりゃ……」
相変わらずイタズラ好きの困った女王様だ。

というわけでフィーナは早速医師の精密検査を受けたのだが……
「で、どうなんですか?」
ドクターはニッコリと笑うと
「フィーナ様、おめでとうございます」
俺達は『??』という顔をしながら
「え?? どういう……」
「御懐妊でございますよ」
二人で顔を見合わせると
「えぇ~~~!!!!!」
改めて言われるとビックリだ。
「フィーナ様!! おめでとうございます!!」
「おめでとうございます」
後からミアとカレンさんの声がする。
するとフィーナはうっすら涙を浮かべてお腹を撫でながら
「みんなありがとう。それにしても嬉しいけど何だか不思議ね。……私のお腹の中に達哉の……達哉との子がいるなんて……」


その後、カレンさんの指示段取りによって緊急特別会見が行われ、先ずはフィーナの代理として政府関係者の口からフィーナ懐妊のニュースが全世界に発表されることとなり、月と地球両者の全報道機関は一面トップでこのニュースを報道した。
その夜、テレビをつけると
「わ~~~~、どこのチャンネルも私達のコトばかりね」
「そりゃそうだろうな。なんといっても月と地球を結びつける架け橋となっている栄光ある女王様の跡継ぎができたということなんだから」
「そんな大袈裟なことじゃないでしょ? 達哉と私の愛の結晶を授かることができたということじゃない」
「確かにそうですが、フィーナ様……おそらく民はそう思ってはいないかと」
「えぇ、わかってるわ。残念だけどカレンの言う通りでしょうね。普通の夫婦の子供……じゃなくてどうしても王家の跡継ぎとして見るでしょうから。それはそうと早いうちに私自身の口から正式にこの事を発表しないといけないわね」
「そうですね。いずれにしましてもフィーナ様の体調もあるでしょうから早めに公式会見の準備を致します」
「頼んだわ、カレン」

こうしてフィーナは自ら会見の場に出て自らの妊娠を発表した。
もちろん国民は聡明な女王の跡継ぎに次々に歓声を上げたのだった。
『フィーナ様!! おめでとうございまーす!!』
『バンザーイ!! バンザーイ!!』



「いや~~~、それにしてもこの騒ぎようは凄いな」
「やはりそれだけ期待されてるんですよ」
「ですが巷では生まれてくる子が男か女か……といった賭けも行われているということですが、いかが致しましょうか?」
「悪質でも無い限り特別取り締まる必要はないと思うわ。これを話題にして仲間で盛り上がるという程度のことであれば。それよりも……」
「はい?」
「生まれてくる子は是非私が自ら育てたいのよ。確かに忙しい時には仕方が無いんだけど、できるだけ人に任せきりではなくて私の……いえ、私達夫婦の手でね」
「そうだな。普通の親だったらそれが当り前だし。よし!! 俺もできる限り手伝うよ」
「ありがとう。達哉」
「ちょ……ちょっとフィーナ様!! 王宮には乳母もメイドもいますからその辺りはお任せしてもよろしいかと思いますが……」
「もちろん業務を疎かにして……とまでは言いません。私は親として当然のことを言ってると思っているけど」
「は……はぁ」
フィーナのあの目は完全に本気だ。ああいう目をされるとさすがのカレンさんでも逆らえない。もっとも有言実行のフィーナだからあそこまで断言されるとカレンさんも言葉は無いな
「かしこまりました。それでは差し当たって育児雑誌とかを取り寄せるところから始めましょうか?」
「えぇ、ごめんだけどお願いするわ」
「それでは早速手配を致しますので失礼します」
「あ、俺もちょっと用があるんで出てくるよ」
「えぇ、いってらっしゃい」

カレンさんと一緒に部屋を出た俺は
「カレンさん、何だか楽しそうですね?」
「やはりわかりますか?」
「えぇ、凄く」
「何だかよく分かりませんが、まるで自分のコトのように私も凄く嬉しいんですよ。これから別の仕事でも忙しくなりそうですね。今は本の手配だけですけど、そのうち今度は胎児教育とかの準備もしないといけないかもしれないですね」
そんなコトを言っているカレンさんの表情はやはり嬉しそうだ。だからというわけではないのだが、ちょっとイタズラ心が出た俺は
「ははは、そのうちカレンさん自身にも必要になるでしょうしね」
「な……!!!」
カレンさんがこういう話には弱いのを知ってて言ってみたのだが、瞬間沸騰で顔を真っ赤にして
「達哉さん、……そういう冗談は……止めてください!!」
「ははは、すみません。でも全く冗談というわけでもないんですけどね」
「こ……こんな男勝りの女を好きになってくれる男性なんてこの世にいませんよ……」
そんなことはないと思うけどな……ま、いいか。
「ははは、それでは……失礼します……」


カレンさんの手配により翌日からフィーナのもとには様々な育児雑誌が届けられることになった。
それからというものフィーナの手には常に何らかの育児雑誌があり、僅かでも時間ができるとすぐに本を開いて熱心に読んでいる。
執務室でも休憩時間になると時間を惜しむように本を開いて読んでいるし……。
更には育児の経験者ということでミアのお母さんのクララさんにも頻繁に連絡をとっていろいろ相談するようになった。
ミアから聞いた話によるとクララさんもフィーナが自分の手で自分の子供を育てることに大いに賛成しており、自分の持っている知識を与えるかのごとくいろんなコトを教えているらしい。

それにしても届けられた本は半端無い量である。
俺も時々読むのだが、その度に頭が痛くなってくる。もっともイヤというわけではないんだが、さすがにこんなにたくさん読んでいると仮に好きな分野であったとしてもいい加減ウンザリという気持ちだ。もっともこんなコトをフィーナには間違って言えないが。
だけどフィーナはまるでスポンジが水を吸い込むかの如く、こうした大量の雑誌から次々に新しい知識を仕入れていった。
「それにしても本を読んでいるときのフィーナって本当に楽しそうだな」
「えぇ、それに新しい知識を得るのは凄く面白いしね。いろいろ発見もあるし、それにこの子のためになることだったら何でもやってみたいしね」
とは言うがだからと言ってフィーナは他人の領分に首を突っ込むようなことはしない。
例えば料理。普通だったらお腹の子の為にと言って毎日の料理をチェックしたりするところだが、スタッフを信頼しているからか特別文句をつけたりしていない。もっとも俺が見た限りではそれなりに体にいいと思われる献立が出てくるから問題はないんだが。たぶんこの辺りはクララさんやミアから厨房に対して細かい指示が出ているのだろう。

それにしても改めてフィーナには敵わないと思えた時というのが、本を見ていてもここぞというトコで俺を呼ぶのだ。
顔に出したつもりはないんだが、俺が退屈そうな顔をしていたように見えたからか
「達哉、ちょっとこれ見てくれるかしら?」
「ん? なんだ?」
俺が本を覗き込むと
「ねぇ、この服カワイイと思わない?」
「ふ~~~む、さすがフィーナだな。いいセンスしてるな」
「うふふ、おだてないで。あとこれなんてどうかしら?」
「うん、いいよいいよ。カワイイと思うぞ」
「でしょ? あ~~~、楽しみよね。私と達哉とその間にこの子がこの服を着て一緒に歩くなんて」
ということを言っているフィーナの顔は『これでもか!!』 と言わんばかりの笑顔である。
フィーナも段々と母親の自覚が芽生えてきているのか、顔つきが母の顔になってきている気がする。
もっとも王家の子である以上は普通の生活というのはなかなかできないかもしれないけど、フィーナならきっと子供に寂しい思いをさせるようなことはしないだろう。
俺もできるだけ協力して俺達なりに普通の生活が出来るようにしたいものだと改めて思った。


「それと達哉、もう一つ大事なことがあるのを忘れないでね」
「え? 大事なことって??」
「何言ってるのよ。この子の名前に決まってるでしょ? 私達二人で考えるのよ。いろいろ案を考えておいてね」
「あぁ、分かったよ」



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。