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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『呪いのアイテム』

さて、台風が近付いてきているみたいです。
さすがに今のトコまだ影響はありませんが、この先どうなることやら。


というわけで


やまぐうさんSS 『○○○勝負、本番
いや~~~、二人の教室にいる時とは全く違うこういう姿を見せ付けられる孝平は幸せなのかどうなのか……。
いずれにしてもこりゃ何度やっても勝負はつかないでしょうね。
次は白ちゃんも参戦ですか。で、陽菜を連れてくればその次は陽菜も……?



FORTUNE ARTERIAL SS 『呪いのアイテム』


学校というのは創立してある程度長い期間が過ぎると無責任で根拠のない伝説がいろいろと出来るもので、この学院も例にもれず創立以来何百年も経つと色んな訳分からない伝説があるものである。

それにしてもこの学院の場合はその伝説も妙に不思議なものが多く、その中の一つに『白鳳寮の呪いのシール』というのがある。

白鳳寮は記録によるとこれまで何度か建て替えられているので当然ながら一番最初に建てられた当時の残骸は普通あるはずがないなんだけど、玄関から少し入った物陰というか若干隠れたところにある壁にだけは何故か最初に建てられた当時の壁の一部分がそのまま残されている。
というか改装工事の時の話を知っている人が言うには、解体の際にこの部分だけ慎重に切り取られて工事中は風雨がかからない別室に厳重に保管され、出来上がったら再びそこにはめこまれて固定されているらしいのである。
その部分は周囲と若干色が違うのですぐに分かるのだが、それよりも問題は壁よりもそこに貼られているシールである。
大きさはそんなに大きいモノではなく、どうやら手作りらしく色んな色のマジックで幾何学模様みたいなのが描かれていたみたいだけど、長い年月を経ているからかかなり色褪せている。
はっきり言ってこんなシールに一体何の力があるんだろう? という感じの代物なのだが何故かこれまでの建替えや改修の工事でも撤去されてしまうことなくこの位置から全く動かされずにいる。

まるで腫れ物に触るような扱いを受けているシールであるわけだが、知らない人が見たらはっきり言ってタダの小汚いシールである。
が、言い伝えではもしこのシールを剥がすとか汚すとかしたらその人には祟りがあると言い伝えられているのだ。
伝え聞いた話では以前、悪ふざけでこのシールを剥がそうとした人が階段から転落して大怪我したとか、また別の人は夜な夜な夢遊病者のような状態で寮の廊下をフラフラと彷徨っていた……とかロクでもないことになった、という話である。
他にも建て替え工事のときにこの部分を壊そうとした機械が突然原因不明の故障をしたとか、削岩機で壊そうとした作業員が突然怪我をしたとかいう話もある。
ま、あくまでも見たわけではなく伝え聞いた話なので真偽の程は定かではないし、話しの出所もはっきりしないのでどこまで信憑性があるのかどうかわからないけど。
余談ではあるが、だからなのか寮の建て替えとか改修工事の前には念のため先ず神主さんを呼んでこのシールの前で安全祈願の御祓いまでやったこともあるということらしい。


こうしたこともまだ新設の学校だったら多分誰も信じないだろうけど、何せここは創立以来数百年という歴史を誇るだけに本敷地に行けば建物によっては文化財級の建物もある。
それこそ壁を壊せばもしかしたら中に隠し部屋がある……とか人骨か何かが出てくる……とかそんな事件(?)も起きかねないくらいだ(実際はない……と思う)
そんな途方もない歴史のある学校だから知らず知らずのうちに生徒は誰も『ココだったらそんな怪しいものの100や200くらいあっても不思議じゃない』と思っているらしく今や誰一人この壁(というかシール)に近づく者などいない。
これも余談ではあるが、いつから始まったのか分からないが毎年新入生に代々受け継がれている『修智館学院の秘密』というのもあるのだが……。


そしていつの間にそういう話を聞きつけたのか、生徒会からイケメン金髪の生徒会役員がコトの真相を確かめるためやってきた。

フッ、やれやれ……もう何百年も経つとこういう話には事欠かないな……。
「ちょっと失礼、生徒会で~~す」
俺は現場のシールを一目見ると
「ふ~~~ん、これがその『呪いのシール』か……」
「あ! 千堂、触るなよ。お前はまだ入学したばかりだから教えといてやる。これを剥がそうとしたらお前はロクな目に遭わんからな」
ったく、アホか。こんなシールにそんな力が……って、これだったらもしかしたら本当にあり得るかもな。
「あ~はい、分かりました。気をつけます」
ま、ここは一応先輩の顔をたてて素直に聞いておくべきだな。
「そうそう、『君子危うきに近寄らず』だ。分かったか?」
「はいはい。ま、別に何もしなければ何も起きないでしょうから別に残しておいてもいいんじゃないですか?」

一応確認が終わって俺は寮を出て監督生棟へ向かった。
「ん?」
目の前に同じ年度に入学した銀髪の男が姿を現した。
「どうだったか? 伊織」
「あぁ、征か。別にどうってことないさ。ただの卒業記念がヘンにモニュメント化してただけだ。っていうか征も知ってるはずだろ?」
「そうか。まぁ俺は最初から別に興味なかったからな。それにしてもよく残ってたもんだな」
「まぁな。人というのは時間が経ったものは何でも崇めるモノにする傾向があるらしいな」
「確かにコトの真相を知ってる者はもはや一人もいないから張本人がどんな発想で貼ったかどうかなんて分かるわけないしな」
「いや、たぶん分かるヤツがココに二人いる」
「……違いない」
「それにしてもあれも考えてみりゃ傍迷惑な代物だな。せめてあのシールの前で拝んだら恋人同士の想いが叶う……とかいったロマンチックな話でもありゃもう少し重宝されるだろうに」
「そもそもあのシール自体の使用目的がああだったからな。間違ってもそういうロマンチックな方向には行かないだろう。で、結局呪いのアイテムになってしまったものだから今となってはさすがに気持ち悪がってほとんど誰も近付かん」
「まったく……俺もさっき周囲の話もいろいろ聞いたが段々アホらしくなってきたから思わずヤツらの目の前でシールを思いっきり引っぺがしてやろうか、と思ったが……」
「まぁ、そんな急いでムリヤリに剥がす必要もないだろう? それにそうやって過去に思いをはせるというのもいいかもしれんぞ」
「ほう、征の口からそんな言葉が出るとはな。とは言っても相手は気持ち悪い呪いのアイテムだぞ」
「うるさい。つまらんツッコミを入れるな」

「で、それはそうとあれはいつのバージョンのシールだ?」
「バージョン?」
「フッ、集めてたんだろ? お前は。あのシールを」
「あぁ、だけどさすがに自慢のコレクションももうドコに仕舞ったか分からないがな。色褪せていて図柄が見えにくかったがあの図柄から察するにたぶん6年の時の後期バージョンだな」
「そうか。だが考えてみるとあのシールだったらヘタに剥がそうものなら本当に何かありそうだな」
「何だい? 征がそんな噂を信じるとは思わなかったな」
「信じるつもりはない。だがあのシールを作ったヤツがどんなヤツか知っていたらそうは思わないか?」
「はっはっは……確かにな。案外ヘタな学校の怪談なんかよりよっぽど信憑性があって怖いかもな。それにしてもあれから何度ココに来たか数え切れないが、正直あそこまで楽しいくらい破天荒なヤツはいなかったな。ただメチャクチャなだけなホントのバカヤロウは腐るほどいたが」


そんなコトを話していると俺はかつてある同級生が言ってた言葉を思い出した。
『てぇ~~い!!』
そいつは卒業記念と称して寮のとある目立たない場所に一枚のシールを貼ると
『いい?! この風紀シールを剥がしたヤツには怖~い怖~い呪いが降りかかるからね!!』
ったく……確かにアイツが言ったら本当にそうなりそうな気がするんだから怖いな。
だけど確かそれを見た時に俺がアイツに言った言葉ってのは確か
「お?! こりゃ新作だな? 卒業記念に俺にも貼ってくれよ」
だったっけ……。
う~~~ん、さすがに張本人も草葉の陰から今のこの状況を見たら何と言うやら……。





あとがき……みたいなの
時々書いている超未来の話ということで。
誰が犯人(?)かは当然分かりますよね。
いつもながら何だか大袈裟な話になってしまってます。
ただ紙製(たぶん)のシールが何百年ももつのか? というような突っ込みはどうか御遠慮ください。所詮これもただのネタです(^^;
それにしても考えてみると創立してからそんな何百年も経つような学校って……。



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