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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『嵐の日の一幕』

さて、台風ネタですがこちらはといいますと直撃の地域の方には大変申し訳ありませんが『台風なんてドコに来たの?』と言う具合でして……。
今日は朝から日が照っておりました。
昨日から今朝にかけて雨はそれなりに降りましたが、夜中もそんなに風が強くなったとかいった気配はかんじませんでした。
まぁ、もともとこの辺りは昔から災害を余り受けないような感じでして(もちろん全くというわけではありません)そういう意味では感謝でしょうか?


というわけで

TMさん、サイトの10周年おめでとうございます。
一口に10周年とはいいますが、凄いコトですね。自分もそれだけ長い間続けていけることやら……。

それとSSの紹介と感想どうもありがとうございます。
陽菜はそういう些細なことに幸せを感じるコですから。


朝霧さん、大変なことになってらっしゃるみたいですね。
自分からはこうしてネットを通じて言葉をかけてあげることくらいしかできませんが、一日も早く完全復活できるよう祈っております。
お大事に。



早坂さんSS 『冷えた身体、熱い心
いや~~~、相変わらず(?)無防備と言いますか大胆と言いますか……な、さやかさんですな。
一応鍵かけているとはいえ玄関で下着姿(しかも透けている)とはこりゃたまらんですな。ましてやさやかさんから誘われた日にゃもう……(以下自主規制)



で、自分も台風ネタで一つ……ってか、この一大事にお前はなんちゅうモノを書いとるんだ? という感じか……。





FORTUNE ARTERIAL SS 『嵐の日の一幕』


監督生室備え付けのテレビからはニュースで台風情報が流れている。
こちらに近付いてきているからか外は大雨が降っている。風も少しずつ出てきてるみたいだ。
窓からは雨合羽を着た人が何人か台風対策らしきことをしているのかあちこち走り回っている姿が見える。
「何だか直撃に近い感じじゃないですか? 会長」
「う~~~ん、たぶん大丈夫とは思うけどね……」
「何もなければいいんだけどさすがにこればかりはな~」
「というわけで今日は仕方ないんだけど生徒会業務も臨時休業ね」
怖い者知らず(?)の生徒会もさすがに自然の猛威には勝てないわけで、多忙を極めるとはいってももし何かあったらということで今日は学院側から一切の例外なく『本日は放課後全ての業務や活動を中止して部室や設備等の台風対策を行った後すみやかに寮に帰る事』という通達が来たため、
「ふう……学院側からそう言われたら仕方がないわね」
「だな。天気には逆らえないからこればかりはどうしようもないよ」
「あぁ……そうそう、それと今日は食堂も早仕舞いらしいからね」
「うわっ!! そりゃマズイ!! 晩飯抜きにでもなったらかなわんな」
「うふふ、そうね。特に孝平みたいに食べ盛りだと夕御飯がカップラーメンだけじゃお腹は持たないでしょうからね。とにかくそうと決まった以上はさっさと終わらせて帰りましょう」
「あのな~~……ま、いいか。じゃあみんなで手分けしてやってしまおう」
「はい」
今年から生徒会に入ってきた新人に指示をしながら私達は雨戸を閉めて回ったり、風で飛びそうな物を中に入れたりしていった。


「ふう、大体こんな感じかしら? 孝平、そっちは?」
外に置いてある危なっかしいプランターなどを中に運び入れた孝平は、びしょ濡れになったワイシャツを脱ぎながら
「ひえ~~、エライ目にあった。まぁこっちも大体こんなもんだろう。それにしてもこりゃ凄い雨だな。ちょっと他のみんなの様子を見てくるよ」
「えぇ、お願いね」
やっぱり男手は必要ね。外に置いてあるのって結構重いから今の私じゃちょっとね。
だからと言って仮にあの時の馬鹿力があったとしてもそんなに大っぴら出すわけにはいかないから。

「会長、終わりました」
「あ、お疲れ様。大変だったでしょ?」
「いえ、副会長が手伝ってくれましたから早く終わりました」
「あ……そう? それじゃさっさとあがりましょう。鍵は閉めていくからみんなは先にあがってちょうだい」
「お疲れ様でした~」「失礼しま~す」
みんな帰って監督生室に残ったのは私達二人だけ。
一応みんなの前だったのでニコニコしていた私は表情を一変、孝平をジト~~~~ッと見つめると
「……優しいのね、孝平。みんな『支倉せんぱ~~い』に手伝ってもらえて嬉しそうな顔をしてたし」
「あ……あのな~~~!! 早く終わるように手伝ってやるのは当り前だろ?!!」
それでも私はしばらく孝平をジト~~~~ッと見つめていた。
「な……何だよ……」
うふふ、焦ってる焦ってる。そろそろ勘弁してあげようかしら。
「うふふ、冗談冗談。焦った?」
コツン!
「いた!」
孝平が拳で私の頭を軽くこずいた。
「いった~~~い。孝平がなぐった~~~。え~~~~ん!!」
「何をウソ無きしてるんだよ。白々しい」
「ぶぅ~~~~~」
私は頬っぺたを膨らませてこずかれた所を撫でながら
「んも~~~、何するのよ~?!」
「つまらんイタズラをした罰だ。さ、俺達も戸締りしてさっさと晩飯食いに行くぞ」
鞄を持ってさっさと帰ろうとする孝平を追いかけて
「あ~~~ん、待ってよ~~~」
扉を開けると外は大雨。
「……凄い雨ね」
「よし、食堂まで走るぞ」
「う……うん」

とりあえずまだ傘である程度雨はしのげたので上半身はそれほど濡れずにすんだ。
だけど夕食を食べている間に段々と風も強くなって来たので不安になってきた私は
「孝平……外、大丈夫かしら?」
「見りゃ分かるだろ? 大体今の時点で既に大丈夫なわけないだろ? 食い終わった頃には大嵐になってるよ」
「あ……あのね……」
落ち着いているというのか諦めているというのか……。
「今更慌てたところでどうにもならないだろ?」
「そ……そりゃそうだけど……」

案の定、食べ終わって外に出る時には雨も風も凄い事になっていた。
「……どうする?」
「どうするもこうするもこの中を突っ切って帰るしかないだろ? それともお前はまさかこのままこの軒下で一晩過ごすつもりか?」
「んなわけないでしょ?!!」
「それに今日はこの後何もないんだから帰ったらさっさと風呂に入りゃ風邪もひかないだろう」
「はぁ~~~、仕方ないわね……」
「よし、行くぞ!!」「う……うん」
覚悟を決めた私達は雨の中に飛び出した。


食堂から寮までの帰り道はそんなに長くないのに傘なんて全く役に立たなかった。
というか風で飛ばされて壊れてしまうことが分かっていたから最初からさしてなかったけど。
猛烈な土砂降りに加えて風も相当出て来たので寮に辿りついたときには二人とも上から下までずぶ濡れになっていた。
二人の体から流れ落ちる雫でたちまち足元に水溜りができるくらいに。
孝平は私を見ると
「おいおい、お前誰だ? って感じだぞ。ひっどい顔だな」
ムッとした私は
「ちょっと失礼ね! そっちこそ『あんた誰よ?』って感じじゃない?」
「プッ、あはははは」「うふふふ」
二人で顔を見合わせて大笑い。たまたま通りかかった人は何事かという感じでキョトンとしている。


孝平と別れて部屋に帰った私は、ずぶ濡れの制服を手早く着替えるそのまま大浴場に直行した。
「あ~~~、生き返るわ~~~」
暖かいお風呂に浸かっていると何だかホッとする。
十分暖まってお風呂からあがった私は部屋に戻るとそのまま落ち着いてテレビのスイッチを入れた。
テレビでは相変わらず台風情報が流れていた。
「まだまだこれから……ね」
外は風が唸る音がしており窓ガラスには雨が吹き付けている。
別に余程のことがない限り窓ガラスが破れてしまうことはないので大丈夫とは思うけど、その音を聞いていると段々不安になってくるのでテレビのチャンネルをお笑い番組に変えるとムリヤリ笑って気を紛らわせながら
「大丈夫……大丈夫……」
何故か私は自分に言い聞かせる。
外の音が段々大きくなってきて窓も風でガタガタ鳴っている。更に雨が吹き付ける音も、そして外で唸りを上げる風の音も大きくなってきた。
テレビを見てムリヤリ笑おうとするが、どうしても恐怖の方が勝ってしまう。
そして、とうとうテレビのギャグにも笑えなくなってしまった。
私は知らず知らずのうちにガタガタ震えながら
「大丈夫……大丈夫……じゃないよ~~~!! 孝平……怖いよ~~~!!」
思わず半ベソ状態になってしまった私は携帯を手に取ると速攻で電話をかけた。
「どうした? 瑛里華」
「ご~~へ~~!! いまがらご~へ~のへやにいっでもいい~~~?」
「ど……どうしたんだよ?! 瑛里華。一体何が……!?」
「……いっでいい~~~?!!」
「わわわ……わかったから!! ととととにかく落ち着け!!」
怖さと寂しさでつい孝平に電話をしてしまったんだけど声を聞いた瞬間に一気にこみ上げて来てしまった私は孝平の答えを聞かずに孝平の部屋へまっしぐらに行ったのだった。
幸いにも途中で誰にも会わなかったみたいなので、ベソをかいている顔を見られてなかったみたいなのが幸いだった。

孝平の部屋に入るや私はそのまま一直線に孝平に抱きつくとまるで爆発してしまったみたいに思いっきり泣きじゃくりながら
「ごわがっだよ~~~、ざびじがっだよ~~~」
「ははは、ったくしょうがないな。普段はあんなに気が強い瑛里華がこういう時はホントに甘えんぼだな~」
「だっで……だっでぇ~~~……ほんどにごわがっだんだもん……ふえ~~ん……ごう……へい……ひっく……ひっく……」
「もう大丈夫だから。ここが安心できるなら気が済むまでいたらいい」
「……うん、……ありがど……」
私はそのまま孝平の胸の中でボロボロに泣きじゃくった。
まるでさっきまでの怖さや寂しさの全てを曝け出すかのように。

孝平はそれ以上何も言わずずっと私を抱いていてくれた。
外は相変わらず……というかさっき以上に風と雨の音が強くなっている。
だけど不思議なことに落ち着いてきたのか今の私にはさっきまでの怖さと寂しさがいつの間にか全く無くなってしまっていた。
もしかしたら私にはここが一番居心地がいいのかな。
「そろそろ落ち着いたか?」
「うん、……だけどもう少しこのままいてもいい?」
「あぁ、好きなだけいろよ」
何だか孝平の優しさに包まれてるみたいで暖かくて気持ちいい。
外は嵐なのにまるで陽だまりでお昼寝してるみたい。
ドタバタだったけど何だか考えてみるとこういう嵐の日も案外悪くないかも。

それにしても……、あ~~~~何だかすっごくしあわせ~~~




あとがき……みたいなの
はい……またしてもバカップルの登場です(^^;
まぁ瑛里華がここまで怖がりかどうかは横に置いておくとしまして……ですな。
というかここでは怖がりの方が面白いかな? と思って書いたんですけど。



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。