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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『スポーツの秋、だもんね』

体育の日において今日は正にスポーツ日和という感じでしたね。
とはいってもスポーツらしいことをやってるかというと必ずしも……


というわけで


早坂さん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
まぁ吸血鬼であろうとなかろうと心はちょっと強気なただの一人の女の子ですからね。


やまぐうさんSS 『台風の来る前に
自分のSSの影響もあったということでありがとうございます。
案外学院側からいおりんにお願いしてたりして
『緊急特別企画! 帰ってきた千堂伊織の時間!!』とか『臨時企画! 出張(元)生徒会』とかいうのが……




夜明け前より瑠璃色な SS 『スポーツの秋、だもんね』


「あれ? 姉さん何してるの?」
「うん、最近あまり体を動かしてないからたまにはね」
たまに早く仕事が終わったものだから帰ってきて早々にトレーニングウェアに着替えた姉さんは庭で体操をしている。
体を伸ばしながら時々「う~~~~~ん」なんて唸っている
前屈運動で体がペッタリと足につくほど体を曲げている姉さんを見て
「うわっ! それにしても体柔らかいんだな、姉さんは」
「ストレッチは前から毎日部屋でやってたからね。うん……まだまだ大丈夫みたいね」
そう言えば姉さんってスポーツ万能だったんだよな。普段のイメージがああいう感じだからそのいつもの印象しかないという人だったらたぶん想像できないだろうな。

「あ……達哉くーん、もしよかったらキャッチボールの相手してくれないかしら?」
「あぁ、別に構わないけどグローブはある?」
「グローブはそこにあるから」
外に出た俺はグローブをつけると姉さんから少し距離をとって
「準備いいよ」
「それじゃ最初は肩慣らしで軽くね」
「あぁ」
「それっ!!」
バシッ!!
言い方が適当かどうか分からないが、女性の割りには結構速いボールを投げてくる。
大体女性は比較的ボールを投げるのは苦手みたいだけど、姉さんの場合はそうじゃない。
「姉さん、最初からとばし過ぎてない? 肩慣らしって言ってるくせに」
「あら? これでもかなり軽く投げてるつもりだけど?」
そうか、思いだした。姉さんって学生時代はソフトボール部のエースって言ってたっけ。
だったらこのスピードはうなずけるな。
段々慣れてきたので少しずつ距離を離しながら投げ合ったけど
「もうちょっと離れてみない?」
「でもスペースの関係でこれ以上はムリよ」
「あぁ、そうか……。だったら公園に行ってやらない?」
「えぇ、それもいいわね。私も久しぶりに思いっきり投げてみたいし」
というわけでタオルやドリンクを手早く準備すると俺達は近くの公園に向かった。

さすがに体育の日だからかどうかは分からないけど公園には同じようにスポーツをしている人がたくさんいた。
パッと見ただけでもバドミントンにバレーボールにゴルフの素振り、ランニングにウォーキングに体操といろいろやっている。
親子でキャッチボールをしている人もいた。
その光景を見ながら
「達哉くんもそのうちああいう感じで子供とキャッチボールをやるようになるのね」
「う~~~ん、先ずは一応姉さんに相応しい男になってから……かな。いつの話になるか分からないけど……」
「だけど私もそんなにいつまでも待てないわよ」
「……はい、努力します。そう言えば姉さん、その髪……」
「え? 髪がどうしたの?」
「いや、そういう感じのポニーテールの姉さんって凄く新鮮だなって……」
「あぁ、動く時にはこうしておくと動きやすいしね」
「そ……そうなんだ……」
まるで固定されたみたいに俺の視線は姉さんの頭に釘付けになっている。
「た……達哉くん、そんなに見つめられると照れちゃうじゃない……」


というような惚気話をしながらも適当なスペースを見つけると
「それじゃあ始めましょ」
再びキャッチボールを始めた。
「それにしてもさっき家でやってた時から思ってたけど、姉さんのタマって速いよな」
「まぁね、これでも以前はソフト部のエースだったんだからね」
「あぁ、確かそういう話だったよな。だけど実際に姉さんが投げているところをみたわけじゃないし、実際姉さんのタマを受けるのはこれが初めてだよな」
「そうね。そう言えば達哉くんとキャッチボールなんて今までやったことなかったわね」
そんな話をしながら段々距離を離しながら投げ合った。

そして、しばらく投げ合っている間に思ったのだが
「姉さん、姉さんの全力投球を受けてみたいんだけど」
「え? 私の球を受けてみたいってこと?」
「あぁ、エースの投げる球ってどんなのかな? って思ったし」
「う~~~ん、どうかな? しばらく投げてないから分からないわね」
「だけど体が覚えてるだろうからちょっと投げたら思い出すんじゃないかな?」
「分かったわ。それじゃあ……」
姉さんは持ってきたバッグ中をさぐる。
あれ? あの中ってタオルとドリンク以外に何か入ってたっけ?
「はい、達哉くん……これをつけて」
渡されたのは……え? キャッチャーミット? 最初から投げる気満々じゃん。
俺はミットをつけるとしゃがんで
「オッケー、いつでもいいよ」
「じゃ先ずは軽くね」
「軽くって……今まで散々投げたんじゃ?」
「いきなり全力ってわけにはいかないじゃない? 久しぶりだしブランクもあるだろうからコントロールが狂ってたらボールがドコに行くか分からないわよ」
「なるほど」

「いくわよ!!」
姉さんの腕がキレイな弧を描いて振り抜かれる。
バシッ!!
音を立てて俺の構えるミットにボールが吸い込まれていった。
マジか? このスピードは?!! 軽く……なんていう割りには結構鋭い球である。
「どうしたの? そんな驚いた顔をして。まだまだこんなものじゃないわよ!!」
「あ……あぁ」

おいおい姉さん……ブランクって何だよ?!
それにこれでもまだ全力投球じゃないんだよな?
で、この威力とスピード?!! いつものあの姿からは考えられない!!
それにしても投げている時の姉さんって凄くいい顔してるな。

その後、軽く(?)何球か投げると
「うん、肩も暖まったし達哉くん、そろそろ全力で投げていい?」
「あ……あぁ、よ~し来い!!」
上等だ! 俺はこれから先、姉さんの全てを受け止めなければいけないんだから投げる球くらい受け止められなくてどうする?!!
「ん? 達哉くん、目の色が変わったわね。いい目をしてるわよ。それじゃ遠慮なく本気で行くわよ!!」
当然だ!! 「さあ来い!!」
俺はミットを構える。

姉さんの顔が引き締まった次の瞬間、まるで唸るように腕が振り抜かれて物凄いスピードのボールが飛んできた。
バシッ!!
「いって~~!! スッゴイ球だな……」
「大丈夫? 達哉くん」
「あぁ、大丈夫だよ」
さすがにカッコ悪いから言えないが、かなり手が痛かった。
「それじゃどんどん行くわよ!!」
そして姉さんの全力の球がどんどん飛んでくる。それにしても凄い勢いだ。
「うん、達哉くん なかなか巧いわね」
とんでもない!! こんなスピードボールが捕れるのは姉さんのコントロールがいいから全部捕りやすいところに投げてくれているからである。
だからどうにか俺でも捕ることができるのだ。

だけどいくらコントロールがいいとは言っても人間の投げる球だから時としてコントロールミスもある。
姉さんが次の球を投げた瞬間
「あ!! ゴメン!!」
ドスッ!!
「……っく~~~~~~……」
受け損ねた姉さんの全力投球がモロに腹に直撃した!!
あまりの威力に俺は暫し悶絶中……
姉さんが心配そうに駆け寄ってきて
「ゴメン……大丈夫?」
はっきり言ってメチャクチャ痛い……。だけど男は必要以上に痛がっている姿を彼女に見せるわけにはいかないのだ!! それが例え痩せ我慢であったとしても……。
「あぁ……だけどちょっと……休ませてくれ……」
「そうね。この辺でちょっと休憩しましょう」
正直ホッとした。
汗を拭いてドリンクを飲みながら
「ふぅ……久しぶりにいい汗かいたわね」
「それにしても凄いな、姉さんは。仕事の合間に時々やってたんじゃない? それとか職場で密かにチームを作ってたりとか?」
「ううん、仕事を始めてからはさすがに忙しくてほとんどやってないわ。今日が何年ぶりかしら?」
「その割には球は速いし手にくる衝撃は凄いし……」
ったく現役時代はどれだけ凄い球を投げてたんだよ!!
俺の内心の驚きが表情に出ていたのか
「そんなにビックリしなくてもいいじゃない? だけど当時は大会になると私一人で何試合も連投したものよね。考えてみたらあの時はあんな球を一日に何百球も投げてたのよね。それにある大会では奪三振数新記録を樹立したこともあったし」
「そりゃ凄いな!! そう言えば確か学校の廊下に写真が飾ってあったよね。確か大会で優勝して姉さんが優勝旗を持ってたっけ」
すると姉さんは顔を真っ赤にして
「えぇ?!……あの写真?! まだ飾ってあったの?!! そろそろ勘弁して欲しいんだけど……」
「だけど写真の姉さんは凄くいい顔してると思ったけどな」
「そう? だったらいいんだけど……でもやっぱり恥ずかしいわね」

「う~~~ん、だけどやっぱりさすがに現役時代に比べて体力も落ちてるわね。球の勢いもあの時と比べると……それにスピードもかなり落ちてるし……」
おいおい……あれでか?!! そんなことを言うのはどの口だよ?!
「でも今でもあれだけのスピードなんだから現役時代のスピードは本当に凄かったんだね」
「そうかな? だけどその球を達哉くんはちゃんと受けてくれてたじゃない?」
「そりゃだって姉さんがちゃんとド真ん中に投げてくれてるからだよ。ド真ん中にずっと投げてくれたら誰でも捕れるさ。だからさっきじゃないけどもし姉さんがノーコンだったら絶対俺にはムリ!!」
「うふふ、もしかしたら将来は達哉くんも巧くコントロールできるかもね」
俺は姉さんにコントロールされてしまうのか? まぁ、既に似たような感じになってるけどな……。

「さて、そろそろ具合はよくなった?」
「うん、もう大丈夫だ」
「それじゃ、もうちょっといいかしら?」
「あぁ、どんどん来い!!」
「お! 頼もしいわね。それじゃ最初から全力で行くわよ!!」
俺はミットをバシッと叩いて
「よーし!! 来い!!」
これから先、俺の前にたとえどんな球が来ても姉さんのためなら体を張ってでも全部受け止めてみせるからな!!


で、翌日
久しぶりにこれだけ動いたものだから、二人揃って筋肉痛になってしまったのは言うまでも無かった。
「いたたた……」「いててて……」
「も~~~!! お兄ちゃんもお姉ちゃんもハリキリ過ぎ!! これじゃあ何の意味もないじゃない?!!」
朝から麻衣の大声が家の中に響き渡ったのだった。




あとがき……みたいなの
見ての通り体育の日にちなんだSSです。
河川敷とか行くとこうした事をやっている人を結構見かけるのでそこからの発想ですけどね。
さやかさんがこういうことができるくらい早く帰れる日ってどんな日だよ? という突っ込みは勘弁してください。あくまでもネタですので(^^;



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E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。