FC2ブログ

気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

『新しい指定席』   月は東に日は西に SS

日に日に日が短くなってきました。
ほんの一ヶ月ほど前はまだ十分明るかった時間でももう暗くなってきました。
改めて今年もあと2ヶ月ほどなんだ……というのを実感してます。


というわけで


TMさん、ふみぃさんSSの紹介と感想どうもありがとうございます。

TMさん:そのバットでさやかさんの球を思いっきり打ち返して……って、え?!

ふみぃさん:まぁさやかさんのレベルは正直わかりませんが、実際に全日本クラスの投手が投げる球なんてシロウトには絶対打てないでしょうからね



やまぐうさんSS 『all out of mind
自分は結構読みたいパターンの話でしょうね。
桐葉ルートだと将来起こりえる話ですね。
そう言えば分岐話じゃないですが、確かどこかで伽耶にこのあと記憶を消される……というパターンのSSもありましたね。
なんとなく自分なりに“完全に一人ぼっちになってしまった伽耶”のこの後の状況が浮かんできた気がしますけど、……今の所、うまく書けそうにありません。



そして今回新たにネタ(?)を開拓してみました。ということで続く……↓



月は東に日は西に SS 『新しい指定席』


蓮美台学園を卒業して俺と保奈美は同じ大学へ進んだ。
というと聞こえはいいのだが……ぶっちゃけ言うと保奈美本人はそんなことは言わないが、明らかに保奈美がランクを下げてくれたというのも大いにある……。
それにこの大学ですら当初の俺の実力では『まずムリだ!』と言われていた。
だが、自らの名誉のためにも一応言っておくが、俺も保奈美と同じ大学に行くためにこの時ばかりは保奈美に勉強を教えてもらいながらも目の色を変えて頭から湯気を立ちのぼらせて必死になって頑張った。
さすがにこの時は周囲(特に茉理とか)からも
『こんなの私の知ってる直樹じゃない!!』
なんていうとんでもないことを言われたものだ。
その結果周囲の下馬評を覆して俺は無事保奈美と同じ大学に入学することができたわけだ。

もっとも入学してしまえばこっちのもの、と言う感じで勉強は赤点を取らない程度にほどほどにしてアルバイトに精を出すようになった。
保奈美を始め、回りからは不思議がられたがそんなことは気にしない。
これは俺のこの先の計画に必要な資金なのだ。

ある程度金が貯まると俺は先ず自動車学校に通った。
そりゃ一応免許がないとマズイからな。
それにしてもプレゼント程度ならまだしも、これだけ割と派手に動いているんだからどこかから情報を聞きつけてもいいはずだろうに保奈美はというと何も知らない顔をしてるし……。
たぶん保奈美のことだから既にどこかしらから話は聞いているとは思うけど俺が言うまでは何も知らない振りをしてくれているんだろう。アイツはそういうヤツだからな。

そして、連日教官に怒鳴られながらも無事自動車学校を卒業して免許を手にすると、俺はますますバイトに精を出すことになった。
保奈美からは
「なおく~ん、勉強もちゃんとやらないとダメだよ」
なんてこともしょっちゅう言われているが、その辺はどうにか受け流しながらも着実に軍資金は貯まっていった。


そして遂に
「よし、目標額達成だ!」
バイト代が振り込まれた通帳を眺めてニヤリとした俺は早速先日から目をつけていたバイクが置いてあるバイク屋に出掛けた。
このバイク屋はこの地域では結構大きくて品揃えもよく技術もしっかりしているらしいということを聞いていたので、俺も結構前から出入りして店長と顔馴染みになるくらいになっていた。
そうした中で俺も店長に自分の欲しいバイクの種類を伝えて候補となるものを見繕ってもらっており以前から店長おすすめのバイクをいろいろ見せてもらっていたのだが、先日店に行った時に
「やぁ、いらっしゃい。お! そうだ! 来て早々だけど、これはどうだい?」
見せてもらったバイクは、正に俺の希望通りのモノであった。
『一目ぼれ』というのは正にこのことなんだろうか?
それを見た瞬間俺は今すぐ
『これを下さい!!』
と言おうとしたのだが、さすがにまだ金が貯まっていない状態ではムリだ。
なのでこの時は一応キープしておいてもらう旨を伝えておいた。
とは言うものの向こうも商売、いつまでも狙っている物が残っているとは限らない。
正に俺の金が貯まるのが早いか、コレが売れるのが早いか……という感じではあるが。
だけど俺としてはコレが他人に買われてしまうということはまるで保奈美を他人に横取りされてしまうくらいの気持ちになっていたのである。
俺は一目ぼれしたバイクが『売れないでいてくれ』と願う気持ちで一目散にバイク屋に走っていった。

そして……、よかった……まだあった。
「お! いらっしゃい」
店長の顔を見ると俺はやっとこれまで一番言いたかった言葉を言った。
「すみません、このバイクを下さい」と。


数日後、きちんと整備されて諸登録がすんだバイクが俺の元にやってきた。
やっぱり目立つからなのか、その光景を目ざとく見つけた茉理が
「うわ~~、すっご~~い!! ねぇねぇ、後に乗せて~~~」
やっぱり言ってきたか……だけど、
「ゴメン、最初に後に乗せるヤツは決まってるから。それに免許を取って最低1年は二人乗りは出来ないんだ」
「う~~~~ん、それは仕方ないよね。それに最初に乗せる人というのはやっぱり?」
「言わなくても分かってるだろ?」
それにしても茉理にしては意外なくらい物分りがいいな……。
「分かってて言ってみたんだけどやっぱりね。ざ~んねん。またいつか後ろに乗せてね。そう言えばその当人にはこのバイクのことは言ってるの?」
「いや、俺の口からは言ってないけどアイツのことだからドコかしらから情報を聞いたりして薄々気付いているだろ? まぁ俺から直接言うのはその時でいいだろ?」
「まぁ、直樹らしいといったらそうかもしれないね」


そして数ヵ月後のある日
「保奈美、明日時間はあるか?」
「うん、大丈夫だけどどうしたの?」
「明日、一緒に出かけよう」
「うん、それでどこに連れて行ってくれるの?」
この言い方……やはり多分知ってたな。まぁ、だからと言って別に構わないんだけどな。
「そうだな……。海沿いのところなんてどうかな?」
「うん、いいよね~。それじゃあ明日を楽しみにしてるね」

翌日
やっと待ちに待ったこの計画の最終段階(?)の日がやってきた。
今日が免許を取得して1年経った最初の休みの日。
俺は逸る気持ちを抑えてキーを回しエンジンをかけると保奈美の家へ向かった。

到着して俺は保奈美に電話した。
しばらくして保奈美が出てきた。
「なおくん、お待たせ」
「そんなに待ってないけどな」
「そう? うわぁ~~、これがなおくんのバイクだね。カッコイイ~」
「ははは、まぁこのために頑張って金貯めたからな」
「うんうん、確かになおくんは勉強以上にアルバイト頑張ってたからね」
そう言われると返す言葉がない。
「……ははは、それを言うなよ……」
そう言えばよくみると保奈美の服装は上下長袖である。と言うか、“これからバイクに乗ります”みたいな格好を。で、おまけに荷物はディパックを背中に背負っているし……ということはやっぱり知ってた?
「保奈美、もしかして俺のバイクのコト知ってた?」
「うん、正直言うといろんなところからなおくんの話は聞いてたんだよね」
「やっぱりそうか。だけどこの後に乗せるのは保奈美が始めてだからな」
「ありがとう。でも茉理ちゃんとかにねだられなかった?」
「あぁ、だけど断固断った。それにそもそも最初の1年は二人乗りはできないしな。これは保奈美のためのヘルメットだ」
そう言って俺は保奈美にヘルメットを渡した。
もちろん保奈美のために買っておいた新品のヘルメットだ。
「よし、行くぞ。振り落とされるなよ!!」
「うん、だけど乗物は違うけど何年なおくんの後に乗っていると思ってるの? そんな心配しなくても大丈夫だよ」
このセリフ、何故か保奈美が言うと妙に納得するんだよな。
「そう言えばいつも後は保奈美の指定席だったからな」
「うふふ、そんな感じだったよね」
そして俺はバイクを走らせた。
バイクは一路海岸沿いの道路を走る。
今日は今までみたいに一人で寂しく(?)走っていた時と違って背中に保奈美の存在を感じる。

それにしても……確か保奈美はバイクに乗るのは始めてのはずなのに不思議と二人乗りによる不自然さは全く感じないのだ。
まるで一心同体といった感じで俺の体の動きに合わせてちゃんとバランスを取ってくれている。
何だか妙に二人乗りに詳しい気がするんだけど。
後で乗り降りする時も事前にちゃんと一声かけて乗り降りしているし、それも素早くやっているからバランスを崩して立ちゴケするような心配が全然ない。
それに走っている時も一緒に体重移動してバランスを取るとかを自然にやっているんだよな。
俺も一応急発進とか急ブレーキとか必要以上に倒しこむ……なんてコトはしないように気をつけているんだけど怖くないのかな?
もしかしたら保奈美の事だから前もって二人乗りのやり方とかを調べて勉強してくれていたのかもしれないな。

しばらく走った後、俺は海がよく見える場所にバイクを止めると
「ちょっと休憩しよう」
「うん、やっぱりすごく風が気持ちいいね」
「あぁ、特に今の時期はバイクで走るのには丁度いい季節だからな」
「それにさすがにバイクがないとこんな遠いところまで来れないよね」
「そう言えば保奈美、さっきから聞きたいと思ってたんだけど、もしかしてお前はバイクに乗ったことがあるのか?」
すると保奈美は不思議そうな顔をして
「え? 初めてだけど、……どうして?」
「いや……普通だったら大体怖がるんじゃないかと思ったんだけど、妙に乗り慣れている感じでそんな怖がっている感じじゃないって気がしたんだけど……」
「ううん、本当に初めてだよ。それに……」
「ん? な……何だよ?」
保奈美は俺を見てニコッとすると一言

「なおくんの運転を信じてるからね。全然怖くなんてないよ」





あとがき……みたいなの
というわけで今回始めて書いてみました『はにはに』のSSです。
……とは言うものの未だもってまだこのゲーム、やってません。
ですのでこのキャラの感じはあくまでもアニメを見た印象が基になっています。
もっともこのゲーム自体結構古いので、もしかしたらこのネタもどこかしらで出ているのでしょうか?



ブログパーツ

コメント

>確かどこかで伽耶にこのあと記憶を消される……というパターンのSSもありましたね。

ゆーいちさんの桐葉SS「さよならから始めよう」
http://www.u-1.net/2008/02/12/1095/
でしょうか。私もこれを意識して、書きました。

Re: タイトルなし

どうも遅くなりましてm(_ _)m

そうです。これです。
自分ももしかしたら何となく記憶の片隅で意識していたかもしれませんね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kimama810.blog64.fc2.com/tb.php/309-e04bd7cf

 | HOME | 

Calendar

« | 2019-08 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

TIPS114 記念日にメッセージを表示する

Birthday


今日は誰の誕生日?


Recent Entries

Categories

Monthly

通算ランキング

月間ランキング


アクセスカウンター





現在の閲覧者数:

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

福hide

福hide

『気ままな場所』へようこそ!

文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。