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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『星に願いを』

早坂さん、TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん:横に座る乗物はもう少し経ってからですな(ってそういう意味かどうかは別として……)

TMさん:いくら何でもそんなことしたらさすがにほなみんさんが黙ってないでしょう(^^;


早坂さんSS 『楽屋裏狂想曲~わたしの時代ぱーと2~
おいたわしや、かなでさん……
春はいつ来る……(-人-)





夜明け前より瑠璃色な SS 『星に願いを』


月にいても地球にいてもフィーナという人はすごく忙しいらしく、今日も帰ってきたのは夜遅かった。
公用車を降りたフィーナは
「ふぅ……」
と一言溜息をつくと家に入った。
『もうみんな休んでいるのかな?』
と思いつつリビングに入ると達哉がソファに座っていた。
「あ! お帰り、フィーナ」
「ただ今、達哉。もしかして私が帰るのを待っててくれたの?」
「あぁ、今の俺にはそれくらいしかできないからな」
「そうなんだ。……ありがとう」
「それにしても疲れた顔をしてるな。毎日大変なんだな」
「え? ……そう見えるのかしら?」
「顔にそう書いてあるぞ」
「うふふ、ということは私も達哉に隠し事ができなくなったわけね」
「もっとも俺は既にフィーナに隠し事なんて絶対できないからな」
「そうね。もう達哉の考えている事は全部お見通しよ」
「うわ……こりゃ浮気なんてしようものなら命に関わるな」
するとフィーナは目を吊り上げて
「何をするんですって?」
この表情を見てさすがにヤバイと思ったのか
「じょ……冗談だって!! 浮気なんて絶対しないしするわけない!!」
それでもフィーナは目力を緩めようとしない。物凄い迫力で達哉を睨みつけてくる。
「だ・・・だからそんなことは絶対にしないって!!」
さすがはこれが一国の王位継承者の迫力というものだろう。別に悪いことをしているわけではないのにこの迫力でもう達哉は冷や汗タラタラ状態である。
これを見たフィーナは
「うふふ、それじゃあこのくらいで勘弁してあげるわ。だけど浮気なんてしたら本当に承知しないからね」
「だからしないって!! それにしても……マジで怖かった……
「何ですって?」
「な……なんでもないよ。あ、お茶入れてくる」
とりあえずこの話を終わらせるため一先ず達哉は席を立った。


お茶を飲みながら二人の他愛もない話は続いた。
しばらくして達哉は
「そうだ、もしよかったら今から気晴らしに散歩に行かないか?」
「いいけどどうしたの? 今日はまた」
「うん、テレビで言ってたんだけど今、オリオン座流星群っていうのが見えるらしいんだ」
「オリオン座……流星群?」
「簡単に言うと“流れ星”のことだよ。特に今夜は月が出てないし、今夜が一番見える可能性が高いらしいよ」
するとフィーナは目を輝かせて
「流れ星?! 凄いわね。私、見たことないから是非見たいわね。行きましょう」
フィーナは達哉の手を引っぱるとまるで待ちきれないかのように
「早く!! 達哉!!」
「分かったから焦るなって」


二人は物見の丘公園にやってきた。
今日は月が出ていないので辺りは真っ暗である。
懐中電灯と街灯の明かりのみを頼りに歩いていく。
「月が見えないのって何だか少し寂しいわね」
「なるほど、そう言われてみればそうかもしれないな」
広く空を見渡せるところに来た二人は芝生の上に寝転ぶと
「月が出てないと本当に真っ暗ね。だけど星が凄くきれいだわ」
「あぁ、特に今夜はきれいだな」
「そう言えばフィーナ、さっき流れ星を見たことないって言ってたけど」
「えぇ、月では見たことないわ」
「あぁそうか。そもそも流れ星って隕石が大気との摩擦で燃えている状態なんだけど、月には大気がないから隕石が燃えないんだよな」
「そうね。だから昔から話には聞いていたし、写真とかでは見ていたけどこの目で見たことないからチャンスがあったら是非見てみたかったのよ」
「なるほど。だから家を出る前、あんなにはしゃいでいたのか?」
フィーナは突っ込まれた照れ隠しをするみたいに
「そ……そういうことよ」
もしかしたら今のフィーナの顔は照れて真っ赤になっているかもしれない。
辺りが真っ暗だから顔色を見れないのが少々残念ではあるのだが……。
それにしても……こういう時に限ってなかなか流れ星は現れないものである。


「そうだ。こういう話、知ってる?」
「何?」
「流れ星を見たときに3つ願い事をすると叶う……って話」
「そうなの?」
「っていうか、そういう言い伝え……ってだけのことなんだけどな」
「だけどロマンチックなお話ね。流れ星にお願いして願い事を叶えてもらうなんて」
「まぁ、大体流れ星なんて突然現れてあっという間に消えるから願い事を3つも言う時間なんてないから所詮叶うわけなんてないってことでもあるんだけどな」
「もぅ……せっかくロマンチックな気分になってたのにそんなことを言ったら身も蓋もないじゃない……」
「ははは、ゴメンゴメン。だけどそれが現実だからな」
「それはそうだけど……そうだわ! だったら願い事を短くすればいいのね」
「そういう問題って訳でもないんだけどな……」


しばらくするとその時突然
「あっ!!」「あっ!!」
二人が眺めている夜空に一筋の光が
「………………」
隣で何やらフィーナがブツブツ呟いている。必死で何か願い事をしてるのだろうか?

「今、見えたわね!!」
「あぁ、見えたな」
フィーナは興奮状態である。
「あれが流れ星ね!! ……キレイ」
必死で願い事をしていた割りにはしっかり見ていたんだな。
「あ!! またきた!!」「ホントだ!! 今度は二つもきたな!!」
二人は時間も忘れて夜空を見入っていた。
一応さすがは流星群と呼ばれるものであろうか。こうしてしばらく眺めているだけで結構な数の流れ星を見ることができた。

どのくらい時間が経ったのだろう。
「さて、いい加減時間も遅くなってきたしそろそろ帰るか」
「えぇ、もっと見ていたいけどこれだけ見れれば満足よ。ありがとう、達哉」
同じ家に帰る足取りではあるが、公務から帰ってきた時と比べるとフィーナの足取りは何故か軽かった。


その帰り道で
「そう言えば最初の時に何かブツブツ言ってたけど願い事を言えたのか?」
「えぇ、バッチリよ。短い時間でお願いできるようにしっかり考えたんだから」
「ったく、そういうのを本気になって考えるなよ」
「だって、そういう話を聞いたらやってみたくなるのが女の子というものなのよ」
「なるほど。それでフィーナはどんなお願いをしたんだ?」
「え? ナ・イ・ショ」
「冷たいな~。教えてくれてもいいじゃないか?」
「こういうのは内緒にしておく方がありがたみが出るかもね。それに……私のお願いはたぶんもう半分くらいは叶っていると思うし」
「ますますもって分からん……」
「まぁいいじゃない? そのうち分かるかもよ。うふふ」
首を捻りながら怪訝そうな顔つきの達哉に対して街灯に浮かび上がったフィーナの表情は“これでもか!”というくらいの幸せそうな顔だった。 





あとがき……みたいなの
この前、例のオリオン座流星群を見るのに空を見上げていたらふとこのSSの原案を思いつきました。
ウチは結構僻地なもんで、月も無く雲も出ていなかったのでこの夜は星がよく見えました。
その時は、気のせいかもしれませんが3つくらい見えたと思います。



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。