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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『洗濯という名の……』

やっと久しぶりに一つ書いてみました。
だけどもう以前みたいにほぼ毎日の様に何らかのSSを書いている……なんていうのはムリでしょうね。まぁ、ボチボチと……(^^;


というわけで

マクさん、30万hits達成おめでとうございます。
気付くのが遅くなってスミマセンm(_ _)m
それと10万hits達成の祝辞どうもありがとうございます。
Canvas2SSに関しましては自分の場合、多分あのちっちゃな小説家絡みのネタばかりになるのでは?と思います。っていうかゲームの方は未だにやってません……m(_ _)m





FORTUNE ARTERIAL SS 『洗濯という名の……』


最近カップルの洗濯室デートが妙に流行ってしまった。
休日になると洗濯室には朝からカップルがお互いの洗濯物が入った籠を手に集結してハートマークをそこら中に撒き散らしながら洗濯をしている。
そのためここ最近、目安箱にある投書が増えてきた。

ある日の監督生室
「どうしたんだ? 会長。そんな難しい顔をして」
会長は大きな溜息をつくと
「は~~~~、あちらを立てればこちらが立たずよね……なかなか巧くいかないものよね……」
「だからどうしたんだ?」
「支倉くん、最近こんな投書が増えてるのよ」
「ん?」
会長から渡された数枚の紙(投書の束)の一番上の紙を読んでみる。
「なになに? 『最近、カップルに洗濯室を占拠されてしまったのでカップルでない者が洗濯室に入り難くなってしまって洗濯が自由にできないので何とかして欲しい』……か」
「他も大体そういう内容なのよ……」
「あぁ……そ……か……。そう言われてみれば生徒の全員がカップルってわけじゃないからな……」
さすがにこの洗濯室デートというのは元はと言えば俺と寮長である陽菜が始めたようなものでもあるので考えてみれば確かにそういう生徒達には申し訳ないとは思う。
もっともカップルの立場から言わせてもらえば『文句あるなら度胸を出して告白でも何でもして彼氏彼女を作ればいいじゃないか!!』と言いたいところでもあるだろうけど、そうしなければいけないというわけじゃないのだからさすがにそんな暴言をいうわけにはいかない。
また俺は洗濯のことで頭を悩ます事になってしまったのである。
「また寮長に話しておいてね」
「あぁ……どっちにしても陽菜に相談してみないことにはさすがに俺にはいいアイデアは浮かばない」
さて……どうしたもんだ……


その夜、俺はいつの間にか毎夜恒例になってしまっている二人だけのお茶会で
「今度はこういう投書が来たんだよ……。ったく、どうすりゃいいんだか……」
「そうなんだ。なかなかうまくいかないよね」
「確かに考えてみたらカップル以外の生徒は入りにくい雰囲気になってたかもしれないよな」
「そうだよね。そういえばこの前談話室で誰かが会話しているのを立ち聞きしてしまったんだけど、最近は一人では洗濯室に入りにくいから友達を誘ったり、ムリヤリ誰かについてきてもらったりしてる……っていう感じのことを言ってたよね」
「正直な話、俺たちが前例を作ってしまった以上は俺達がどうにかしないといけないんだろうけど……はぁ……」
俺は再び頭を抱えた。
それを聞いて陽菜はしばらく考えていたが
「……孝平くん」
「ん?」
「この件、私に任せてもらえないかな?」
「何かいいアイデアを思いついたのか?」
「う~~~ん、いいアイデアかどうかは分からないけど試してみたいことを思いついたんだ」
「どんなアイデア?」
「それはその時のお楽しみ。準備もあるから先ずは明日の話だね」
「……わからん」
だけど陽菜の事だから、まぁ前寮長みたいなある意味ハチャメチャなことにはならないだろう。

そして、翌日のお茶会にて
「それで例のアイデアはまとまったのか?」
「うん、みんな協力してくるから大丈夫だと思うよ」
「みんな?」
「うん、この紙を見て」
陽菜は何か印刷してある一枚の紙を取り出した。
どうやら議事録か何かっぽいのだが……
そこに書かれてあるのを読んだ俺は
「……マジか?」
すると陽菜はニッコリしながら
「うん。すっごく。委員会のメンバーもみんな賛成してくれたから」
まぁ、妙に人気のある陽菜達のやることだからたぶん間違いはないだろうと思った俺は
「分かった。明日生徒会に持って行って会長に話してみるよ。こういうことになると一応生徒会の許可も必要になってくるしな。まぁ、陽菜のアイデアだからたぶん大丈夫だと思うよ」
「うん、お願いね」

その翌日俺は前日陽菜からもらった紙を会長に見せてその件について話した。
会長はそれを読みながら俺の説明を聞くと何となく面白そうな顔をして
「へぇ~~~~? 何だか面白そうね。寮のイベントとしてもいいかもしれないわね。分かったわ、許可しましょう。支倉くん、会場の仕切りとかは任せたわよ」
「あぁ、分かったよ」

帰ってその事を陽菜に告げると
「うん、ありがとう。そうと決まったら頑張らなくっちゃ!!」
何だか陽菜の目が輝いている。それにしても陽菜はこういう所帯染みたことが好きなんだな。


その後、生徒会と美化委員会が直接協議の後このイベントは本決まりとなり、正式に学内の掲示板に公開された。
その内容とは

--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-
美化委員会メンバーが教えます!! 正しい洗濯の仕方

あなたの洗濯の仕方は間違っていませんか?
もしかしてあなたの洗濯は洗濯機に全部一緒に入れて、ただ洗剤を入れて回すだけではありませんか?
それではキレイになりません!!
美化委員があなたに正しい洗濯の仕方を教えます。

『さぁ、あなたも明日から本当にキレイな服で気持ちよく登校しませんか?』

--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-

ってな感じの内容である。正に洗濯という名のイベントということか?

すると瞬く間に話は学院内に広まることとなった。
「オイ! 美化委員が手取り足取りかよ!!」
「それもあのメイド服を着て教えてくれるんだってよ」
「マジか!! 俺は絶対参加するぞ!!」
「うまいこといったら委員会のメンバーとも……ムフフフ」
「アホか! 間違ってもあり得ん!! お前には敷居が高すぎる」
「んなモンやってみなきゃ分からんだろ?」
「やる前から分かってるわい!! それに洗濯の仕方を教えてもらうんだろ? ナンパするイベントじゃないんだぞ!」
大体、委員長を始めとしてメンバーの美的偏差値がメチャクチャ高い美化委員会があの衣装を着て教えてくれるということで、程なくしてそういったスケベ心丸出しとも思える会話がそこら中で聞こえる事となったのだった。

申し込み窓口となっている俺の所には参加希望者が押し寄せ、捌くのに必死である。
意外だったのは参加者はそういったスケベ心満載の男子だけかと思いきや、将来のためにちゃんとした洗濯の仕方を教わりたいという女子の申し込みもかなり多かった。
それから一応予想はしていたが、参加人数があっという間にキャパオーバーになってしまい止むを得ず抽選になってしまった。
周囲からは不満の声も出たのだが、陽菜達と相談の上、1回目が盛況であれば2回目3回目も行うということで一応収拾が着いたのだった。
余談ではあるが、それだけに1回目に参加する男子には抽選漏れした全生徒から『絶対に委員会メンバーに失礼なマネはするなよ!!』という恐怖の視線(?)を付き付けられることとなったのであった。
そりゃそうだろう。粗相でもあって2回目以降が開催不可能なんてことになったらそれこそ暴動モノだろうな。


そしてイベント当日
前々から告知していたからか、今日は洗濯室にはカップルの姿はなかった。
その代わりというわけではないのだが、大量の洗濯物を抱えた生徒が一人、また一人と集まってきた。みんな今日のイベントの参加者である。
時間になると例のメイド服を纏った委員会メンバーがやってきた。
場内は割れんばかりの拍手喝采である。
委員長の陽菜が前に立って
「おはようございます。それではこれから洗濯を始めます。皆さん、分からないことがありましたら遠慮なく委員会メンバーに質問して下さい。
それでは先ずは洗濯物の仕分けからです。服に付いているタグをよく見て分けてください」
この前俺が教えてもらったようにコト細かく洗濯の仕方を教えている。
本当にさすがは陽菜だ。
それにメンバーもテキパキと参加者に教えているし。もしかしてこの辺も陽菜の教育なのかな?
教わる方の生徒も最初はナンパめいた事をしていた人もいたが、そのうち目の色が変わったのか洗濯という作業にのめり込んでいった。
それにしてもそんな中でも段々と怪しい雰囲気になってきている人達もいるような気がする。
もしかしてイベント終了後には何組かカップルが誕生か?

洗濯イベントも終盤に入った。
最後の干し方のレクチャーをしている。
やはり中にはあの時の俺と同じように
「そんなの乾燥機に放り込んでおけば乾くじゃないか?」
と言う声もあった。そりゃ出てきて然るべきだろうな。
だけど
「ダメです。乾燥機を使うと布地が傷んでしまうじゃない。やはり天気のいい日は外に干した方がいいんだよ。それに外に干したらのを着たら凄く気持ちがいいんだから」
そうだよな。俺もあのあとやってみてその意味がよく分かったよ。同じ着るなら気持ちいい方がいいに決まってるし。

「はい、あとは各自の部屋に帰って先程教えたとおりに干してみてください。それでは今日はお疲れ様でした」
そして、イベントは大盛況のうちに終了した。


その後、俺の部屋にて
「お疲れ様、陽菜」
「協力してくれてありがとうね、孝平くん」
「なんのなんの、あれくらい。それにしてもイベントも成功したみたいだな」
「そうだね。みんなちゃんと話を聞いてくれたしよかった」
「これだと2回目3回目もできそうか?」
「うん、是非やりたいね」
「だけど先ずは今回のイベント成功おめでとう」
「ありがとう。それじゃ」

「カンパ~イ」

「中身はジュースだけどね」
「仕方ないだろ? 酒ってわけにはいかないからな」





あとがき……みたいなの
以前に自分が書きました『仲良くお洗濯』の続編的な話です。
ネタ集をボ~~~ッと眺めていたら何となく話が浮かんできたので思いつくままに一気に書いてみました。
もっともこれが寮の独り者が立ち寄りにくいという根本的な解決になっているとは思えませんけど、まぁ……一つのネタということで……(^^;



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