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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『翠の乗船レポート』


今回は特に書くことはありませんので早速SSに行かせて頂きます。




夜明け前より瑠璃色な SS 『翠の乗船レポート』



何故か今夜のこの時間はお茶の間のテレビが妙に視聴率が高いみたいだ。
番組は普段はそれなりの視聴率の“報道特別番組”なのだけれど、今日に限ってはちょっと違うみたいだ。
どういうことかと言うと……


「皆さんこんばんは。今夜は予定を変更いたしまして“報道特別番組”をお送りいたします。本日司会を勤めさせていただきます私、MTVアナウンサーの『○○△子』と申します。
先日でありますが、月と地球の国交回復を記念いたしまして建造されました豪華旅客往還船『Princess Feena Ⅰ』が就航されましたことにつきましてはテレビを御覧の皆さんも既に記憶に新しいことと思います。
しかしながら今回の航海は招待状を持つ方の乗船のみで、一般の方の乗船はなく両国の政府関係者といった方々のみで更に報道機関の招待もありませんでした。
ですので基本的にドコの局も今回の処女航海に関してのレポートはできなかったのですが、今回報道関係者で唯一乗船する事が出来ました方をお招きして、その時の映像を交えながらお話を伺っていきたいとおもいます。
それでは御紹介します。今回の処女航海で乗船されましたMTVアナウンサーの『遠山翠さん』です。こんばんは。本日はよろしくお願いします」
「こんばんは。MTVアナウンサーの遠山です。よろしくお願いします」
「遠山アナは今回一般の方としては唯一招待を受けた方ということですが、これはどういった経緯があったのでしょうか?」
「はい、私は高校時代に現スフィア王国国王『フィーナ・ファム・アーシュライト陛下』が地球に御留学された際、仲良くさせて頂いたといった経緯がありまして今回の招待を受けた次第です」
「遠山アナは陛下の御亭主で在らせられる『達哉様』とも面識がおありとか」
「はい、朝霧くん……失礼、達哉様とも高校時代から仲良くさせて頂いておりますし、今でも仲のよい友人の一人ですね」
「そうですか。それにしましてもそういった方々と交友があるというのは素晴らしい事ですね。それでは今日はその時の映像を交えましてお話を伺っていきますのでよろしくお願いします」

二人の背後にセットしてある大型ディスプレイに映像が映し出された。

『皆さん、こんにちは。ただ今私はこの度就航して昨日地球に到着しました豪華旅客往還船『Princess Feena Ⅰ』のすぐ脇に来ています。……』

「この映像は外からですね?」
「はい。係留場所におきまして乗船する前に撮った映像です」
「それにしましても……話には聞いていましたが、これは大きな船ですね」
「はい。私もこの船が地球に到着した時に映像で見ましたけれど、こうして実際に見てみるとあまりの大きさにビックリしました」
「あ、今タラップを上がっていますね。これから乗船ですか?」
「はい。入口の所に受付がありまして、ここで招待状を渡して乗船者をチェックするようになっております」
「それにしましてもここに映ってらっしゃる方を見ましても有名な方々が映ってらっしゃいますね」
「そうですね。今回は政財界の関係者とかいった有名人しか招待されておりませんでしたので私のような一般人は本当に例外みたいなものですね」
「今映っておりますこれが遠山アナの招待状ですか?」
「そうです」
「これが届いたときはどんなお気持ちでしたか?」
「それはもうビックリしました。もっとも今回の就航のことは以前から話には聞いておりましたけど、まさか私のところに招待状が来るとは思っておりませんでしたので」
「それにしましても見ておりますとこれは凄い待遇ですね。案内の方がついて更に係員全員から頭を下げられていますし……」
「はい……これにも驚きました。それでなくても何だか場違いな所に来たという印象しかありませんでしたので」

そして、案内されながら内部の映像が映し出される。
「これはまた豪華な廊下ですね」
「そうですね。もっともこの廊下は国王夫妻も通られるとのことですからこういった作りになっているとのことと聞いております」
「あ、着いたみたいですね。凄く豪華な扉ですが、もしかしてここが国王夫妻のおられる御部屋ですか?」
「はい、ここがこの船の最高級室『インペリアル・ロイヤルスイートルーム』です」
「ここに国王夫妻がおられるのですね。あ! 扉が開きました。中はどんな風になっているんでしょうか?」
扉が開かれ中の様子が映し出される。
「あ! 国王夫妻がおられますね。それから周りにいらっしゃるのは?」
「はい、国王夫妻の御家族です」
「そうですか。あ、もしかしてあそこにおられるのは王立月博物館の館長代理をされておられた穂積さやかさんではありませんか?」
「そうです。と同時に達哉様のお姉さまでもありますし、今は確か地球を代表する外交官といった要職に就かれておりますね」
「あぁ、そうですね。それにしましてもこうしてみますと私からしますとある意味これも先日放映されましたドラマ“豪華なる一族”のような感じにも見えますね」
「確かに王家の一族ですから豪華といえば豪華かもしれませんね」
「しかしこうして皆さんで会話されております映像を見ておりますと失礼ながらごく普通の同窓会と言いますか、ごく普通の家族の会話といった雰囲気でもありますね」
「はい。今回も正にそういう和気あいあいといった雰囲気でしたね。もっともフィーナさん……失礼しました、陛下自身が身内や友人と一緒にいる場ですと堅苦しいことを好まないですし、私も陛下や達哉様とも公式の場でなければ普通の会話をしますね」
「普通の会話といいますと?」
「もう私達が日常ごく普通にする話ですね。どこそこのケーキやスイーツが美味しいとか、流行の服とかいったファッションのお話とか、……そうそう、この時は陛下おすすめのダイエット法や体操も教えてもらいましたね。私も陛下の素晴らしいプロポーションに憧れておりますので以前から機会があったら是非教えて欲しい、とお願いしていたんですよね」
すると司会のアナウンサーは少し驚いた表情で
「……意外ですね。大変失礼ながら陛下もそういった所は普通の女性とさほど変わらない感じではありますね」
「そうですよ。そういった親しみやすい所は学生の時から全く変わっていませんね」

「それにしましても先程から部屋の内部の様子も映っておりますが、やはりその名の通り豪華ですね」
「そうですね。私自身も本当にここに居ていいのだろうか? という感じでした」
「確かにできるものでしたら私も一度泊まってみたいものですね。あ、これから国王夫妻の御言葉ですね」
「やはりせっかくですからこういう場面もあった方がいいのでは? という周囲のアドバイスもありましたのでここでインタビューという形になりました」

『そしてこちらにはスフィア王国国王夫妻がおられますのでお話を伺いたいと思います。……』
画面には国王夫妻へのインタビューの模様が流れている。

国王夫妻のインタビューを聞き終わって
「なるほど。こういう風に陛下から言われますと是非一度乗ってみたいという気持ちが一層強くなりますね」
「私もできれば今度はお仕事でなく全くのプライベートで乗りたいですね」
「新婚旅行とかですか?」
「あ……あははは、まぁ……そうですね……」

「それと今回、陛下は“名誉船長”という任もされていると伺いましたが?」
「はい。今回の処女航海は記念すべきことですので是非にということで要請があったとのことだそうです。ですので陛下はいつものドレスとは違う服を御召しになっております」
「確かに遠山アナのおっしゃるとおりこのスーツ姿もまた凛々しい御姿ですね」
「はい。私も凄く似合ってらっしゃると思っておりました」
「そう言えば遠山アナも普段は着ないと思われるドレスを着ていますね。もしかしてこれは自前ですか?」
「あははは、それはありえませんね。これは局から何着か借りていった内の一つです」
「ははは、なるほど」
「さすがに私が普段着ている服でこういうところにいったら完全に場違いになってしまいますね。もっとも私がこういうドレスを着ていること自体が在り得ないことでしょうけど……」
「でもよく似合っていますよ」
「そ……それはありがとうございます」

場面は切り替わって
「あ、この風景は?」
「あぁ、これはブリッジの様子ですね。丁度出航直前ということで陛下から「せっかくだから一緒にどうぞ」ということで中に入らせていただいて更に内部の撮影までさせて頂きました」
「これもなかなか見られるものではないですね。おそらくお茶の間の前の方の中にも食い入るように見ている人ももしかしたらいるのではないでしょうか?」
「あ~~~、もしかしたらこういった船が好きとか興味があるような人でしたらあるかもしれないですね。さすがに私は横で見ていても何が何だか分かりませんでした」

画面には陛下が船長用の帽子を被って船長席についた場面が映し出された。
「これは陛下ですよね?」
「はい。船長から船長用の帽子を渡されてそれを被られた御姿です。見ていて凄く凛々しくて思わず黄色い声を上げたくなるほどカッコよかったですね。あははは」
「あ~~~なるほど、何となく分かりますね。確かに女の私がこうして見ても凛々しいですね。何か目に見えない物凄いパワーが出ている感じがしますね」
「やはり一国を統治する御方ともなるとこの位の迫力みたいなのが必要なんでしょうね」

「あ、そろそろ出航の瞬間です」

『それでは、出航!!』

陛下の合図と共に汽笛が鳴り船はゆっくりと動き出した。
と同時に映像はここで一旦終了した。
「いよいよ出航しましたね。あ、映像はここまでですか」
「はい。この後、大気圏離脱まではあまり動き回る事ができませんでしたので私達は先程いた部屋に戻り、皆さんと歓談をしておりました」
「そのあとはどういったことをされていたのですか?」
「このあとは国王夫妻の主催するディナーパーティーやダンスパーティーが催されました。ええと……映像が出ますでしょうか?」
「あ、出ました。これは……ディナーパーティーの模様でしょうか? なかなか豪華な食事みたいですけど、これは……月の料理でしょうか?」
「そうですね。この時は私も普段食べたことのない月の料理が出てきました。名前は覚えていないんですけど確か“月牛”を用いた料理だったかと。これまで食べたことのないちょっと変わった味でしたけど大変美味しかったですね」
「地球では同じものを食べる事ができないんでしょうか?」
「どうでしょうね? もしかしたらそのうち月人居住区にそういったお店ができるかもしれないですね」
「そうなると嬉しいですね。私も是非食べに行きたいです。それから次は……ダンスパーティーの模様ですね。遠山アナも先程とは違うドレスで参加されてますね」
「はい、何着か持って行くことを許されましたので一応困らない程度に数着持って行っていたんですけどね」
「国王夫妻が真中で踊っておられますね。それにしても国王夫妻のダンスは優雅ですね。この中で一際目立っております」
「私が陛下に御聞きした話によりますと、達哉様はダンスがかなり不得手でここまでのレベルになるまで物凄い練習を繰り返していたそうです」
「なるほど。この影には物凄い苦労がおありだったんですね。あ、達哉様から遠山アナに御誘いがかかったみたいですね。達哉様のエスコートで上手に踊っていますね。これは練習とかされたのですか?」
「実はココだけの話、事前に国王夫妻から少し教えて頂きました……」
「あははは、どおりで。でもなかなかお上手ですね」
遠山アナは顔を真っ赤にして
「いやいや……恥ずかしい……」
「他にはどういった催しがありましたか?」
「あとの日も大体こんな感じでしたね。それに船が大きい分、かなり自由に歩き回れましたので許される範囲で色んな所を探検したりもしましたし、あと私の場合はパーティー以外でしたら展望所から星を眺めたり、あちこちで記念写真をとったり、あとは皆さんとお話に華を咲かせましたね。特にもう女同士ですと話が尽きないので時間も忘れて皆さんとくつろいでおりました」
「あ、これはその時の写真ですね。国王夫妻や皆さんと写された……。いい表情ですね。陛下の人となりが分かるようですね」
「はい。これはもう私の一生の宝物ですね。できればお墓の中まで持っていくつもりですよ、ははは」

「そして無事に地球に帰って来たわけですが最後に遠山アナ、今回の旅を振り返っていかがだったでしょうか?」
「そうですね。やはり友人でもある国王夫妻に御会いして親交を深めることができましたのが何よりですね。あとはこういった記念とも言える処女航海に御招待頂けたことに感謝するとともに、この航海に関わった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいですね。この船、本当に素晴らしい船ですのでこの番組を御覧の皆様ももし機会があれば一度乗ってみてください。陛下も人生の大事な思い出にしたい……と仰られておりましたが、間違いなくこれは人生の素晴らしい思い出になります。実際に乗った私が言うのだから間違いありません」

「はい。というわけで本日は報道特別番組と致しまして、豪華旅客往還船『Princess Feena Ⅰ』の処女航海の模様を実際に行かれました遠山翠アナを迎えてお送りいたしました。遠山アナ、本日はどうもありがとうございました」
「ありがとうございました」
「それでは皆さん、いつの日かこの船でお会いできることをお祈りしてお別れしたいと思います。さようなら」



「カ~~~ット!!」
「は~~~い、お疲れでした~~」
「どうもお疲れで~~す」

そして番組が終わっての控え室にて
「あ~~~、疲れた疲れた……と」
「それにしても遠山さんって凄いね~~。国王夫妻と友達だなんて……」
「いや~~、たまたまだから~~」
「それにドコにも出来なかったレポをしてきたんだからこりゃもう昇進間違いなしだね」
「そりゃ言い過ぎだって、あははは。さって……と、今日はもう終わりだしご飯でも食べに行こうかな」
「あ、お供しま~~す」
「よ~~し、ついてこ~~い!!」





あとがき……みたいなの
先日公開しました『現場からお送りします』の続編的な(?)と言いますか後日談的なSSです。
それにしても……改めて考えると言い回しとかはこんな感じでいいのだろうか? イマイチ自信が……。



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E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。