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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『クラッシックカードバトル』

さて、正月モードも終わって今年も残すトコあと……なんて1世紀前のギャグはさておき、一応冬らしい寒さが続いており外に出るのも億劫になってしまっております。
こんなことがメタボを促進させてしまう……ってのは分かっているんですけどね。

というわけで


早坂さん、マクさん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。

早坂さん>確かに達哉はある意味初物だらけの人物ではありますな(^^
で、この場合フィーナにコテンパンにやられてよかったのか悪かったのか……。

マクさん>まぁ、その辺は深く考えたらあきまへんでっせ。気楽に行きましょ。

朝霧さん>さすがに真っ黒な顔のフィーナはちょっと想像できませんでした(^^;


やまぐうさんSS 『千堂家と正月
あの天国みたいな場所からから出たくない気持ちは分かります。それが原因でウチはかなり前からコタツは出していません。
で、このあとどんな料理ができたのやら……。





夜明け前より瑠璃色な SS 『クラッシックカードバトル』


新年を迎えてお正月気分真っ只中である。
月での公式行事をさっさと終わらせて慌しく地球に来たフィーナ達と朝霧家・鷹見沢家とともにまるで新年会さながらのパーティーを行いその疲れからか今朝はみんなゆっくり寝て、今 ちょっと遅めの朝食である。
そんな中で麻衣が思いだしたように
「あ、今日はバトルの日だね」
するとフィーナもニッコリして
「うふふ、そうね。私もこの日を楽しみにしてたわ」
俺は怪訝そうな顔をしながら
「おいおい……バトルって正月早々に物騒な言葉だな」
「何言ってるの? 達哉くん。お花見の時に『お正月に“百人一首大会”をやろう』って言ったじゃない」
「なんだ……バトルなんて言うから何するのかと思ったよ」
「まぁ、今風に言うとカードバトルかしら?」
「と言うか『クラッシックカードバトル』だね。お姉ちゃん」
「何かピンと来るような来ないような言い方だな」
「点数にすると何点?」
「う~~~む……55点」
「ビミョ~~~……っていうか赤点?!」
「もう少し努力するように」
「うぅ……」
するとフィーナが少し呆れた顔で
「で、達哉は私達が何すると思ったの?」
「別に何も……」
その時
「明けましておめでとうございま~す」
玄関から賑やかな声がした。
「あ! 菜月ちゃんと遠山先輩だね」
「どもどもおめでと~で~す」
「おめでとうございま~す……って、あ! ゴメン。まだ食事中だったんだ。ちょっと早かったかな?」
「あぁ、いいわよ。ちょうど食べ終わったところだからすぐ準備するわね。達哉くん、手伝ってちょうだい」
「あぁ、わかったよ」

リビングのテーブルやソファを部屋の隅に片付けて真中に広いスペースを作る。
「持ってきたよ~」
麻衣がカルタの入った箱を持ってきた。
そしてみんなで車座になって座った。
「ん? そういやフィーナも参加するのか?」
「えぇ、もちろんだけどどうして?」
「い……いや、別に。でも、まさかあれから覚えてきたのか?」
「そうよ。暇をみつけては勉強したんだから」
するとミアが
「そう言えば姫さまは地球からカルタを取り寄せて更にいろいろ調べられてお勉強されていましたね」
するとフィーナは照れながら
「ミア……恥ずかしいからあまり言わないで……」
「も……申し訳ございません……」
「そこまでして……かよ。またえらい本気になってるんだな……」
もうホント感心するやら呆れるやら……
するとフィーナは“当然!”という顔で
「えぇ、私はやる時はいつも本気よ。それでさやか、ルールはどうするの?」
「えぇ?! ルールって……みんなで取り合って数が多い方の勝ちじゃないのか?」
「そういうのもあるけど公式のやり方とかルールはちゃんとあるのよ。段位とかもあるくらいだし。名人戦とかいった競技だと物凄い反射神経やいろんな駆け引きとかの作戦を駆使する能力も必要だからもう本当にバトルね。だけどそうね~……今回はやっぱりみんなでできるから散らし取りでやりましょうか?」
「わかったわ」
「それじゃ全部撒くね」
輪になった参加者が札を撒き始めた。
「そう言えば達哉は参加しないのかしら?」
「え? お……俺は全然覚えてないからムリムリ。せいぜい“坊主めくり”くらいしか分からないから……」
フィーナが少し残念そうに
「あら、せっかく地球にいるのにもったいないわね。別に覚えてもいいんじゃないかしら?」
「まぁ……そのうち気が向いたら……ということで」
すると遠山がニヤニヤしながら
「朝霧くんの気が向くのはいつのことやら」
うぐぐ……悔しいけど返す言葉がない……
「だけど“坊主めくり”はあとでやりましょう。これだったらミアちゃんも参加できるし」
すると突然引き合いに出されたミアは少し焦った表情で
「あ……いえ、私は……」
「そうね。いいじゃない? ミア。みんなでやったら楽しいわよ」
「は……はい!」


そういう話をしている間に場の準備ができたみたいだ。
「お姉ちゃん、準備できたよ」
「それじゃ最初は私が読み手をやるわね。いくわよ」
一応遊びの筈なんだけど、場内に妙に緊張した空気がみなぎっているので話しかけられなくなってしまった。
なぜか分からないけどみんなマジ顔をして妙に感覚を研ぎ澄ませているのが分かる。
そして、みんな軽く手を上げて構えた。

最初の歌が詠まれた。
「たかさ……」「はい!!」
バシッ
一枚目は菜月が勢い良く札を弾き飛ばした。
「やったね!! 幸先いいね~~」
「あ~~~、あそこにあったんだ~~~。残念……」
あまりのスピードにビックリした俺は
「早っ!! あれで分かったのか? 全部聞かなくてもいいのか?」
「ん? それじゃ遅すぎるし聞く必要なんてないよ。今の場合は最初の2文字聞いたらどの歌か分かるし、それに最初に並べた時点である程度の位置は把握しておくからその中にあればすぐ取っちゃうよ」
「えぇ?! おいてある場所まで頭に入っているのか?」
「まぁ、ある程度はね。さやかさん、次々」

「次いくわね。すみ……」「はい!!」
バシッ
次に札を弾き飛ばしたのは何とフィーナ。
「えぇ?!」
正直俺はぶったまげた。するとフィーナは『何があったのか?』という顔で
「どうしたの? 達哉。それより失礼ね。そんな意外な目で見ないでよ」
「いや……それよりお手付きじゃないよな? 分かってて取ったのか? 偶然じゃないよな?」
「当り前でしょ? ちゃんと分かってるわよ。これは一つしかないんだし目の前にあったから最初から目を付けてたわ」
「は……??」
言ってる意味がよく分からん……。
「フィーナさんがなぜ取れたかまだ分かってないようだね、お兄ちゃんは。これは“一字決まり”と言ってね、つまり頭が『す』から始まる歌はこれ一つしかないんだよ。フィーナさんはそれを知ってたし、その札が目の前にあったのを早くから見つけて狙ってたんだよ」
「ふむ……じゃさっきの菜月の場合も同じなのか?」
「そうだよ。『た』から始まるのは6つあるけど2文字目がバラバラだから、あとはその2文字目が分かればどの歌か分かるんだよ」
「ったく簡単に言うよな、麻衣は」
「朝霧く~ん、何言ってるの? これも早く取るためのテクニックの一つだよ」
「なるほど……って、できるわけねーだろ!!」
さすがに今の俺の頭ではキャパオーバーだ。
「それにしてもフィーナも確かに覚えてきたとは言ってたけどこんな凄いレベルになっていたとはな……」
「言ったでしょ? 私はやるときは本気だし、とことんやらないと気がすまないんだから」
「そ……そりゃ知ってたけどそんなレベルまでいってるとは思わなかった……」
「だけどフィーナさん、実際そこまでのレベルまで行く人も地球ではそんなにいないよ」
ん? ちょっと待て……
「そう言うが、麻衣……お前が言う“そこまでのレベル”のヤツがここに何人いるんだよ。実際相当レベルの高い集団だぞ、これは」
「そ……そうかな?」
「大体最初の1文字2文字だけで分かるヤツなんてそんなにいないって。それにもし今、月で百人一首大会が開かれたら間違いなくフィーナはブッチギリでチャンピオンじゃないのか?」
さすがにそこまで言うとフィーナも照れくさかったのか
「た……達哉……調子が狂っちゃいそうだからそんなにおだてないで……」
「はいはい、次に行くわよ」

それこそ本当に競争で、みんなあっという間に札を取っていく。
なにせ読み手が読み終わる前に見つけてさっさと取ってしまうのだから余りの早業に俺は開いた口が塞がらない。


そして……
「一通り終わったね」
「それにしてもみんな取るのがメチャクチャ早いぞ……信じられん」
俺はみんなのスピードにただただ驚くことしかできなかった。
すると麻衣は
「歌をちゃんと覚えていたらそんなものだよ」
なんてサラッと軽く言いやがる。
「少々覚えたからって簡単にはできん……」
「んなこと言ったってできるんだから仕方がないでしょ?」
プチ逆切れか……遠山。
「そりゃ……まぁ……な」
「取った枚数ってみんなほとんど変わらないよね」
「そうだね。それにしてもフィーナさんが凄いよね。お仕事が忙しいのにあれだけの期間でこんなに出来るようになってるんだから」
「うふふ。ありがとう」
「じゃ2回戦行きますか。今度は私が読み手をやるからさやかさんは取ってね」
「よ~~~し、腕がなるわね!!」
「うわっ!! 姉さんの目の色が変わった……」
「私も本気でやるからね!! やるからには勝つわよ!!」
こうしてもう日が暮れるまで白熱したカードバトルが繰り広げられたのであった。

で、俺とミアはというとバトルに夢中になっている女性陣の給仕をしながら様子をみていたわけだが案外こうして見ているだけでも結構面白いものだ。
もっともそれもこの連中がやっているから見ていても面白いのだけど。
それにみんないつも忙しくしているんだからこういう時くらいはストレス発散じゃないけどこうやってワイワイやるのもいいと思う。


外も暗くなってきた時、さすがに白熱し過ぎて夢中になってたからだろうか、姉さんが申し訳なさそうに
「あ……そうそうミアちゃん、退屈してたでしょ? ゴメンね」
「そろそろ坊主めくりをやろうか。ミアちゃんも入って」
台所で片付けをしていたミアがパタパタとリビングに来て
「はい、失礼します」
「俺はスルーか……」
「うふふ、分かってるわよ。達哉もありがとう。こっちに入って」
とりあえずフィーナの隣に座った。
「それじゃ今日の締めくくりに坊主めくりいってみようか」

それからは出る札に皆一喜一憂で、正月早々から朝霧家は夜遅くまで賑やかな声が絶えなかった。





あとがき……みたいなの
以前に書いた『風流な(?)お花見』の続編的なSSになっています。
というかネタとしてはその時からあったわけでして……。
作中の事柄につきましては一応いろいろ調べて書いてはいますが、もし事実と異なるような点がありましたら御容赦願います。



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。