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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS   『女の子らしい趣味』

一応バレンタイン特集第2弾ということで


えぇっと、その前に……

早坂さん、TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
早坂さん>結局はそうなってしまうんです(^^;

TMさん>腹へ納まってしまえば何でも一緒……というのは慰めの言葉にはならないでしょうね。



早坂さんSS 『
お互い納得してそう決めたとはいえやはり内心は……ということですね。
やっぱり白ちゃんはええ子やな~~~(^^

やまぐうさんSS 『バレンタインデーのひととき
その企画、案外いおりんバージョンとして採用してしまう方向ももしかしたら面白かも。

朝霧さんSS 『とある兄妹の聖貯古日
微笑ましい兄弟愛の光景ですね。さて、征ちゃんに関する情報はどこから漏れたのでしょうか? もしかしたらいおりんがさりげなく流した……とか?







夜明け前より瑠璃色な SS 『女の子らしい趣味」』


「ただ今」
「帰ったわ」
所用で達哉と外出していた私は今、家に帰ってきた。
「姫さま、達哉さん お帰りなさいませ」

「帰って早々に何だけど、何だか少しお腹が空いたわね。ミア、何かちょっとお腹に入るものがあるかしら?」「そうだな。結構歩いたからな」
するとミアは『待ってました』と言わんばかりの顔で
「あ、でしたら今ケーキを作ってみたんですがよろしかったらいかがですか?」
「あら、いいわね。是非いただくわ」
「ミアの手作りケーキか。考えてみると久しぶりかもしれないな」
「そうですか? それではお持ちしますので少しお待ちください」


暫くしてミアがケーキとお茶を持って現れた。
「どうぞ召し上がってください」
「ありがとう、ミア」「いただきます」
運ばれてきたのは見た目からして物凄く美味しそうないちごののったショートケーキ。
早速口に運んでみる。口の中で何とも言えない上品な甘さがあり、それでいて凄く美味しい。
「うん、こりゃ美味しいな ミア。やっぱりさすがだな」
「そうね。美味しいわ」
と言うとミアは少し照れくさそうに
「あ……ありがとうございます」
隣を見ると達哉も本当に美味しそうな顔をして食べている。
その時私の頭にある思いが浮かんだ。

ミアの場合は実益も兼ねてるんだけどケーキ作りも含めたお料理はミアの趣味でもあるのよね。
それにしてもケーキ作りか……。考えてみたら女の子らしい趣味ね。
そう言えば私の趣味って何だろう?
改めて考えてみると……よく分からない。
王女である立場上なのかどうしても国のためになるようなことに関連したこととかいった固い方面しか出てこないし……。
だけど私だって王女である前に一人の女の子。
女の子らしい趣味の一つくらいあってもいいわよね。
それに加えて達哉に喜んでもらえるものであればなおの事かしら。

「姫さま、どうかされましたか? 御気分が優れないとか?」
ミアが私の顔を心配そうに覗き込んで聞いてきた。
「え? あ、何でもないわ。大丈夫よ」
「そうですか? それでしたらよろしいんですが」
「それでなくてもフィーナは忙しい身なんだからあまりムリはするなよ」
「ありがとう。でも大丈夫よ。私が多少のことで寝込んだりしないのは達哉もよく知っているでしょ?」
「ははは、そうだったな。だけどたまには彼氏として少しくらいは心配もさせてくれ」
「相変わらず優しいわね、達哉は」

そして私達はケーキを食べ終わると
「ありがとう、ミア。ごちそうさま」
「ごちそうさま。よかったらまた作ってくれないか? 美味しかったよ」
「はい、ありがとうございます!」
このミアの素直な笑顔っていいわね~~。
それにしても……
『また作ってくれないか? 美味しかったよ』……か
こんなセリフを言われると作った方としても作った甲斐があったという感じなのかしら?
ミアも本当に嬉しそうだし……。

「フィーナ……おい、フィーナ!!」
横に居た達哉が問いかけてきた。
「どうしたんだよ、フィーナ。さっきからボーっとして何かおかしいぞ」
「大丈夫。本当に何でもないから……」
「あのな……いつもと様子がこんなに違うのに大丈夫と言えるわけないだろ? それくらいは俺にも分かるし、それにそこまでなっても話してくれないなんてそんなに俺って頼りにならない情けない男なのか?」
「ち……違うわ!! そんなんじゃ……ないの……」
さすがにここまで心配して言われちゃうとこれ以上黙ってるなんて出来ないわね。
「分かったわ。話すから笑わないで……聞いてちょうだい」

私はさっき考えていたことを一通り二人に話した。すると……。
あ、達哉の顔がひくひくしてきてる……。
そして
「あっはっは!! なんだ……そんなことか?」
話を聞くや否や達哉は腹を抱えて大笑い。
「『そんなこと』って……もう、失礼ね。それに“笑わないで”……って言ったのに」
「ははは……ゴメンゴメン。だけどそういうことで悩んでいるとは思わなかったものだから。もしかしたら一国を左右するくらいのレベルの悩みなのかと思ってたよ。フィーナにしては意外とカワイイ悩みだな」
それを聞いた私は思わずムカッ!
「私だって王女である前に一人の女性です!! そういう些細な悩みの一つくらいはあるわ!!」
すると達哉は
「あ! ゴメン。ちょっと用事を思い出した!!」
慌てて部屋へ駆けていった。もしかして今の私ってそんな凄い剣幕だったの? それより……
「こら!! ちょ……ちょっと待ちなさい!! 達哉!! ……もう、逃げ足は速いわね。はぁ……」
思わず溜息一つ。


すると私達のやり取りを見ていたミアが
「あの……姫さま、もしよろしかったら一緒にケーキを作ってみませんか?」
「え? ケーキを?」
「はい。今思い出したのですけど確か2月14日は地球ではバレンタインデーといって女性から男性にチョコレートをプレゼントすると聞きましたのでチョコレートケーキを作ってみたらいかがかと思ったんですけど……」 
「あぁ、そう言えば私も聞いたことがあるわ。そうね、それはいいアイデアかもしれないわね。是非教えて欲しいわ。お願いできるかしら? ミア」
「もちろんです、姫さま!! それでは大至急準備致します!!」
楽しそうに駆けていったミアの姿を見て
「いいわね~ミアといい麻衣といい、ああいうふうに楽しそうにお料理とかできるのは。男の人もあんなふうにお料理の上手な人が好きなのかしら? もしかしたら私も今のうちにミアや麻衣からお料理を習っておくのもいいかもしれないわね」

「姫さま、お待たせ致しました」
しばらくしてミアが材料を抱えて戻ってきた。
そのあと私はミアの指示に従ってたどたどしい手つきでチョコレートケーキを作った。

そして……
「やりましたね、姫さま」
「できたわ。達哉は喜んで食べてくれるかしら?」
「もちろんですよ。姫さまのお作りになられたケーキですから絶対です」
ミアほど上手に出来たとは思えないけど、たぶんそれなりに巧くいったと思う。
「ミアのお陰よ。ありがとう」
「そんな……私なんて何も……」
「そんなことないわ。だけどお菓子作りも楽しいわね。こうして巧く出来た時とか食べた人に喜んでもらえたときなんかは気持ちいいわね」
確かに作っていて大変と思えるところもあったのだけれど、こうしてミアといろんなお話をしながら作るのはそれ以上に凄く楽しかった。
「また他にも色んなお菓子を作ってみたいわ。その時はまたいろいろ教えてね、ミア」
「はい、もちろんです。ですが姫さま、作っている途中であまり摘み食いをされるのは御行儀が悪いと思いますのでできましたら控えられた方がよろしいのでは……?」
「うふふ、ごめんなさい。だけどもしかしたらこれも楽しみの一つだったりしてね」




あとがき……みたいなの
最初はバレンタインとは関係ないところで書き始めたのですけど途中から『そろそろバレンタインデーが近いな』と思って急遽そういう方面の話に切り替えてみました。
もっともこじつけ的になってしまったのであまりバレンタインデー自体とは関係ないような気も……。


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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。