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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『卒業……そして』

う~~~ん、まだまだ寒いですね。とはいっても日なたに出ると割と暖かい感じだし体を動かせばそれなりに暖まるし……。



“たられば”みたいな感じですが、瑛里華ルート以外での卒業式当日の瑛里華の状況を考えてみました。
話としては書かれていませんが、もしかしたらこんな感じになるんでしょうか?


というわけで


TMさん、SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
なるほど気持ち、分からんでもないですな(^^


やまぐうさんSS 『卒業の日
兄は何処かで妹の晴れ姿を見てると思いますよ。






FORTUNE ARTERIAL SS 『卒業……そして』


卒業生を代表して答辞を述べ終えた私は余韻に浸るかのようにゆっくりと、しかしゆっくり過ぎない速さで壇上から降りた。
これで私がこの学院においてなすべき仕事は全て終わった。
そして……私が屋敷の外にいられる時間ももうすぐ終わる。

母様と約束した『屋敷の外にいられる時間』はこの学院にいられる3年間のみ。その間で眷属を作ることができなければ私は屋敷に戻らなければならないことになっている。
本当言うともっと早くに戻されるところだったのだけれど、その時は自分の感情は押し殺して必死でお願いをした結果、学院を卒業するまではここにいさせてもらえることになった。
私はそれから卒業するまでの間にまるで人が変わったかのように思い出をたくさん作るべくカメラを片手に仲間と写真を取りまくったり専用のノートを作ってそれに一言書いてもらったりして思い出作りとしていろんなことをやった。
確かに今までやってないことを急に始めたので友達からは
「瑛里華、どうしたの? 急にこんなこと始めちゃって」
と聞かれることもしばしば。
聞かれる度に私は
「うん、だってもしかしたらもうみんなと会えないかもしれないし……。だからこれはこの学院でみんなと出合った記念よ」
と答えるんだけど
「だけど卒業しても同窓会をやればいいんだし別に一生会えなくなるわけじゃないじゃん?」
「そ……そうだよ……ね」
確かに普通だったらそうだよね。だけど……
すると私がやっているのを見てみんなも始めたのだろう、同じようにノートを持った友達が
「瑛里華、私のにも何か書いてよ」
「私のも」
何人かがノートを差し出してきた。私は
「えぇ、もちろん!!」
私はノートを受け取ると私なりに気の利いたと思う言葉を開かれたページ一杯に書き込む。
それでも若干空いたスペースには女の子らしいカワイイイラストも書き込んでおいた。
「何だかこういうのってもしかしたら性格も出るのかな?」
友達が聞いてきたので
「え? どういうこと?」
「だって瑛里華って妙に真面目なトコがあるからかな? ページいっぱい使って無駄がないように書いてるしね」
「そ……そうかな?」
う~~~ん、だけど私からするとこれは性格じゃないのかもしれない。
だって、間違っても言えないけど卒業したら本当にみんなとは永遠に会えなくなっちゃうんだから……。
もしかしたら無意識のうちにみんなの思い出の中に私がいたという足跡を明確に残したかったというのがあったのかもしれない。


卒業式も滞りなく終わり、最後のホームルームのため私達は教室に戻った。
そして先生が来るまでみんなそれぞれ集まって最後のお話をしている。私のところにも
「あ……瑛里華、そう言えばアンタ卒業後の進路は結局どうするのさ? 受験とかしている様子も無かったし進学とかしないの?」
痛いところをつかれた。
「う……うん、できれば近くの大学とかに行きたかったんだけどね。ちょっといろいろあって遠くに行くことになりそうなの」
「え?! それってもしかして留学? ドコドコ?! ドコ行くの?! アメリカ? ヨーロッパ?」
正直そう受け取ってくれるとありがたかった。
「えぇ……っと、まだ具体的には決まってないんだけどね……」
「どっちにしても凄いよね。さすがは千堂家だね」
ホントはたぶん凄く近いところにいると思うんだけど……さすがに言えるわけないよね。
「お~~い、みんな席に着け~~」
「あ! 先生がきた。じゃまた後でね~~~」
「うん」


そして最後のホームルームも終わり、あとは下校するだけ。

……遂に終わっちゃったな。

みんな寮に帰って誰もいなくなった教室で一人佇んでいると
「お~~い、会長」
あの声は支倉くん。って私は既に会長じゃないんだけど。
「どうしたんだ? 会長。こんなところで一人浮かない顔をして」
そう言う支倉くんの隣にはカワイイ彼女の姿が……。
「ううん、何でもないよ」
「そうか? ならいいんだけど。俺達は寮に帰るけど一緒に帰るか?」
「ううん、いい……もう少しここに居たいから……」
「そうか、それじゃあまたな。俺達もこれからいろいろあるからもし会えなかったらゴメンな」
「うん、またね……」
そして支倉くん達は教室から去っていった。

「またね……か」
そして私は支倉くん達が帰った後、また誰も居なくなって静かになった教室で自分の席(だった所)に座った。
さっきは支倉くんの前だから思いっきり強がっていたんだけどこうして一人になってしまうとやはり無性に寂しさが込み上げてくるものだ。
たちまち目の前が曇り、机の上に一滴……また一滴と雫が落ちる。
母様にあれほど言われたのに結局支倉くんを眷属にすることは私にはできなかった。
だけど……これでよかったんだ。
これで彼のこれからの人生を狂わせなくてすむ。
私一人が背負えばすむことなんだ。
もう明日から私が屋敷から外に出ることは永遠にないだろう。
それがたとえ同窓会とかいったことであろうとも……。

私はカバンの中から一冊のアルバムを出すとページをめくる。
そこには友達と一緒に撮った写真がギッシリと詰まっている。
それからそのアルバムの最後のページには、監督生室で撮った支倉くんとのツーショット写真。
何故か私が支倉くんに思いっきり抱きついて楽しそうに笑っている。
そして何故かこれだけ他のより大きめにプリントされている。
この時既に支倉くんに彼女がいるのは知ってたけど、思い出作りということで許してもらった。
「もしかして私……支倉くんのことが好きだったのかな……?」


そして私はアルバムを閉じてカバンに仕舞うと
そうだ、私にはこうした形になったみんなとの楽しかった思い出という素晴らしい財産があるから寂しくなんかない。

「支倉くん、そしてみんな……いろいろあったけど今日まで楽しい学院生活をありがとうね……」





あとがき……みたいなの
やまぐうさんのSSを読んで自分もそういう卒業に関するのを書いてみたくなったので書いてみました。
とはいってもこういうネタはもう概出でしょうかね? ま、自分なりに考えたことです(^^
と言うか今の学生ってノートに何か書くのってやるのかな? (自分が学生の時はやってた女子は結構いました。ま、相当前の話ですけどね)





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