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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『桐葉の密かな楽しみ』

段々外も暑くなってきました。とはいっても寒暖の差があるこの頃、体調だけはきをつけないと……

というわけで
早坂さんSS 『赤いリボン
孝平にとっては何よりも赤いリボンの方が強烈だった……ということで。

ストライプ
こりゃやっぱり確信犯? ったく、何が目的なのやら(^^;


やまぐうさんSS 『貴方が大切だからこそ
そりゃきりきりさんみたいな人がが相手だったら……。

最後の夏に着る服を
ということは携帯の待ち受けなどは既により抜かれた写真が使用されているわけで……。




今回、タイトルは何となく怪しげ(?)な感じですが内容はアッチ方面とは全く関係ありませんので……

というわけで以下続く↓

FORTUNE ARTERIAL SS 『桐葉の密かな楽しみ』



修智館学院を卒業後、俺と桐葉は揃って同じ大学に進み珠津島を出て共同生活を始める事になった。
これまでの寮生活と違ってアパートで二人だけの生活というのも最初はいろいろ戸惑いみたいなのもあったが、寮と違って門限や消灯時間や寮監の目を気にせずいつでも二人でいられることに段々と喜びを感じるようになってきた。

とはいうものの学生の身分である俺達にそれ程恵まれたお金があるわけではない。
一応親からは生活に必要なお金は仕送りされているものの、やはり必要最低限である。
だからある程度の生活資金を稼ぐために俺はバイトを始めることにした。
最初は桐葉も『二人でいる時間が少なくなる』と言って難しい顔をしていたのだが、これも二人で有意義に遊ぶために必要なのだと説明すると
「そうなの?」
と一言言って納得した(のだろうか?)みたいだった。
まぁ、余程のことがない限りそれ程夜遅くなるわけではない仕事を選んだから帰ったら夕食は一緒に食べるし、夜を一緒に楽しむ時間はあるから多分納得してくれているのだろう。


そして今日もいつもの如くバイトの日……ではあったのだが、何故か今日はメチャクチャ早く終わってしまったので帰り道を急いでいる。
電話しないと怒るかな? とも思ったけどたまにはちょっとしたサプライズがあってもいいかな? と思ったのであえて電話はしなかった。

で、俺達が住んでいるアパートの近くの公園の横を通り過ぎようとした時、その公園の方から聞き覚えのある歌声が聞こえてきた。
「♪~一番はじめは一の宮 二は日光東照宮 三は讃岐の金比羅さん 四は信濃の善光寺 五つ出雲の大社 六つ村には鎮守様 七つ成田の不動様 八つやはたの八幡宮 九つ高野の弘法さん 十は東京招魂社 ……♪」
「ん? あの声は……」
俺にとっては絶対聴き間違えるはずのない声が聞こえた。
その声につられるように俺は公園に行くと木の影から様子を伺ってみた。
すると
「おやまあ 驚いた。今時の子にしては凄い上手だね」
「でしょ?! おばあちゃん。今日はわたしも自分のお手玉をおばあちゃんに作ってもらってきたからおねえちゃん、教えて」
「それじゃあ今の歌を一緒に歌いながらやってみましょう」
「うん。せ~の、♪一番はじめは一の宮~ ……♪」
桐葉が子供と一緒にお手玉をしている。その横にはその子のおばあちゃんと思われる人が何やら昔を懐かしむようなほのぼのした顔をして立っている。
それにしても桐葉も何だかいい顔をしてるな。まるで学院にいたときのあの何ともぶっきらぼうだった表情が信じられないくらいの……。
それにその子供のおばあちゃんも、一緒に楽しんでいる感じで驚きながらも目を細めて
「お若いのによくそういう歌を知ってるのねえ」
「うん、おねえちゃんはもっといろんな歌をしってるんだよ。この前からいっぱい歌ってくれたよね」
すると桐葉は
「え? えぇ……」
ってなコトを言いながら頬を赤らめてる。
まぁ何ともいえない表情だ。あとでからかういいネタができたかも。

「ねえおねえちゃん、もっといろんな歌を教えて」
「そう? それじゃこんなのはどうかしら?
♪あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場さ 船場山には狸がおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ……♪」
「あ~~~、この歌聴いたことある~~」
「割と有名な歌だからね」
すると女の子と一緒に来たおばあちゃんは
「こんなのはご存知かしら?
♪無花果(いちじく) 人参(にんじん)
山椒(さんしょ)に 椎茸(しいたけ)」
すると桐葉もすかさず一緒に
「♪牛蒡(ごぼう)に 無患子(むくろじゅ)
七草(ななくさ) 初茸(はつたけ)
胡瓜(きゅうり)に 冬瓜(とうがん)♪」

するとおばあちゃんはビックリした顔をして
「おやまあ、こんな歌までよく知ってるのね~。それじゃあこういうのは?
♪~
てんてんてんまり てんてまり~」
おばあさんの歌を聴いて桐葉は困った顔一つせず一緒に
「♪てんてんてまりの 手がそれて
どこから どこまでとんでった
垣根をこえて 屋根こえて
表の通りへ とんでった とんでった

表の行列 なんじゃいな
紀州の殿さま お国入り
金紋(きんもん)先箱(さきばこ)供(とも)ぞろい
おかごのそばには ひげやっこ
毛やりをふりふり やっこらさのやっこらさ~♪」

「おやおや……これは驚いた」
おばあさんもこの歌を桐葉が知ってて一緒に歌っていたことに本当にびっくりした顔をしている。とはいっても考えてみりゃ桐葉は現実問題あのおばあさんよりも年上なんだもんな。昔の遊びも歌もあのおばあさん以上に知っててムリもないよな。ってかそのことを知ってるのは俺以外に数人しかいないか。


すると桐葉とおばあさんの歌の掛け合いに対してさすがに子供も
「も~~~~、おばあちゃんもおねえちゃんも二人ばっかりで楽しんでずる~~~い」
「あぁごめんね。つい懐かしかったから」
「ごめんね。それじゃあ一緒にお手玉の続きをしましょう」
「うん」
「♪一番はじめは一の宮~ ……♪」


日も傾いてきてそろそろいい時間になったのか
「おねえちゃんありがとう。また明日ね~~」
「はい、またね」

二人がこの場を立ち去ったあと
「ところで……」
さっきとは180度変わって冷ややかな声で
「そこの木の陰に隠れている人、いい加減に出てきたらどうかしら?」
やば! バレてた?!
俺は思わず
「にゃ~~~~」
とネコの鳴き真似をしてみた。
すると桐葉は
「あら? ネコだったのかしら? ……って冗談を私が言っているうちに出てきた方がいいかもよ、孝平」
俺は頭を掻きながら木陰から姿を現すと
「やっぱバレてたか? いつから分かってた?」
桐葉はフッと軽く笑って
「孝平が来た時から分かってたわ。だって孝平のニオイがしたもの」
俺は思わず服のニオイを嗅ぐと
「おいおい、桐葉の能力はそんなところも優れていたのかよ。参ったなこりゃ」
「うふふ、ニオイの話は冗談よ。だけど何となく気配で分かってたわ」
それを聞いた俺は
「やっぱり桐葉には敵わないな。だけどずっと見てたけど子供とお手玉をやってる時の表情は何ともいえないいい顔をしていたな」
すると桐葉は頬を赤らめながら
「ったく、なんてところを見てるのかしら?」
「それにあの子とは結構親しそうだったけどもう長い間教えているのか?」
「そう言えばそうね。もう結構経つかしら?」
「だけどいいことだな。こうして得意なものを使って親しくなれるのは」
「大体この時間は孝平がいなくて暇だからやってるだけよ。」
「それを言うなよ……。俺も一応頑張ってるんだから」
「フッ、そうね。さ、それよりもさっさと帰りましょう。ご飯はできてるから」
見事に話をはぐらかされた。ま、いいけど。今日の桐葉の表情は俺の心のハードディスクに仕舞っておくことにしよう。それよりも……
「あ~~、腹減ったな。だけどそろそろ紅瀬仕様のをわざと出すのは止めてくれないか?」
「そう? 面白いからもう少し続けてみようと思ってるんだけど」
「いい加減に舌がおかしくなってきたし……頼むから勘弁してくれ」





あとがき……みたいなの
久々にきりきりさんメインのSSです。
何とな~くFAのドラマCDを聴いててきりきりのお手玉の歌を聴いていてふと思いついたネタでした。




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