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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『きちんと向き直って』

相変わらず暑いです。

というわけで(?)一応盆らしいSSを一つ考えてみました。

で、その前にいくつか

早坂さんSS 『秋の足音
二人しかいないと結局最後はそっちの方に行ってしまうものですね。で、お互いキレイになったあとは?

お風呂上がり
なんつーか、ある意味男として認識されていないのか?というか羨ましいというか……。


やまぐうさんSS 『胸を育てる愛の手
いや、恵まれない胸にこそ愛の手を……って背後に殺気が!! うわっ!! カレンさんが刀を持って……

濡れた体を見られない
ここは誰も来ないからいいけど考えてみたら森の中で女性が裸で立ってたらと思うと……。

朝霧さん小文 8/7 8/14
相変わらずの(?)兄妹漫才は笑えます。ああいう面白い文を書きたいんですけどなかなかこれが……。
というかこれもだけどよく毎日思いつくものだ……。


というわけで本編に続く ↓




FORTUNE ARTERIAL SS 『きちんと向き直って』


ここは東儀家敷地内のとある場所。
人里離れたある山の中の少し開けた場所に一つのお墓がある。
そしてそのお墓の周りには3人の姿が。
お墓の周囲を箒で掃いたり花を取り替えたり墓石の掃除をしたりと慌しく動いている。
「すまぬな。瑛里華はともかく支倉まで付き合ってもらって」
「いえ、そんなことはないですよ」
「“私はともかく”ってどういうこと?」
「まぁそう怒るな。もっとも瑛里華にとってはおじいさんにあたるんだからな」
「それは確かにそうだけど……」
そして伽耶は不敵な笑みを浮かべると
「それに、支倉にとってもそのうち“おじいさん”と呼ばねばならぬのだろう?」
「ちょ……ちょっと伽耶さん、それはまだ早すぎませんか?」
「別によいではないか? “善は急げ”という言葉もあるではないか? 挨拶は早い方がいいだろう」
「あのね……そういう意味の言葉じゃないと思うんだけど……」
「瑛里華、口よりも手を動かせ!!」
「はいはい。もう……こういう時だけは偉そうなんだから……」
「何か言ったか?」
「べ~つ~に~」
そう、ここには千堂伽耶の父であるマレヒトが眠っている。
とはいってもさすがに当時の東儀家の力をもってしても池に身を投げたマレヒトを引き上げることができなかったらしくマレヒトの御骨がこの中に安置されているわけではない。
最後はああいった死をとげたとはいえこの地のために尽力した人を蔑ろにするわけにはいかないと思った当時の東儀家当主があまり人目につきそうにないここに墓を作り、そして歴代の東儀家当主によって守られてきたということである。
もっともマレヒトの娘である伽耶はこれまでは現実を受け入れていなかったからか、東儀家当主から墓の場所を知らされていたにも関わらずこの地を訪れる事はなかった。
しかし瑛里華達と和解し、きちんと向き直って現実を見つめ、母親として振舞うようになってからは時々この地を訪れては花を手向け、静かに手を合わせるようになった。

「それにしても凄いところにあるのね」
「仕方がなかろう。当時の情勢を考えるとあまり人目につくところに作るわけにはいかなかったしな」
「これを機にふもとの墓地に移すとかしたらどうなの? さすがにここまで上ってくるのも結構大変よ」
「いや、父様もここから長い間島を眺めてきたんだし何も今更わざわざああいった場所に移すのもどうだろうかな? もしかして父様も落ち着いて眠れんかもしれんな」
「そりゃ母様みたいに体力があれば問題ないけど……」
「なんだ瑛里華、自分で望んでその体になったくせに今更何を言うんだ?」
「はいはい、分かりましたよ……」
親子らしくワイワイと他愛のない世間話をしながら掃除は続く。

「大体キレイになったみたいだな。父様もこれで気持ちよく眠れるだろう」
伽耶が満足そうな顔で辺りを見回した。
「それじゃ手を合わせましょう」
掃除の終わった墓に向かって手を合わせる3人。
「いずれにしてもこうしてお盆に親子みんなで参ってもらって父様も喜んでいるだろうよ」
「わたしからするとやはり普通に“おじいさま”でいいのかしら? それこそ“ひいじいさま”や“ひいひいじいさま”以上に思えるんだけど……」
「当然であろう。私の父様なんだから」
「とはいってももう200年以上も前のお話なんだから実感が湧かないのよね」
「それは仕方が無かろう。普通の人間と違ってあたし達は特殊な状況なのだからな」
「そうね。せめて兄さんだったらもう少し実感があるのかしら?」
「それは本人に聞いてみるがよかろう。なあ伊織、いつまでも隠れていないでいい加減出てきたらどうだ?」

「やれやれ……ひどい妹だね。俺が何歳だと思ってるんだい? それこそ俺ですら生まれる前の話だよ」
木の陰から伊織が頭を掻きながら姿を現した。
「に……兄さん!」
「伊織先輩、いつの間に?」
「あたしが言わなければいつまで隠れているつもりだったんだ?」
「ん? 余り早く姿を現したら掃除を手伝わされると思ったんでね」
「兄さん、グーで殴っていいかな?」
「瑛里華、とりあえずここでは止めておけ。帰ってから好きにするがいい。もっともお前が早くから隠れて様子を伺っていたことくらいは早くから分かっていたがな」
「あれ? やっぱバレてた? これでも巧く隠れていたつもりだったんだけどな」
「フッ、これでも一応はお前達の親だ。分からぬ訳がなかろう。って言うか珍しい事もあるもんだな。明日は大雪か?」
伊織の手には花束が握られていた。
「ったく、親のクセにひどい事を言うもんだな。盆なんだし俺だってたまには先祖の墓参りくらいはするさ」
と言いながら持ってきた花束を墓前に手向けた。
「まぁいい。せっかくだから親子水入らずで手を合わせるか」
「えぇ、そうしましょう。珍しくこういう場面でみんな揃ったんだし」
「たまには一応はあんたの子として言う事を聞いてやるとするかな」
「伊織先輩、そういう割りにはそれは子としての発言ではないですね」
「支倉くん、そういう細かいツッコミをするんじゃないよ」
「ははは、すみません」
子供達の他愛のない会話を聞きながら伽耶は目を細めて
「ふふ、これだけ賑やかになったら父様もさぞお喜びだろうよ」
「それじゃ、母様も兄さんも改めてみんなで一緒に手を合わせましょう。ゴメンだけど支倉くんも付き合ってよね」




あとがき……みたいなの
千堂家のお盆の一幕を勝手に想像して書いてみました。
とは言いますが、こうしたお盆ネタもたぶん概出でしょうね。
背景はある程度資料を参考にしながらこれも勝手な想像ではありますが、まぁこんな感じでしょうか?
あと桐葉はどうしようかと思いましたが、とりあえず本作では出演させないことにしました。理由は……ありません。単にそうしようと思ったからです。


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