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主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『フィーナ誕生日記念SS「二人だけのささやかなパーティーを」』

遅れてしまいましたが、とりあえず大急ぎで書き上げたので先ずは先にUPします。

感想などはまた後日まとめて書きます。



というわけで本編に続く ↓


夜明け前より瑠璃色な SS 『フィーナ誕生日記念SS「二人だけのささやかなパーティーを」』


「フィーナ様、お誕生日おめでとうございます」
「今日お集まりの皆さん、どうもありがとうございます」
今日は私の誕生日で王宮の大広間には親族を始め、貴族や官僚達が集まってくれている。
もっともこの光景はこれまで毎年同じように行われてきたわけだけど、今年はこれまでとは一つだけ大きく違う点がある。それは……
「フィーナ、誕生日おめでとう」
「ありがとう。達哉」
それは、私の隣には愛する人がいるということ。

私が地球に留学し、そこで達哉と出会って数年の月日が流れた。
その後、私は父様の補佐として国政に従事し、達哉は『フィーナに相応しい人物になるんだ!!』と私に宣言し様々な努力をした。
その結果、私達二人は将来(と言うかもうすぐ)結婚する事が認められ、今こうして達哉は私の横にいる。
まぁ確かに達哉の努力もさることながら、もっとも決定的だったのが達哉の『論破事件』(と私が勝手に呼んでいる)である。
これは何かと言うと、これまでの成果が認められて月にやってきた達哉に対してある有力貴族が私と国王である父様の前で達哉を糾弾したのでした。
内容はと言うと、結局のところ『どこの馬の骨とも知れぬものに、ましてや地球の者が我が国の王女を嫁にしてなお国政まで顔を出すとは何事か!』ということ。今更ながら聞き飽きた内容です。
これには国王である父様の御前でもあるし私も少々カチンときた言い方であったのですが、達哉は私をやんわり制するとその貴族に対してこれをグウの音も出ない程にものの見事に論破してみせたのでした。
これには私も父様もビックリでした。と同時に私は達哉を惚れ直したし、父様も感心していました。
また同時にこの場には他の貴族や官僚も多数来ていました。大方その有力貴族が私達だけでなく他の人にもいいところを見せて自分の力を私達や周囲に誇示しようとしていたのでしょうけど結局見事に返り討ちにあって自分は大恥をかき、それからというもの面目が丸潰れになったからかこういった公的の場に姿を現さなくなりました。
で、達哉はと言うとこれによって父様や周囲にあっという間に認められることとなったわけですからそういう意味ではこの貴族に感謝するべきなのでしょうか。
その証拠に程なく私と達哉の結婚が認められ、あとは達哉がそれなりの要職に就くのを待つばかりとなったわけです。もっともこれも時間の問題でしょうけど。


相変わらずパーティーでの私は色んな人達からのお祝いや挨拶を受けたりで大忙し。
そんな中で一段落ついてやっと達哉の所に帰ってきた私に
「いや~~~、それにしても今回初めて出席させてもらったけど……すっごい人数だな。改めてフィーナの凄さを実感した感じがするよ」
達哉がビックリしたような感心したような口調で言ってくると私は『当然よ』という顔で
「何を言ってるの? これでも私は一応王国の第一王女なんだから」
「一応……なんだ」
それを聞いた私は達哉のおでこを指でピーンと弾いて
「こ~~ら、そんなところを突っ込まないの。それよりそう言う達哉もいろんな人から挨拶を受けてたわね」
「まぁ一応フィーナのフィアンセだからとりあえず挨拶に来たんだろう」
すると私は達哉の瞳を覗き込んで
「一応……なの?」
すると達哉は焦った顔になった。まるで『論破事件』の時とは正反対の顔。
「うふふ、焦った?」
「ったくホントいい趣味してるな」
今度は達哉が私の頬を指でつつく。

だけどこういう楽しい時は過ぎるのが早いと言うか邪魔されるものというのか、従者がやってきて
「フィーナ様、官僚達が挨拶とお祝いにみえられておりますのでよろしくおねがいします」
「分かったわ。すぐに行くと伝えて頂戴。達哉、それじゃちょっと行ってくるわね」
名残惜しそうに言ってみたが達哉はしっかりした口調で
「あぁ、行ってらっしゃい。またあとで」
そうね。主役の私が沈んだ顔をしたらダメよね。

それからも私は次々と閣僚や貴族といった来賓からの挨拶を受け続けました。
時折合間にチラチラと達哉を見てみると、達哉も何かと閣僚や貴族たちと楽しそうな顔(表向きは)をして会話をしています。
それにしても毎年変わらずこんなことをしているのでさすがにいい加減私も疲れてきました。
あ~~~ぁ、早く終わらないかな……。

まぁ、何にしても終わらない行事はないわけで、そうこうしている間にやっとのことでパーティーも滞りなく終わりました。
王室関係者専用の出入り口から会場の外に出ると
「フィーナ、お疲れ」
そこには愛する達哉が待っていたくれた。
周囲には人がいないのは分かっているので思わず私は
「達哉!」
と一言言うとそのまま達哉の胸に飛び込んだ。
王国の王女の時間はここまで。これからは達哉の恋人としての時間。
「さ、部屋に帰ろうか」
「えぇ」
達哉と腕を組むと私達はそのまま部屋に帰りました。

部屋に帰ると達哉が
「う~~~~~~ん……」
一際大きな背伸びをする。
「その様子だとかなり疲れたようね」
「まぁな。こうした大きなイベントは初めてだからかもしれないな」
「それじゃ今夜はもう寝る?」
というと達哉は目の色を変えて
「とんでもない!! やっとこれからささやかだけど二人だけで本当の誕生パーティーをするんだから!!」
と言いながら達哉は戸棚から1本の瓶を取り出した。
「達哉……これは?」
何だかお酒っぽい感じだけど……
「地球から送ってもらったワインだよ。フィーナの歳と同じ年数分醸造してあるんだ」
「そうなんだ。ということはこれは達哉とも同じ歳というわけでもあるのね?」
すると達哉は思い出したように
「あ、そう言えばそうなるな。ははは」
達哉がワイングラスを出してきて瓶にコルク抜きをセットする。
ポンッっといい音がして栓が抜けた。
そしてグラスに注いでくれたワインを持つと軽く揺すって
「うん、いい香りね」
「そうだな。それじゃフィーナ、改めて誕生日おめでとう。乾杯!」
「ありがとう。乾杯」
二つのグラスが上品な音を奏でた。

窓の外には地球が浮かんでいる。自然と二人の視線がそちらに向かうと
「たぶん今日は地球でもお祝いしてくれているだろうよ」
「だったら嬉しいけど私がいないのにさすがにそれはないんじゃないかしら?」
「いや、何かにつけて楽しみたい連中ばかりだから案外やってたりして? まぁどっちにしても地球に行ったら絶対同じコトをしてくれるさ。なんと言っても俺達はみんな家族だからな」
「そうね。今度地球に行くのが楽しみだわ」
そういったいろんなお話をしながら私達はグラスをかわし合い、誕生日の夜は更けていくのでした。





あとがき……みたいなの
正直言いますと、姫さまの誕生日であったことを思い出したのが当日の夜も更けたときでした。何も考えていなかったので当然ながらその日に間に合うはずもなくとりあえず考えてみたのですが、プレゼントものは一昨年書いたのでもういいや……で、去年は居酒屋にて……なので今年はどうしようかと悩んだ結果がこれです。
う~~~~ん……なんだかやっつけ仕事的なことになってしまった気もするのですが……。
そう言えば過去を見てみると自分が誕生日SSを一番多く書いているキャラがフィーナなんですよね。


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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。