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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS    『勤労者に感謝して』

外も寒くなってきまして段々と外に出るのが億劫になってきた気がします。
自分の部屋にもストーブが入り、それに火を入れる頻度も多くなってきました。

というわけで(?)今回はとっくに過ぎてしまった某祭日ネタです。


今回もとりあえずSSの公開だけ先にやってしまいます。巡回の感想は後日必ず書きます。とは言っても日が経つにつれ公開されるSSの数も増えてきますのでさっさとやってしまわないといけないのは百も承知なんですが……。



というわけで本編へ ↓





夜明け前より瑠璃色な SS 『勤労者に感謝して』


今日は『勤労感謝の日』ということで祭日なので、俺達学生は休み……であります。
で、何故か俺と麻衣はリビングのソファに座ってお茶を飲みながら
「お兄ちゃん、考えてみると申し訳ないみたいだね」
「ああ……そうだな」
本来は働いている人に感謝するという日ではあるものの、朝霧家の中で働いている人はそんなことなど関係なくこの日は普通に仕事に出かけているし、この日に関係ないはずの俺達は休んでいる。
もっとも姉さんの場合はこういう休日はある意味稼ぎ時であるから普通は休みではないから仕方がない。

だが、俺達を養うために頑張ってくれている姉さんのことを考えると俺達も何となくただ休んでいるのはしのびない。
もっとも姉さんにそんなことを言ったところで
『別に祭日なんだから仕方がないじゃない? 二人とも余計な気を使わなくてもいいわよ』
と普通の顔をして言うだろう。
だからやはりここは特に考えず普通に生活していつも通り姉さんを迎えるべきなんだろうか? それともこの日くらいはちょっとくらい労をねぎらってやることも必要なのだろうか?

すると、どうやら麻衣も同じことを考えていたらしく
「お兄ちゃん、私達で何かお姉ちゃんにしてやれる事ってないかな?」
「う~~~ん、とは言ってもこういう日だからって特別に何かするってのも逆に姉さんも戸惑ってしまうかもしれなんじゃないか?」
「そうかな? だけどこの日の意味を考えると働いていない私達が休んでいるのはどうかと思うし、日頃頑張ってくれているお姉ちゃんに感謝の意味を込めてささやかでも何かしてあげられないかな? と思うんだけど……」
「そうかもな。俺も何か考えてみよう」
二人で暫し考えてみる。すると
「そうだ!! それじゃあ私は今夜の夕食でいつも以上に腕を振るってみようっと。スタミナ料理なんかいいかも」
麻衣は張り切ってソファから立ち上がると台所にかけて行った。

う~~~~ん、麻衣の場合は料理という技があるんだけど、俺には姉さんの為に何ができるんだろうか?
ますます悩む。
姉さんに余計な気をつかわすことになるから金を使うことをするわけにはいかないし……。すると
「お兄ちゃん、まだ考えているの?」
麻衣が料理をしながら声をかけてきた。
「あぁ、“これは”というのがなかなか思いつかなくてな」
「別に難しく考える必要はないんじゃない? あまり凝ったことをしても逆にお姉ちゃんに余計な気をつかわすだけだから」
そんなことはお前に言われなくても百も承知。
再び悩んだ矢先……
あ!! そうだ!! あれなら金も使わないし多分姉さんも喜んでくれるかも。


「ただいま~~」
どうやら姉さんが帰ってきたようだ。
「おかえり~~」
帰ってきた姉さんはテーブルの上の料理を見てビックリした顔で
「今日はまたどうしたの? 何かの御祝いかしら?」
テーブルの上には普段よりも豪華な料理の数々が並んでいる。
「お祝いってわけじゃないんだけど今日は“勤労感謝の日”だから日頃頑張ってくれているお姉ちゃんにせめてものお礼のつもりだよ」
「あぁ、そういえば今日はそういう日だったわね。私も祭日自体にあまり縁がないから気がつかなかったわ。だけどだからってそんなに気を使わなくてもいいのに」
「いやいや、姉さんが頑張ってくれているから俺達もこうして何不自由なく暮らしていけるんだから改めてささやかでもお礼をさせてくれよ」
すると姉さんは少々照れた様に
「そう? そう言われると何だか照れちゃうけど……二人がそう言うんだったらお言葉に甘えさせてもらうわね。いただきます」
「うん、これはスタミナ料理だからいっぱい食べて頑張ってね。そう言えばお兄ちゃんは結局何にしたの?」
「あぁ、俺はご飯を食べてからだな」
「うふふ、楽しみにしてるわね」
こういう時の姉さんの顔を見てると家族での団らんを何よりも大事にしている姉さんはむしろ料理のスタミナよりもどうやらこうして家族でワイワイ楽しく話をしながら食べることから明日への活力を得ているのかもしれないな。

「ごちそうさま~」
「美味しかったわ」
「どうもお粗末さまでした」
「いやいや、さすが麻衣ちゃんの料理は格別ね。また明日からもっともっと頑張れそうよ」
「よし、今度は俺の番だな」
俺は椅子から立ち上がると何か分からずキョトンとしている二人を尻目に俺は姉さんの後ろに回ると肩に手を置いて力を込めた。
「う~~~~ん」
姉さんの気持ちよさそうな声がする。
俺が肩のツボを押さえる度に
「う~~~~ん」「う~~~~~ん」
と気持ちよさそうに声を上げる。
そう、俺の考えたお礼というのはマッサージである。
これなら金もかからないし、たぶん姉さんも喜んでくれると思ったわけだ。
「どう? 気持ちいいかな?」
「うん、すっごく気持ちいい。あ、もうちょっと右……そう、そこ。あ~~~、いいわ~~~」
後ろ向きだから表情は伺うことはできないけど声を聞く限りでは気持ちいいのだろう。

「ありがとう。何だかすごく楽になったわ。それにこのまま続けていると気持ちよくてこのまま寝ちゃいそうだしね」
「そうか? そう言ってもらえたらよかったよかった」
「そう言えば二人とも明日は学校なんだから早く寝なさいよ」
「は~~~~い」

まぁとりあえず姉さんも喜んでくれたみたいだし、これでささやかだけど勤労者に感謝した贈り物になったかな?




あとがき……みたいなの
一応『勤労感謝の日』のネタではありますが、もうとっくにその日は過ぎ去ってしまっております。
もっともこのネタを思いついた時点で既にすぎてしまっていたわけて。
ですがせっかく思いついたのを更に1年延ばして来年のネタにするよりもさっさと書いて公開してしまう方がいいかと思いやってみることにしました。





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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。