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主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

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FORTUNE ARTERIAL SS    『追う者と追われる者』

せっかくの休みの日なのに外は雨……。
俺、何か珍しいことでもしたか?

それにしてもこの2月の更新は結局これも含めて2件だけとは……。
PCの前には毎日座っているんですけど文章を書く指が全く動かんというか思いつかんというか。
それだけに更新もしていないのにここを訪れて下さる方には感謝しております。



というわけで(?)とりあえず本編へ ↓



FORTUNE ARTERIAL SS 『追う者と追われる者』



ったく……この学院の変わりようには最後の最後まで驚かされるわけで……。

「そっちにいた? こっちは一通り探したんだけど……」
「いないわ。まったく支倉先輩も巧く隠れてるわね。最初に一度捕まった時以来まだ見つかってないらしいわよ。一体何処に隠れてるのかしら?」
「ホント逃げ足は速いわね。ちょっと他の友達にも電話して聞いてみるね」
「だけどまだ寮に逃げ込んだという連絡は着てないから校内のどこかに隠れているはずよ」
「そうね。もっといろんな所を探してみましょう。寮に逃げ込まれたら終わりだからね」
「まだ取れるものはあるはずだから諦めないわよ」
「だけど数は限られてるから早くしないとね」
「よし、私はあっちを探すからね」
「じゃあ私は向こうね」
「いい? 見つけたら一斉送信だからね」
「分かってるって。じゃあ後でね」
女子達の物騒な声がそこら中でしている。
そしてその女子達が立ち去った近くの建物の物陰から俺は様子を伺うようにひょこっと顔を出す。
「やれやれ……ったく何なんだよ、これは。せっかくの卒業式の日に何で鬼ごっこなんかしなきゃならないんだ?」


コトは卒業式前日。
俺の部屋で瑛里華と二人でいた時に、とある話を聞いたトコから始まった。
「そういえば孝平、この学院の卒業式の後に行われる恒例行事のコトを知ってる?」
「ん? あぁ、何やら追いかけっこをやるらしいな。確か去年は伊織先輩達がボタンとかをむしり取られていたっけ」
俺はお茶を飲みながら“我関せず”的にというか特に何も考えずに答えた……が、瑛里華は呆れた顔をしながら
「は~~~、……何か他人事みたいね」
さすがに瑛里華のこの一言に俺は嫌な予感がしたのだが……
「瑛里華、まさか……」
「そのまさかよ。今年は孝平がそのターゲットになってるのよ」
「なに~~~~~!!!! ゴホッゴホッ……」
思わず口に含んだお茶の飲み込み先を間違えた感じで思いっきり咳き込む。
これまで俺には縁のない事だと思ってこの行事の詳細については全く聞いてなかったし聞く気もなかったから正に寝耳に水とはこのことか?

そもそもこの“鬼ごっこ”というのは瑛里華の話によると
毎年卒業式終了後に行われる4年5年の女子による卒業生人気男子のボタンやカフスといったものの争奪戦のことで、数日前から男子には内緒で4年5年の女子の間で密かに人気投票が行われてターゲット情報は卒業式前日に口コミで伝えられるということらしい。ただ、この“口コミ”というのがある意味最もやっかいなことで、コトの次第がターゲット本人に直接伝えられることはないのでターゲット本人がこの事を知ろうが知るまいが関係ないらしい。現に俺は瑛里華から聞くまで全く知らなかった。だから自分がターゲットになったことを早く知ることが出来る場合もあれば極端な話だと始まって初めて知る場合も考えられるのだ。
去年のターゲットの伊織先輩は何故かものの見事に全てのボタンやカフスを取られてしまっていた。もっともこの人の場合はこういうことも楽しんでやっているだろうから逃げる振りをしていただけだろう。

「明日は孝平は大変ね。殺気だった後輩達が下駄箱のところから虎視眈々と狙ってるわよ」
そう、この鬼ごっこはターゲットが校舎の下駄箱を出たところから始まり、ターゲットが寮に逃げ込むか全てのボタンやカフスがむしり取られるまで続けられる。

「それにしても何でみんなこんなことを目の色を変えてやってるんだ?」
すると瑛里華は真顔になると
「それはね、ターゲットのボタンやカフスを取ると願いが叶うと言われてるからよ」
おいおい、こりゃまるで福男状態だな。そりゃそうと……
また出た!! この学院の訳分からない儀式(?)
伊織先輩風に言わせてもらうと『たかがボタンにそんな力があるわけないだろう?』って俺は声を大にして言いたい。
その時俺はふと思ったのだが
「そう言えばもしかして瑛里華も参加した事があるとか?」
すると瑛里華はニッコリと
「私? もっちろん。なんと言っても私も一応女の子ですから~。まぁ取れなかったというか、取らなかったけどね」
さいですか……やっぱり。


さて俺は逃亡を続けながらも命からがら寮の玄関が見えるところまで来たまではよかったのだけど寮の入口は既に大量の女子生徒によって固められており間違っても中央突破はムリの様子。
そりゃそうだろう。これには4年5年のほとんどの生徒が参加しているので過去に寮に無事逃げ込むことができたツワモノは一人としていないというのだから。
まぁ、可能性のあるのは伊織先輩と東儀先輩くらいだろう。
ホント勘弁してくれよ~~~。
時々俺が隠れている傍を見回り役だろうか数人の女子が通り過ぎる。
「支倉先輩、まだ見つからないわね」
「報告だと最初に下駄箱で1つか2つボタンが取られただけらしいわよ」
「へ~~~、それじゃまだまだ希望はあるわね」
「だけどこれだけ難航するとそれだけ徳が高くなるというからね」
「そうね。みんな言ってたけどさすがは支倉先輩、探し甲斐があるわね。こうこなくっちゃ」
恐ろしい会話をしながら通り過ぎて行った。
そうだ! 思い出した。確か逃げれば逃げるほど徳が高くなってしまうから逆にますます彼女たちを殺気立たせる事になるんだと。

俺はポケットから携帯を取り出すと一縷の望みをかけて
「もしもし瑛里華? 頼むから助けてくれ!! このままじゃ間違いなく捕まって身包み剥がされてしまう……」
しかし俺の悲痛な声も瑛里華には届かなかったみたいで逆に能天気な声で
「な~に言ってるの? カワイイ後輩のために卒業生男子を代表してしっかり福男を勤めてきなさい。大体ターゲットに選ばれる事自体が人気がある証拠なんだから他の男子からするとある意味贅沢な悩みなんだし~。それに別にボタンを剥ぎ取られるだけで命を取られるわけじゃないんだし」
そりゃそうなんだけど……。
ちくしょう。どうやら瑛里華は瑛里華なりに楽しんでいるらしい。それにしても……つめたい返事……。
「あ~~~、そうだ。もうこれだけ逃げ回ったらもうかなり徳も積めたんじゃないかしら? だったらそのまま堂々と出て行くという手もあるかもね。もっともその後どうなるかは分からないけど」
俺は一言
「こら……」
「それじゃあがんばってね~~~」 プツッ
一方的に電話を切られた。
相変わらず寮の入口の守りは堅そうで、今ですら蟻一匹入り込む隙間もないというのにこうしている間にも更に携帯で連絡を取りながら続々と兵力増強を図っている。
この状態ではもう恐らく裏口もガッチリとガードされてしまっているだろう。
それにしてもいい加減腹も減ってきたし、ずっと逃げ回ってて神経も使い果たしてきたので疲れた。もうこうなりゃ潔く諦めて姿を現して彼女達のなすがままになった方がいいかな?
と思った矢先、またまた見回りらしいのがやってきた。
俺は反射的に物陰に身を潜める。
「それにしても支倉先輩は凄いわね~」
「そうね。私達のこれだけの包囲網を未だに掻い潜っているんだから。去年の伊織さまといい今年の支倉先輩といい、ホント生徒会メンバーは根性あるというか」
「だけどさすがにここまで来るといい加減諦めて出てくるんじゃないかな?」
「あははは、もうかなり時間も経ったからお腹も減ってきて観念するとか?」
「そうそう。だけどここまできたら簡単に観念されると面白くないわね」
「そうだね。最後の最後まで徹底的に逃げ回ってもらって徳が一番高くなった状態で捕獲したいわね」
「あはは、そうしたらその時こそ私達の本当の争奪戦が始まるんだよね」
「そうね。でも負けないわよ!!」
おいおい……んなこと言われたら俺はどうすりゃいいんだよ。
これじゃあ最初の玄関のところで捕まった時に全部取られてしまえばよかったよ。
いい加減楽になりたいし、かといってこのままあっさり出てしまうと本気になってしまっている彼女達にも悪いし……。冗談抜きで困った困った。
ってこうして考えている間にも向こうは着々と玄関前の守備を完璧に固めてしまっているし……。

さすがにここまで固められたらもう俺が無事にゴールする事は絶対に不可能なのは分かっているからこの際いかに彼女達を幻滅させずに捕まるかを考える俺だった。





あとがき……みたいなの
はい、本当に久々です。
ここのところ全くネタや文章が思いつかなかったためか、創作意欲まで低下しまくっておりました。
今回は何かきっかけになればと久々にFAをやっていた時にかなでルートの最後の方を見ていてふとネタを思いついた次第です。
まぁ、相変わらず(?)んなアホな?! っていう感じのハチャメチャな設定でありますが(汗
もちろん本編中にはこんなネタはありませんでしたので私の勝手な創作ではありますけど。





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