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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『瑛里華のボヤキ』

今更ながらですが、巷では『穢翼のユースティア』がもうすぐ発売ということでいろいろなっておりますが、自分としては意外なほど関心がないんですよね。予約すらしてないし……。
まぁ、気が向いたら……ということになるのかな?



というわけで本編へ ↓






FORTUNE ARTERIAL SS 『瑛里華のボヤキ』


いつもの家族揃っての楽しい夕食……のはずなんだけど、何故か伽耶がちょっと暗い顔で
「ごちそうさま……」
「どうしたの? 伽耶。ちゃんと全部食べないと」
伽耶の皿にはまるでより分けられたようにある食材だけが残されている。
「え~~~? ニンジンキラ~~イ」
もちろん自分の娘のことなんだから伽耶がニンジンがダメなのは知ってるんだけど
「ちゃんと好き嫌いなく食べないとダメじゃない?」
「そうだぞ。それにニンジンは栄養があるんだからちゃんと食べないとダメだぞ」
伽耶は今にも泣きそうな声でまるで訴えるかのように
「だってにがいんだもん……」
は~~~、仕方がないわね……
「伽耶、ちゃんと残さず食べないとクリスマスになったらサンタさんは来てくれないよ。サンタさんは伽耶のしていることはちゃんと全部見てるんだからね」
一応まだサンタの存在を信じてるんだから悪いとは思うけど使える間はこれを利用しない手はないわよね。
するともう本当に泣きそうに
「……うん」
本当に渋々口に入れると凄く嫌そうな顔をしながら水で飲み込むように食べた。
「はい、よくできました」
伽耶には悪いんだけどこれもしつけだから仕方がないと思いつつ私は毎回心を鬼にしてこんなコトをしているわけです。

その後、伽耶を寝かしつけた後で二人でお茶を飲みながら
「ったく、瑛里華も厳しいよな」
孝平が“ちょっとやり過ぎじゃないか?”という顔をしながら話しかけてきた。
「仕方がないじゃない? これもしつけなんだから。好き嫌いがあったらこの先困るでしょ?」
「そりゃまぁ、そうだけど……」
まったく……その時孝平ったらもうちょっとでそのまま伽耶のニンジンを食べてしまいそうな感じだったわね。だけどさすがに私が目を光らせていたからできなかったみたいだけど。
「そういえば好き嫌いといったら孝平、紅ショウガはあれからどうなったのかしら?」
ちょっとイタズラっぽく聞いてみた。
「うわっ!! やぶへびかよ!! 大体……あれは……食べ物じゃないから……ははは」
頭をかきながらしどろもどろになる孝平。
もちろん答えはわかってて聞いたんたけどね。
「だけど……昔よりは食べれるようになったんだぞ!! 状況にもよるけど……
お? ちょっと強気で出てきたわね。だけど
「じゃ私がその状況をつくってあげましょうか?」
どんなに強気に出てきても絶対に孝平には勝たせない私。
「明日の夕ご飯は紅ショウガがたっぷり乗った焼きそばなんてどうかしら? 孝平は焼きそばが大好きだしね」
するとさっきの強気はドコへやら。
「うわっ!! 趣味悪っ!!」
私は追い討ちをかける様に
「そうよね~~、さすがに伽耶の前で残すわけにはいかないわよね~~、親として」
「ホントにいい趣味してるよな、瑛里華は」
てなことを顔をしかめながら言うけどたぶん伽耶の前だったらちゃんと食べるわよね。
「そういう瑛里華はどうなんだよ? 熱いものとか辛いものとかは……」
ほぉ~~~、とうとう苦し紛れかこんなことを言ってきやがった。だけど
「別にそれをムリして食べたり飲んだりする必要はないでしょ? 熱い物だって冷ませばいいんだし。それにその前にそれは好き嫌いと関係ないと思うんだけど」
「うぅ~~~……」
うふふ、さすがにグウの音も出ないみたいね。絶対に勝たせないんだから。
とは言うものの……一応しつけとはいえさすがに娘にあんな顔をされたら一応心も痛むのよね。もうちょっと何か方法を考えてみないとね。


翌日
私は行きつけの喫茶店『Pure Message』に来ていた。
学院在学中のお茶会ではないけど暇があるとココに来て陽菜や悠木先輩、八幡平くんと他愛もない話で盛り上がっている。
時々娘の伽耶も連れてくるんだけどその時の伽耶はここでは完全にアイドル化してしまって私としては少々フクザツ。
ま、こんなことをしているのはもちろんお店が暇な時だけどね。一応その辺はわきまえているつもり。
で、私は昨日の話をしてみた。
「……というわけなのよ。何かいいアイデアはないかしら? はぁ~~~」
すると陽菜は何だか楽しそうに笑いながら
「うふふ、えりちゃんも大変だね」
「もぅ陽菜~~~、笑い事じゃないんだけど……」
横で聞いていた悠木先輩も
「ふ~~~ん、子育ても大変だね~~。ここではすっごくいい子なのにね。だけど何かいいアイデアがないかな?」
女3人の
「う~~~~ん……」
と言う声がハモった。
すると奥でケーキを作りながら話を聞いていたのだろうか、八幡平くんが来て
「悠木、あれはどうだ? 俺がさっき作ったヤツ、まだ残ってるだろう?」
相変わらず言葉は少ないけど。
「あ~~~、あれね。そうだね。ちょうどよかったかもね」
「ん? 陽菜、何かいいのがあるの?」
私は気になって聞いてみた。すると
「これだよ。食べてみて」
陽菜がケーキを出してきた。何だか美味しそう。
すすめられるままに食べてみる。
「うん、美味しい。だけどこのケーキは何なの? 今まで食べた中には確か無かったはずよね。新作?」
一応ココのケーキは一通り食べたから初めてだと絶対分かるからね。
「いやな、試しにちょっと片手間で作ってみただけなんだけどな」
「なに~~? へーじはわたしに内緒でそんなことをしてたのかい? でも美味しかったけどね」
相変わらずハチャメチャなことを言う人だ。八幡平くんも呆れた顔で
「作ってるところをしっかり見てしっかり食べといてそういうことを言うのは止めてくれないか?」
「まぁ、美味しかったから特別に許してつかわす。はっはっは~~~」
ま、いいか……。
「それはそうとこのケーキは何なの? それにこれが伽耶の好き嫌いとどういう関係があるの?」
すると陽菜が
「これは“にんじんケーキ”なんだよ」
「え~~~?! “にんじんケーキ”って……?! にんじんの味は全くしないんだけど?」
「あぁ、これも結構な量のニンジンを使ってるけど今回の場合はシナモンを使ってニンジン臭さを消しているんだ。だからニンジンが苦手な人でも結構食べられるんじゃないかな?」
「へぇ~~~~、さすが珠津島ナンバー1の名パティシエね。いろいろ考えてるのね」
「どうでもいいけどそれって誉めてるのか? 何か微妙だな」
「え? すっごく誉めたつもりだけど?」
「ま、いいか……」

「うん、だけどこれだったら伽耶も大丈夫かもね」
「まだもうちょっと残りがあるけど八幡平くん、これ えりちゃんにあげてもいい?」
「あぁ、別にいいけど」
「それにへーじがいればまた作ればいいんだしね」
そりゃそうね。
「だけどえりりん、このケーキはニンジンの味がしないから結局根本的解決にはならないんじゃない?」
この人はハチャメチャなコトを言う割りには時として的を射たことを言ってくるのも怖いのよね。
「確かにそうだけど、もしかしたらこれもニンジン嫌いをなくす第一歩かもしれないから」
「まぁ、ものは試しということかな?」


ふと時計を見ると結構時間も経ってたみたい。
周りを見ると何組かのお客さんがきたみたいだ。
さすがにこうなってくると私がムダ話をするために3人を引き止めるわけにはいかないので今日はこの辺りで失礼することにしよう。伽耶へのおみやげもできたことだしね。
「ありがとう。ごちそうさま」
「ありがとうございました~~~」
「えりりん、結果の報告は忘れないように」
ホントこの人は……。
「は~~~い、了解しました~~~」





あとがき……みたいなの
自分の中ではいい子に育っている(はず)の伽耶ちゃんですが、とりあえず何か一つくらいは問題があってもいいのではと思ったので、ありがちなことを考えてみました。
もっとも伽耶ちゃんの場合は表に出ているデータは名前だけなので、こっちで何でも好き勝手に設定できるというのがあるので今までも好きにやっていますけどね。





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E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。