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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『Tea Professor 陽菜』

8月に入りまして夏らしい暑い日が続いております。
とにかくバテて倒れてしまわないようにだけはしなくてはいけないですね。


で、感想等を少々

早坂さんSS 『sincerely yours only one flowers
こういった話がわかる年だからもうある程度物心ついているんでしょうね。
考え方によってはこの子にとっては酷な話ではあるかもしれないです。
まぁどっちにしても入手できないでしょうからこの先の話を読めないのが少々……。

責任問題
あ、そういう責任ですか……。
そういう惚気た責任(?)はしっかり取ってあげてください(笑)


やまぐうさんSS 『制服のゆくえ
自分のSSがきっかけということで光栄に思います。
なるほどそういう書き方もあったわけですね。


米原さんSS 『兄妹の悩み
ま、何はともあれ普通が一番ということなのでしょうけどこれが案外難しかったりすると言うことでしょうか。
特に元は兄妹と見られていたこの二人にとっては……。
あとは時間が解決してくれると言っておきましょうか。

それと自分がこうして書くのも何ですが、もっと気楽に考えたらいいのでは?
言い方が悪いですが、これが仕事ならともかく所詮は趣味です。
自分もこれでも以前は一応誕生日SSとか設定とかいろいろ考えましたが、結局のトコ所詮は自分の楽しみで書いているのでわざわざ自分に枷をはめてまで書くのもどうかと思いもう好きな時に好きな設定(とはいっても基本設定から大きく逸脱はしないように)で、書くようにしてます。だから月に一つしか書いてないとかいう時もあったりなんかして……(汗)
自分はどうしても話が思い浮かばなかったらムリして書きませんし、そういう時は使える使えないは別としてネタを集めるとかしています(笑)
もっともそう簡単にいけば苦労はしないでしょうけどね。



というわけで本編へ ↓


FORTUNE ARTERIAL SS    『Tea Professor 陽菜』


珍しく平日に仕事が休みになった俺は瑛里華と街をブラブラしていた。
さすがに平日はドコの店も人はまばらで普段は人が一杯いる店も今日はほとんど貸し切り状態で、この時ばかりのように瑛里華もあっちをウロウロこっちをウロウロと飛び回っている。
「なぁ瑛里華、もうちょっとゆっくり歩かないか?」
と言ってもテンションマックス状態の瑛里華はまるで意に介さず
「だって今日みたいに空いてる日はあまりないのよ。だったらもう普段入りにくいお店も隈なく回っておかなくっちゃ」
とニコニコしながら走り回っている。

だけど元気一杯の瑛里華もさすがに休みなしにずっと歩きまわれるわけではなく
「はぁ、さすがに疲れちゃった」
「ったく、だから言わんこっちゃない。そんなに張り切って走り回っているからだよ」
「うるさいわね~。ちょっと張り切っちゃっただけじゃない」
「ははは、とりあえずそこのベンチにでも座って休もう」
自販機で缶ジュースを買って近くのベンチに座る。
「で、何か収穫があったのか?」
「うん、大体目星はつけたからあとは予算次第ね」
俺の方を見てニコニコしながら何やら恐ろしいコトを仰っておられる元生徒会長。
だけど瑛里華に言われると不思議なもので
「……はい、頑張って稼ぎます」
ヤバイ……瑛里華の目が妙に輝いてる。これ以上この辺りにいるととんでもないことになりそうだからとりあえずここを離れた方がいいかもしれない。

「さて、ちょっとそこら辺を歩こうか」
「だけどドコ行くの?」
「そうだな……久しぶりに『Pure Message』に行ってみよう。俺も最近ほとんど行ってないからたまには陽菜の入れた本格的なお茶が飲みたいし」
「そうね。そう言えば孝平と一緒に行くの久しぶりね」
やれやれ……うまくいきそうだ。

俺達は再び歩いて『Pure Message』へ行くと
「ありゃ?」
何か気のせいか中が暗い気がする。
よく見てみると、ドアにはかなでさんお手製『本日定休日だよ~~』の札が
それを見た瑛里華が頭を抱えて
「あ~~~! そうだった!! 忘れてたわ」
「はぁ、休みだったら仕方がないな……」
休みの店の前で佇んでいても仕方がないので
「……帰るか」
俺達は店を後にしようとすると
「なに~? 店の前で何ゴソゴソやってるの~?」
ドアが開いて中から声がした。
「あれ? こーへーにえりりん、どーしたの?」
中から顔を出したのは
「ありゃ、かなでさん。今日は休みじゃないんですか?」
「そーなんだけどね……。ま、せっかく来てくれたんだから入ってゆっくりしてってよ」
「は……はぁ、それじゃあお言葉に甘えて」
せっかくのかなでさんのお誘いなんでとりあえず俺達は中に入った。
たぶん掃除でもしてたんだろう。店の中はテーブルや椅子が片付けられてほうきとかの掃除道具が置いてあった。
少々嫌な予感がしたので一応言われる前に言っておこう。
「お店の掃除をしてたんですか? なんだったら手伝いますよ」
と言うと意外にも
「ううん、もう終わったからいいよ。それよりゴメンね。ひなちゃんがいないから美味しいお茶を出せないからこれで勘弁してね」
と言って冷蔵庫からペットボトルのお茶を出してくるとコップに注いで出してくれた。
別にかなでさんの入れるお茶が不味いというわけではないんだけど陽菜の入れるお茶を飲み慣れてしまうと他のお茶を味わって飲めなくなってしまう。ま、これは瑛里華には面と向かって言えないがたぶん瑛里華も同じコトを思っているんじゃないんだろうか。
「すみません。頂きます」
何はともあれここまで歩いてきてノドが渇いたし、せっかくの好意なので頂くことにする。まぁ、普通に市販されているお茶なんで可もなく不可もなくって味である。
もっともティー・インストラクターの資格を持つ陽菜の入れたお茶には遠く及びもつかないものだが。

「それにしてもこーへーもここは久しぶりだね」
「ははは、確かに当分来てませんでしたね。それはそうと陽菜はどこか遊びにでも行ってるんですか? できたら久しぶりに陽菜の入れたお茶を飲みたかったんですけどね」
するとかなでさんは少々困った顔をして
「あぁ、ひなちゃんだったらそのうち帰ってくると思うよ。それよりも、聞いてよこーへーにえりりん。最近ひなちゃん、全然遊んでくれないんだよね。お休みになると朝早くから一人で出掛けちゃうし。今日だって……」
ブルルル……、キーーー
何やら外で車の止まる音がした。
「ん? まさかお客さん?」
するとかなでさんは半分呆れた顔で
「あぁ、ひなちゃんが帰ってきたんだよ。今日はドコのかな?」
俺と瑛里華は訳が分からず顔を見合わせて
「ドコの……って、何ですか?」
「あぁ、それはすぐに分かると思うよ」
カランカラン……
「ただいま~~。あ……孝平くんにえりちゃん、来てたんだ。ごめんね」
ドアを開けて入ってきたのは陽菜だった。
「あ、ちょうどよかった。孝平くん、お願いなんだけど 車から荷物を降ろすの手伝ってくれないかな?」
また何を持って帰ってきたんだ? と思いつつも
「あぁ、任せろ」
外に出て車のトランクを開けるとそこには何やら液体が一杯入ったポリタンクが何本か入っていた。
とりあえずこれが何か聞くのは後にしてポリタンクを店の中に運ぶ。

「よし、これで全部だな」
もっともそんなにたくさんあるわけじゃないので運び入れるのはすぐ終わった。
「ありがとう、孝平くん。助かったよ」
「いやいや、この程度はお易い御用だよ。で、これは何だ?」
「ん? お水だよ。この前に本で見た水源に行って汲んできたんだよ。あ、今お茶を入れるね」
俺は感心しながら
なるほどな。さすがティー・インストラクターにもなると水にもこだわるんだな……と思って見ていたのだが……
陽菜はその汲んできた水ではなく水道の栓をひねって勢いよく出てきた水をポットに入れて火にかけた。
考えてみたらそれまでこの店で陽菜がお茶を入れている光景を見たことはなかったのだが、せっかく水源まで行って汲んできた水を使わないというその思いもよらなかった行動に。
「おいおい陽菜、そんなに汲んできた水を使うのがもったいないのか?」
すると陽菜は
「あ、そう言えば言ったことなかったよね。紅茶を入れるときは意外と普通の水道の水の方がいいんだよ」
その意外な答えに俺達二人は『えぇっ?!』という顔をしながら
「じゃあこの汲んできた水は一体何に使うんだよ?」
すると陽菜は特に普通に受けながすように
「あぁ、これ? これは普通に飲んだりお料理やいろいろとね。」
「……」
あまりに普通に出てきた言葉に二人とも言葉が出なかった。

「だけど意外ね~。じゃ今までココで私が飲んでたお茶も全部水道のお水で?」
「うん、まぁ全部が全部ってわけじゃないけど殆どがそうだね」
このことはさすがの瑛里華も本当に知らなかったみたいで
「知らなかった……でも何で? 普通に考えたらミネラルウォーターとかの方が美味しいんじゃないかと思うんだけど」
「うん。これを話すとほとんどの人は驚いた顔をするんだけど、結論から言うとおいしい紅茶を淹れるために用意する水は意外なことに“汲みたての水道水”なんだよね。水については『軟水』『硬水』ということばを聞いたことがないかな? 紅茶の味や香り、色を引き出すのは軟水のほうなんだよ。で、一般的にいって日本の水は軟水だから汲みたての水をそのまま使えばいいわけ。
もっとも水道管の赤サビが混じっていたりあまりにもカルキ臭が強かったりすると話は別なんだけどそうじゃなければ汲み置きした『ドコそこの天然水』よりも水道水を勢いよく出して入れた方がいいんだよ。まぁ一応カルキ臭とかを取るために浄水器はつけてるけどね」
さすが陽菜……紅茶に関する知識も抜群だ。
「そうなんだ……だけどなんで?」
すると陽菜はちょっとイタズラっぽくニッコリと笑って慣れた手付きでポットを暖めたりといった下準備をした後、そのポットに茶葉を入れながら
「それはこれからのお楽しみ。あ、そろそろ湧いたね。私がお湯を注いだらポットの中をよく見ててね」
何が始まるのかと思いつつ瑛里華と二人でポットの中を凝視する。
陽菜が沸騰させた熱湯をポットに注ぐと、紅茶の葉がポットの中で上下に動きだした。
「うん、いい感じだね。茶葉がまるでジャンプしているみたいでしょ? これが“ジャンピング”といってね、これが葉に刺激を与え、おいしさを十分に分に引き出すんだよ。だけどしっかりジャンピングさせるためにはお湯に十分空気が含まれていないといけないんだよ。で、このあとはしっかり蒸らしだね」
と言いながらおもむろに傍らに置いてあった砂時計をひっくり返す。
すると瑛里華が
「あ! もしかしたら最初に水道のお水を勢いよく入れていたのは?」
「さすがえりちゃん。いいところに気がついたね。あれで水に空気を含ませているんだよ。つまり、空気をたくさん含んだ沸かしたての新鮮な熱湯が紅茶をおいしくするってこと」
何やら瑛里華が目を輝かせて見ている。家でもやろうと思ってるんだろうか?
すると横で話を聞いていたかなでさんが腕を組んで難しい顔をしながら
「ひなちゃんはこうして簡単そうに言うんだけどわたしがやってもこれがなかなか巧くできないんだよね。こういう加減はさすがひなちゃんだよ」
「お姉ちゃん、そんなにおだてないでよ……。この前お姉ちゃんがやった時はたぶんお湯の中の空気が足らなかったんだね」
そんな話をしながらも陽菜の手はしっかりとカップの準備などをしている。
「それにしてもいい香りね。これは何て銘柄?」
確かにいい香りがしてくる。
「あぁ、これね。これはこの前私がブレンドしたんだけど、是非えりちゃん達に一番に飲んで欲しいと思ってたんだよ」
「ということは名前はまだついてないと?」
「そう。だからもし飲んで気に入ったら名前を付けてくれないかな?」
「うわ~~~、それは楽しみね」

そして、砂時計の砂が全部落ちたのを見計らって
「よし、そろそろいいかな?」
用意したティーカップに注いでいく。
一つ一つの濃さが均一になるように丁寧に入れている。この辺の丁寧さなんかはさすが陽菜だ。
そして最後の一滴がカップに落ちた。
「うん、できた。二人ともお待たせ」
紅茶の入ったカップが目の前に出てきた。ここからでもいい香りが伝わってくる。
すると瑛里華が
「あ、私のはゴールデンドロップが入った方だね」
また何やら専門用語らしき言葉が
「ゴールデンドロップ?」
「ポットから注ぐ最後の一滴は、『ゴールデンドロップ』とか、『ベストドロップ』といってね、“一番美味しい”と言われているのよ」
「そのとおり。えりちゃんもよく勉強してるね」
「うふふ、私だってそれくらいは知ってるわよ」
少々得意顔の瑛里華。
「いや~~~、一口にお茶と言っても凄く奥が深いんだな。それにしても俺から言わせると陽菜は“ティー・インストラクター”でなくて“ティー・プロフェッサー”って感じだな。ホント凄いと思うよ。それに本当に美味しいから今はここ以外で紅茶を飲む気が全くしないよ」
「そんな……これ以上おだてても何も出ないよ、孝平くん」
相変わらずの照れ屋と言うか。すると横で瑛里華が何となく面白くなさそうな顔で
「あら孝平、私が入れる紅茶も飲む気が起きないのかしら?」
さすがにこれに対しては俺は思わず“アホか?”と言わんばかりの顔で
「言うのは勝手だが瑛里華、紅茶でこれ以上の味を出す自信があるのか?」
「うぅぅ……それを言われると返す言葉がない……。まぁ、いいわ。それより冷める前に頂きましょう」
「あぁ、頂きます」





あとがき……みたいなの
書いててダラダラと長くなったみたいで……。
と言いますか、何だか話の本筋に行くまでの前置き的な話が長すぎでしょうか?
あと、紅茶の入れ方や専門的なうんちくにつきましては一応いろんな所を調べて書いておりますが、もし事実と違いましたら御容赦願います。





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文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

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この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。