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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

FORTUNE ARTERIAL SS    『秋を感じながら』

11月も半分過ぎてしまいました。
今年もあと1ヶ月半を切りました。
さて……クリスマスから年末年始にかけてのSSが書けるかどうか……。


で、感想等を少々

早坂さんSS 『静かに流れ行く
見方によっては明らかに未成年と幼女が酒を飲んでいる光景だからこの場にいるのがこの二人だけでよかったかも(笑)……って現実的なツッコミをしたら面白くないですな。
で、今回はこれを読んで思いついたので書いてみました。
まぁ、ネタ的には概出でしょうけど。

深夜の秘め事
そりゃまぁ、普通の男で陽菜様のお誘いを断れる男がいたとしたらそいつはたぶん方向性が全く違う御方なのでしょう(おいおい)



やまぐうさんSS 『恋のお守り
やはりテレビとかで一度こういう風に紹介されてしまうと試してみたくなるのが人情というものでしょうか。



というわけで本編へ ↓





FORTUNE ARTERIAL SS  『秋を感じながら』



「少し冷えてきたな」
「そうね。時期も時期だし、それにここは結構山奥だしね」
あたし達がいるのは山奥のとある温泉街。
半分通り道みたいなものだったのでついでに立ち寄ってみたのだが、割と有名な所ということから案外人通りも多い。
それにしても桐葉と二人で旅を続けて早何年経っただろうか?
館に居た時はともかくこうして長い間外を旅すると季節の移り変わりも肌で感じ取れるものだ。
「それに山々もついこの前まで青々としていたと思ってたが、段々と紅く色付いてきたな」
「えぇ、“奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の”」
突然歌を読んであたしの方を向く桐葉。
「何だいきなり。“声聞くときぞ秋は悲しき”か?」
「あら伽耶、よく知ってるわね」
「馬鹿にするな。それに傷心旅行じゃあるまいし。大体言っておくが別にあたしは悲しがってるわけではないぞ。それにまだ紅葉も散っておらぬし鹿も……って、うわっ!!」
偶然にしては出来すぎるくらいタイミングよく突然横から出てきたのは一匹の鹿。
「な……なんでこんな所に鹿がいるんだ!!」
「え? 伽耶、知らなかったの? この辺りは鹿を放し飼いにしているのよ」
「そ……そうか。ってか桐葉、もしかしてお前はそれを知ってて今の歌を口にしたのか?」
「さぁ、どうかしら?」
すると何故かその鹿はあたしに擦り寄ってくる。
「こ……こら!! やめんか!!」
あたしはその場から逃れようとするがその鹿は妙に人懐っこいのかあたしから離れようとはしない。
そんなあたしの姿を横で桐葉は笑いながら見ている。この薄情物めが!!
「桐葉!! この鹿を何とかしろ!!」
「もう、仕方ないわね……はぁ」
何故か溜息を付きながらこの場を離れる桐葉を見て
「こ……こら!! 桐葉、何処へ行く!!」
すると程なくして鹿があたしから離れた。
ホッとしてその鹿の行った方を見てみると桐葉の前でおとなしくしてる。
「何してるんだ? 桐葉」
「え? 鹿に餌をあげてるのよ。そこで売ってたから。それにしてもこの鹿、よっぽどお腹が空いてたのかしら? それとも伽耶が餌に見えたとか?」
こ……こいつ、相変わらず口が減らないヤツめ……。それに鹿も鹿でやはり腹の問題か……。
そんな人の気を知らずに食べる方と食べさせる方はお互い巧くやっている。
そしてしばらく桐葉のあげる餌を食べて満腹になったのか鹿はどこかに行ってしまった。
「もう大丈夫よ、伽耶」
「あ……あぁ、すまんな」
一応結果的には鹿の攻撃から助けてくれたわけだから礼は言っておこう。
「さて、どこに行こうかしら?」
「そうだな、まだ日も高いしとりあえずどこかで落ち着いて茶でも飲むとしよう」

あたし達は一軒の茶店を見つけると長椅子に腰を下し、まるでこういった店には定番メニューのようにある“お茶と団子”を注文した。
出てきたお茶を飲みながら
「それにしてもここはのどかなところだな。このお茶も美味いし」
「そうね。いい香りだわ」
さすがに桐葉は味わうことはできないがこのお茶から立ちのぼるいい香りには満足しているみたいだ。
美味しいお茶を飲んで一息ついたあたしは色付いた山々を見ながらふと思い立ったように
「“小倉山峰のもみぢ葉心あらば”」
すると桐葉はすかさず
「“今ひとたびのみゆきまたなむ”かしら? いきなりどうしたの? この紅葉を誰と見たいのかしら?」
さすが桐葉だな。やはり分かったか
「フッ、もう幾つになったかな? あいつももう大きくなっただろうな」
「あぁ、もみじを見て孫の顔を思い出したの? そう言えば小さな子供の手を例えて“もみじのような手”と言ってるわね」
「まぁ、孫のことを思ったのは間違いではない」
「やはり孫ができると変わるものかしら? おばあちゃん」
「う……うるさい!!」
こいつに“おばあちゃん”と言われると相変わらず何かムカつくのだけど結局その通りなのだろうか? 確かに孫が出来てからのあたしは自分でもハッキリ分かるくらい自分自身が変わってきている気がする。そんなあたしの気持ちを悟ったのか
「孫のことを考えている伽耶はいい顔してるわよ。そろそろ一度顔を見に島に帰ってみる?」
ったく、こいつだけには隠し事はできんな……。
「そうだな、だがそれはまたこれからゆっくり考えるとしよう」
そう言ってあたしは再び紅く色付いている山々に目をやった。


『お茶のおかわりはいかがですか?』
「あぁ、もらおうか」「私もいただくわ」





あとがき……みたいなの
ちなみに文中に出てきた歌は“百人一首”からの引用です。
ふぅ……やっとのことで一つUPすることができました。
それにしても本当にこのところネタはあってもなかなか文章が思い浮かびません(ToT)
まぁ、もともと文才なんてないのだから当り前と言えばそうなのでしょうね。






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