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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS     『聖なる鐘が響く夜』

ものすっごく寒くなりました。
まぁ、冬である以上当り前のことではありますが。

というわけで本当に久々の「夜明け前~」のSSです。

その前に感想等を少々。

早坂さんSS 『えっちな女の子
それにしても……変われば変わるもんだ(どこが?)
そう言えば自分も最近は誕生日モノのSSとか全く書いてないな……。

新たな舞台へ
確かにいおりんはドコに行っても何かやらかしてくれそうですね。いいコトかよくないコトかは別として。


やまぐうさんSS 『年の瀬のイベント
ま、考えてみればわざとクリスマスを外した方が何かにつけて安上がり……ってそういう問題じゃないか(こらこら)

淫らな夢と現実と
我慢のしすぎはかえってよくないからその辺はほどほどに……ってそう上手くいけば苦労はしないか。

彼に変えられる私
ある意味一番幸せになって欲しい人ではありますね、桐葉は。


というわけで本編へ ↓




夜明け前より瑠璃色な SS 『聖なる鐘が響く夜』


「遅くなっちゃったわ。達哉、もう待ってるかな?」
地球に来ての公務を慌しく終わらせた私はこの日のためにそして達哉に見てもらうために何日も前から寸暇を惜しんで鏡の前で考えに考えぬいた目一杯のお洒落をして達哉との待ち合わせ場所に急いで向かっていた。
もっともその気になれば待ち合わせ場所まで車を乗り付けて……という手もあったのだけどそれだとまるで公務を引きずってるみたいで気分的にちょっとね。
やっぱり私も公務が終わればただの一人の恋する女性。
そうなるとそういう登場の仕方はできないわよね。

これはどういうことかというと、話はさかのぼって……
久々に地球にきたある日、公務が終わって家に帰ってきて達哉とお話をしていた時に達哉から一枚の写真を見せられた。
その写真には電飾や飾りが付けられ美しく飾りつけられた大きな木が写っていた。
「これは何かしら? 木にいろいろ飾りをつけてるみたいだけど」
「これはクリスマスツリーといってね、地球では毎年12月25日はクリスマスという日なんだけどこの日のために飾り付けられた木なんだよ。この写真は駅前に毎年に立てられるツリーなんだ」
「そうなんだ。だけどこの写真もキレイだけどできたら本物を見てみたいわね」
「あぁ、もしこの日にフィーナが地球に来れたら是非見に行こう」
「本当?! あ! そういえば確かこの日は地球にいるはずだけから絶対に公務を早く終わらせるわ」
この時の私の頭の中にはこのクリスマスツリーを生で見たいという気持ちで一杯になっていたわけです。


さすがに達哉との待ち合わせに遅れるのはイヤなので時折走ったりしながら早足で歩いていたからか
「うん、何とか約束の時間には間に合いそうね」
それにしても気のせいだか街の明かりがいつもに比べて妙に明るい気がする。
もしかして地球でクリスマスの時期というのはそういうものなのでしょうか?
そして待ち合わせ場所である連絡港駅前に近付くにつれて更に段々辺りが明るくなってきた。
そして到着した私の目に飛び込んできたのは
「うわ~~~~、すごい……」
そこにあったのは凄く大きな一本のクリスマスツリー。
「これが達哉が言ってたクリスマスツリーね」
あまりの幻想的な光景に私は暫し我を忘れて眺めていた。

どれくらい時間が経っただろうか。
ハッと我に返った私は
「い……いけない! そういえば達哉はどこにいるんだろう?」
辺りをキョロキョロ見回す。
そこには多くのカップルや今の私と同じように彼氏彼女を待っている人や多くの通行人がいる。
改めて考えてみると、さすがにこれだけ人がいるなかで達哉をなかなか探すのは大変だ。
まったく……達哉との待ち合わせ場所はこのクリスマスツリーの前で……という約束だったのだけど、達哉はこの場所の広さと人の多さは考えてなかったのかしら? 
だけど……
「私の“達哉探知レーダー”は完璧で正確だからね」
達哉の気配を探りながら辺りをキョロキョロ。まぁいざとなったら電話もあるしね。
「うん、こっちの方にいそうな気がするわね」
何の根拠があるのかわからないけど妙な自信だけを頼りに私は歩いた。そして
「あ、見つけた!! 達哉、お待たせ」
と言いながら私は愛する達哉の胸に思いっきり飛び込んだ。
達哉もそんな私をガッチリと受け止めてくれて
「こ……こら、フィーナ。まぁ、俺もさっき着いたばかりだから」
“今着いた”って確かこういう時のお決まりのセリフらしいけど達哉は優しいから絶対に“待った”とは言わないわね。
「それにしてもフィーナ、今夜はまた見違えるようなカッコウだな。いつもより一段と……っていうかあのツリーよりキレイだよ」
達哉のあまりにも突然なというか意外なセリフに思わず顔が熱くなって
「ちょ……ちょっと達哉、そんな恥ずかしいこと言わないでよ……」
すると達哉は余りにも普通の顔で
「え? 俺、何かヘンなこと言ったか?」
ヘンって言うか……ものすっごく恥ずかしいことを言われた気がするんだけど。
「でも今夜は達哉のために目一杯のお洒落をしてきたんだもの。誉めてくれたら凄く嬉しいわ。ありがとう」

「それにしても大きいわね。それにすっごくキレイ」
「そうだろ? フィーナには前から一度は見せたいと思ってたんだ」
「達哉に写真を見せてもらった時からこの時が楽しみで仕方がなかったんだから」
と言いながら腕を組んでみる。
達哉も何も言わずそのまま腕を組んでくれた。
そして、そのまま達哉に寄り添ってただただクリスマスツリーを眺めていた。


しばらくして達哉が何だか思い出したように
「フィーナ、それと今日はここでもう一つすることがあるんだ」
「え? 何かしら?」
すると達哉はツリーから少し離れたところを指差して
「あれだよ」
達哉が指し示した先には
カーーーーン カーーーーン
カップルらしき人たちが一緒に鐘を鳴らしている。
「あれは何かしら?」
「あれもツリーと同様にここにできたものなんだ。もともとは通行人が自由に鳴らしていたんだけど、いつの間に誰が言い出したのか分からないけどあの鐘を鳴らしたカップルは幸せになれるという話ができたんだよ」
そういう話を聞くと私は思わず衝動を抑えきれず
「そうなんだ。じゃ私達も行きましょう」
「おいおい、またそういうのには流されやすいんだな」
「うるさいわね。女の子というのはそういうものなのよ。さ、早く早く」
私は達哉の手を引くとまっしぐらに鐘が吊り下げられている場所に向かった。
「ははは、そんなに焦るなよ。鐘は逃げたりしないんだから」

鐘は真っ白な櫓の中に吊り下げられていた。
私達が櫓の脇に行くとたまたま上手い具合にすぐに私達の番になったので、鐘の下に入って吊るされた鐘を見上げて
「結構大きい物なのね」
「あぁ、そうだな。俺も今まで縁がなかったから鳴らしたことがなかったんだけどこうして近くで見ると案外大きいんだな」
「えぇ、それじゃあ鳴らしましょう」
「あぁ。俺達の永遠の幸せを願って。それとメリークリスマス、フィーナ」
「メリークリスマス、達哉」
そう言って私達はお互い見つめ合ったあと、鐘からぶら下がっている紐を握り締めると
「せーの!」
思いっきり下に引っ張った。

カーーーーン!! カーーーーン!!

この音よ! 月まで届け!! この恋よ! 未来まで続け!! とばかりに高らかに鐘の音が澄んだ夜空に響き渡った。




あとがき……みたいなの
ほぼ1年ぶりに『夜明け前~』のSSです。
まぁ、ネタが全く無かったわけではないんですけど……。




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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。