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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS   『インスタント』

「ちょっと小腹が空いたな・・・」
今日は何故か早めの夕食だったため、夜更かしをしていたら何だかお腹が空いたので台所へやってきた俺は棚の中をゴソゴソ探っていた。
「え~~~と、確かこの辺りに・・・あ、あったあった」
目的の食料を発見。
お湯を注ぐためにポットの所へ行こうとすると
「あら?達哉、何してるの?」
「あぁフィーナ、ちょっとお腹が空いたんでね、カップラーメンを作ろうと思って」
「カップラーメン?」
「あぁ、知らないんだね。この中に乾いた麺が入っててお湯を注ぐと3分で食べられるようになるんだ」
とフィーナに説明しながら俺はカップにポットのお湯を注いだ。
「ふ~~ん、便利な食べ物ね」
「後はこのまま3分待つと出来上がりってわけ」
「このまま何もしなくてもいいの?」
「基本的にはそう。まぁ人によってはトッピングで何か具を入れてみたりする人もいるかな。あとは待ち時間を変えて麺の固さを調整してみたり・・・おっと、そろそろ時間だ」
出来上がったカップ麺を食べているとフィーナが妙に食べてみたそうな顔をしているので
「食べてみる?」
「ええ。どんな味がするのか食べてみたいわ」
俺はカップ麺をフィーナに渡すとフィーナは興味津々で食べ始めた。
「どう?初体験の味は?」
「とっても美味しいわ」
「でも考えてみると王族といった高貴な人がこれを食べている姿なんてまず拝めるものじゃないな」
「そう?ただ知らなかったから食べた事が無いだけよ」
「まぁ普通は庶民が食べてるイメージのものだからね」
「別に美味しいものに王族も庶民も関係ないと思うけど?」
「そりゃそうだけど・・・でもやっぱりイメージが湧かないな」
「そうかしら?でも忙しい時には便利ね」

「姫さま 何を食べてらっしゃるんですか?」
「あ、ミア。あなたも食べてごらんなさい。美味しいから」
「何ですか?これは」
「カップラーメンというんだって。お湯を注ぐだけで出来る料理よ」
「お湯を注ぐだけでお料理ができちゃうんですか?魔法みたいですね」
「いやいや・・・料理という程のものじゃないし、ただ乾いた麺をお湯でもどしているだけだから・・・」
フィーナから渡されたカップ麺をミアも食べて
「美味しいです。でも・・・こんなに簡単にお料理ができちゃたら私のお仕事が無くなっちゃいます・・・」
ミアがちょっとシュンとした顔をしたので
「いや、やっぱりちゃんと作った料理に敵うわけないだろ?こんなのは時間がない時とかちょっと食べたいけど料理が作れないとか面倒くさいって時に食べるようなものだし、それにミアはちょっとした料理でもすぐ自分で作っちゃうからそういう人がいる所には余り縁のない食べ物だよ。まぁたまに食べる分にはいいんだけどさすがに毎日食べてたら体にもよくないしね」

「でもこれは王宮にいる時もなかなかいいかもしれないわね。私もちょっとお腹が空いた時にそれだけの理由でわざわざミアを呼ばなくてもよくなるし」
「そんな~~~、姫さま、私のお仕事を無くさないで下さいよ~~~」

俺は残ったラーメンをすすりながら
「う~~~~む・・・でもやっぱり一国の姫様が王宮でカップラーメンをすすっている姿っていうのはちょっと想像できないな・・・」

「あ~~~お兄ちゃん、またそんなの食べてる。言ってくれたら何か作ってあげるのに」
「これがあるからわざわざ麻衣を呼ぶほどの事でもないし、たまにはいいだろ?・・・とまぁ、こんなシチュエーションの時とかかな?」
「ふむ、なるほどね」
「え?なるほどって?」
「今、達哉からカップ麺に関する講義を受けてたから。これを3人で食べながら」
「そう言えば麻衣はなんか用でもあったのか?」
「う・・・うん、私もちょっとお腹が空いたかな・・・と思ってね。みんないたら何か作ろうかなと思ったけど・・・うん、どうせならもっと色んなカップ麺を味わってみたくない?フィーナさん」
「え?他にももっとあるんですか?」
麻衣は別の棚を探って
「はい、いろいろあるよ」
「と言うか、これって新作ばかりじゃないか?」
「えへへ、一応何でも新作はチェックしておかないとね。でも一人で食べるのはちょっと辛いからみんながいたらちょっとずつもらって・・・なんてね」
「あらあら、何だか楽しそうね。何してるの?」
「あらら、お姉ちゃんもお腹が空いたの?」
「うん、ちょっとね。ってみんなも?」
「そうみたいだね。じゃみんな揃ったところで“カップラーメン回し食い大会”を始めますか」
「お兄ちゃん、その言い方はどうかな?せめて“新作ラーメン試食会”とでも言ってよ」
「よく言えばそう、悪く言えば回し食いってか」
「別に悪く言わなくてもいいと思うけど・・・」
「それじゃみんな好きなラーメンを選んで」
「う~~ん、いろいろあって迷っちゃいます」
「とりあえず何か選んじゃってみんなからちょっとずづもらえばいいんだよ」
「そうですね。では私はこれにします」
それぞれが好きなラーメンを手に取り
「じゃ全員選んだところでお湯を入れまーす」
「できるまでの時間が待ち遠しいわね」
「あ~~、いい匂いがしてきました」
「あ!そうだ。トッピング用にこんなのはどうかな?キムチにバターに焼き豚にきざみネギに・・・」
「お、いいかも」
「あ、3分経ったわよ。それじゃぁ頂きます」
「いただきま~す」

豪華料理を揃えたパーティーもいいけどこうしてカップラーメンをみんなで食べるというだけでも案外盛り上がるもんだな。




追記
やまぐうさんTMさん SSの紹介・感想どうもありがとうございます。

やまぐうさん>そこを突っ込まれるとは思いませんでした(汗)
超遠距離恋愛の中で、ささやかだけど濃いやりとりをやっているという感じを出したかったつもりなんですけどね。

TMさん>愛があれば距離なんて・・・(っておい)


早坂さんSS「帰還」
早速ですか。早いですね。
最初自分もこの絵を見たときにふと思ったのが、あの前に一本飛び出した髪の毛を見てまさかあの子が成長した姿?とか思ったものですけどね。


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E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。