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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

『姿なき訪問者』   夜明け前より瑠璃色な SS

どうもお久しぶりです。
いろいろあってご無沙汰になっておりました(いろいろといってもそれ程大したことではありませんが)

で、今回ですが いつだったか早坂さんのところにしたコメントとSSがヒントになってできました。
どうもありがとうございました。
もしかしたら朝霧家のお盆はこんな感じだったのでしょうか?

というわけで今回はとりあえずこのまま本編に行かせて頂きます。 ↓


夜明け前より瑠璃色な SS  『姿なき訪問者』



「ここに帰ってくるのも久しぶりだな、母さん」
「そうね。達哉たちは元気にしてるかしらね」

お盆も真っ只中のある夜、朝霧家を訪ねてきた姿なき二人。
それはかつてこの家の主だった二人。

「そういえば達哉も最近とんでもない彼女を捕まえたそうだな」
「確か月王国のお姫様と言ってたわね」
「月王国か……。何だか懐かしいな……といってもまだ5~6年ほど前の話だったっけ」
「何だかんだ言いながら結局行ってたのね。行方不明になったと聞いてから何処行ってたのかしらと思ってたけど」
「ははは、そうだったかな」
「もう、笑いごとじゃないですよ。私も達哉達も本当に心配したんですから」
そこまで言われたらさすがの千春もばつが悪そうに
「あの時は本当にすまん。本当にお前達には心配かけたな。さて、現在の家の主はどうしてるかな?」


『よし、火をつけるぞ』
『うん、準備いいよ お兄ちゃん』
シューーーーー!!!!
『うわ~~~、キレイ~~』
『凄いわ、これが花火ね。映像とかでは何度か見たけど実際に見るのは初めてよ』
『まぁ、家庭用だから花火大会でやってるようなデカいのはないけどな』

何やら庭から賑やかな声がした。
「ん? 庭で何をやってるんだ?」
何やら地面に置いてある小さな箱からキレイな火花が飛び散っている。それを見た琴子は
「あら、花火をしてるみたいね」
「花火か……懐かしいな。昔この時期にまだあいつ等が小さいころにこの庭で花火をやったっけな」
「そうですね。確か線香花火で誰の玉が最後までもつかなんてやってましたね」
「そんなこともやってたかな?」
「そうですよ。あなたが大人気もなく達哉達と張り合ってましたからね」
「そ……そうだったかな? ははは……。ま、それはそうとせっかく俺が頑張って建てた家なんだから間違っても燃やさないでくれよ」
すると琴子は呆れた顔で
「話をはぐらかさないで下さい。それにそういうあなたも人の事言えるんですか? 庭で打ち上げ花火を上げていた人が」
琴子からとことん突っ込まれて千春はもうタジタジで
「また母さんはそういうことを言う……。つまらんことを思い出さないでくれ。それにしても達哉の彼女もキレイな人だな」
「そりゃそうですよ。なんといってもあのセフィリア様の娘さんですから」
「あぁ、正にあの人の生き写しだな。俺はまだ小さい頃に会っただけだったが成長するたびにそっくりになってきてるな。それにしてもアイツも上手いことやりやがったな。さすがは俺の息子だ」
「そういう時だけは自慢するんですね、あなたは」
「まぁ、一応自慢の息子だからな」
二人はそういった思い出話をしながら花火を楽しんでいる現在の家主達を眺めていた。


「こんにちは」
その二人の後ろでまるで鈴を転がすようなキレイで優しい声がした。
その声に二人が振り返る。
「あぁ、あなたは」
そこには白と青のドレスを纏った気品のある美しい女性が立っていた。
その女性はにこやかに
「何だか私と娘の噂話をしていたみたいですね」
その女性は誰もが知っている人物だが千春は全く臆すことなく
「えぇ。娘さんがますますあなたにそっくりで美しくなってきていますね、ってね」
「またまた、口がお上手ですこと。うふふ」
最初は驚いた顔をしていた琴子も緊張が解れたのか
「セフィリア様ももしかしてフィーナ様のご様子をお伺いに?」
「えぇ。フィーナの選んだ人がどういう人かやはり親としては気になりますからね」
「ははは、なるほど王家の方でもやはりそういうとこは親子ですな」
「あなた、セフィリア様に失礼ですよ。もう……申し訳ありません」
必死で琴子が千春を抑えようとするがセフィリアはむしろこの会話を楽しんでいる様子で
「うふふ、構いませんよ。今は私もあなた方と同じ一人の親という立場ですから」
その後は再び花火を楽しんでいる家主達を優しく見守る3人だった。

「どうですか? ウチの息子は? 何といっても月の姫を口説く度胸のあるヤツもそうそういないでしょう? 買いだと思いませんか?」
セフィリアも
「そうですね。なかなかの好青年だと思いますね。私も以前からいろいろ見せていただきましたがまさか実際に月に行ってライオネスに直談判までするとは思いませんでしたね」
千春は自慢の息子を月の元女王様に褒められたからか得意げの顔をして
「そうでしょうそうでしょう。何と言っても私の自慢の息子ですからね」
誰だって自分の子を褒められたら悪い気はしない。
「ですがいろいろ見てますと一緒になったら今度は私の娘の尻に敷かれてしまうのではないかしら?」
この言葉にさすがの千春も
「う……」
するとしばらく黙って二人の会話を聞いていた琴子が
「そうですね。考えてみたらあなたもそういう節がなかったかしら?」
「お……お前までそういうか? お前は一体どっちの味方なんだ?」
「さぁ、どうでしょうね? うふふふ」
千春は呆れた顔で
「ったくこういう時は女同士で気が合うなよ」
「フィーナ様もいずれは女王様となられる御身ですからね。相手を尻に敷くくらいの気概がないといけないかもしれないですね」
「そう言って頂けると私も安心しますわ。しかしながらフィーナも王位継承者といいましてもまだまだ若輩者。勉強することはたくさんあります。それに様々な壁にぶつかって悩んでしまうこともあるでしょう。そうした時に達哉さんがフィーナの心の支えになって下されればフィーナも心強いでしょうし私も安心して見守ることができます。それにこれはきっとライオネスも同じ気持ちでしょう」


「お、花火も終わったみたいだな」
「そうね、キレイだったわね」
「そうですね。月では私は見たことがなかったですが素敵な遊びですね」
庭では花火も終わってみんなで片付けている。
『麻衣、そこのバケツ持ってきて』
『はい、お兄ちゃん』
『ちゃんと水につけて火を消してね。火事なんて起こしたら大変だから』
『あぁ、わかってるよ 姉さん』
『達哉、ゴミはこの袋でいいのかしら?』
『あぁ、すまないな フィーナ。それに全部捨てておいてくれ』

達哉が指示をして片づけをしてるのを見て
「ふふ。達哉のやつ、ちゃんと場を仕切ってるな。感心感心」
「そうですね。達哉さんにも将来はフィーナの補佐として月の国政を担ってもらわないといけないですからね」
「国政と家の片付けを一緒に考えられてもな……」
二人の掛け合いを横で琴子は笑いながら見ていた。

「それにしてもせっかく俺達が戻ってきたんだからちょっとくらい気付いてくれてもいいのにな」
「あなた、そんな無理を言うものじゃありませんよ」
「そんなのやってみないと分からんだろう?」
と言うや千春は思い切り息を吸い込むと大声で
「おーーい、達哉!! フィーナ様に負けるんじゃないぞ!! 間違っても尻に敷かれるんじゃないぞ!!」
すると
『ん?!』
何を思ったのか3人の方を振り向く達哉。
『どうしたの? 達哉』
『今何か言ったか? フィーナ』
『別に何も言ってないけど。どうしたの?』
『いや……何だか誰かに発破かけられたような気がしたんだよ』
『発破?』
『発破というか誰かに気合を入れられたというか……』
フィーナは怪訝そうな顔をしながら
『変なの、達哉』

「ほら、何事も成せば成る!」
「もしかして私達がいたのに気付いてくれたのでしょうか?」
「まぁ、時期が時期だしあり得ない話じゃないかもしれませんね」
するとセフィリアも負けじと大きな声で
「フィーナ!! 達哉さんに負けるんじゃありませんよ」
『え?!』
さっきの達哉と同じく3人の方を振り向くフィーナ。
『どうしたんだよ? フィーナも』
『達哉こそ何か言ったかしら?』
『何も言ってないよ。フィーナこそ変だぞ』
『おかしいわね。私も今誰かに気合を入れられた感じがして』
『フィーナもか?』
『えぇ。それも凄く懐かしくて優しくて暖かい感じだった。まるで母様みたいな……』
『俺もだよ。何だかでっかい存在って感じだったな。まるで親父みたいな……』
二人の間に暫し沈黙が流れた。
『……もしかして親父たちが来てたのかな?』
『……信じられないけど私も母様の気配を感じた気がしたわ』
『お盆は魂が帰ってくるって言うから本当にそうかもしれないな』
『……不思議ね』

今だ不思議そうな顔をしている達哉とフィーナに麻衣が
『お兄ちゃん、さっきからどうしたの?』
さやかとミアも
『フィーナ様もどうかされましたか?』
『姫さま、達哉さん 具合でも悪いのでしょうか?』
不思議そうな顔をして訪ねる3人に
『ううん、なんでもないわよ。心配しないで』
『あぁ、大丈夫。あ、そうだ! 明日はみんなで墓参りに行こうな』
『そうだね。お父さんとお母さんにフィーナさんの事をちゃんと紹介しないといけないしね』
『私も月に帰ったら母様のお墓参りをしなければいけないわね。達哉、達哉が月に来れるようになったらあなたも一緒に行ってね』
『あぁ、もちろんだよ フィーナ』

「ま、みんなの元気な姿が見れたし仲良くやってるみたいだ」
「そうね。これだと私達も安心して帰れるわね」
「そうですね。将来が楽しみですわね」
「さて、そろそろ帰らなければいけないな。それではセフィリアさん、またお会いしましょう」
「えぇ、また」





あとがき……みたいなの
またしても相変わらずのメチャクチャ事後処理ですみません。
大筋な流れは一応お盆のころから考えていましたけど別の事に夢中になっていたため後回しになっていました。
もしかしてもうしばらくは後回しが続くかもしれませんが……申し訳でm(__)m
呼び方とかがどうだったかな? これで合ってたのだろうか?
それと今回は話がややこしくなりそうなので鷹見沢家とイタリアンズには出演をご遠慮願いました。






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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。