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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

『女二人のある日の過ごし方』   FORTUNE ARTERIAL SS

さて、今年も残すとこあと約1ヶ月程になりました。
だからといってクリスマスや年末年始のSSが果たして書けるだろうか?
うまく思いつけばいいんですけどね……。


でもって感想などを少々
早坂さんSS 『月見水
さすがに未成年ではまだ月見酒というわけにはいかないですな。
将来は女性陣みんなで入りながら月見酒てなことになりそうですね。
とりあえず今回はせっかく作ったのをこのまま使わないのももったいないから丁度よかったのかも。

月見酒
まるでこれまでなかなかできなかったことを取り戻すかのように瑛里華はがんばってますね。
それにしても伽耶さんも凝り性みたいですね。やるからには徹底的にやってるみたいで。

貴方のすべてを私のすべてで
最初は普通に会話してるのかと思ったけど、“アレ”の後だったんですね。
とはいっても結局のところ主導権はしっかり握られているみたいで……。

見栄と意地
“見栄と意地”ですか……。
冬もそういう“見栄と意地”で頑張っている人が多いと目の保養にもなるんですけど、見てるとさすがに寒さには勝てない方のほうが多いみたいで……。



というわけで本編へ ↓




FORTUNE ARTERIAL SS  『女二人のある日の過ごし方』


朝、仕事に行く孝平を送り出して家の事を済ませた後で久しぶりに実家に遊びに帰ってみると出かけようとしている母様と鉢合わせた。
『それじゃあ行ってくる。たぶん今日は夜までは帰れないと思うからあとは適当にやっててくれ』
『分かったわ、伽耶。いってらっしゃい』
「あら母様、お出かけ?」
「何だ、瑛里華か。あぁ、こう見えてもあたしも結構忙しいのだ」
と言いながら母様はそそくさと迎えに来た車に乗り込むと出かけて行った。
それを見送りながら私は
「ふ~~~ん? いつも家にいるように見えたけどそうでもないんだ」
「あら千堂さん、自分の親の仕事も知らなかったの?」
千堂……って、一応私はもう『支倉』なんだけど……ま、いいか。
「これまでがああいう状況だったからね。聞こうともしなかったしそういう雰囲気でもなかったしね」
するとこの人は人の言うことを聞いているのかいないのかという感じで
「まぁいいわ。それよりせっかく来てくれたんだしこんなところで立ち話もなんだから中に入って。お茶くらい入れるわ」
あら、この人にしては珍しく気が利くわね……と思いながらも
「あ、ありがと」


一緒に中に入ってリビングで落ち着いた私に紅瀬さんがお茶を持ってきてくれた。
「はい。味は期待しないで」
「ありがとう。いただくわ」
味は特に変わったことはない普通の日本茶。ちょっと熱いかな。
「で、母様ってどんなことしてるの? 修智館学院の理事長ってのは知ってるけどそれ以外に何かやってたっけ?」
「役職までは詳しく分からないけど役所の上の人達に結構モノが言える立場らしいわね。今日は確か潮見市の役所に行くと言ってたわ。この島のことで市の方にいろいろ相談しにいくことがあるらしいわよ」
「ふ~~~ん? 何もやってなさそうに見えて結構いろいろやってるんだ」
「あなた本当に自分の母親の事を知らないのね」
「大きなお世話」
「……」「……」
以上、この話題終了。

しばらく様子を見てみたけど向こうから話を振ってくる様子もなさそうなのでとりあえずお茶をすすって次の話題を振ってみる。
「あ~~~ぁ、せっかく今日は時間があったから来てみたのに」
「今日は支倉君は?」
「孝平は仕事よ。平日なんだから当たり前でしょ?」
「それでヒマを持て余してたからここに来たわけ?」
「ヒマで悪うございました。でも家事はちゃんと済ませてきてるわよ」
「あら、それはご苦労様」
「どういたしまして」
「……」「……」
以上、終了。
何か話が続かない……。
その後は二人してお茶をすすりながらまたしても沈黙の時間が。

そのあとも適当に話題を見つけては話を振ってみるんだけど、何せこの人が相手だからか話もそれほど続かず盛り上がらずで再び沈黙の時間に。
とは言っても考えてみたら以前に比べたらこれでも全然マシになったのよね。


それにしてもこれだけ話を振っていくと段々ネタがなくなってきたし、だからと言ってこのままここでボーーーっとしてても埒がないと思ったので私は
「紅瀬さん、せっかくだから一緒に出掛けない?」
すると紅瀬さんは少々面倒そうな顔で
「何であなたと出掛けないといけないわけ?」
「何で私と出掛けるのが不満なのよ?」
「何となく。で、どこに行くの?」
「どこに……って、適当にブラブラと」
「“適当に”って、目的もなく出掛けるのも疲れるばかりじゃない?」
「って言うか紅瀬さんってもしかして出不精?」
それを聞いて少々ムッとしたのか
「そんなことないわ。時々伽耶と一緒に買い物に出掛けたりくらいはするわ」
「だったらいいじゃない? 相手が母様か私かの違いだけじゃない?」
何だかんだ言いながらも特に悩んだ様子もなく
「フッ、それもそうね。今まで千堂さんと二人で出掛けたことはなかったし、それにあなたとだと珍道中になりそうでも面白いかもね」
思わずムカッ!
「ちょっと!! 何が“珍道中”よ」
「あら、違ったの? それにその程度の事でいちいち怒らないの」
ったく……相変わらずね。ま、どっちにしても私の方もどうやらこれで少しは退屈しないで済みそうね。
「そうと決まったら早速行きましょ」
「ちょっと待って。支度してくるから」
と言いながら席を外したんだけど僅か数分で
「お待たせ」
服を着替えた形跡もないし小さなバッグを一つ肩から下げてきただけで
「支度って、さっきと何が変わったの?」
「見えないところよ。さ、行きましょ」
ま、いいか……ってか、もしかして行く気満々?

普通なら女二人だと歩きながらもうるさいくらい会話があるのだけど何故か紅瀬さんと一緒だと相変わらず私が話を振らないと会話がほとんどない。
そんな中でたまには珍しく
「それで結局ドコに連れて行ってくれるの?」
向こうから話を振ってきた。
あぁ、そっか。さすがに連れ出した以上は一応私がルートを考えないといけないわね。
「そうね~、ショッピングモールに行きましょう。あそこなら何でもあるから一日楽しめるわ」
「そう? 私は退屈しなかったらどこでもいいわ」
「たぶん退屈はしないわよ」
「……」「……」
はい終了。

そうこうしているうちに目的地に着いたわけだけど時間はそろそろお昼。
あくまでも……あくまでも偶然なんだけど何故か私達が歩いている両サイドには美味しそうな料理が陳列されてるお店がズラリ。
それらを見てると何だかお腹が減ってきたので
「そうね、とりあえずはどこかで食事でもしましょう。紅瀬さんは何を食べたい?」
「何食べても一緒よ。味が分からないんだから」
あ、そっか……。
「だったら私の好みでいいかしら?」
「構わないわ。だけどさすがにケーキばかりは勘弁してほしいけどね」
うぐぐ、ケーキバイキングも考えてたんだけど……。だけどデザートでケーキも食べたいから
「そ……それじゃあココのお店はどうかしら? バイキングだからいろんなモノがあるから好きなのを食べればいいし」
「そうね。まぁどこでも調味料くらいは置いてあるだろうから」
確かに七味か唐辛子くらいは置いてあるでしょうね。

中に入って受付を済ませると係りの人に案内されながら指定された席に向かう。
その際にケーキバイキングの習性なのかチラリと料理とケーキのチェック。
うん、美味しそう。すると後ろから呆れた声が
「早く食べたいの分かるけど……」
うぅ……そう言わないでよ。

席に座って
「さ、食べましょ。せっかくだからいろいろ食べないとね」
適当に選んできたモノに相変わらずテーブルにある七味とか辛いのをドッと振りかけて食べてる紅瀬さん。それに対して私は……
「相変わらず甘いものが好きなのね。千堂さん」
そう言えば最初にパスタを軽く一皿食べてあとはずっとケーキばかり食べてる私。
返す言葉がない……。

「う~~~ん、食べた食べた。お腹いっぱい」
ガッツリ食べてもう満足。すると横から呆れ顔の紅瀬さんが
「それにしてもあなた、ケーキばかりよくそんなに食べれるわね。ケーキは別腹とかいうけどあなたの場合は別腹の方が大きいんじゃないかしら?」
「だからいろいろ食べてたわよ」
「いろんなケーキをね」
的を射られて思わずムッとなる。
「うぅ……。さ、次々!!」


次は腹ごなしも兼ねてウインドウショッピングかな。
適当なお店に入っては
「あ! この服なんて紅瀬さん似合いそう。ねぇ、試着してみない?」
とりあえず振ってみるともう面倒くさそうに
「着ないわよ。それに別に買うわけじゃないんだし」
「え~~~?! こんなにスタイルがいいんだからすっごく似合うと思うんだけどな~~」
他にもハンガーに掛けてある服を2~3着拝借して鏡の前で紅瀬さんに合わせてみる。
「あ! なかなかいいわね。うん、これも似合いそう。う~~~ん、これはイマイチかな?」
少々困惑顔で
「ちょっと、私はマネキンかしら?」
聞く耳持たずでついでに(?)壁に掛けてある帽子を被せてみる。
「ちょ……ちょっと!」「うわ~~~、カワイイ~~~」
ここまでやったらさすがにもう諦めたのか何となく照れながらも
「そ……そう? 千堂さんがそう言うならこれ買おうかしら」
あ……あら?! これは意外。
それよりも……照れた紅瀬さんってカワイイ!! 紅瀬さんもこんな顔ができるんだ!!


気が付いたら結構な時間が経っていてもう夕方。
そろそろ帰って家の事をやらないといけないわね。
「さて、そろそろ帰ろうかしら」
「そうね。結構楽しかったわ。ありがとう」
気に入ったのか、さっき買った帽子をずっと被っている。
「その帽子、気に入ったの?」
すると真っ赤な顔をして
「ち……違うわ!! 持っていたら荷物になるから被っているだけよ!!」
ほんっと素直じゃないんだから。
今日は紅瀬さんの意外というかお茶目な面を一杯発見できたわね。
それにしてもこの人からこういう風にお礼を言われると少々戸惑うんだけど
「楽しんでくれたんだったら連れ出した甲斐があったわね。私も楽しかったし」
「たまにはこうしてブラブラするのも面白いかもしれないわね」
「でしょでしょ? 目的もなくブラブラも結構楽しいでしょ?」
気のせいかもしれないけど何となく行きよりは会話が弾んだ気がした帰り道だった。




あとがき……みたいなの
誕生日SSとか全く思いつかずやっとできたのがこれです。
本当はもうちょっと付け加えたかったこともあったんですが、やたらに長くなりそうなのでこのくらいで。





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文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

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E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。