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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

『祭り前の大仕事』   FORTUNE ARTERIAL SS

3月になりました。これから段々暖かくなってくるでしょう。
実際先日の日曜は結構暖かかったです。まぁもっとも山の上の方はちょっとさむかったです。
それと更新しながら日を跨いでしまったので某キャラの誕生日になってしまいましたけど、もちろん(?)今回は誕生日SSではありません。
誕生日SSも今のトコ考えていませんので悪しからず。


というわけで今日はこのまま本編へ ↓




FORTUNE ARTERIAL SS  『祭り前の大仕事』



とある休日
先日母様から電話があって孝平と娘の伽耶と私の3人で私の実家に来た。
「それにしても伽耶さんも突然だな」
「そうね。『雛人形を出すから手伝いに来い』だもんね。結構面倒だからって言ってたけどそんなに大きいのかしら? 別に母様と紅瀬さんの二人でチャチャッとできることなんじゃないの?」
「まぁたまには顔見せも兼ねてで行くのもいいんじゃないか?」
「“顔見せ”ってお正月も行ったし……」
しかしながら娘の伽耶はというと
「おひなさまかざるのたのしみだね」
もうニコニコ顔。
一応ウチにも雛人形はあるんだけど家庭的事情から一番上に鎮座している2体のみ。
それだけに先日母様から連絡があった時にそのことを伽耶に話したらもうリビングを走り回って大喜び。
「ねぇママ、おばあちゃんのおひなさまっておっきいのかな?」
「うん、大きいって言ってたわね」
「って言うか『大きすぎて組み立てられない』って言ってたんじゃなかったのか?」
「うん、そう言ってたけど……どれだけ大きいのよ」
私は半ば呆れ気味。

そしてそういったことを含めていろいろ話をしているうちに到着。
「母様、来たわよ」「ご無沙汰です。伽耶さん」「おばあちゃん、こんにちは」
「おぉ、伽耶。よく来たな」
「……母様、一応私と孝平もいるんだけど」
「何だ、お前らもおったのか?」
ちょっとちょっと……母様、今のはボケ? それとも素?
まぁ、母様なりに精いっぱいボケてみたのね……と解釈しておきましょう。
「で、母様 肝心の雛人形は?」
「ふっ、そう焦るな。じゃ伽耶 行こうか」「うん」
何故か母様は私達には目もくれずという感じで娘の伽耶の手を引いて歩き始める。
私は暫く呆気にとられていたけどすぐに我に返って
「ちょっと母様、待ってよ」
「何やってるんだ? さっさと来い!」
「もう……」
孝平と後を追いかけた。

そして私達はある部屋の前に案内されると
「ここだ。とりあえず今は桐葉が飾り付けてくれている」
襖を開けて中に入ると
「ちょっと伽耶!! 飾り付けを放り投げて何処に行ってたのよ?! それでなくても大変なんだから」
ちょっとキレ気味の紅瀬さんの声がした。
「あぁ、飾り付け要員が来たんでな。迎えに行ってた」
「あら、支倉くんに千堂さん それに伽耶ちゃんも」
「どうだ? これがあたしが父様からもらった雛飾りだ」
母様からそう言われて改めて見ると
「うわっ!! デカッ!!」「まさかこれ程とは……」「うわ~~~、すっごくおおきいね」
飾り付けを始めたばかりではあるが、その雛壇の大きさからして何だか市販のと比べてとてつもない大きさなのが想像できる。
なるほど確かにこれだと母様と紅瀬さんの二人ではできないでしょうね。
すると脚立に乗って上の方の飾り付けをしている紅瀬さんが
「ちょっと二人ともなに呆気にとられてるの? 手伝いに来たんだったら早く手伝ってよね」
「あ……あぁ、ごめんなさい」
とりあえず母様と紅瀬さんに飾り方を聞きながら飾り付けていった。

「そう言えば伽耶さん、これって結構古そうですけどいつ頃のモノなんですか?」
「あぁ、確かこれをもらったのはあたしがまだ子供の時だったな」
「えぇ?! ってことは……200年以上前のモノ?!」
「まぁ、そのくらいは経ってるだろうな、と言うかその時は既にあったからそれよりは昔だろうな。」
「えぇっ?!!!」
私もビックリだけど孝平はそれ以上にビックリって返事。
私は小道具を置きながら
「それにしても人形もそうだけど小道具もよくできてるわね。タンスなんて引き出しの中までしっかりと細工してあるし何だか職人技って感じね。あら、これは当時の車かしら?」
「あぁ、それは“御所車(ごしょぐるま)”と言ってな、牛に引かせた車だ。まぁお前の言う通り当時の車だな」
「へ~~~、これもよくできてるわね。だけどお雛様のサイズにはちょっと小さいんじゃないかしら?」
「こら瑛里華、そういうしょーもない突っ込みをするな。それにこれはあくまでも小道具だ」
「は~~~い」

「♪あかりをつけましょぼんぼりに~♪」
伽耶の歌が聞こえてきた。
「伽耶ちゃん、歌上手ね」
「きりはおねえちゃん、ありがとう。じゃあ2ばんうたうね。 ♪おだいりさ~まとおひなさま~♪」
そして歌い終わって
「そう言えば伽耶ちゃん、“お内裏様とお雛様”って言うけどこれって間違ってるの知ってる?」
「えぇ?! おひなさまはおひなさまじゃないの?」
紅瀬さんもいきなり子供に向かってそんなこと言わなくても……。だけどその話は私も初耳だからその先が聞きたいわね。
「うふふ、そうじゃなくて“お内裏様”っていうのは“内裏雛”と言って正確には一番上の二つのことを指すのよ。お雛様は“雛人形”と言ってこの雛飾り全体のことを指すの。男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶのは、童謡の歌詞から広まった誤用ともされるんだって」
ふ~~~ん? そうなんだ。
そのあとは紅瀬さんからいろんなうんちくを教えてもらいながら飾り付けをしていった。


「よし、大体こんな感じかな」
一通り飾り終わって母様がチェック。伽耶が横で目を輝かせながら
「うわ~~~、すっごいおおきいね」
ホントよね。こんなのをお店で買ったら幾ら取られるんだろう?
「そうだろう伽耶。これで雛祭りの準備ができたから後は本番だな。料理も雛あられもちゃんとあるし白酒もあるからな」
え……?!
「ちょっと母様、子供にお酒はダメよ……」
「ちょっとくらいいいではないか? これは縁起物だし」
「そういうことじゃないけど……」
「だけど伽耶さん、これって出すのもこれだけ大変だったから片付けるとなるとこれまた一仕事ですね」
「それは仕方がないだろう? そのためにもお前達を呼んだのだし」
「だから伽耶もこの雛人形を今までほとんど出さなかったのよ。だけど伽耶が今回は伽耶ちゃんもいることだしみんなで出せばできるのでは? ってね」
「桐葉、いらんことを言うな」
母様ったら孫のことをこんなに思ってくれるのは嬉しいわね。だけど出せないのも納得だわ。この大きさじゃあね……。
「ねぇねぇ、かたづけずにずっとだしておいたらダメなの?」
「それではダメだ。出したものはちゃんと片付けないといけないぞ。まぁ出すのに苦労したから仕舞うのも大変なのは分かるがな」
「うん」
「それにちゃんと片付けないとお嫁さんに行けなくなっちゃうわよ」
するとこれにはさっき以上に反応したようで
「えぇ?! そんなのヤだよ」
だけど何故かそれを聞いた孝平が横で複雑な顔をしながら
「あ……まぁ、確かに大変だったから……別にムリに片付けなくてもいいかも……かな?」
ん? さっきと言ってることが違うんじゃない? 最初私は訳分からず
「え? 何で?」
「いや、まぁ……何となくだが……な」
な~んかハッキリしない態度ね。だけどこういう時の孝平は大体ロクなことを考えてないのよね。
ポクポクポク……チ~~~ン
なるほど、そういうコトね。

私はニヤニヤしながら孝平を見る。
「な……何だよ瑛里華、その眼は」
「孝平、もしかしたら伽耶にお嫁に行ってほしくないんでしょ?」
「うぅ……」
たちまち孝平の顔色が変わる。
ほ~らやっぱり図星ね。さっきは偉そうなことを言ってたクセに。
「はっはっは~。なるほど、支倉もさすが男親だな」
「そうよね。愛しい伽耶ちゃんにはいつまでも側にいて欲しいものね」
「か……伽耶さんに紅瀬さんも……」
二人にニヤニヤしながら言われて孝平はもうタジタジ。
すると今度は伽耶まで
「パパ、かや およめにいっちゃダメなの?」
「え?! そ……そういうわけじゃ……ないん……だがな……」
「それじゃあ、かやがパパのおよめさんになるぅ~~」
伽耶の極め付けの言葉に私達女性陣3人はもう大爆笑。

「うふふふ、やっぱり伽耶には敵わないわね」




あとがき……みたいなの
またしても事後処理です。もっとも3日にネタを思いついただけですが、せっかく面白そうなのに話が上手く思いつかずという相変わらずの展開でして……。
またうんちく的なことは一応調べてはいますがもし違っていたらご容赦願います。



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