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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

魔法少女リリカルなのはStrikerS SS 「The Alternation of Generations」

「もう二度と飛ぶことは出来ません」

先日の緊急出動の際に放ったスターライトブレイカーの衝撃に体が耐え切れずなのはは墜落した。
幸いにも迅速な救命措置が取られたため命に別状はなかったが、病院で目が覚めた後、担当の医師が最初に言った一言が冒頭の言葉である。
実際これまで第一線で戦い続けてきたなのはの体はもう医師の手の施しようがないくらいボロボロであった。
9歳というまだ体が出来上がっていない時から使い続けてきた魔法。
その当時からスターライトブレイカーを始めとする強力な魔法を使い続けてきた。
強力な魔法はその反動も強烈である。
当然その強烈な反動は幼い体に容赦ない負担をかけた。
もっともそういった負担も最初は若さで乗り切れる。
だが基本は常に全力全開で勝負するなのはである。
僅かずつではあるが負担や疲労は徐々に体内に蓄積されていった。
そしてそういったことを10数年間続けていくうちに蓄積していく負担や疲労は既に若さでは対処できないくらいになっていた。
もっともこれは以前に機動6課当時から医師シャマルからも指摘されていたことである。
だから場合によっては出力を調整するなどの方法でだましだまし戦っていたが、もうそういう小細工も通用しない段階までなっていた。


体のことを考えるなら本当ならばもっと早く現場から離れるべきであった。
同僚であり親友でもあるはやては今は地上本部において上級指揮官として、そしてフェイトは次元航行隊提督となり二人とも既に前線からは離れている。
なのはにも以前からそういった戦闘指揮関係の部署を始めとしてあちこちから幾度となく誘いがあったにも関わらずその全てを断って自ら部隊の先頭にたって飛び、戦う道を選んだ。
なのはにとっては自分の全てを出せるのはデスクではなくて現場であり、現場にこだわり続ける事が自分にとっての全てなのである。
また只のエースではない『エース・オブ・エース』の称号を持つもののこだわりでもあったのだろうか。
だが、それゆえに・・・落ちた。


「目が覚めたんだね。なのは」
「とりあえずはよかった。目が覚めてくれて」
「みんな・・・」
なのはが墜落して数日後、目を覚ましたという報を受けて病室には近しいメンバーが勢ぞろいしていた。
「私・・・落ちちゃったんだ・・・」
「なのはママ・・・」
「・・・ヴィヴィオ・・・ごめんね、心配かけて」

医師から詳しい状況を聞いたなのはは
「そっか・・・もう飛べないんだ・・・」
普通だったらここで「そんなことないよ。しっかり休めばまた飛べるよ」という言葉の一つくらい出てくるところでもあるのだが、もうそんな言葉すら出てこないくらい深刻な状況であることが誰でも分かる程だったのである。
「・・・とりあえずはケガを治して早く退院する事だよね」
そう言うことが精一杯であった。
なのはの目にはいつもの覇気が全く無く、まるで抜け殻の様だった。
「・・・そうだね。・・・まずそれからだね」
力なく答える。

それからヴィヴィオが毎日、そしてフェイトやはやて達が時間の許す限り見舞いにきてくれ元気付けようとしてくれたが二度と飛べないことを知ったなのはのショックはなかなか癒えるものではなかった。
さらに数日がたってある程度外傷は癒えた為、自宅療養に切り替える事になりなのはは久々に自宅に帰ってきた。
「ここに帰って来たのも久しぶりだね・・・」

「久しぶりにママたちと一緒にお散歩行こうか?」
「うん」
「お勉強はちゃんとしてる?」
「うん。もう魔法も一杯覚えたよ。なのはママが使っていたのも教えてもらったし」
「へ~~?どんなの?」
「えへへ、ナイショ」
「え~~~~、意地悪しないでよ、ヴィヴィオ」
「じゃ~ぁ、ちょっとだけ使ってみるね」
ヴィヴィオは空き缶を拾ってくるとそれを空に向けて放り投げ
「ディバインシューター!!シュート!!」
1,2,3,4、・・・・・
ヴィヴィオは見事なシュートコントロールで空き缶に誘導弾を当てていき
「100!!ってあら?」
最後はゴミ箱に入るように狙った筈が僅かに外れた。
「昔、なのはママがやっていた練習だね。最後が入らないところまで似なくてもいいのに」
「でもすごいね。よく覚えたね」
「えへへ、すごいでしょ?」

「私も久しぶりに。ディバイ――ン・・・うぅぅ・・・・」
傷はよくなったので日常生活をおくる分にはそれ程の不都合はないのだが、魔法を使おうとするとやはり体に負荷がかかるのか、なのはの体はたちまち悲鳴を上げる。
「なのはママ!!大丈夫?」
「うぅ・・・、やっぱり・・・もうなのはママは・・・ダメなんだね・・・」
ヴィヴィオはしばらくなのはママを見つめていたが
「そんな弱気ななのはママの姿なんて見たくないよ」
「でも・・・もうなのはママは・・・」
なのははレイジング=ハートを見つめながら呟いた。
ヴィヴィオは暫く考えていたが
「だったら今度は私がレイジング=ハートを使ってみせる!!」
「え?!!ヴィヴィオ・・・」
「もう飛べないママが持ってても仕方がないでしょ?だったら私が使ってみせる!!」
「でもこれはそんなに簡単に使いこなせるものじゃないんだよ」
「わかってるよ。でも前に言ったでしょ。私、一杯魔法を覚えてママを守ってあげるって。もしかしたら今がその時なのかもしれない」
なのはは少し考えて横にいるフェイトと目を合わせて頷くと
「じゃぁこれからヴィヴィオがレイジング=ハートを持つに相応しいかテストをするね」
「え?テスト・・・って??」
「これからフェイトママと模擬戦をやりなさい」
「ええっ!!!???」
「これを持つということはこれからそれなりの相手と戦わなければいけないよ。当然自分より遥かに強い相手もたくさんいるからね」
「うん、わかった」

3人は管理局の演習場に来た。
杖に変化したレイジング=ハートがヴィヴィオの手に渡される。
「それじゃあフェイトちゃん、お願い。手加減はしないでね」
「わかったわ。ヴィヴィオ、行くわよ」
「はい、お願いします。レイジング=ハート、よろしくね」
レイジング=ハートは何も答えない。

そして模擬戦が始まった。
あえてなのははヴィヴィオには詳しいことは何も言わずにレイジング=ハートを渡すのみで模擬戦をやらせた。
「もし本当にヴィヴィオがレイジング=ハートを持つに相応しければレイジング=ハート自身がヴィヴィオをマスターとして認めてくれるはず。そして助けてくれるはず」
ヴィヴィオも学校でかなりの魔法を学んでおり独学でも勉強していたのでかなり自信をもっていたつもりではあったし同級メンバーでは文句なしでトップクラスの優等生である。
実際ヴィヴィオの攻撃魔法はかなり強力なものであるのだが、全盛期の力程ではないとはいえなのはと同じく歴戦のエースであったフェイトとの実力差は目に見えて歴然であった。ヴィヴィオの攻撃をものともせず簡単にかわして容赦ない攻撃を叩き込む。

ヴィヴィオは傷だらけになりながら
「どうして攻撃が一つも当たらないの?でも・・・このまま終わらない。終わりたくない!!負けるもんか―――!!」
強く思った瞬間、周囲に強烈な魔力の束ができる。
それに呼応するかのようにレイジング=ハートが突然輝きを発して
「All Right My Master. Standby Ready Set Up」
「え?!こ・・・これは?!」
「やっと認めてもらえたんだね、ヴィヴィオ」
ヴィヴィオの体がなのはそっくりの防護服に覆われた。
「もしかしてレイジング=ハート、私を認めてくれたの?」
「Yes My Master」
「ありがとう。私、頑張ってフェイトママに勝つよ」
「フェイトママ!!行くよ――――!!」
「うん!!思いっきり来なさい」
「スターライトォォォォ――――!!!!」
「っていきなり??!!ちょっと待ちなさい!!こりゃヤバイかも・・・」
「ブレイカ―――――――!!!!!」
とてつもないエネルギーの塊が辺りを飲み込んだ。


「よく勉強をしたんだね。なかなか凄かったよ、ヴィヴィオ」
「えへへへ、フェイトママ ありがとうね」
「よく頑張ったね。偉いよ、ヴィヴィオ」
「なのはママ、ありがとう。私、レイジング=ハートに認めてもらえたんだね」
「そうだよ。もうヴィヴィオはレイジング=ハートの立派なマスターだね」
「本当?じゃあこれから私がなのはママのことを守ってあげるね」
「そのセリフはまだ早いよ。覚えなければいけないことはもっとたくさんあるからね。これからみっちりしごくから覚悟しなさい!!」
「うん、頑張る!!今度は私がエースになるからね」
「なのは、体壊してるのにまたそうやってムリしようとする・・・」
「だってヴィヴィオがこんなに立派になってくれて嬉しいんだもん。それにしてもあの防護服、なのはママのにそっくりだね」
「えへへへ、だってなのはママの服、カッコよかったんだもん」
「え~~~~、フェイトママのは~~~?」
「フェイトママのもカッコイイよ。だけどフェイトママはまだ自分で着てるから。なのはママはもう着れないし」
「・・・そうだね。ヴィヴィオ、ありがとう。じゃ、帰ろう」
「うん」
そして久しぶりに満面の笑顔を見せた二人のママに挟まれて幸せそうな顔をしているヴィヴィオの首には赤く輝くレイジング=ハートがぶら下がっていた。





あとがき・・・らしきモノ
まぁ、我ながら突拍子もない話を書いたものです。
書いてて『どうなんだろう?』とは思いましたが、結局『まぁいいや』って感じで(汗

注)ヴィヴィオはこの話の中では大体10代半ばくらいの設定なので自分を指すときにはあえて「私」という呼称を使用することにしました。



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