『伽耶の日記(その19)』 FORTUNE ARTERIAL SS
暑いです……。
まぁ、幸いにも自分の家は僻地(?)なんで窓を開け放っておけば冷房なしでも割としのげるのでそういう意味では都会よりはいいですね。
でも……やっぱり暑いものは暑いです。
で、とりあえずは感想等を
早坂さんSS 『長い一日』
確かに長く感じそうですね。
っていうかそれでいいのか? という気持ちも少々……
まぁ、今は我慢我慢……でしょうか。
で、我慢しすぎてタガが外れたら……(以下自主規制で)
『必要な休息』
この家はこれだけ最先端ハイテク装備が満載なのに、もしかしてレーダー的なのを付け忘れていたとか?
それとも娘の性格を知り尽くしているシンシアがそうなることを狙って予めエプロンを置いていたとか? う~~~ん、後者の方がありそうな気が……
それにしても『私はまだ大人でなかった』って言ってる割には研究というかやってることは子供のやるレベルではないような……。 もしかして未来の自由研究はこういうレベルになってるとか。 ってかこれはまぁ、いろんな意味で“あの親にしてこの子あり”ってコトでしょうか。
というわけで本編へ ↓
前回に引き続き夏休み中の伽耶ちゃんです。
時期的にはちょっと遅いですけど。
FORTUNE ARTERIAL SS 『伽耶の日記(その19)』
「よし、終わった! マミは?」
「うん、私も終わったよ」
「これをさっさとやっつけないとせっかくの夏休みを満喫できないからね」
「ホントホント。大体宿題なんかにビビりながら遊ぶのもイヤだよね」
「そーそー。でもこれでママ達に文句言われることなく堂々と遊べるわけだね」
まぁ、昔からだけどウチのママは特に宿題に関してはホントにメンドクサイくらいにチェックしてくる。
だから夏休みが始まってから私はマミと毎日図書館に入り浸って宿題をやっていたわけです。
とはいっても一日中ずっとやっていたわけではなく適当に外に出て休憩とかはやってたけど。
で、一応終わったとはいえ抜けとか忘れ物とかがないか再度チェック。
「うん、大丈夫だね」
宿題が終わった以上は静かにしてないといけないところにこれ以上いる必要がないから
「とりあえず場所を変えて作戦会議をしようか」
「だよね。さすがにここであまり大きな声で話はできないし」
荷物をまとめて手続きを済ませ、ロビーのベンチに移動して
「で、ドコで会議しようか?」
まぁ、会議するだけなら別にここでも十分涼しいから構わないんだけど、どうせ長居するんだから飲み食べできるトコの方がいいよね。
「そうだな~。じゃあ伽耶行きつけの『Pure Message』は?」
「行きつけって、今はアンタもじゃん。う~~~~ん、まぁそこでもいいんだけど……行くんだったらある程度何をするか決めて行った方がいいような……」
なんとなくだけど会議中にかなでさんに妙なちょっかい(?)を出されて結局決まらなかった、ってことになりそうな気がするようなしないような……
あの人の意見は凄く参考になる時もあれば全然ならないことも結構あるからな~~~。
「じゃあココを出てすぐ目の前にあるファミレスにしようか?」
考えてみたらこのクソ暑い中で歩く距離も考えないといけないから
「そうだね。それにお腹も減ったし……」
「相変わらず食いしん坊だね~。ってか私も同じくで」
「人の事言えるんかい!!」
ま、いろいろ頑張ったらお腹も減るよね、って勝手に解釈しておくことに。
というわけでそのファミレスに移動することに。
だけど外に出た瞬間、物凄い熱気が襲ってきた。思わず
「うわ~~~~!! 何?! この熱気は……」
「……あ……暑い……溶ける~~~~~」
「アンタの場合はちょっと溶けた方がいいんじゃない?」
「うるさい!! ダイエットは順調なんだから!!」
なんてアホな会話をしているうちに到着。さっさと中に入ると
「あ~~~、やっぱ涼しいよね~~~」
「ホントだよ。ちょっと歩いただけなのにこの暑さは何なの?」
外に出て10分も経ってないのにもう滝の様に汗が流れてくるから店内のこの涼しさは正に天国。
「いらっしゃいませ!! お席は禁煙席でよろしいですね!!」
あのですね~~~、マニュアル通りの対応かもしれないけど……それを子供に聞いてどうする? それともここはウケを狙って「喫煙席で」って言った方がいいのか? ま、ここは一応
「はい」
店員に案内されて席に着くと二人とも日替わりランチを注文。
あ! 当然ながらドリンクバーとサラダバーも一緒に。ちょっと長居するつもりだからこれは必須アイテムだよね。
とにかく先ずはランチとあとはサラダを食べまくって腹ごしらえ完了。あとはドリンクをおかわりしながら会議開始。
「さて、何をしようか?」
「とりあえずやりたいものを書きだしてみようか?」
「そうだな~。先ずは昼間は海とかプールだよね」「うん、それは一番にやらなきゃね」
「夜はカラオケで目一杯歌いまくりたいよね」「それは昼でもいいじゃん?」
「それから他には……っと」
・お祭り
・遠出(ってかプチ旅行)
・お泊り会(ってか女子会)
・花火大会
「こうして書き出しただけもあるもんだね」
「そうだね。でも今からだったら全部できるんじゃない?」
「お祭りだったら浴衣も必要だね」
「うん、ママに頼んで出してもらっておかないといけないね」
「お泊り会も今まで何回もやったけどこれも面白いよね」
「うんうん。正に女子会って感じだったし」
「それに今の時期だったら夜はホラーDVD鑑賞なんか面白そうだよね~」
するとマミの表情が変わった。
「ちょ……や……やめてよ~~~。私は伽耶と違ってか弱い少女なんだから……」
「ちょっと待て~~~!! そりゃどういう意味じゃい!!」
「だって伽耶、アンタお化け屋敷に入っても全然怖がらないじゃん? たくましいよね~~~」
「アンタね~~、私を何だと思ってるの?」
「言わせるつもり?」
コノヤロ
「……言わなくていい。だってあれ、作りものだし。確かによくできているけどね」
あんな作りモノよりおばあちゃんちに行く道の方がよっぽど怖い。だけどマミは
「でも怖いものは怖いの!!」
ったく……この怖がりが。ま、知ってて言ってるんだけどね。
「はいはい、しょーがないな~~。じゃあちょっとソフトなホラーで」
「やっぱり見るんかい!! しかも“ちょっとソフト”ってどんなのよ……」
「まぁまぁ。ちゃんとアンタのレベルに合わせてネタを集めてくるから」
「“私のレベル”って……ってか“普通の映画”とか“お笑いモノ”とかいう選択肢はないんかい?!」
暫し考えるふり
「う~~~ん……、ない!! やっぱり夏だしこれは定番でしょ?」
マミも必死に抵抗してるみたいだけどマミの怖がってる顔を見るのも結構面白いからこれは絶対外せないよね。まぁ、あんまり怖がらせてもいけないからマミの希望も聞いてあげることにしよう。
こうしていろいろ話してると意外なくらいに時間も早く進むみたいで
「ちょっと伽耶、もういい加減帰らないといけないよ」
時計を見るともう結構な時間が経っていた。
「そうだね。ま、今日はこんなところで。また明日詳しく決めよう」
「う……うん、一応は楽しまないとね」
さすがにさっきのホラーの話題がまだ結構効いているのか何気にマミのテンションが微妙に下がってるように思えたんだけど……ま、いいか。その時考えればいいや。
会計を済ませて扉の前に来た時に『うわ~~~、この天国から出たくないな』と思いながら少々欝な気持ちで外に出ると何となくだけど昼間よりは暑さが和らいでいた気がした。これくらいだったら暑さしのぎで寄り道せずに帰れそう。
「それじゃあまた明日~」
「うん、じゃあね~」
「さて、さっさと帰ってママに宿題が出来たことを報告しておかないとね。面倒くさいチェックは早く終わらせないと」
あとがき……みたいなの
夏休み中です。
時期的には7月の終わりか8月の始め辺りでしょうか。
一応そのくらいにはネタは思いついていたのですけどね……。
まぁ、幸いにも自分の家は僻地(?)なんで窓を開け放っておけば冷房なしでも割としのげるのでそういう意味では都会よりはいいですね。
でも……やっぱり暑いものは暑いです。
で、とりあえずは感想等を
早坂さんSS 『長い一日』
確かに長く感じそうですね。
っていうかそれでいいのか? という気持ちも少々……
まぁ、今は我慢我慢……でしょうか。
で、我慢しすぎてタガが外れたら……(以下自主規制で)
『必要な休息』
この家はこれだけ最先端ハイテク装備が満載なのに、もしかしてレーダー的なのを付け忘れていたとか?
それとも娘の性格を知り尽くしているシンシアがそうなることを狙って予めエプロンを置いていたとか? う~~~ん、後者の方がありそうな気が……
それにしても『私はまだ大人でなかった』って言ってる割には研究というかやってることは子供のやるレベルではないような……。 もしかして未来の自由研究はこういうレベルになってるとか。 ってかこれはまぁ、いろんな意味で“あの親にしてこの子あり”ってコトでしょうか。
というわけで本編へ ↓
前回に引き続き夏休み中の伽耶ちゃんです。
時期的にはちょっと遅いですけど。
FORTUNE ARTERIAL SS 『伽耶の日記(その19)』
「よし、終わった! マミは?」
「うん、私も終わったよ」
「これをさっさとやっつけないとせっかくの夏休みを満喫できないからね」
「ホントホント。大体宿題なんかにビビりながら遊ぶのもイヤだよね」
「そーそー。でもこれでママ達に文句言われることなく堂々と遊べるわけだね」
まぁ、昔からだけどウチのママは特に宿題に関してはホントにメンドクサイくらいにチェックしてくる。
だから夏休みが始まってから私はマミと毎日図書館に入り浸って宿題をやっていたわけです。
とはいっても一日中ずっとやっていたわけではなく適当に外に出て休憩とかはやってたけど。
で、一応終わったとはいえ抜けとか忘れ物とかがないか再度チェック。
「うん、大丈夫だね」
宿題が終わった以上は静かにしてないといけないところにこれ以上いる必要がないから
「とりあえず場所を変えて作戦会議をしようか」
「だよね。さすがにここであまり大きな声で話はできないし」
荷物をまとめて手続きを済ませ、ロビーのベンチに移動して
「で、ドコで会議しようか?」
まぁ、会議するだけなら別にここでも十分涼しいから構わないんだけど、どうせ長居するんだから飲み食べできるトコの方がいいよね。
「そうだな~。じゃあ伽耶行きつけの『Pure Message』は?」
「行きつけって、今はアンタもじゃん。う~~~~ん、まぁそこでもいいんだけど……行くんだったらある程度何をするか決めて行った方がいいような……」
なんとなくだけど会議中にかなでさんに妙なちょっかい(?)を出されて結局決まらなかった、ってことになりそうな気がするようなしないような……
あの人の意見は凄く参考になる時もあれば全然ならないことも結構あるからな~~~。
「じゃあココを出てすぐ目の前にあるファミレスにしようか?」
考えてみたらこのクソ暑い中で歩く距離も考えないといけないから
「そうだね。それにお腹も減ったし……」
「相変わらず食いしん坊だね~。ってか私も同じくで」
「人の事言えるんかい!!」
ま、いろいろ頑張ったらお腹も減るよね、って勝手に解釈しておくことに。
というわけでそのファミレスに移動することに。
だけど外に出た瞬間、物凄い熱気が襲ってきた。思わず
「うわ~~~~!! 何?! この熱気は……」
「……あ……暑い……溶ける~~~~~」
「アンタの場合はちょっと溶けた方がいいんじゃない?」
「うるさい!! ダイエットは順調なんだから!!」
なんてアホな会話をしているうちに到着。さっさと中に入ると
「あ~~~、やっぱ涼しいよね~~~」
「ホントだよ。ちょっと歩いただけなのにこの暑さは何なの?」
外に出て10分も経ってないのにもう滝の様に汗が流れてくるから店内のこの涼しさは正に天国。
「いらっしゃいませ!! お席は禁煙席でよろしいですね!!」
あのですね~~~、マニュアル通りの対応かもしれないけど……それを子供に聞いてどうする? それともここはウケを狙って「喫煙席で」って言った方がいいのか? ま、ここは一応
「はい」
店員に案内されて席に着くと二人とも日替わりランチを注文。
あ! 当然ながらドリンクバーとサラダバーも一緒に。ちょっと長居するつもりだからこれは必須アイテムだよね。
とにかく先ずはランチとあとはサラダを食べまくって腹ごしらえ完了。あとはドリンクをおかわりしながら会議開始。
「さて、何をしようか?」
「とりあえずやりたいものを書きだしてみようか?」
「そうだな~。先ずは昼間は海とかプールだよね」「うん、それは一番にやらなきゃね」
「夜はカラオケで目一杯歌いまくりたいよね」「それは昼でもいいじゃん?」
「それから他には……っと」
・お祭り
・遠出(ってかプチ旅行)
・お泊り会(ってか女子会)
・花火大会
「こうして書き出しただけもあるもんだね」
「そうだね。でも今からだったら全部できるんじゃない?」
「お祭りだったら浴衣も必要だね」
「うん、ママに頼んで出してもらっておかないといけないね」
「お泊り会も今まで何回もやったけどこれも面白いよね」
「うんうん。正に女子会って感じだったし」
「それに今の時期だったら夜はホラーDVD鑑賞なんか面白そうだよね~」
するとマミの表情が変わった。
「ちょ……や……やめてよ~~~。私は伽耶と違ってか弱い少女なんだから……」
「ちょっと待て~~~!! そりゃどういう意味じゃい!!」
「だって伽耶、アンタお化け屋敷に入っても全然怖がらないじゃん? たくましいよね~~~」
「アンタね~~、私を何だと思ってるの?」
「言わせるつもり?」
コノヤロ
「……言わなくていい。だってあれ、作りものだし。確かによくできているけどね」
あんな作りモノよりおばあちゃんちに行く道の方がよっぽど怖い。だけどマミは
「でも怖いものは怖いの!!」
ったく……この怖がりが。ま、知ってて言ってるんだけどね。
「はいはい、しょーがないな~~。じゃあちょっとソフトなホラーで」
「やっぱり見るんかい!! しかも“ちょっとソフト”ってどんなのよ……」
「まぁまぁ。ちゃんとアンタのレベルに合わせてネタを集めてくるから」
「“私のレベル”って……ってか“普通の映画”とか“お笑いモノ”とかいう選択肢はないんかい?!」
暫し考えるふり
「う~~~ん……、ない!! やっぱり夏だしこれは定番でしょ?」
マミも必死に抵抗してるみたいだけどマミの怖がってる顔を見るのも結構面白いからこれは絶対外せないよね。まぁ、あんまり怖がらせてもいけないからマミの希望も聞いてあげることにしよう。
こうしていろいろ話してると意外なくらいに時間も早く進むみたいで
「ちょっと伽耶、もういい加減帰らないといけないよ」
時計を見るともう結構な時間が経っていた。
「そうだね。ま、今日はこんなところで。また明日詳しく決めよう」
「う……うん、一応は楽しまないとね」
さすがにさっきのホラーの話題がまだ結構効いているのか何気にマミのテンションが微妙に下がってるように思えたんだけど……ま、いいか。その時考えればいいや。
会計を済ませて扉の前に来た時に『うわ~~~、この天国から出たくないな』と思いながら少々欝な気持ちで外に出ると何となくだけど昼間よりは暑さが和らいでいた気がした。これくらいだったら暑さしのぎで寄り道せずに帰れそう。
「それじゃあまた明日~」
「うん、じゃあね~」
「さて、さっさと帰ってママに宿題が出来たことを報告しておかないとね。面倒くさいチェックは早く終わらせないと」
あとがき……みたいなの
夏休み中です。
時期的には7月の終わりか8月の始め辺りでしょうか。
一応そのくらいにはネタは思いついていたのですけどね……。
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