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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS   『二人の愛とその証  第1話』

麻衣「今日はお仕事は休みなんだよね?」
ミア(以下“私”)「はい、ですから今日は家のお掃除とかをやります」

達哉さんと正式に結ばれ、私も『朝霧ミア』となって久しい。
でもそうなってもこれまでと変わらず私は達哉さんがお仕事をしている間はお隣の「トラットリア左門」で働き、お休みの日はお休みの日で家中を走り回ってお掃除を初め家事をしている。
相変わらず姫様のメイドをやっていた時の服を今でも着ている私を見て
麻衣「そういえばミアちゃん、もう別にフィーナさんのメイドじゃないんだからその格好はどうなのかな?」
私「この格好の方が動きやすいですし、気持ちも引き締まるんですよ。 “さぁ! 今日も頑張るぞ!!”みたいな感じで。 それにもし姫様が来られた時にはやはりこの格好でお世話して差し上げないといけないですし」
麻衣「ふ―――ん。 ま、言ってみればミアちゃんの戦闘服みたいなものだね」
私「別に戦ったりしないですけれど・・・」
麻衣「うふふ、言葉のあやだって」
今日も麻衣さんと楽しくお喋りしながらお家のお掃除をやっています。
そんなとある昼下がり・・・

私「あ・・・あれ?」
突然体がふらついた。
麻衣「ミアちゃん、大丈夫? 調子悪いんだったら休んでてよ」
私「は・・・はい、もう大丈夫です」
麻衣「だったらいいんだけど」
おかしいな・・・何だかこの前から体がだるいような、よくわからないような・・・。
私は先日から今まで感じたことがないような調子に襲われていた。
これまで病気らしい病気もあまりしたことがないからもしかしたら疲れが溜まったのかとも思ったけどそれとも違う感じ。
どうも最近そういった症状が頻繁に出てくるのでこのまま酷くなって皆さんにご迷惑をかけることになってはいけないと思い、思い切ってこの日の夜、さやかさんと麻衣さんに打ち明ける事にした。
因みに大学を卒業後、さやかさんが館長代理をしている博物館で働いている亭主は今日は帰宅が遅くなるとの話。

さやか「どうしたの? ミアちゃん」
私「実は・・・」
私は先日から体の調子がおかしいことから現在の体調まで一通り話をした。
さやかさんと麻衣さんは真剣に話を聞いてくれた。 そして・・・
さやか「うん、もしかして・・・これは!!」
麻衣「うんうん、もしかしたら、もしかすると・・・これは!!」
二人が物凄く真剣な顔をしてお互い見合ってうなずいている。
私「えぇ??!! 何ですか? もしかして・・・悪い病気とか??!!!」
私は半ベソ状態になっていた。
すると
さやか「あ!!大丈夫だから!! もしかしたらこれは逆に嬉しい事かもしれないけど私達もお医者さんじゃないから確信が持てないだけだから」
私「嬉しい事・・・ですか???」
麻衣「とにかく明日私がついていってあげるから一緒に病院へ行こう」
私「は・・・はい、お願いします」

「ただいまー」
私「あ、おかえりなさい 達哉さん」
達哉「お腹減った~~~。 ん?? ミア、何だか元気が無いぞ」
麻衣「あ、ミアちゃん最近ちょっと疲れ気味みたいなんでね。できたら早く寝かせてあげたいんだけど」
達哉「そっか。 体は大事にしないとな。 片付けはやっとくから早く寝ろよ」
さやか「そうそう。 早く寝て元気にならないとね」
私「・・・分かりました。 それではおやすみなさい」
私はベッドの中で二人が何を考えていたのか必死に考えてみたが考え疲れたのかいつの間にか眠ってしまっていた。

翌日、達哉さんとさやかさんを仕事へ送り出してから朝食の片付けを終えると
麻衣「ミアちゃん、行こうか」
私「はい、分かりました」
私は麻衣さんの後についていくと麻衣さんはとある病院に入っていった。
その病院とは・・・な・な・なんと“産婦人科”!!!
私「えぇ―――――――――!!!!!!????? あの・・・昨夜の“もしかして”・・・って、・・・もしかして・・・!!!???」
麻衣「そ。 たぶんミアちゃんの想像通りの“もしかして”かもよ。 さ、行くよ」
真っ赤になった私は麻衣さんに病院に引っ張り込まれた。
もっとも達哉さんと私の夜の生活を考えれば確かに思い当たるふしが無いわけじゃないんだけれど・・・・。

そこで私は色んな検査をされ そして暫く経って

先生「朝霧さん」

先生「おめでとうございます」

私「え・・・・?? あの・・・今・・・何と・・・??

先生「おめでとうございます」

私「あの・・・それ・・・本当・・・ですか???」

先生はニッコリ微笑んで
「はい。 間違いなくおめでたですよ」
次の瞬間、私は嬉しさの余りに涙が止まらなかった。

姫様、私は達哉さんとの愛の結晶を授かりました。

麻衣「ミアちゃん、おめでとう!! 早速お兄ちゃんとお姉ちゃんと左門おじさんに連絡しなきゃ!! それからお姉ちゃん経由でフィーナさんにも!!」
私は嬉し涙で顔をグチャグチャにしながら
私「・・・は・・・はい・・・そうですね」
私は麻衣さんの携帯電話でさやかさんに電話を入れた。


Another view 穂積さやか

今日の私は朝から落ち着かなかった。
もちろんミアちゃんの件である。
溜息をつきながら部屋の中をウロウロと行ったり来たり。
さやか(以下“私”)「ふう・・・」
カレン「どうしたの? 今日はずっと朝からそんな調子で溜息ばかりだけど?」
私「ううん・・・。 ちょっと・・・ね」
ピロリロリン・・・私の携帯が鳴った。麻衣ちゃんからだ。
私は“待ってました!!”とばかりに取る。
私「もしもし!! どうだった??」
ミア「うっうっうっ・・・さやか・・・さん・・・私・・・私・・・」
電話のさらに向こうから麻衣ちゃんの「がんばって!! ミアちゃん!!」って声も聞こえた。
声の感じからして悪い知らせではなさそうだ。
というか嬉しさのあまりに声が出せないのが電話口でもハッキリと分かる。
恐らく私達の考えは当たっていたのでしょう。
でも本人の口からキチンと答えを聞かなくてはいけないと思った私は
私「泣いてちゃ分からないでしょ? どうだったの?」

ミア「・・・達哉さんとの子を・・・授かりました・・・」

私「おめでとう!! ミアちゃん!! 今日はお祝いね!! 達哉君とフィーナ様と左門さんトコにはこちらから連絡しておくからね。 あと家事とかは麻衣ちゃんに任せてムリをしないのよ」
ミア「は・・・はい、分かりました。お願いします・・・」
私「それじゃぁ 今日は早く帰るようにするからね。 じゃぁね」
カレン「どうしたの?」
私「ミアちゃん、おめでただって!!」
カレン「え?! 本当? それはおめでたいことね」
私「そうね。 それよりカレン! 大至急フィーナ様に連絡を取ってこの事を伝えて頂戴!!」
カレン「分かったわ!! 任せといて」
私は内線を取って
私「私です。 朝霧達哉君を大至急館長室によこして下さい。 やりかけの仕事とかがあったら誰かに引き継いですぐに来るように!!」

私「・・・それにしてもカレン・・・私達、先を越されちゃったね・・・」
カレン「・・・もっともそれは二人が結婚した段階からだけど・・・」
私・カレン「は―――――――――――・・・・」

トントン
私「どうぞ」
達哉「失礼します。 どういった御用でしょうか?」
一応仕事場では上司と部下という関係なのでここではお互いそれなりの言葉遣いをするようにしている。
私「館長命令です。今日の仕事は切り上げてすぐ家に帰りなさい」
達哉「え??? あの・・・話が全く見えないんですけど??」
私「ミアちゃんがおめでただそうよ。 今連絡があったわ。 とにかく今日はすぐ帰ってあげなさい」
達哉「えぇ―――――!!! そ・・・それは大変だ!!! ミア―――――!! 今行くぞ―――――!!!」
脱兎の如く飛び出していく達哉君を見て
私「・・・もう・・・慌てちゃって・・・うふふ。 とりあえず達哉君の部署のフォローはしておかないとね。 あ、カレン そっちは?」
カレン「大丈夫よ。 とりあえず第一報を高速通信で送っておいたからすぐ返事がくるんじゃない?」
私「ありがとう。 あとは左門さんトコ・・・と」
私「もしもし、さやかです。 急で申し訳ないんですが、実は・・・・・」

Another view end


Another view フィーナ=ファム=アーシュライト

ここは月王宮の執務室。 私はいつも通り王室の執務に追われていた。
フィーナ(以下“私”)「ふう・・・ミアは元気しているかしらね」
私専属の世話役として、そして気軽に話せる友達の一人として長い時間を一緒に過ごしてきただけに何かにつけてふと思い出す。
私「結婚式のドレス姿、キレイだったわね。 すごく幸せそうな顔してたしね」
窓に浮かぶ地球を見ながら私は佇んでいた。
その時
「フィーナ様!! 地球のカレン様から高速通信が入りました」
私「高速通信? 何があったの?? すぐまわしなさい!!」
執務室にただならぬ緊張が走る。
高速通信は何か特別に重要な事態でもなければ普通は使われないものである。
それをカレンがわざわざ使ってくるのだからただ事ではないはずである。
その通信文を見た瞬間
私「おめでとう!! ミア!!」
私は窓から見える地球に向かって思いっきり叫んでいた。

私「誰か!!」
「はっ!!」
私「すぐに私の名前でカレン宛に高速通信を送って頂戴。文面は・・・・」
「わかりました」
私「それと、こちらも・・・」
私は手元の電話を取った。
・・・ミアも遂にママになるのね・・・
私「もしもし、クララ? 今カレンから連絡があってミアが・・・・」
私の話を聞いた瞬間のクララの声と言ったらなかった。
クララ「本当ですか?!! それは是非何らかの形で直接おめでとうっていってあげなければいけないですね」
私「うふふ・・・クララもとうとうおばあちゃんになるのね」
クララ「いきなりそう言われてもまだ実感が湧かないですけれど」
私「そうね。私だってまだ信じられないもの。 今度近いうちに二人で地球へお見舞いに行きましょう」
クララ「是非そうしたいですね」
私「それでは」
クララ「はい、失礼致します」

ミア、本当におめでとう。
今夜は左門さんところで盛大にお祝いでしょうね。
できるならば私も参加したかったな・・・
家族の一人として一緒に喜びを分かち合いたかった・・・。
そして・・・直接ミアの顔を見て「おめでとう」って言いたかった・・・。

Another view end


達哉「ミア――――――――!!!!」
ミア(以下“私”)「あ!! た・達哉さん・・・どうして?」
達哉「どうしても・・・こうしても・・・はぁ・・・はぁ・・・さっき・・・姉さんから・・・話を・・・聞いて・・・突っ走って・・・帰ってきた・・・はぁ・・・はぁ・・・」
麻衣「物凄い勢いで走ってきたんだね。 完全に息が切れてるし・・・・。 はい、お茶でも飲んで落ち着いて」
麻衣さんからもらったお茶を一気に飲み干す達哉さん。
達哉「あ、ありがとう。 そりゃもうこんな話聞かされたら居ても立っても居られないよ。 で、姉さんからすぐ帰るように言われて・・・」
麻衣「でもお兄ちゃんも遂にパパになるんだね。 信じられないよ」
達哉「俺が一番信じられないよ。 でも考えてみたら麻衣も“おばちゃん”になるんだよ」
麻衣「うぅ・・・・。 “おねえちゃん”って呼ばせるもん!!」
場が爆笑に包まれた。

「こんにちは」
麻衣「あ、左門おじさんだ。 こんにちは」
左門「やぁ、ミアちゃん おめでとう。 さっきさやちゃんから連絡があったよ。 今夜はミアちゃんのために腕によりをかけてスタミナ料理を作るからしっかり食べてくれよ」
仁「ミアちゃん、おめでとう。 いや~~ 僕もとうとう“おじちゃん”と呼ばれる日がくるのか。 達哉君、しっかりフォローしてやらないといけないよ」
達哉「はい、わかってますよ」
私「左門おじさん、仁さん ありがとうございます」

その日の夜、トラットリア左門にて皆さんでお祝いの会を開いてくださいました。
左門おじさん自慢の料理をお腹一杯頂きながら楽しい会話が延々と続きました。
そして獣医として忙しい日々を送っている為、普段はなかなか会えない菜月さんもこの日のために帰ってきてくれてくれました。
菜月「ミアちゃん、おめでとう」
私「ありがとうございます。 わざわざ帰ってきてもらってすみません」
菜月「なんのなんの! 他ならぬミアちゃんのためじゃん!! 飛んでくるよ!!」
突然達哉さんがお腹の子に向かって
達哉「この人が菜月おばちゃんでちゅよ~~」
パコッ
菜月さんのしゃもじが達哉さんにクリーンヒット!! まだこの技は健在みたいです。
達哉「いった――・・・事実じゃないか」
菜月「確かにそうだけど・・・でも“おばちゃん”じゃない!! “おねえちゃん”って呼ばせるの!!」
達哉「ったく・・・女ってどうして皆こうも強情なんだよ?? ということはたぶんフィーナも同じ事考えているかもな」
私「うふふ・・・たぶんそうでしょうね。 もしこの場にいらしたら菜月さんと同じコトを仰ってると思いますよ」
達哉「じゃぁ姉さんもやっぱり?」
さやか「当然でしょ? あぁ、そういえばフィーナ様から手紙が届いているわよ。はい」
私「あ、ありがとうございます」
私はさやかさんから手紙を受け取って読んだ。
姫様の優しい心遣いに自然と涙が出てきた。
私「・・・姫様・・・ありがとうございます」
左門「ミアちゃん、明日からはムリして出てこなくてもいいよ。 もう自分だけの体じゃないんだから大事にしないと」
私「ありがとうございます。 でもできたら適度に動いていた方が気分転換にもなりますし、じっとしていると何かしたくて逆にウズウズしてきますので」
麻衣「じゃぁ、時間を減らして、運動はイタリアンズの散歩で補えばどうかな?」
私「あ、それもいいですね」
仁「でもミアちゃんだったら逆に引きずられないかな?」
私「うぅぅ・・・ が、頑張ります・・・」
そしてその日の夜は皆で左門おじさんの料理に舌鼓をうった。

                   第2話へ続く・・・




あとがき
ミアルートの続編ということで書きましたが、一通り出来たのを見ると予想以上に長くなってしまいましたので先ず第1話としてとりあえずここで切る事にしました。
正直切りどころをうまく決められなかったため1話分にしても少々長めになった感じもしますが・・・
あと考えてみるとこの時代に『通信文』とか何だか古くさいかな?とも思いましたけど何となくこの方がしっくりくるような気がしたので使う事にしました。



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『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。