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気ままな場所

主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

夜明け前より瑠璃色な SS   『ミア誕生日記念SS「キレイになりたい」』

「達哉、最近ミアの様子がおかしいんだけど何か知らない?」
「様子がおかしい?」
「ええ、今まではほとんど見向きもしなかったメイク道具とかを気にするようになったりとか・・・あとは服とかのファッション雑誌をよく見たりするようになったのよ」
「別に年頃の女の子だったらそういうのに興味を持つのも当り前じゃないのか?」
「まぁ、それもあるのかもしれないけれど・・・急になのよね」
「そう言えばこの前は私のところにも来たわね」
「姉さんところに?」
「うん、『キレイになるメイクの仕方を教えて下さい』って言ってたけど私は『ミアちゃんはまだ若いし肌もキレイなんだからわざわざメイクなんてする必要はないわよ』って言ったんだけどね」
「あ、私にもどんなメイクをしてるのか?って聞いてきてたわね」
「私にもこの前メイクの仕方や服の選び方とか聞いてきたわよ」
「麻衣や菜月にも?で、何て答えたんだ?」
「私は基本的にいつもスッピンだよって」
「私も」
「麻衣ちゃんも菜月ちゃんも若いからまだわざわざメイクをする必要はないわよ」
「姉さんはやっぱりメイクする必要はあるの?」
プチン
あ・・・やば。
「たーつーやーくーん!“やっぱり”ってどういうことかしら?」
ここは先に素直に謝っといた方がいいかも・・・
「ご・・・ごめんなさい・・・」
「まぁいいわ。別に悪気はなかったんでしょ?それにしても・・・おかしいわね」
「まさか・・・彼氏ができた・・・とか?」
「えぇ??!!!!」
フィーナが血相を変えた。
「いやいや!!まだそうと決まったわけじゃないから」
「でもそうだったら・・・私はどうすれば・・・」
「それは結論が出てからでいいだろ?」
「そ・・・そうね」


トントン・・・
部屋からミアが降りてきて
「すみません。ちょっとお買い物に行ってきます」
「あ、い・・・行ってらっしゃい」
ミアが出て行った後で麻衣が
「おかしいよね。食品とかは昨日まとめ買いしておいたし、別に買い忘れもなかったはずだからわざわざ行く必要もないはずなんだけど」
「ふむ・・・私、ちょっと後をつけてみるわ」
「あ、フィーナ、俺も行く」
「待ってよお兄ちゃん、私も」
「みんな行くなら私も行くわ」
「しっかし・・・人のコトは言えないけどみんな野次馬根性丸出しだな」
「べ・・・べつにそんなんじゃないから・・・私はミアちゃんが心配なだけで・・・」
「ほらほら、行くなら早く。ミアを見失っちゃうよ」
「あ~~~~、待ってよ~~~~」

家を出たところで用事で家に帰っていた菜月とバッタリ。
「あら?みんなでお出かけ?」
「あ、菜月・・・」
「ふむ、ミアちゃんの尾行ね。私も行く」
「どうでもいいけど面白そうな顔をするなよ」
「だって~~」


「どう考えてもこりゃバレバレの尾行だろ?」
そりゃそうだろう。5人でかたまって後を付けているなんて聞いたことが無い。
どう見ても怪しい集団なんだが、何故かミアは本当に気付いていないのか、気付かない振りをしているのか。

そして、ミアは1軒の洋服屋に入っていった。
俺達は物陰で様子を伺うことにした。
「なにか欲しい服でもあるのかしら?」
「そりゃミアちゃんもお年頃なんだから素敵な服くらい着たいでしょうね」
「でもどんな服を選んでるのかしら?ってお兄ちゃん!!何を持ってきてるの?」
「え?見ての通り双眼鏡だけど」
「まったく・・・ちょっと貸しなさい。ミアのことは私が責任を持ってチェックしないといけないしね」
フィーナはそう言って俺から双眼鏡を取り上げると店の中を見て
「あ~~~、なるほど。あ~~~~、それよりその隣にあるのが似合うかも。うん、その服もなかなかいいかもね」
「やっぱり・・・どう見てもタダの野次馬だな」
「達哉、何か言った?」
「いえ、別に・・・」
「私はミアが心配だから仕方なく・・・仕方なくやってるんだからね・・・」
「はいはい、そういうことにしておきます」
「あら?気に入ったのが無かったのかしら?」
「結局何も買わず?」
「そうみたい。出てくるわ。とりあえず帰りましょう」
フィーナに急かされるように俺たちは家に帰った。

「只今帰りました」
一足先に帰宅していた俺たちはとりあえず知らない振りをして
「あ、お帰り。何を買いに行ったの?」
「あ、いえ、ちょっと・・・」
部屋へ帰ろうとするミアに向かってフィーナが
「ミア、ちょっと待ちなさい。お話があるんだけど」
「はい、なんでしょうか?姫さま」
「あなた、私達に何か隠してないかしら?」
「え・・・?そんな・・・隠し事だなんて・・・」
「最近のミアの行動がどうも怪しいのよ。何年あなたと付き合ってると思ってるの?」
「・・・・・」
ミアは観念したように
「・・・わかりました。全てお話します。先ずはこれを見てください」
と言ってミアは一枚の広告を取り出した。
「これは?」

『あなたの誕生日にあなたの一番キレイな姿を記念に!!
あなたの今を永遠に残すためにプロがお撮りする最高の一枚:バースデー=フォト』

と書かれた広告である。
「これ、近所の写真屋の広告だな」
「なんだ~~~。こんなことなら何で黙っていたの?」
ミアは少し顔を赤らめながら
「いえ・・・ちょっと恥ずかしかったですので・・・それにやはりせっかくの記念ということですし・・・写真ができたら皆さんにお見せしようと思ってたんです」
「もう・・・取り越し苦労だったじゃない。私はてっきり彼氏でもできたのかと思ってたわよ」
「えぇ・・・・?!!!そ・・・そんな・・・彼氏なんて・・・」
ミアは真っ赤になってうつむいてしまった。

「どっちにしてもそういうことなら話は別ね。せっかくだからみんなでミアちゃんをコーディネイトしてあげるというのはどうかしら?」
「いいわね。せっかくの誕生日なんだしみんなで何か服を選んでプレゼントしてあげましょう」
「そ・・・そんな・・・いいですよ・・・」
「それいいね、フィーナさん。やっぱり私たちも何かしてあげたいしね、お兄ちゃん」
「うん、そうだな。同じ写すなら少しでもキレイな方がいいだろうし」
「あ、そうそう。それとお父さんが夜にお誕生パーティーをやるからしっかりお腹を空かせておいてくれだって」
「相変わらずおやっさんには申し訳ないよな。“了解しました”って伝えといて」


翌日
「この服いいわね」
「これも似合うと思うよ」
「だったら小物はこれが合うと思うよ」
「これもどうかな?」
「試着してみようよ」
「うわ、ミアちゃん カワイイ!!」
前日ミアが服を見に行った店に今日は総出で押しかけて女性陣全員でコーディネイトの真っ最中である。
というか色んな服をとっかえひっかえで、ミアはまるで着せ替え人形状態。
「何だかミアのためというよりはミア以外が楽しんでないか?」
「いいの。みんなが楽しければね」
「・・・ま、いいか」

「うん、これが一番似合うかも!!」
全員での協議の結果、本命の一着が決まったらしい。
「達哉くん、ちょっと見てもらえる?」
「達哉さん、どうでしょうか?」
「ああ、凄く似合ってるよ」
「ホントですか?よかったです」
「よかったわね。それじゃあいよいよ本番ね」

買った服を持って早速写真屋に
「こんにちは。朝霧です」
「いらっしゃい。あぁ、“バースデー=フォト”だね」
「はい、よろしくお願いします」
「それではお着替えとかの準備はこちらでお願いします」
「はい」
ミアは着替え室に入っていった。

「できました。どうですか?」
「よく似合ってますよ。それではこちらへどうぞ」
俺たちは撮影スタジオに案内された。
ミアが指定された場所に立つ。
「いいですか?いきますよ。ちょっと表情が硬いんでリラックスしてください」
「あ・・・え?、そうですか・・・?」
「ミア、楽にいきましょう」「は・・・はい」

「はい、それじゃいきます」
カシャ、カシャ・・・・・

「はい、お疲れ様でした。すぐできますので少しお待ちください」
「ありがとうございました。緊張しました」
「キレイにできてるといいわね」
数枚の写真が撮られ、その中で最も写りがよいと思われたモノをすぐにフォトパネルにしてもって来てくれた。
「できました。ご覧下さい」
「うわ――――!!!ありがとうございます」
「どれどれ。キレイに写ってるわね」
「へ――――、さすがプロの腕だな」
「いいじゃない?いい誕生日の記念ができたわね」
「よろしければ皆さんもお誕生日の際にはお願いします」
「いいわね。私も来年の誕生日にやろっと。その時はお願いします」
「はい。それと・・・あの、もしよろしければこの写真をショーウインドに飾らせて欲しいんですけれど」
「えぇ?そんな・・・恥ずかしいです・・・」
ミアは真っ赤になってしまった。
「今回は私としましても凄くいい写真が撮れたと思いましたのでよろしければ是非飾らせて頂けないでしょうか?」
「いいんじゃないの?キレイに写ってるんだし恥ずかしがることはないわよ」
「そ・・・そうですか?みなさんがそう仰るんでしたら・・・わかりました」
「ありがとうございます。一番目立つところに飾らせて頂きます」
話がついたところで会計を済ませて俺たちは店を後にし帰宅した。

帰宅して一息ついて
「いや~~~、それにしてもいろいろあって疲れたな」
「そう言えばまだミアちゃんにお誕生日おめでとうって言ってなかったわね」
「あ――――!!そう言えば!!」
「とりあえず今夜のパーティーで盛大に言わせてもらうことにするよ」


「みんな―――!!準備ができたよ―――!!」
「は――――い、それじゃ行こうか」
「ミア、マスターと仁さんにもあの写真を見せてあげなさい」
「はい、持って行きます」
「あ~~~、お腹へった~~~」
「お兄ちゃん、今日の主役はミアちゃんなんだからね」
「はいはい、分かってますよ」
「ほらほら、早くいかないと料理が冷めちゃうわよ」




あとがき・・・らしきモノ
一応ミアの誕生日SSではありますが、とりあえず「何でこの時期に二人が地球にいるんだ?」といったようなツッコミはご遠慮願います(^^;


追記
TMさん、マクさん、朝霧さん SSの紹介と感想どうもありがとうございます。
TMさん>まぁ・・・吸血鬼ならではのプレイというわけでもないんですけどね(^^;
マクさん>あ~~~、なるほど。むしろ孝平のアレにみんな狂ってしまった・・・と(笑)だとすると孝平も罪な男ですね。そういう意味では羨ましいかもしれない(^^)
朝霧さん>確かに本来の目的とはかけ離れてきてる気もしますね。


朝霧さんSS
相変わらずきりきりの冗談は笑えるのか笑えないのか(^^;

やまぐうさんSS「礼拝前と礼拝後」
しっかし・・・こりゃ「天罰!!」と叫んで張り倒すか、しゃもじ攻撃を食らわすかのどちらかでしょうかね(^^;

早坂さんSS「楽屋裏狂想曲~鬼ごっこ~」第九話・幕間編
やっぱりかなでさんはこうなっちゃうんですね(^^;
というわけで(?)かなでさん救済企画を・・・なんちゃって^^

マクさんSS「明けない夜(桐葉vs瑛里華SS) 第二話:初夜」
孝平をものにしようとする瑛里華とされまいとする桐葉の争い・・・になっていくのですかね(^^
これからどうなることやら。
それにしても伽耶さんも人間が丸くなったということでしょうか^^




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文字通り思いつくまま気ままにSSを書いているところです。
主としてオーガスト系(といっても種類はかなり限定されていますが)とあとはちょこちょこと気が向いたらなのは系他も書いてたりして。

当ブログはリンクフリーです。
この様な所でよろしければ御自由にして頂いて結構です。
報告とかも任意で構いません。
ただ、メール等で御一報下さればコチラからも改めて御挨拶に伺わせて頂きます。


E-mail:morn-8.10@ninus.ocn.ne.jp(@は半角で)



『夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-』は2009年2月27日に発売です。