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主にオーガスト系のゲームとかのSSや類する小ネタ等を書いていこうと思います

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FORTUNE ARTERIAL SS 『命、燃え尽きるまで(第2話)』

翌日俺は瑛里華に前日みんなに瑛里華の病状について話したこと、そして瑛里華を救うためには伽耶さんか伊織先輩の眷属になるしかないという話をしたことを伝えた。
「うん、・・・確かにそういう選択肢もあるわね」
「俺としてはそっちを選んで生きてほしいという思いもあるんだが・・・」
すると瑛里華は既に何か決意したような目で
「孝平のその気持ちはうれしい。でも私は・・・眷属にはならない」
「え・・・?でもそうしたら瑛里華は・・・」
「うん、わかってる。でも誤解しないで。私は眷属になることがイヤでこう言っているわけじゃないからね。眷属になってはいけない私なりの理由があるの」
「え??」
「知りたい?」
「そ、そりゃもちろん」
瑛里華はニッコリと微笑んで
「あなたとの・・・孝平との愛の証である赤ちゃんが欲しいからよ」
「えぇ???!!!」
「確かに眷属になったらこの病気も関係なく生きることができるでしょう。でもそうしてしまったら永遠に孝平との愛の証を授かることができなくなってしまうでしょ?」
「・・・そりゃまぁ・・・そうだが・・・」
「もちろんできるかどうかはわからない。もしかしたら結局授かれず終わってしまうかもしれない。けどもし子供を授かることができれば私の命は生まれてくるその子に引き継がれる。だから私は永遠に生きることより孝平との愛の証が欲しいの!!最後の最後までそれに全てを賭けたいの!!」
この一晩のうちに瑛里華になにがあったのだろう?と思うくらい瑛里華の目はしっかりと先を見据えているようだった。
「・・・分かったよ。瑛里華がそう言うんだったら俺は反対はしないし全力をあげて協力するよ。それじゃさしあたって俺は精のつくものを一杯食べて体を鍛えて元気な種を作っておかないといけないかな」
すると瑛里華は顔を真っ赤にして
「もう・・・孝平ったら・・・バカ・・・」
「ははは」
やっと俺たちに間に笑いが戻った。


「でもそうなるとその前にやらないといけないこともあるな」
「何よ?やらなければいけないことって?」
「俺達の結婚式だよ」
「えぇ??!!」
「そりゃそうだろ?結婚もせずに子供を作るつもりか?」
「そ・・・それは・・・そうだけど・・・」
「よっしゃ――!!そうと決まったら早速話を決めてこないとな!!」
「ちょ・・・ちょっと孝平、式の費用とかどうするつもりよ?!!」
「俺がどうとでもする!!いや!!してやる!!待ってろ、瑛里華」
俺は病室を飛び出した。


瑛里華の病室を飛び出した俺は先ず真っ先に千堂邸へ向かった。
目的はもちろん・・・
「おぉ、支倉 どうした?」
「突然で申し訳ありません。伽耶さん、瑛里華さんを僕にください」
「は??来て早々に何だ?いきなり!!」
俺は先程瑛里華と話した事を一部始終伽耶さんに話した。
伽耶さんは目を閉じて考えていたが、しばらくして目を開けると
「なるほどな。お前達の気持ちはよくわかった。どうだ?伊織?桐葉?」
「それが二人の出した結論なら俺は元から異論はないけどね」
「そうね。私も文句はないわ」
「そうか、わかった」
「か・伽耶さん・・・」
「支倉、もうこの先短い命かもしれんが瑛里華を幸せにしてやってくれ」
「征には俺の方から話はしておく」
「ありがとうございます!!それでは失礼します」
「慌しいヤツだな」
「いろいろやらなければならないコトがありますんで。時間も限られてますし」
「ふっ、なるほどな。ま、がんばれ」
「はい、失礼します」

次にその足で親の元に向かった。
「親父、お袋、一生のお願いだ。お金を貸してくれ」
まだ学生である俺にはさすがに結婚式を挙げる金などあるわけない。
「なんだ?いきなり。親の顔を見て早々にそれか」
「とりあえず落ち着いて訳を話してみなさい」
俺は伽耶さんにした話とほぼ同じコトを話した。もちろん吸血鬼に関するコトは隠しているが」
「なるほどな。でも孝平、親になるということがどういうことか分かっているのか?ただイタズラに子供が欲しいからという理由で作るなんてことをしたら場合によってはその子供を不幸にすることになる可能性もあるんだぞ」
「俺も男だ!!瑛里華がこのことに全てを賭けているんだから俺も全てを賭けてそれに応えたいんだ。それだけの覚悟もした上で話しているつもりだ」
親父は少し考えて
「・・・分かった。お前がそこまで覚悟しているのなら金は出そう。時間もそんなにないんだろう?日どりとか早めに決めろよ」
「あ・・・ありがとう親父、お袋」
「いつの間にか孝平もこんなことを言えるようになったのね」
「あぁ、それにしても・・・何であんなにいい子がこんな目に遭わないといけないんだろうな・・・」

資金を都合つけたあとは悠木姉妹と司に連絡をとった。
結婚式の段取りとかに関するアドバイスをもらうためである。
「みんな、急なことで本当にすまん」
「しっかし、こーへーもいきなり呼び出すんだからね」
「全く・・・突撃の文字をしっかり受け継いでるな」
「それにしても急だね。何かあったの?」
「・・・・・・・」
「え・・・・?」
「これから俺が話すことはこのメンバーだから話すことだ・・・」
俺は瑛里華の病状、それから急に結婚式をしなければいけない理由を掻い摘んで説明した。
「・・・そうなんだ。えりちゃんがそんなことになってたなんて・・・」
「ううぅぅ・・・えりりん・・・・」
司が俺の肩をポンと叩いて
「・・・そういうことなら俺達も仲間として出来る限りの協力はしないといけないな」
「そうだね。私達もできる限りの協力をするよ。ね、お姉ちゃん」
「うん、だからもっとわたしたちを頼りなさい、こーへー」
「ありがとう・・・みんな」


それから数日後
「・・・まさか本当に実現させるとは思わなかったわ」
「そりゃ俺もやるときはやるさ。それにしても今日の瑛里華、凄くキレイだよ」
俺の目の前には純白のウェディングドレスを身にまとった瑛里華がいた。
「そりゃ女の子の夢だもんね、これを着ることは。でも『今日は』なの?」
瑛里華が笑みを浮かべて言う。
「い・・・いつもキレイだけど・・・今日は特別キレイという意味だよ!!」
「うふふ、焦ってる焦ってる」

「そろそろ時間ですので始めますよ」
「はい、シスター。よろしくお願いします。瑛里華、行こうか」
「うん」

今日は修智館学院の礼拝堂において俺達の結婚式。
確かに街の式場を使うことも考えたが、急であったこととできるなら俺達の思い出の場所でもあるこの学院でやりたいという二人の希望もあった。
そのことを白ちゃんを通じてシスター天池に相談したところ
「教え子の結婚式を任せてもらえるのは感無量ですね」
と言って快く場所を提供して下さると同時に進行も引き受けて下さった。


「新郎新婦、入場」
シスター天池の美しい声が室内に響き渡った。
場内に荘厳なオルガンの音が響く中、俺と瑛里華がシスターの後に続いて入場した。

「汝 支倉孝平は、この女 千堂瑛里華を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」

「汝 千堂瑛里華は、この男 支倉孝平を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「誓います」

それから指輪の交換。お互いの指に指輪をはめる。

「それでは誓いのキスを」
二人の唇が触れ合った瞬間、参加者から大きな拍手が起きた。

「この男女が夫婦であることをここに宣言いたします。アーメン」
これにて一通りの式が終了した。

式を終えて外に出ると

「おめでとうございま~~~~す!!!」

同級生や後輩達が待ってくれていた。
一斉にライスシャワー、フラワーシャワーが始まり、そこら中でカメラのシャッターが切られた。

「いや~~~、我が妹ながら惚れ惚れするね」
「全く・・・馬子にも衣装ではないが、いいものだな。支倉、瑛里華を頼むぞ」
「支倉、瑛里華 仲良くするんだぞ」
「千堂さんに支倉くん、おめでとう。お幸せに」
「わ~~~~瑛里華先輩、すっごくきれいです。支倉先輩、素敵です」
「孝平、会長を幸せにしろよ!!」
「ヨッ!!こーへーにえりりん!!やったね!!
「孝平くん、えりちゃん おめでとう」

「みんな、本当にありがとう」

かなでさんが相変わらずの小さい体でぴょこぴょこと一生懸命ジャンプしている。
「えりり~~~ん、ブーケはこっちだよ―――!!」
「悠木せんぱ~い、そう巧くいくとは限りませんよ~~」
「え~~~~、えりりんのいけず~~~」
「いきますよ~~、それ!!!」
瑛里華の投げたブーケが宙を舞った。


                        第3話に続く





あとがき・・・みたいなの
2話目を公開します。
まぁ思いつくままに書いてますので、もしかしたら現実の状況と異なることもあるかと思いますが、どうかご了承をm(_ _)m



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